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2007年08月26日

【悲惨な事故から1年】

あのときの衝撃は今でも鮮明に覚えています。それは福岡市職員(当時)による飲酒運転で、会社員大上哲央(あきお)さん(34)一家の幼児3人の命が奪われた事故です。あまりにも身近に起きた飲酒運転による幼児3人の死。当時の僕のブログに当時の憤り、悲しみ、驚きが記されています。

『飲酒がもたらす災禍』・・・2006年8月27日の僕のブログ記事

あれから1年。みんなが子供たちを追悼し、再び同じような事故が起こらないようと誓おうとしていた矢先、再び市職員が飲酒運転で逮捕されました。

『幼児3人が死亡した飲酒運転事故から25日で1年を迎える福岡市で、市職員が23日夜に飲酒運転でバイク事故を起こしていたことが分かった。市では処分規定の厳罰化や職員教育の徹底などの取り組みをアピール、24日夕にも飲酒運転撲滅に向けたシンポジウムや市民大会を開催する予定だっただけにショックは大きい。緊急記者会見した吉田宏市長は席に着く前、机に手をつき「申し訳ありませんでした」と何度も謝罪した。

 福岡県警と福岡市によると、飲酒事故を起こしたのは同市早良区役所入部出張所市民係、糸川琢磨職員(42)。23日午後9時20分ごろ、同市早良区昭代の交差点でミニバイクを運転中、同区内の会社員男性(55)の乗用車と衝突。バイクは転倒し、糸川職員は左ひざを骨折した。

 早良署員が調べたところ、糸川職員の呼気1リットルから0・5ミリグラムのアルコール分が検出された。糸川職員は病院で手当てを受けており、同署は回復を待って道交法違反(酒気帯び運転)の疑いで調べる。現場は信号機のない交差点だった。』(8月24日付産経新聞)


【繰り返される飲酒運転】

人間と言うのは愚かなものです。どんなに悲惨な事故があっても、自分の身に置き換えて考えることが出来る人は少ないのです。そしてほんのちょっとした出来心から過ちを犯してしまう。でも起こってしまったら後の祭りです。

事故を起こした市職員も「これくらいなら大丈夫だろう」と思っていたのでしょう。それが取り返しのつかないことになってしまった。後悔先に立たずです。

昨日のNHKで飲酒運転に関する特別番組が放送されていましたが、その中に飲酒運転が法律や罰則の強化でなくならない理由のひとつとしてアルコール依存症やその予備軍の人達が引き起こす飲酒運転事故について言及していました。

飲酒そのものが日常化していて、罪悪感のかけらもない人達が相当数いるというのです。これには驚きました。であれば、罰則の強化や飲酒運転撲滅を良心に訴えるといった次元とは別の対策が必要でしょう。

【車へのシステム組み込みも必要】

やはりその対策の中で有力なのは、機械的に飲酒運転を感知して車そのものを動かなくしてしまう方法でしょう。(ボルボが開発した「オートロックシステム」など)

最近そういう運転システムの開発が進んでいるとの報道がちらほらありましたが、普及には相当の時間がかかるだろうし現実的ではないと思っていました。

しかし、飲酒運転に罪悪感を感じない人やアルコール依存症の人達が車に乗って事故を起こす事例が後を絶たないのであれば真剣にそういう車そのものへのシステムの組み込みも考える必要があると思います。

不幸にして亡くなった大上さんのお子さん3人のためにも、そして今までに飲酒運転で亡くなった方々の死を無駄にしないためにはあらゆる対策を考え、実行していく絶えることのない努力と勇気が、警察や関係者だけでなく僕ら市民ひとりひとりに求められています。  



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海や山、自然が好きな九州男児です。あらゆる機会をとらえて、時代の変化をいつも感じていたいと思っています。
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