2013年02月01日

【園田監督、辞意】

問題が一気に表面化したことで、園田監督が辞意表明に追い込まれました。

『柔道の女子選手15人が暴力を受けたと集団告発した問題を受けて、園田隆二女子代表監督(39)は31日、東京都文京区の講道館で会見を行い、「これ以上、強化に携わることは難しい」と話し、進退伺を提出するとともに、監督職からの辞意を表明した。

 園田監督は会見で「このたびは私の行動、言動により、選手をはじめ皆様方に大変なご迷惑をおかけしていることを大変深く反省しております。誠に申し訳ありませんでした」と謝罪。「今回の件で私自身、これ以上、強化に携わっていくのは難しいと思っております。それを踏まえ、(全日本柔道)連盟のほうには進退伺を出させていただきたいと思います」と話した。

 全柔連の上村春樹会長(61)は30日の会見で、「本人たちも深く反省している」として園田監督の留任を明言。日本オリンピック委員会(JOC)は「(全柔連は)恐らく解決能力がある」と説明し、園田監督の続投については「人事(に口を挟むの)は越権行為」と明言を避けていた。』(1月31日付サンケイスポーツ)


【組織優先の論理変わらず】

日本は何かがおかしい。それに気付き始めた人たちが反旗を翻し始めたひとつの典型例でしょう。学校のいじめと同根です。園田監督はある意味かわいそうな面もありますが、体罰を行ったことは事実です。時代が変わりつつあることに気付かずに従来の手法でやり続けた。

そして結果はオリンピックでの惨敗。

選手たちを委縮させてしまったのかもしれないし、そもそも体罰で伸び伸びとヒトが育つわけがない。なでしこジャパンの選手たちと佐々木監督の関係を見れば柔道女子との差は歴然です。

最も罪深いのは組織防衛を優先した全日本柔道連盟と日本オリンピック委員会でしょう。今になっても問題の本質がわかっているようには見えません。

日本社会に深く根ざす先輩・後輩や監督と選手たちの服従関係。体罰もやむを得ないという風潮がそこにはあります。そしてそれは正しいことを正しいと言えない社会の雰囲気、独特の「空気」までも生み出している気がします。原子力問題もしかりです。しかし、世の中は着実に変わりつつあることも事実です。負けないで言うべきことは言う。そういう姿勢をひとりひとりが持つこと、それが出発点です。  



2012年11月12日

【連続出稽古】

初日を数日後に控えた鳴戸部屋に日馬富士が連続して出稽古にやってきて盛り上がりました。

『昨年、急逝した先代鳴戸親方(元横綱・隆の里)の命日にあたる7日、鳴戸部屋(福岡市東区)では、力士らが土俵で黙とうし、亡き師匠に場所の健闘を誓った。大関・稀勢の里は、3日連続で出稽古(でげいこ)に来た横綱・日馬富士に勝ち越し、調子を上げてきた。

 5、6日は、日馬富士に圧倒された稀勢の里だったが、この日は鋭い突き押しを見せて6勝3敗。「今日は(先代に)言われたことを思い出しながら取った。体もだいぶ動いてきた」とうなずいた。

 前日までは調子の上がらない大関にいらだちを見せていた横綱も「(稀勢の里は先代の命日で)気合も集中力も与えられたと思う。いい稽古ができた」とご満悦だった。【小林悠太】』(11月7日付毎日新聞)


【目指せ優勝】

九州場所が横綱になって最初の場所となる日馬富士は、この記事後の8日にも鳴戸部屋に出稽古にやってきたので4日連続の出稽古になりました。こんなことは今までになかったことです。それだけ横綱になって緊張感が高まっているのと、やはり横綱になる前からライバルとして戦ってきた稀勢の里との稽古が一番場所前の自分にとってプラスになると考えたのでしょうか。

僕はたまたま外国人留学生に鳴戸部屋の朝稽古を見せに連れてきた6日に日馬富士と稀勢の里の稽古姿を見ることが出来ました。どちらも気合い十分で本番さながらといった感じでした。

日馬富士には横綱としての初土俵、是非優勝してもらいたいし、稀勢の里も早く全勝優勝をして綱取りへの一歩を踏み出してほしいと願うばかりです。
  



2012年09月25日

【横綱審議委員会】

日馬富士が横綱昇進を決めました。

『日本相撲協会の諮問機関である横綱審議委員会(横審)は24日、東京・両国国技館で12委員全員が出席して開かれ、名古屋、秋場所と連続で全勝優勝した大関日馬富士(28)=本名ダワーニャム・ビャンバドルジ、モンゴル出身、伊勢ケ浜部屋=を満場一致で第70代横綱に推薦する答申を出した。

【フォト】 天国の父に「報告」日馬富士、負けん気と人一倍の稽古で角界頂点

 これで「横綱日馬富士」の誕生が事実上決定した。正式には26日に開かれる相撲協会の九州場所(11月11日初日、福岡国際センター)番付編成会議、理事会の承認を経て決まる。

 日馬富士は横審の答申を受けて東京都江東区の同部屋で会見し「うれしいです。まだ何が何だか分からない」と語った。

 新横綱の誕生は、白鵬が平成19年夏場所後に昇進して以来5年ぶり。外国出身力士の横綱は5人目で、モンゴル勢は3代連続3人目。新入幕から所要47場所、大関通過22場所は、いずれも昭和以降では4番目のスロー記録となる。

 「横綱日馬富士」の誕生が事実上決定した。正式には26日に開かれる日本相撲協会の九州場所(11月11日初日、福岡国際センター)番付編成会議、理事会の承認を経て決まる。』(9月24日付産経新聞)

【面白くなる九州場所】

2場所連続の全勝優勝ですから文句なしに横綱昇進だと思っていました。貫禄もついてきたし、何よりも日本人以上に日本的心情を理解してきたことが横綱審議会を納得させたのではないでしょうか。それは全勝優勝を決めた千秋楽で頭を土俵につけて神様に敬意を表したあの姿です。同じモンゴル人でも朝青竜とはちょっと違います。白鵬と同じくあくまでも謙虚な姿勢は日本人にぴったりきます。

11月から始まる九州場所。楽しみですね。東西横綱はふたりともモンゴル人ですが、そもそも外国人を相撲界に入れたときからこういうことが起こることはわかっていたことです。相撲が国際的に認知されていることの証拠でもあります。是非、日馬富士には横綱としての初土俵となる九州場所で故郷のモンゴルの方々にも晴れ姿を見せてほしいと思います。おめでとう、日馬富士。

ときどき香椎宮の鳴戸部屋に出稽古に来てた頃が懐かしいです。稀勢の里も次の横綱めざしてがんばってほしいと思います。
  



2012年08月08日

【なでしこの決勝進出】

なでしこジャパンの準決勝での戦いぶりは素晴らしいものでした。

『【ロンドン大島祥平】ロンドン五輪のサッカー女子は6日、準決勝を行い、日本(なでしこジャパン)はフランスを2-1で破り、初の決勝進出を決めた。96年アトランタ大会から正式種目となったサッカー女子で、日本は08年北京大会の4位を上回る過去最高成績となる銀メダル以上が確定した。決勝は9日。

【写真多数と試合の詳報】サッカー女子準決勝 フランス-日本

 日本は前半32分、FW大儀見(ポツダム)のゴールで先制。後半4分にMF阪口(日テレ)が追加点を挙げた。31分にフランスに1点を返され、その後も攻め込まれたが、辛くもしのいで逃げ切った。

 ◇戦評

 最終ラインを深く敷いてきたフランスに対し、日本は中盤で主導権を握った。日本は、中央を固めるフランスの守備ブロックにはばまれ、シュートには持ち込めずにいたが、32分、ゴール前に送った宮間のFKのボールがGKのキャッチミスで混戦となり、大儀見が押し込んで先制。スピードを生かしたフランスのサイド攻撃にも冷静に対処し、日本がシュート1本で1点をリードして後半に折り返した。

 日本は後半4分、宮間のFKから阪口がヘディングシュートを決めてリードを広げた。2点を追うフランスは前線からの積極的な守備に切り替え、中盤を支配して猛攻を仕掛けた。前にシンプルにボールを送り、個人技勝負に持ち込む力押しで日本ゴールに迫り、31分、右サイドを崩して1点を返した。日本はフランスの圧力を受けて自陣にくぎ付け状態となった。失点直後に与えたPKはミスに救われたが、187センチの長身DFルナールが最前線に残り、制空権を奪われて立て続けにシュートを浴びた。それでも、GK福元を中心にぎりぎりのところで耐え続け、最後まで1点リードを守って逃げ切った。【戦評は毎日jp編集部】』(8月7日付毎日新聞)

【気持ちの差】

なでしこジャパンの底力を見せつけた試合展開でした。少ないチャンスを生かして先行して得点を重なる一方、ゴールキーパーとディフェンスによる鉄壁の守りで失点を1点に抑えての勝利は本当に見事でした。

それでも後半のフランスの猛攻はすさまじかった。もう点数が入るのではと手に汗握る展開が続き、一時も目を離せない状況が続きました。勝敗を分けたのは佐々木監督が言うとおり、「絶対に勝つんだ」という気持ちの差ではなかったかと思います。そしてワールドカップで優勝したという意地です。

いよいよ9日はアメリカとの決勝戦。男子は惜しくもメキシコに敗退しましたが、なでしこジャパンの選手たちはきっと男子の分も頑張って結果を残してくれると思います。がんばれ、なでしこジャパン。  



2012年07月24日

【横綱昇進へ】

日馬富士の横綱昇進が視野に入ってきました。

『大相撲名古屋場所後の横綱審議委員会が23日、両国国技館で開かれた。

 記者会見した鶴田卓彦委員長は、初の全勝優勝を遂げた日馬富士について、「体は大きくないが、よく頑張った。力をスピードが上回った」と評価した。横綱昇進の条件としては「(秋場所で)優勝なら問題ない。優勝を逃しても13勝なら議論の対象になる」との私見を述べた。横審の内規によると、横綱の推薦基準は「大関の2場所連続優勝かそれに準ずる成績」となっている。

 一方、2場所続けて賜杯を逃した白鵬について、鶴田委員長は「はっきり言ってピークは過ぎた」と厳しい見方を示し、14日目の稀勢の里戦で見せた変化についても「よくない。どんな相手にも受けて立たないといけない」と苦言を呈した。』(7月23日付読売新聞)


【二人横綱への期待】

白鵬と稀勢の里戦の立ち会いで勝負を急ぐ稀勢の里の2度のフライングの後、真正面から勝負せずに稀勢の里を軽くいなした白鵬を見て苦言を呈した鶴田委員長の言葉には重たいものがありますね。

先場所に比べれば1敗だけで済んだ白鵬ですが、横綱が2場所続けて賜杯を逃したのは痛い。ピークを過ぎたと言われても返す言葉がないでしょう。横綱は勝ち続けなければいけない宿命を背負っているという意味では1人でそれを背負い続けるというのは厳しいものがあります。

ここで日馬富士が踏ん張って来場所で横綱昇進を決めればモンゴル出身力士が東西横綱を担うことになります。相撲全体も面白くなるし、白鵬にとっても大きな刺激になるのではないでしょうか。あとは、日本人大関の稀勢の里と琴承菊が綱取りの道筋を早くつけてもらいたいというのが大方のファンの期待です。

来場所が楽しみですね。  



2012年05月21日

【あっぱれ、旭天鵬】

感動の一番でした。

『大相撲夏場所は20日、東京・両国国技館で千秋楽を迎え、1909年に現行の優勝制度が施行されて以来初の平幕同士の優勝決定戦となり、モンゴル出身の前頭7枚目・旭天鵬=本名・太田勝、友綱部屋=が、同4枚目・栃煌山(25)を破って初優勝した。成績は12勝3敗で、37歳8カ月での初優勝は史上最年長。外国出身者の優勝は10人目で、平幕優勝は2001年秋場所の琴光喜以来10年8カ月ぶり。

【写真で見る】大相撲夏場所

 旭天鵬は大島部屋に入門し、92年春場所初土俵。05年に日本国籍を取得した。大島親方(65)=元大関・旭国=の定年により大島部屋が閉鎖され、今場所から友綱部屋に移籍した。初土俵から所要121場所目、98年初場所の新入幕から86場所目の初優勝はともに史上最も遅い記録となった。

 今場所は史上初の6大関が出場したが、14日目(19日)まで3敗で優勝争いに残っていた大関・稀勢の里は千秋楽で把瑠都に屈して優勝決定戦に進めなかった。【上鵜瀬浄】』(5月20日付毎日新聞)


【涙、涙の優勝】

それにしても今場所は横綱白鵬が早々に4敗を喫するなど「想定外」の幕開けとなりました。そして千秋楽前日には琴欧州の突然の休場で白鵬を含む4敗力士3人が優勝戦線から脱落するといった波乱もあり、迎えた千秋楽では6人の大関陣の中で唯一優勝戦線に残っていた稀勢の里に土がつき、結局、優勝決定戦は平幕同士の対決となりました。

鳴戸部屋九州後援会の事務局という立場もあって、なんとか稀勢の里に優勝してもらいたかったけれど、37歳という年齢にも負けず史上最年長の初優勝を手にした旭天鵬の顔を見ていると、「ああ、優勝してよかったなあ」と心から思いました。聞けば、旭天鵬は初のモンゴル力士として1992年に来日し苦労の末に今回の優勝を勝ち取ったということで、今回は不本意な成績となった横綱白鵬も涙が出たくらい喜んでいたそうです。それもそのはず、モンゴル力士の今日の活躍の礎を作ったといっていい人なのですから。

体一つでぶつかり合って勝負を決める大相撲には、土俵の上でその力士の人生が垣間見えます。特に今回のような波乱があると今まで気にも留めていなかった力士に何か「生きる」ことを教えられたような気持になるものです。

おめでとう、そしてありがとう、旭天鵬。今後も友綱親方の言うようにあと5年は頑張ってください。
  



2012年05月16日

【単独トップ】

稀勢の里が10日目で単独トップです。

『中入り前の土俵入りで最も歓声が上がる稀勢の里。琴欧洲との大関対決を制して、さらにわき上がった。日本力士が10日目を終えて単独トップは、07年名古屋場所の琴光喜以来、約5年ぶりだ。

 この日も本来の立ち合いではなかった。琴欧洲に押されて左四つになったが、「右上手だけは取られたくない」と稀勢の里。普段はおっつけで力を発揮する「左」はかいなを返して琴欧洲に右上手を許さない。右は上手をつかみ、引き付けながら体を預けて相手を土俵下まで運んだ。「どんな体勢でも前へ出る」と心がけた積極性が光った姿に、土俵下の朝日山審判長(元大関・大受)は「休まず出たのが良かった」。

 今場所は、強烈なおっつけや突き放しで圧倒する「らしい」相撲が少ない。だが師匠の鳴戸親方(元前頭・隆の鶴)は「相手も研究してくる中で必死に取っている」。粘ってもぎ取った、この日の白星も、その表れだ。

 中盤を終えて初の単独トップにも、自分に言い聞かせるように「硬くなることはない。自分を信じてやるだけ」。分の悪い白鵬、日馬富士、把瑠都との対戦を残しており「まだ、安心できない」と北の湖理事長(元横綱)。6大関という史上初の場所で、最後まで主役の座を守れるか。【小林悠太】』(5月15 日付毎日新聞)


【日本人大関として】

稀勢の里が優勝を手にするために対戦する相手の中での強敵は、これからすでに4敗を喫している白鵬、同じく4敗の日馬富士、3敗把瑠都です。優勝するためにはこの3人を何としてでも倒さないといけない。みんな調子が良くない中での取り組みなので必死です。相当気合いを入れてやらないと勝つことはできないでしょう。

でもこの夏場所は大関昇進後3場所目にして巡ってきた大きなチャンスです。稀勢の里には日本人大関として相撲ファンの大きな期待もかかっています。是非、期待にたがわず積極的に攻めて今場所で先ず優勝して横綱への道筋をつけてもらいたいですね。

がんばれ、稀勢の里!  



2012年05月08日

【中高年、悲惨】

北アルプスで突然の悪天候が福岡の中高年登山者を襲い、悲惨な出来事となってしまいました。

『ゴールデンウイーク(GW)終盤の北アルプスを吹雪が襲った。遭難して死亡した8人はいずれも60代以上の中高年。8人のうち、長野県白馬村の白馬(しろうま)岳(2932メートル)で死亡した6人の中には、山登りの「ベテラン」もいたというが、十分な防寒具を備えていなかった。「軽装が事故につながったのか」。救助隊員らは無念を隠せなかった。【渡辺諒、福富智】

【亡くなった方々についても】北アルプス:8人死亡 6人は北九州市の男性グループ

 栂池(つがいけ)高原の山小屋の従業員によると、北九州市の6人のパーティーは事前の予約通り、3日午後2~3時に栂池ヒュッテに到着した。4日は午前5時ごろに白馬岳山頂近くの白馬(はくば)山荘に向けて出発。従業員は「6人は(雪面を歩くための)アイゼンを付け、ピッケルを持っていたと思う」と振り返る。出発時は青空が見える好天だったという。

 GWの山小屋はにぎわう。しかし予報では4日午後から天気が崩れるため、他の客は宿泊をキャンセルしたり、縦走ルートを変更するなどした。この日、白馬岳方面へ向かった別の1組は天候悪化で引き返した。

 栂池高原から白馬岳へ向かう縦走ルートは標高差約1000メートルを登る約7キロのコース。白馬山荘によると、はしごや鎖を使う危険な場所はなく、好天なら中高年でも登れるという。しかし天候が急変しやすく、強い西風を正面から受けて尾根づたいに進むため、疲労がたまりやすい。

 正午~午後2時ごろ、栂池から白馬岳方面に向かう途中に天候悪化で引き返した東京都の男性(63)は、後に遺体が見つかった尾根で6人とすれ違った。「『天気が悪いので、私たちは引き返して来ました』と話しかけたが、返事はなかった。1人が疲れた様子で、その人のザックを別の人が担いでいた」。しばらくして天候は一層荒れ、吹雪になったという。

 6人は白馬山荘にたどり着かず、山荘から連絡を受けた6人のうち1人の家族が、同5時40分に県警大町署へ届け出た。

 一夜明けた5日午前5時半、県警はヘリで白馬岳周辺の捜索を開始。同7時40分、愛知県豊橋市の男性(42)が、6人と逆に白馬岳から栂池へ縦走していて遺体を発見した。「6人の周りにテントのようなナイロンが散らばっていた。風で飛ばされたような状態だった」。男性は携帯電話で110番した。さらに同8時、付近を通った埼玉県川越市の男性(37)は「5~6人が倒れているのが見えた。2~3メートルおきに倒れていたり、体育座りのような姿で集まっていた」と話した。

 捜索にあたった白馬村山岳遭難防止対策協会の降籏(ふるはた)義道・救助隊長らによると、遭難時に避難のために掘る「雪洞」を作った形跡は付近になかったという。6人はいずれも低体温症で、天候の急変で体温を奪われ、動けなくなったとみられる。降籏隊長は「末端の手から冷えて一気に体温を奪われたのではないか」と推測する。付近に強風から身を隠す場所もなかった。

 6人が遺体で見つかった長野、富山、新潟県境の「三国境」付近は、白馬山荘まであと2時間弱の地点だった。』(5月5日付毎日新聞)


【崇高な山の魅力】

2009年7月に僕はこのブログで映画「剱岳 点の記」が封切以来大評判となっているという記事を書きました。そして、『僕もこの映画を封切と同時に見に行きましたが、館内の観客のほとんどは中高年のご夫婦でした』と書きました。中高年の登山ブームが映画の興行にまで大きな影響を及ぼしているのです。

長い間、地元の修験者さえもなかなかよせつけなかった急峻で崇高な剱岳の偉容は見るものを圧倒せずにはいません。あの年は大雪山系トムラウシ山で10人もの中高年登山者が命を失いましたが、あのトムラウシ山は、作家深田久弥氏名著「日本百名山」の一節に「威厳があって、超俗の趣がある。あれに登らねばならない」というくだりがあるほどの魅力的な山なのです。

今回の北アルプス遭難もまた中高年の登山者でした。遭難された中高年登山者の方々も、剣岳やトムラウシ山とは違うかも知れませんが春の白馬岳の美しさに魅せられて「この山に登りたい」という思いをいだいていたのではないでしょうか。残念でなりません。本当に心よりご冥福をお祈りします。

【己を知る】

近年の登山技術と装備の高度化・大衆化によって、かつては熟練した登山家さえもよせつけなかった山々にも比較的気軽に登れるようになりましたが、その反面、登山のリスクを侮り遭難する登山者が中高年を中心に急増しています。

今回の白馬岳での遭難事故に関しては、亡くなられた方の中に医師やベテランの登山家がいたにもかかわらず事故にあったということで、やはり春山登山への「油断」があったと思わざるを得ません。遭難事故のたびに繰り返し言われることですが、今回も改めて中高年登山の在り方、急変する山の天気への備えなど多くの課題を私たちにつきつけたといえるでしょう。

中高年登山者に限らず、山登りをしようとする人は、己を知り自然の怖さを知ることが、先ず登山を計画するときには必要なことを肝に銘じるべきでしょう。

そして、あらためて今回の登山者の冥福をお祈りし、この惨事を惨事だけに終わらせず関係者は今後の教訓にしていただきたいと思います。

《参考》

・「剱岳とトムラウシ山の教訓」・・・2009年7月18日の僕のブログ記事
  



2012年01月23日

【13勝全勝で優勝】

千秋楽を待たずに13勝を決めて優勝は立派です。

『大関把瑠都(27=尾上)が初優勝を決めた。大関琴奨菊(27=佐渡ケ嶽)を下手投げで下して無傷の13連勝とし、2差で追ってくる横綱白鵬(26)が結びの一番で敗れたため、この時点で把瑠都の優勝が確定した。「夢のよう。人間、やればできる。立ち合いでちょっと高かったけど、最後は思い切り投げた。母と妻に感謝している」と感慨に浸った。
 12日目には大関稀勢の里との優勝の行方を左右する一番で立ち合い変化。真っ向勝負を避ける内容に館内から「帰れ」コールや大ブーイングを浴びた。それでも一夜明け、自慢の怪力を生かした相撲で白星を積み重ねた。
 角界初のエストニア人力士。欧州出身では大関琴欧洲(ブルガリア出身)以来の幕内頂点に立った。「自分の相撲を、まずあと2日間取ります」。次の春場所(3月11日初日、大阪府立体育会館)では綱とりを目指す。』(1月21日付日刊スポーツ)


【エストニアの若武者】

把瑠都は身長198cm、体重188kgの巨漢を擁するエストニア生まれの青年で、小学校6年生のときに相撲と運命的に出会って来日、立派な力士となりました。把瑠都の魅力はその巨漢を活かした豪快な相撲と、人懐っこい笑顔と優しさ。エレナ夫人と海釣りに行ったり、母親を大切にする家族思いの一面もファンの心をとらえている大関把瑠都の魅力のひとつでしょう。

そんな大関が今場所ついに初優勝を飾りました。それも土曜日までは全勝の勢いです。思えば破竹の勢いで大関に駆け上がった平成22年の3月場所でそのまま横綱に昇進するのではないかと思わせるほどの勢いだったのですが、大関昇進後は不振が続いてなかなか優勝には至りませんでした。しかし、今場所は違った。あれよあれよという間に連勝を続けて、横綱白鵬が3敗を喫した土曜日にはあっさりと初優勝となったのです。

新大関稀勢の里をかわした一戦はいかにもいただけない土俵さばきで場内からもブーイングの嵐が起こっていましたが、まあ、どんな勝ち方をしても勝ちは勝ちです。初優勝の快挙に免じて大目に見ることにしましょう。

おめでとう、大関、これからもがんばって横綱昇進を勝ち取ってください。
  



2012年01月12日

【世界最優秀】

本当に誇らしい限りですね。

『国際サッカー連盟(FIFA)の世界女子最優秀選手にアジアから初めて選ばれた日本代表「なでしこジャパン」の沢(INAC神戸)と世界女子最優秀監督に選ばれた同代表の佐々木監督が11日、表彰式が行われたスイスから帰国し都内で会見を行った。

 昨年のワールドカップ(W杯)ドイツ大会で最優秀選手と得点王に輝いて優勝に貢献し、ロンドン五輪アジア最終予選を勝ち抜く原動力になったことなどが評価された沢は「メッシ選手(バルセロナ)がこの賞を取れるのも最高の仲間がいるからで、私にも最高の仲間がいたから取れた」と改めて喜びをかみしめた。

 また、代表を率いた佐々木監督は「女子サッカーを支えてくれた方々の30年の積み重ねを総合的に評価していただいた」と感慨深げ。フェアプレー賞に選ばれた日本サッカー協会の小倉純二会長は「大震災がありながら各年代の代表チームが活躍し、クラブW杯の成功も評価してもらった」と述べた。

 沢や佐々木監督は9日に開かれた表彰式で、FIFA加盟協会の代表チームの監督と主将、選ばれた記者による投票で2011年の各賞に選出された。』(1月11日付産経新聞)


【日本の誇り】

思い出しても辛いことばかり多かった2011年の出来事の中で、唯一、日本全体を明るく、元気に、そして誇らしくしてくれた人たち、それが「なでしこジャパン」だったのではないでしょうか。その代表ともいうべき澤選手と佐々木監督がそれぞれFIFAから最優秀選手、最優秀監督の栄誉を贈られたと聞いた時、改めてその偉大さに拍手を贈りました。おめでとう、「なでしこジャパン」。

昨年世界一の座を仕留めるまでは、日本国内ではほとんど注目されなかった女子サッカー。それをたった1年足らずで世界の頂点に引き上げた原動力は何だったのでしょうか。僕はチーム全体が無欲で戦った結果だと思います。
その無欲の勝利の証が、澤選手の今回の受賞後のインタビューの言葉に表れています。

--受賞の意味は
 「日本の選手でも世界最優秀選手になれるという夢を、子供たちに与えられたことに意味があると思う」

 --トロフィーの重さはどのように感じたか

 「自分が代表になってからの18年間の重みや女子サッカーを支えてくれた人、先輩たちの重みが詰まっていると思う」

 --自信はあったか

 「最終候補の3人に選ばれただけでも自分を褒めてあげたいと思っていたので、受賞はびっくりしているし、うれしい」

 --着物を着てこようと思ったのは

 「日本を代表して来たので、日本人らしくしようと思った」

 --壇上ではさばさばした表情だった

 「走った後くらい心臓がばくばくして、汗もすごくかいていた」

 --今後の抱負は

 「チームとしてロンドン(五輪)でも一番いい色のメダルを取りたい」


無欲だからこそ、子供たちに夢を与えられるし、受賞したのはみんなのおかげだと言えるのではないでしょうか。本当におめでとう、澤選手、佐々木監督、そして「なでしこジャパン」の選手たち。
  



2012年01月04日

【登山者救出】

北アルプスで遭難しかかっていた登山者が無事救出されました。

『長野県の北アルプスで身動きが取れなくなっていた4人の登山者は、ヘリコプターを使った救助活動で全員が救出されました。

 3日午後4時半ごろ、長野県の北アルプス槍ヶ岳北鎌尾根付近で遭難していた千葉県の女性と東京都と神奈川県の男性3人がヘリコプターによって救出されました。警察によりますと、救助された4人にけがはなく、「食料や燃料が尽きて身動きが取れなくなった」と話しているということです。4人は先月28日から2日まで北アルプスで越年登山を計画していたとみられています。食料や燃料が終わって動けなくなったため、3日朝、アマチュア無線を使って救助を求め、無線を傍受した人が警察に通報していました。』(1月3日付テレビ朝日)


【次々と救出劇】

実は昨年暮れから今年のお正月にかけて、いくつかの山で救出劇が相次いでいたことをみなさん、ご存知でしょうか?

長野県野沢温泉村の野沢温泉スキー場で2日、スノーボードをしていた男女3人が戻ってこないと通報があり、県警ヘリコプターが3日午前が発見し地元の山岳遭難防止対策協会の救助隊員らが保護したというニュースがありましたし、同じく2日午後7時50分頃には、岐阜県高山市奥飛騨温泉郷神坂の北アルプス・奥穂高岳(3190メートル)の山頂付近で、京都市下京区、会社員男性(41)ら3人のパーティーから「同行者の1人が動けなくなった」と岐阜県警に通報があり、3日午前から捜索、パーティーを発見し、両手足に凍傷を負うなどして動けなくなった京都市北区小山南上総町、会社員木本誠さん(37)をヘリで救助し、高山市内の病院へ搬送したというニュースもありました。

年によっては、年末年始にかけて悲惨な遭難事故が相次ぐこともありますから、今年は本当によかったと思います。比較的天候の回復が早かったことや、県警のみなさんのすばやい捜索が功を奏したということだと思いますが、とにもかくにも死傷者が出なかったことは幸いでした。これからもしばらくは天候の悪い日が続くと思います。登山に行かれる方は十分に天候に留意してほしいと願うばかりです。  



2011年12月06日

【ラストスパート】

公務員ランナーで有名な川内優輝さんが日本選手最高の走りを見せてくれました。

『ロンドン五輪代表選考会を兼ねた福岡国際マラソンは4日、福岡市の平和台陸上競技場を発着点とする42.195キロで行われ、川内優輝(埼玉県庁)が2時間9分57秒で日本選手最高の3位に入り、代表候補となった。
 ケニア出身で初マラソンのジョセファト・ダビリ(小森コーポレーション)が2時間7分36秒で優勝し、2位はジェームス・ムワンギ(NTN)。今井正人(トヨタ自動車九州)が4位だった。
 25キロすぎにダビリとムワンギがスパート。その後日本勢のトップを今井と前田和浩(九電工)が争い、大きく後退していた川内が36キロすぎで2人に追い付き、終盤に今井との一騎打ちを制した。
 24歳の川内は定時制高校の職員。フルタイムで勤務しながら独自に練習を積む「公務員ランナー」として知られ、今夏の世界選手権に出場するなど急成長している。(スタート時の気象=晴れ、気温13.7度、湿度49%、西の風2.4メートル)。』(12月4日付時事通信)

【公務員ランナー】

日曜日の川内さんの走りっぷりはテレビでご覧になった方も多いと思いますが、後半にラストスパートをかけてグングンと前に出て、日本勢トップを追い抜いてそのままゴールに突っ込んでいきました。その勢いたるや凄いものでした。

きっと公務員の仕事とマラソンランナーの「二束のわらじ」の難しさなどものともせずにロンドンオリンピックを目指してひたすら頑張ってきた成果が出たのでしょう。あっぱれというほかありません。

公務員に対する世間の視線が冷たい昨今ですが、こんな素晴らしい「公務員」もいるのだと身をもって示した川内さん、来年は是非ロンドンという大舞台で大輪の花を咲かせてもらいたいものです。がんばれ、公務員ランナー!!!  



2011年11月27日

【大関へあと1歩】

いよいよ今日の千秋楽が見ものです。

『大関とりの関脇稀勢の里が栃乃若を押し出して10勝目を挙げた。昇進の目安となる直近3場所33勝まで、あと1勝としたが、昇進案件を管轄する審判部から千秋楽で負けても昇進を認める意見が出てきた。琴奨菊戦の結果によらず、新大関が誕生する機運は高まっている。13日目で21度目の優勝を決めた横綱白鵬は大関日馬富士を下し、史上最多となる9度目の全勝優勝へ王手をかけた。

 迷いを振り切った。稀勢の里が右、左、右、左と休まず突いて出る。新鋭の栃乃若をまったく寄せつけず押し出すと、小さく息をついた。今場所10勝目。3場所合計では32勝目。昇進の目安を考えれば“王手”をかけた一番のはずだった。

 しかし、新たなヒーローの出現を望む協会内部のムードは一歩先を行っていた。中村審判副部長(元関脇富士桜)は直近6場所で横綱白鵬と3勝3敗であることを評価し「数字だけじゃなくて、と話している人もいる。1年間で相当、いい成績を残しているから」と、勝数以上に内容を重視することを示唆した。

 審判部は千秋楽の昼に稀勢の里の昇進について会議を開く。「仮定の話はできない」とする貴乃花部長(元横綱貴乃花)も「勝つにこしたことはない」と微妙な言い回しで、部内に10勝での昇進を認める意見があることをうかがわせた。

 10勝で昇進を決めた例は、1場所15日制が定着した1949年5月場所以降では3例しかなく、初代貴ノ花が昇進を決めた72年秋場所以来39年ぶりとなる。直近3場所合計32勝での昇進も13勝2敗で優勝した99年初場所の千代大海以来。稀勢の里の相撲内容が、それだけ高く評価されたと言える。

 稀勢の里は「慎重なんじゃない。必死ですよ」と取組を振り返った。大関という地位への意識を聞かれても「それはまだ」とさえぎった。もちろん、負けて昇進するつもりはない。「思い切っていくだけ。後悔しないように。気負う必要はない。自分の相撲を信じるしかない」と琴奨菊戦に全力を出し切る。』(11月27日付デイリースポーツ)

【苦難を乗り越えよ】

把瑠都との一戦に敗れた14日、稀勢の里関は相当意気消沈したのではないかと思っていましたが、昨日の栃の若との一戦ではその迷いを吹き飛ばすように栃の若を一気に押し出しました。やった、これで10勝だ、思わずテレビの前で手をたたきました。あと1勝でつい3週間ほど前に突然この世を去った先代鳴戸親方の悲願だった大関昇進に大きく前進するのです。

先代の鳴戸親方の逝去は本当に突然の出来事で、場所直前に親方をなくした稀勢の里関の心中は察するに余りあるものがあります。そんな中、一生懸命歯を食いしばって先代親方の「夢」を実現しようと頑張っている稀勢の里関になんとか今日勝ってもらいたい、そして大関になってもらいたいです。複雑なのは、相手が地元・福岡の琴奨菊ということ。どちらも応援したいのですが、はやりこの一戦は稀勢の里関を応援します。

稀勢の里関がこの苦難を乗り越えて大関になれば、先代親方への心ない中傷批判を繰り返していた週刊誌等一部マスコミの雑音をはねのけて鳴戸部屋の猛稽古が生んだ大関の偉大さ、さらには先代親方の偉大さが世間で見直されることになると思います。そのためにも頑張れ、稀勢の里関!! 稀勢の大関昇進を亡くなる直前まで楽しみにしていた先代親方が天国から見ていると思います。  



2011年11月20日

【悲願達成】

ついに待ちに待った日本一を勝ち取ることができました。

『プロ野球の日本シリーズは20日、ヤフードームで第7戦が行われ、パ・リーグ優勝のソフトバンクがセ・リーグを制した中日を3―0で破り、対戦成績を4勝3敗とし、2003年以来8年ぶりの日本一に輝いた。前身の南海、ダイエー時代を含めて5度目、ソフトバンクとしては初、3年目の秋山監督も初の頂点。
 ソフトバンクはプレーオフ(04年ダイエー)、クライマックスシリーズを7度目の挑戦で初めて勝ち抜き、日本シリーズでは3勝3敗で迎えた第7戦を制した。中日は昨年に続き、日本シリーズで敗れ、今季限りで退任する落合監督は4年ぶりの日本一を逃した。』(11年11月20日付時事通信)


【苦あれば楽あり】

本当に今回の日本シリーズは見ごたえのある試合展開でした。どちらのチームも第5戦まではそれぞれのホームでは勝つことができず、毎回得点も思うようにあげられない展開が続きました。見ているほうもハラハラドキドキでした。そして野球における1点の重みを考えさせられたシリーズでした。

今日の試合もまさに第1戦から第4戦までを象徴するような「先に点を取ったほうが勝つ」という展開でした。3回で1点を先制したホークスが結局2点追加し、中日から逃げ切ったのですが、最後の9回でもう勝つだろうという最後の場面でファルケン・ボーグが打者の打球を右ひじに受けて交代したときは本当に「野球は最後まで何が起こるか分からない」という言葉そのものの展開でハラハラさせられませした。

中日もいい試合をしたと思います。でもほんとうにホークスが勝ってくれてよかった。おめでとう、ソフトバンクホークス、おめでとう秋山監督。さあ、明日は優勝セールにみんなで行きましょう!!  



2011年11月18日

【まさかの3連勝】

ソフトバンクがやってくれました。

『プロ野球の「コナミ日本シリーズ2011」第5戦は、ソフトバンクが中日を5-0で破り、対戦成績を3勝2敗とし、8年ぶり5回目(前身の南海、ダイエー時代を含む)のシリーズ制覇に王手をかけた。第6戦はソフトバンクの本拠地、福岡・ヤフードームで19日午後6時15分から行われる。

【試合の詳報と写真 小池が超ファインプレーも…】中日VSソフトバンク第5戦

 ソフトバンクは一回、川崎と内川の安打でチャンスを作り、4番・小久保の適時打で先制。第4戦に続き、第5戦もソフトバンクが初回、先手を取った。ソフトバンク先発・山田は低めの制球が冴え六回無失点。序盤不安定だった中日の先発・チェンも、四回ライト小池のファインプレーをきっかけに調子を上げ、1点を争う緊迫の投手戦となり終盤に入った。

 ソフトバンクは七回、疲れの見える中日・先発チェンを攻め、松田、長谷川の安打で1死一、二塁に。8番細川が適時打で待望の追加点を挙げ2-0。八回にも、本多、内川の安打と小久保の四球で無死満塁とし、中日2番手の河原から、松田の押し出し死球と多村の適時打で3点を追加し5-0とした。

 ソフトバンク投手陣は、先発の山田から摂津、森福、馬原と継投で中日打線を封じた。』(11月17日付毎日新聞)

【本拠地での勝利を】

ファンにとってこれほど嬉しいことはありません。本拠地でのまさかの2連敗で行ったアウェーの名古屋。このまま例年のCSと同じく敗退してしまうのではないかと不安に思っていたファンも多いのではないでしょうか。

ところが、ところが、あれよあれよという間の敵地での3連勝。やっぱり今年のホークスは違うと感じ入りました。小久保や川崎らのベテランの活躍に加えて、山田投手や森福投手をはじめとする投手陣の踏ん張りには本当にスカッとしました。

落合監督率いる中日にまだまだ油断は禁物ですが、是非本拠地やフードームで土曜日にぶっちぎりで勝って日本になってもらいたいと思います。頑張れ、ホークス!!!  



2011年11月07日

【あまりにも突然の死】

あまりにも、あまりにも突然の死でした。

『日本相撲協会は7日、大相撲の元横綱・隆の里の鳴戸親方=本名・高谷俊英(たかや・としひで)、青森県出身=が同日午前9時51分、福岡市内の病院で死去したと発表した。死因は急性呼吸不全。59歳だった。葬儀の日取りは未定。

【写真で見る】平成生まれ初の関取誕生 記者の質問に答える鳴戸親方

 日本相撲協会によると鳴戸親方は糖尿病やぜんそくなどの持病があり、数日前から体調不良を訴えていたという。8日に福岡市内で臨時の理事会を開き、部屋の継承問題などを話し合う方針。

 鳴戸親方は今年10月以降、週刊誌で弟子を角材で殴打したなどと報じられ、相撲協会から事情聴取されていたが、同協会広報担当者は「(自殺や)事件性は100%ない」と説明した。

 二子山部屋に入門し、68年名古屋場所で初土俵。糖尿病を克服して83年名古屋場所後に第59代横綱に昇進した。千代の富士と優勝を争うライバル関係を築き、当時大ヒットしたドラマから「おしん横綱」と呼ばれた。優勝4回。引退後は年寄・鳴戸を襲名、89年に鳴戸部屋を起こした。』(11月7日付毎日新聞)

【相撲を心から愛した親方】

「おしん横綱」の異名を取る第59代横綱59歳での突然の死に、ただ、ただ、呆然としました。人間とはこんなにも脆いものか、こんなにも突然にこの世を去るものなのか、釈然としない気持ちがグルグルと回ります。

つい先週、「あと5年で定年だと言うのに、今になってこんな試練に見舞われるなんて思いもしなかった。」と少し弱気の発言をされていた鳴戸親方。それでもここ1年で2人もの関取を輩出し、この九州場所では稀勢の里関が大関昇進をかけてさらなる飛躍を遂げる直前の、あまりにも急な旅立ち。

鳴戸親方はさぞ無念だったでしょう。「稀なる勢い」を持つ力士と自ら名付けた稀勢の里関の九州場所での大関昇進を見ずにこの世を去りました。

鳴戸親方は、外野からの心ない誹謗・中傷にもめげず、「おしん横綱」の言葉通り、今は我慢をしながら、弟子たちの活躍による土俵での正々堂々の勝負に賭けているのではないかと思っていた矢先の突然すぎる訃報でした。まるで鳴戸の名誉を守るように59歳で逝った第59代横綱・隆の里。

日本の相撲を心から愛し、弟子たちが相撲で大成できなくても「ちゃんこ屋」としてやっていけるようにと厳しくちゃんこ作りにまで指導をしていた鳴戸親方。相撲を愛してやまない本物の親方として歴史に残る人だと信じています。さようなら、鳴戸親方。安らかにお休みください。  



2011年11月06日

【力の差あり】

西武ライオンズに一勝も許すことなく、クライマックスシリーズを乗り切りました。

『プロ野球の福岡ソフトバンクホークスは5日、福岡市のヤフードームで行われたパ・リーグのクライマックスシリーズ(CS)ファイナルステージ(6試合制)第3戦で延長十二回、埼玉西武ライオンズに2-1でサヨナラ勝ちし、対戦成績を4勝(アドバンテージの1勝を含む)とし、ダイエー時代の03年以来8年ぶりの日本シリーズ出場を決めた。ソフトバンクは04年にポストシーズン制が導入されて以来初の日本シリーズ進出。過去7年間で6度進出しながら、すべて敗退していた。

 日本シリーズは12日にヤフードームで開幕する。ソフトバンクは8年ぶり5度目(南海、ダイエー時代を含む)の日本一を目指し、セ・リーグCSファイナルステージの勝者と戦う。

 ○ソフトバンク2-1西武●(延長十二回、5日・ヤフードーム)

 杉内、涌井の投手戦は、ソフトバンクが延長十二回粘り勝ち。十回2死二塁で同点二塁打の長谷川が、十二回にもサヨナラ打と活躍。西武は中村、フェルナンデスの連続二塁打で先制した後の好機をつぶしたのが響いた。』(11月05日付毎日新聞)


【悲願の日本シリーズ進出】

ソフトバンクホークスにとっては悲願の日本シリーズ進出です。振り返れば過去7年間で6回もクライマックスシリーズに進出していながら、すべて敗退。いつもテレビの画面で選手たちが悔しがる映像ばかり見せられてきました。昨年もリーグ戦で15勝9敗と好相性だったはずのロッテ相手に王手をかけながら、3連敗で涙をのんだのは記憶に新しいところです。

このため球団はリーグ優勝したにもかかわらず、悲願のCS突破・日本一のために「金満球団」との批判を甘んじて受ける覚悟で、FA(フリーエージェント)の内川聖一、細川亨の2選手とアレックス・カブレラを獲得する大型補強を実施した結果、今季のソフトバンクはホークス史上最強とも呼ばれる強さを見せ、独走で連覇を飾りました。そして臨んだ今回のクライマックスシリーズ。4日(金曜日)には代打で打席に立った松中選手の満塁ホームランが選手たちのCSでは勝てないという心の呪縛を解き放ったかのように、5日(土曜日)には苦しみながらも2-1で西武を下したのです。

ありがとう、ホークスナイン、秋山監督!!! さあ、日本シリーズ優勝に向けて最後の勝負です!!!
  


2011年09月29日

【福岡から大関誕生】

ひさしぶりに日本の大関、それも我が故郷・福岡からの大関の誕生です。

『日本相撲協会は28日午前、東京・国技館で九州場所(11月13日初日、福岡国際センター)の番付編成会議と臨時理事会を開き、東関脇琴奨菊(27)=本名菊次(きくつぎ)一弘、福岡県出身、佐渡ケ嶽部屋=の大関昇進を決めた。日本人大関の誕生は琴光喜以来、4年ぶり。

 理事会の終了後、協会から二所ノ関理事(元関脇金剛)と峰崎親方(元幕内三杉磯)が、千葉県松戸市の佐渡ケ嶽部屋を訪れ、昇進を伝えた。琴奨菊は「謹んでお受けいたします。大関の地位を汚さぬよう、万理一空(ばんりいっくう)の境地を求めて日々努力、精進いたします」と口上を述べた。

 「万理一空」は、剣豪宮本武蔵の兵法書から引用した。「すべての理(ことわり)は一つの空につながっていく。どんな努力も目指す先は一つ。努力の先に光がある」と、迷いなく進む思いを込めた。』(9月28日付朝日新聞)

【楽しみな九州場所】

琴奨菊の地元・柳川では大盛り上がりですが、僕らも11月の九州場所での新大関の活躍が本当に楽しみです。柳川市は「祝 大関昇進 琴奨菊関」と書かれた縦約15メートル、幅約1メートルの垂れ幕を午前11時すぎに市民会館の壁に設置、市職員約30人が万歳三唱で昇進を祝ったという報道にもあるように、もう柳川では市民を挙げての祝賀ムードのようですね。

そしてもうひとつ僕にとっては九州場所を心待ちにする理由があります。それは僕が事務局を仰せつかっている鳴戸部屋の力士・稀勢の里関の活躍です。秋場所でも稀勢の里関は白鵬を倒し、殊勲賞を獲得しています。残念ながら直近3場所の勝ち星が足りないなどの理由で大関昇進は見送りとなりましたが、名古屋場所の10勝を加え、2場所で22勝をマークしているので、九州場所で11勝を挙げれば大関昇進の目安となる33勝に到達するのです。

秋場所での稀勢の里関の顔は以前にもまして引き締まって勝負師の風格が漂っていました。もう大関昇進は目の前です。

稀勢の里関が九州場所で大関に昇進できれば、日本人大関が2人になります。これは客離れが激しい相撲界にとっても朗報でしょう。ぜひ稀勢の里関に頑張ってほしいと思います。  



2011年09月20日

【淋しい秋場所】

国技館が泣いています。

『大相撲秋場所が開催されている東京・両国の国技館が、1985年の開館以来の不入りに直面している。

 定員約1万1000人に対し、16日の6日目まで、一日平均で約半分に当たる約5200枚のチケットが売れ残り続けており、日本相撲協会は危機感を募らせている。

 国技館での本場所開催は今年1月の初場所以来。今場所初日の11日は3709枚が売れ残り、初日としては、過去最低の出足となったが、翌12日も残券は5682枚に及び、ワースト記録だった今年初場所の5118枚を更新した。3日目以後も半数程度が売れ残っており、相撲協会では「もともと夏休みの後で、集客が難しい時期ではあるが、今年は八百長問題に大震災、不況が加わった『複合不入り』だ」と困惑気味だ。』(9月17日付読売新聞)

【複合不況?】

取り組みを見てみると中日前で全勝力士は相変わらず強い横綱白鵬、関脇琴奨菊、関脇稀勢の里ですが、大関陣は3勝4敗の日馬富士、1勝6敗の琴欧洲、5勝2敗の把瑠都と振るいません。しかも外国人力士ばかりとくれば、観客が盛り上がらないのも無理はないのかもしれません。

その上に先場所までの八百長問題、東日本大震災、そして不況と悪材料には事欠かないのが今場所の観客動員数の低迷に拍車をかけているようです。それにしても東京の国技館でこんな体たらくでは、11月に開催される九州場所が思いやられます。国技館で75%で「満員御礼」を出すとしたら、九州場所では50%で「満員御礼」とでもしないと格好がつかなくなるのではないでしょうか。九州場所は普段でも3割程度の客の入りというのが珍しくなかったわけですから。それにもう一つ観客動員のマイナス材料があります。それは九州電力の玄海原発を巡る一連のやらせ問題。九州場所に様々な形でサポートしている九電が大幅な合理化を検討している中で、九州財界も九州場所のテコ入れに力を入れにくいことになるかもしれません。

頭の痛いことばかりの相撲界。力士は相撲に精進することで応えていくしかありませんが、相撲協会はさらなる改革努力と併せて、旧態依然の高額チケットの見なおしなどやることはたくさんあると思います。真剣勝負で臨んでもらいたいと思います。  



2011年09月08日

【快進撃】

いつもだったら夏バテで失速気味になるソフトバンク、今年は違うようです。

『ソフトバンクが2位・日本ハムを3タテし、今季最大の7ゲーム差に広げた。

 一回2死から内川の9号左越えソロで先制。三回には5安打4得点の猛攻。その後も追加点を奪い、計15安打を浴びせた。先発の和田はキレのある直球を中心に6回3安打3失点で12勝目。

 日本ハムは今季ワーストの6連敗。先発の大塚は制球が甘く2回1/3を8安打5失点KO。

 8日は両チームとも試合はなく、ソフトバンクが9日のロッテ戦に勝ち、日本ハムが9日の楽天戦に敗れれば、ソフトバンクに優勝マジック「22」が点灯する。

 2本塁打を含めこの日3安打3打点の内川は「ゲーム差はありますが、勝たないことには優勝に近づかない」と気を引き締めていた。』(9月7日付デイリースポーツ)

【絶好調のソフトバンク】

野球の試合だけではありません。携帯電話各社が7日発表した8月の契約数によりますと、新規契約から解約を差し引いた純増数で、ソフトバンク子会社のソフトバンクモバイルが17カ月連続で首位を維持したとのロイター通信の記事もありました。

ビジネスも野球も快進撃を続けるソフトバンク。孫社長の鼻息はますます荒くなりそうですね。頑張れ、ソフトバンク! 今年は日本一ダッ!!!!
  




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海や山、自然が好きな九州男児です。あらゆる機会をとらえて、時代の変化をいつも感じていたいと思っています。
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