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2007年09月15日

【ドイツの実験】

ドイツの小さな町が交通事故撲滅のためにユニークな試みを始めたというニュースが目に留まりました。

『ドイツ西部の町の自治体が、交通の安全性を高める最良の策として、繁華街の信号や停止標識を取り払うことを決めた。
 交通事故を減らし、歩行者が歩きやすい環境を実現するため、ボームテの町の中心部では、9月12日から全ての信号・標識をなくす。
 交通安全の向上目的で標識を取り払うという考え方は「Shared Space(共有空間)」と呼ばれ、オランダ人の交通専門家ハンス・モンデルマン氏が考案、欧州連合(EU)の支持も得た。
 ボームテでも、信号などを取り外す費用120万ユーロ(約1億8800万円)の半分をEUが負担する。』 (9月11日付ロイター通信)


【果たして日本では?】

交通専門家ハンス・モンデルマン氏の母国オランダにあるハーレンという町ではすでに交通標識を取り払う実験が行われているそうで、実際に交通事故がなくなったといいます。

なぜ、交通標識を取り払うと事故が減るのか?モンデルマン氏の考え方によると、信号などで強制的にルールを作るのではなく、運転者、歩行者が危険回避のために自ら考え、それぞれが注意することで事故を回避できるというのです。

確かに日本でも、対面通行の狭い道路で、真ん中に白い境界線を引くよりも、境界線をなくすほうが、自主的に双方の車が危険回避のために速度を落として徐行して走るため交通事故が激減するという話を聞いたことがあります。

自分も田舎道を走っていて境界線がなければ、あるよりもずっと慎重に運転するのでこれは真実だなあと思います。

したがって、日本でも大都会の交差点などは無理でしょうけれど、交通量の比較的少ない小さな町や村では信号や標識なしで交通事故を減らすというのは可能ではないでしょうか?

問題は、そういうことをすれば信号や標識を作っている業者への発注が減るということです。こういう新しい試みを実施するとなると、こっちのほうが日本の場合は大きな障害になるんでしょうね。  



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海や山、自然が好きな九州男児です。あらゆる機会をとらえて、時代の変化をいつも感じていたいと思っています。
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