2007年09月30日

【衝撃の瞬間】

あまりにも衝撃的だった。その映像は28日早朝のフジテレビの「めざましテレビ」がスクープした。そこには長井さんの身体が銃弾で一瞬宙に浮く姿があった。

『米テレビCNNなどが28日に放映した映像で、ミャンマー軍事政権による反政府デモ弾圧を取材中に死亡したニュースプロダクション「APF通信社」(東京都港区)の契約記者、長井健司さん(50)が、軍用トラックから飛び降り走ってきた武装兵士に、数メートルの至近距離から撃たれていたことが分かった。

 ヤンゴン中心部のスーレ・パゴダ(仏塔)付近の路上で、あおむけに倒れた長井さんが、右手に握りしめたカメラは、逃げる市民を追うかのように、その背中に向けられた。だが、武装兵士はかすかに腕を動かす長井さんのそばを通り抜け、デモ隊を追い続けた。

 軍政は、デモが最も頻繁なこの地区を厳重警戒しており、特別な訓練を受けた精鋭部隊が任務に当たっているとされる。』(9月29日付読売新聞)


27日時点でブログにミャンマー情勢を書いたときには、これほど早く事態が悪化して、しかも日本人記者が撃たれるなどとは想像だにしなかった。

【真実を求めて】

またひとり真実を求めて命を賭けて取材する有能な記者が亡くなった。2004年5月に戦火のイラクで銃弾に倒れた戦場カメラマン橋田信介さんのことを思い出す。

日本のような平和な国に暮らしていると、つい「なぜ戦火の中に自ら出て行く必要があるのか?」と思ってしまうけれど、彼らのような勇敢なカメラマンや記者がいるからこそ、今回のミャンマーのような軍事政権の暴挙やイラク戦争の真実を知ることができるのだ。そして、彼らのような記者たちの真実を求める報道が民主主義の一端を支えているのだ。

【断固たる措置を】

福田首相は今のところ即制裁発動はせず、事態を慎重に見極めているとのことだ。もちろん事実関係の確認などにはそれなりの時間がかかるだろうし、一国の判断はそう軽々にはできないだろう。

しかしながら、デモに参加した市民に無差別に発砲するミャンマー軍事政権の暴挙は目に余る。僧侶まで決起したということは国内の経済的な窮乏は相当ひどいのだろう。国民の窮乏を棚に上げて、軍事政権の最高権力者たちは親族の豪勢な結婚式をしたり、莫大な建設費をかけて新首都建設にうつつを抜かすなど信じがたいほど腐敗しているようだ。

軍事政権の無常の銃弾に倒れた長井健司さんの死を無駄にしないためにも、日本政府はこんな軍事政権に対して明確なメッセージを送るべく、断固たる制裁措置を発動すべきだと思うがどうだろうか。

最後に、長井健司さんのご冥福を心からお祈りします。  


2007年09月29日

【タイム誌への投稿】

9月24日号タイム誌の記事"Fade Away"について9月27日に投稿しましたので公開します。

Fade Away TIME, September 24, 2007

As your article pointed out, Premier Abe’s sudden resignation pulled a trigger to turn back the clock of Japanese politics to the bad old days of revolving-door cabinet. In the early stage of Prince-like Abe’s appearance following Junichiro Koizumi’s long era, people gave him support not only because he advocated strong leadership to reform the old regime of the country after World War II but he seemed to survive for a longer period to improve and stabilize their ways of living now and in the future.

With a widening gap between Shinzo Abe and the people and his deteriorating health, he had to resign at the worst timing of political struggle with Ichiro Ozawa, the opposition leader of the DPJ.

The important lesson from this incident is that we should select a leader with both strong mind and health and never with the good appearance and high popularity.


≪拙訳≫

貴記事が指摘しているとおり、安倍首相の突然の辞任は日本の政治の時計の針をかつての回転ドアのような内閣の時代に逆戻りさせる引き金を引いたようだ。小泉純一郎の長い時代の後に就任した王子様のような安倍政権の初期に、国民が彼を支持したのは単に戦後の古いレジームからの脱却だけではなく、長く政権にとどまって自分たちの今そして将来の暮らしを良くしてくれるように思えたからなのだ。

安倍氏と国民の間の認識ギャップが広がり、健康を害したことで安倍氏は民主党の小沢代表との政治的争いの中、最悪のタイミングでやめざるを得なかった。

この出来事から学ぶべきことは、私たちは決して見てくれのよさや人気の高さではなく、強い意志と身体をもったリーダーを選ぶべきだということだ。


【追記】

9月27日にタイム誌から「採用するかもよ」という例のメールが届きました。それにしても今年になってからは未だ一度も採用してもらってません。しばらくは難しいのかなあ~

Dear Reader,

Thank you for writing. We welcome timely, insightful reactions to material we have published, and we can assure you that your observations found an attentive audience among the editors. Should your comments be selected for the column, you will be notified in advance of publication. Again, our thanks for letting us hear from you. We hope that you will write again should you discover something of particular interest in the news or in our reporting of it.

Best wishes.


TIME Letters
  


2007年09月28日

【リンチの末に?】

こんなことが日常行われているとしたら相撲界は相当病んでいるとしか思えないニュースが連日報道されています。

 『大相撲時津風部屋の序ノ口力士斉藤俊(たかし)さん(当時17歳)が急死した問題で、愛知県警の任意の聴取に対し、兄弟子の一人が「死亡当日に金属バットで斉藤さんを殴った」と供述していることが26日、わかった。

 調べによると、斉藤さんは名古屋場所前の6月26日、愛知県犬山市内の宿舎で、兄弟子とぶつかりげいこをしている最中に体調不良を訴え、病院に運ばれたが死亡が確認された。けいこの際、兄弟子の一人が金属バットを持ち出し、斉藤さんを殴ったという。県警では、時津風親方(57)(元小結双津竜)が兄弟子らに暴行を指示した疑いもあるとみている。

 また、時津風親方が8月上旬、新潟市にある斉藤さんの実家を訪れて謝罪した際、ビール瓶で殴った時の状況などを父親の正人さん(50)ら遺族に伝えていたこともわかった。時津風親方は、斉藤さんが亡くなる前日の夕飯の時に、斉藤さんを斜め後ろに正座させ、ビール瓶で顔を殴ったと説明。斉藤さんの伯父(44)は「心から謝罪しているようには見えなかった」と、不信感をあらわにした。』(9月27日付読売新聞)


【神事といじめ】

報道によれば、相撲部屋には「かわいがり」といって、特定の若手を集中的にしごく慣習があるとのことで、今回のケースでも何度も脱走を繰り返す斉藤さんに対して親方黙認の上で部屋として「制裁」を加えることが「かわいがり」として行われていたようです。

相撲部屋も一種の密室の世界。昔、過激派が山にこもって集団リンチで仲間を殺すという事件がありましたが、根は同じと言う感じがします。日本社会の人間関係が限りなくマイナスに働くと今回のような事件が起こる。

でも過激派と相撲界が決定的に違うことがあります。それは相撲は神聖なスポーツとして勝敗を競うものであり、神様に仕えるための清らかな心と自制心そして他人に対する愛情が先ず求められるということです。

ビール瓶や金属バットで弟子を殴ったとされる親方や兄弟子たちに、神様に仕えているという意識がかけらでもあったでしょうか。

一事が万事。朝青龍にしても今回のケースにしても、相撲界はどうも相撲の本来の姿を見失ったとしか思えないと考えてしまうのは僕だけでしょうか。一度相撲界全体できっちりその本来のあり方を見直すべきだと思います。  


2007年09月27日

【静かなデモ拡大】

ミャンマーで市民や僧侶による静かなデモが広がっている。

『ミャンマーの軍事政権に抗議する僧侶や市民らは25日、最大都市ヤンゴンや地方都市などでデモを続行した。デモは8日連続で、AFP通信によると、10万人規模。軍事政権は同日、これまでの黙認姿勢を転じ、デモに参加しないよう市民に警告、同日夜には盾やライフル銃で武装した治安部隊をヤンゴン中心部に配備した。26日のデモ再発を阻止する構えとみられる。
 軍事政権は25日朝、広報車をヤンゴン市内に走らせ、「デモに参加しないように。命令に従わない者には法に基づいた措置を取る」と警告し、デモ隊が集結地点としている中心部の大仏塔シュエダゴンパゴダ近くに軍用トラックを配備した。
 僧侶らは「脅しに屈するな」と市民らに呼びかけ、警告を無視して午後からパゴダ近くに集まりデモを繰り広げた。デモ隊は「民主主義を」「我々は対話を求める」と叫びながら行進し、対決姿勢を強めた。デモは中部マンダレーや西部シットウェなど全国の主要都市に広がり、少数民族グループなども加わった。』(9月26日付毎日新聞)


【高まる緊張】

軍事政権による弾圧で久しくデモがなかったミャンマーでの動きだ。国内では相当、緊張が高まっているのではないか。デモには軟禁中のアウンサンスーチー書記長の「国民民主連盟」(NLD)幹部も混じっているようだ。

『ロイター通信によると、最大野党「国民民主連盟」(NLD)のアウンサンスーチー書記長が23日に軟禁中の自宅から刑務所に身柄を移されたとの情報が流れたが、AFP通信によると、警察当局は移送情報を否定した。
 また、1000人以上の死者が出たとされる88年のデモ鎮圧に動員された東部の軍師団がヤンゴンに向かって移動したとの情報があり、軍事政権が武力鎮圧の準備にかかったとの見方も出ている。』 (9月26日付毎日新聞)


【米大統領動く】

緊張感が高まる中で、ブッシュ米大統領が国連総会の場でミャンマー軍事政権への追加制裁とアウンサンスーチーさんをはじめ「1000人を超す政治犯」全員の釈放を要求した。さすがにアメリカの動きは早い。

軍事政権はあくまでも武力を背景に強権での鎮圧を目論んでいるようだが、軍政下で貧困に喘ぐ民衆の怒りを押さえつければ不測の事態も十分考えられる。

しばらくはミャンマーの動きには注意が必要だ。  


2007年09月26日

【盛り上がりつつある機運】

世界150カ国以上の首脳や閣僚らが地球温暖化防止について意見交換する国連ハイレベル会合は24日夜に閉幕したが、世界中で温暖化防止に向けた協調に機運が徐々にではあるが盛り上がりつつあるようだ。

『70カ国以上の首脳が参加して気候変動に関し意見交換した国連ハイレベル会合は24日夕(日本時間25日朝)、「2050年までに温室効果ガス排出量を半減する必要性が頻繁に言及された」との現状認識を示す議長総括を発表して閉幕した。これにより、2012年に期限の切れる「京都議定書」後の枠組みに「50年までの半減」を数値目標として盛り込むよう求める声が高まる可能性が出てきた。
 議長総括は「多くの国が法的拘束力を持つ目標の設定を求めた」とした上で、「先進国によるさらに踏み込んだ排出量削減が必要であることは疑いない」と指摘した。さらに二酸化炭素(CO2)の排出権取引を強化することで、開発途上国の積極的関与を引き出すための資金を捻出(ねんしゅつ)できると指摘した。先進国に排出削減義務を課し、途上国支援を求めた京都議定書の仕組みを踏襲する全体像を示唆したと言える。』(9月25日付時事通信) 


【今や抵抗勢力か、日本?】

IPCCの地球温暖化に関する第4次報告書やゴア氏の「不都合な真実」などが大きな波紋を広げた2007年。今年は年初から雪の降らない冬や各地で頻発する洪水や旱魃、暑すぎる夏などの異常な自然現象が、そんな国際的な危機感の共有機運にさらに火をつけたのだ。

「今、行動しなければ大変なことになる。」-そんな危機感に世界中が動き始めたのだ。

ところが、そんな中で日本は存在感を高めるどころか、抵抗勢力ではないかと疑われるような状況に陥っている。それは、安倍首相の突然の辞任表明で森元首相が代理出席して日本の存在感が薄らいだといった単純な問題ではない。

日経新聞の25日の社説は、「温暖化防止、日本は今や抵抗勢力か」という見出しで、先進国の中で唯一護送船団方式の自主行動計画のままで、総量目標は掲げず、努力した企業が報われる排出権取引に対しても、産業界を代表する日本経団連も、政府を代表する経済産業省も反対し続ける日本の姿勢を厳しく問いかけている。未来を語ることもできず、自国の利益ばかりに目を向ける国の言うことに世界が耳を傾けるはずはないのだ。
地球的規模で人々の想定を大幅に上回るスピードで悪化の道を辿る地球温暖化の脅威。

自民党と民主党といったコップの中でのお家騒動的な政治に拘泥している場合ではない。早く強いリーダーシップを確立して、今こそ、文明のパラダイム転換を図るくらいの覚悟をもって日本の英知を結集すべきときが来ていると思うのだが、どうだろうか。


《参考》

・9月25日付日経新聞社説「温暖化防止、日本は今や抵抗勢力か」  


2007年09月25日

【また進んだ時計の針】

環境悪化の足音がまた少し忍び寄ってきた。

『環境悪化に伴う人類存続の危機の指標とされる「環境危機時計」が昨年より14分進んで9時31分を指し、1992年の調査開始以来、最も針が進んだ。調査主体の旭硝子財団が5日、発表した。世界各地で異常気象が続くほか、地球温暖化対策での各国間の対立も目立ち、温室効果ガス排出削減の道筋が見えないのが理由とみられる。

 環境危機時計は「ほとんど不安はない」を0~3時、「少し不安」を3~6時、「かなり不安」を6~9時、「極めて不安」を9~12時で示す。

 同財団は今年4~6月、環境分野に携わる各国の研究機関、政府などの担当者3890人を対象に調査し、96カ国715人から回答を得た。その結果、温暖化による海面上昇が懸念されるオセアニアが10時27分と最も深刻に受け止めた。京都議定書を離脱した米国を含む北米も9時40分と高い危機意識をみせた。日本は9時34分だった。「地球環境のどの分野を念頭においたのか」との問いでは、複数回答で温暖化が73%、森林破壊・砂漠化・生物多様性の減少の49%と続いた。』(9月5日付毎日新聞)


【日々体感、地球の異常】

このところ9月に入っても異常な高温が続いている。先日は西日本近海で多く獲れるフグが海水温の上昇の影響か、北海道や東北で水揚げされることが多くなって漁業関係者を驚かせているとの報道もあった。

明らかに地球の異変が、写真やVTRでしか実感できない氷河の消失といった減少だけではなく、僕たちの身近なところにまで目に見える形で現れ始めたのだ。

そんな危機感が強まる中での地球環境時計の針の進行。専門家は僕たち一般人よりも将来起こりうるリスクを膨大なデータをもとに分析しているだろうから、環境の危機、地球の温暖化などの現象をもっと深刻に受け止めているという証だろう。

果たして、時計の針を少しでも安心できる3時台にまで逆戻りさせることができるのだろうか。かなり絶望的な状況になっているというのが正直なところだろう。

でも人はどんなに環境が悪化してもこの地球しか居場所はないのだ。世界的な環境悪化防止の取り組みをもっと真剣にさせるために、僕たち市民は政治家や企業を動かしていかなければいけない。まだ残された時間はある。  


2007年09月24日

【マナー論争】

中国でサッカーを巡ってひと騒動あっているようだ。

『日本の女子サッカー代表チーム「なでしこJAPAN」が、17日に杭州(中国)で行われた女子W杯1次リーグA組ドイツ戦で、観客からブーイングを受けたにもかかわらず、試合後に「謝謝」(ありがとう)と中国への感謝を表した横断幕を掲げたことが、中国内で論争に発展している。「勇気に感動した。見習うべきだ」と称賛する声と「過去の侵略を認めない日本の宣伝活動に感動するなど中国の恥だ」と反発する声がメディアも巻き込んで交錯。08年の北京五輪に向け、中国では観客のマナー向上が課題となっており、今後も騒動は広がりそうだ。

 日本チームが横断幕を掲げたのは、17日に杭州で行われた女子W杯のドイツ戦。ドイツ・サポーターを装った圧倒的多数の中国人観客からブーイングを浴びる中、0-2で敗れたが、選手は試合後に観客席前で整列。「ARIGATO 謝謝 CHINA」と書かれた横断幕を広げ、深々とおじぎした。

 翌18日、四川省の成都商報(電子版)が写真付きで伝えると、話題は全国に飛び火し、主要サイトには「最大の敗者は日本選手ではなく(マナーの悪い)観客だ」(中国網)と反省を促す書き込みが。しかし「日本に手心を加えるな」「ブーイングは当然」との反論も相次ぎ、一部ではネット上でののしり合いも起きているという。』(9月22日付スポーツ報知)


【礼節と伝統】

中国のことをとやかく言う前に、僕は先ず「なでしこJAPAN」に賞賛の拍手を送りたい。観客のブーイングの嵐の中で、冷静に日本人の見識の高さと礼儀正しさを身をもって示してくれたことに本当に感動する。こういうことは一朝一夕ではできないし、それなりの覚悟と見識が要るものだ。今を生きる日本人のバックには、過去の日本人の先祖たちが営々と築きあげてきた礼節を守るという伝統があるのだ。僕らはその伝統にもっと誇りを持っていい。同時にその伝統が国内では揺らぎつつあることも胸にしっかり刻んで、今日本人は何をすべきかについて考えるべきときだと思う。

そして中国。残念ながら現在の中国には中国が誇る過去の礼節の伝統はどこかに吹き飛んでしまったように見える。サッカーの観客だけではない。最近の中国産の一部の食品や製品に「節度なく」有害物質が含まれている問題も根は同じだろう。

【勝敗以前の問題】

だからと言って、中国を口汚く罵っても問題は解決しない。却って僕らの品位を貶めるだけだろう。中国の人達でしっかりと議論して、自ら解決していく問題なのだ。中国の人達は日本人を罵れば罵るほど、吐きかける唾は自分に返ってくることを肝に銘じるべきだと思う。

来年は北京オリンピック。日本は選手もスタッフも、日本で応援する僕たちもしっかりと中国が変われたかどうかを見てみようではないか。そして「節度を持って」日本チームを応援しよう。みなさんはどう思われますか。  


2007年09月23日

【博多の女(ひと)】

カーネギーホールで歌ったことのある博多出身のボーカリストって知ってますか?そう、高橋真梨子です(彼女のオフィシャルサイトはここをクリック!)。

その高橋真梨子のコンサートにまた性懲りもなく行ってきました。今回4回目にして初めて前から3番目、ステージの高橋真梨子まで5メートルくらいの特等席で見ることが出来ました。ファンクラブに入ってチケット入手したおかげです。

近くで見る高橋真梨子は、写真やテレビより若くて美しく、声も素晴らしかったです。もともとバラードの女王と呼ばれているくらいの人だからか、歌は抜群、声量もあり、幅広いジャンルを聞かせてくれるので2時間あまり存分に楽しめるコンサートでした。

ご主人ヘンリーさんのバンド8人との息も合ってます。

最近、中高年のファンを中心に結構人気が高く、金土二日間の博多での会場となっているサンパレスは相変わらず立ち見も出るほどの盛況です。僕も大人の雰囲気とさりげなさを持ち、世界にも通用する歌唱力を持つ彼女は、博多っ子として大ファンです。そう、彼女は博多っ子の元気の源なのです。

【根強いファンの支持】

僕らの席の周りはさすがに熱烈なファンの人たちばかりのようで、静岡から来たという女性や常連の男性が歌舞伎の大向うさんよろしく大きな声で真梨子さんに呼びかけていました。もちろん、いつものとおり、後半の「グランパ」では総立ちで手を振って、静かな興奮が広がります。今年は真梨子さんは黒いドレスでシックに決めて、サイモン&ガーファンクルの「明日に架ける橋」といったなつかしい曲や、「コバルトの海」と言った新曲を織り交ぜて僕たちを楽しませてくれました。

よく見ると50代から60代以上と見られる人ばかり。そう、僕の母が若い頃、高橋真梨子は中洲の「あざみ」という老舗のスナックの近くの彼女の母親が経営するライブハウスで「ペドロ&カプリシャス」のヴォーカルで唄っていたのです。(彼女の母親は10年ほど前に亡くなり、9月に福岡に来られるのは彼岸に合わせて供養も兼ねているのかもしれません。この日も手に母の形見の指輪をしていますと紹介していました。) その頃の人たちが皆そういう年代になっているのです。だから、彼女は全国でも知られていますが、博多ではシニアほどよく知っているのです。

【同時代に生きる】

以前ピンク色の衣装ですごく違和感があったこともありましたが、今回は全体としてシックで落ち着いた雰囲気にまとめていた真梨子さんです。若い世代のコンサートとはやや趣が異なるのは確かでした。

しかし、共通する部分もあります。生のコンサートの醍醐味というか、ファンを中心に歌手の歌とリズムにあわせて皆が立ち上がり会場全体が一体感に包まれるところは老いも若きも一緒です。

10年後ならともかく、100年後にはこのコンサート会場にいる10代も70代も皆この世にはいません。その中で同時代に生きているという共感、証(あかし)を得たいという心理が自然とそうさせるのでしょう。この瞬間を精一杯生ききる・・・これって大事にしたいですね。

また、来年もファンクラブでいい席をゲットして来たいと強く思った9月恒例の高橋真梨子コンサートでした。  


2007年09月22日

【消えた警戒心】

首相に就任する以前から海外のメディアは、安倍首相のことを「筋金入りの保守派」(a born conservative)とか「国家主義者安倍」(Nationalist Abe)と呼んで警戒していた。そして任期前半はまさにその警戒心を裏打ちするかのように、安倍内閣は教育基本法改正、防衛庁の省への昇格、憲法改正のための国民投票法成立などの公約を強行採決によって実現してきたのだ。

しかし、代表的な海外のメディアであるタイム誌も安倍政権にこんな結末が待っていることは予想していなかったようだ。

9月24日号タイム誌は表紙に涙顔の安部首相を持ってきて、 「消え入る(首相)」("Fade Away")と題して国際舞台での断固たる姿勢を望んでいた首相の思惑は、経済への関心が高い国民と最後まで折り合わなかったとレポートしている。

Fade Away - Shinzo Abe wanted Japan to stand tall on the international stage, but his agenda never clicked with a public more concerned about the economy

筋金入りの保守派から消え入る首相。何がこれほどのギャップをもたらしたのだろうか。

【テロ特措法が引き金?】

それにしても不可解な突然の辞任劇だった。
その最たるのものが、辞任の理由だ。すなわち、安倍氏がその辞任会見で、辞任の理由は松岡農水相の自殺でも、年金問題でも、参院選での惨敗でもなく、民主党の小沢代表が党首会談を断ったからだと語ったことだ。

確かに安倍氏が政治生命を賭けると見得を切ったテロ特措法の期限延長問題で真っ向から対立する小沢民主党との党首会談に一縷の望みを託していたのに、それが実現できなかったことが彼を心理的に四面楚歌の状況に追い込んだのかも知れない。

いづれにしても、タイム誌は、複数の専門家の言葉を引用しながら、持病に加えてあまりにも重い責任に耐え切れなくなった、岸元首相という偉大な祖父を持つ若きプリンスの姿を驚きをもって紹介している。

【早く混迷からの脱出を】

この記事が書かれた時点では未だ福田氏擁立が確たる動きになっていなかったので、次期総裁としては麻生氏の名前しか出ていないが、タイム誌は、誰がなるにせよ、日本はまた首相が次々に入れ替わる旧来の派閥政治に逆戻りする可能性があると書いている。

Whoever wins, Japan may be returning to the bad old days of fractional politics, in which Prime Ministers come and go as party infighting overshadows the issues the country really needs to tackle.

混迷の元は自民党だけではない。民主党も今は小沢代表に「お手並み拝見」とばかりに党内の意思統一が図られているが、右から左まで党内意見は幅広く政権与党になれるかどうか疑問も多いのだ。

サブプライム問題で揺れる世界経済の余波は日本にも波及してきている。景気後退を未然に防ぐためにも、早く改革の姿勢を継続できる首相の登板を望みたいところだ。国内で小さなコップの中での小競り合いをしている場合ではありませんよ、民主党、自民党の国会議員のみなさん!!  


2007年09月21日

【異常高温続く】

今年の9月は残暑というよりも異常高温と言ったほうがいいのかもしれません。

『太平洋高気圧の影響で、九州・山口地方は厳しい残暑が続いている。福岡、熊本などでは19日正午ごろから35度を超す猛暑日となった。同日午後0時半現在、熊本県八代市で36.0度を記録し、全国で最も暑くなった。
 18日も九州各地で最高気温が35度以上の猛暑日となり、熊本市では36.3度と全国一位を記録。19日正午過ぎに35.4度を記録した福岡県朝倉市の「道の駅原鶴」周辺では真夏の花ヒマワリが約16万本咲き乱れている。
 福岡管区気象台によると、フィリピン付近で発生した暖かい上昇気流が日本付近で下降したのが残暑の原因。まだ数日は厳しい暑さが続き、23日以降から緩むという。』(9月19日付毎日新聞)


【原油も高値更新】

このところ原油も高値更新が続いています。

『19日のニューヨーク・マーカンタイル取引所の原油先物相場は続伸し、指標である米国産標準油種(WTI)の10月渡しは一時、1バレル=82.51ドルと取引時間中の最高値を6営業日連続で更新した。米エネルギー省が発表した週間統計で原油在庫が大幅に減少したため、需給逼迫(ひっぱく)感が一段と強まった。』 (9月20日付毎日新聞)

異常高温といい、原油の高値といい、人間活動が地球の許容量を超えてしまってコップの水が一杯になってあふれ出てしまうような状態になっているのではないか、地球温暖化が急激に進み始めたのではないかと思わせるような不気味な動きですね。

【無力な人間】

それにしてもつくづく個々の人間とは無力だなあと思ってしまいます。自然現象の変化にはただ受身で対処していくしかありません。

これからは9月になっても残暑どころか、真夏日のような日が続くことが常態化してしまうのでしょうか。

そんな悲観的なことを考えてしまう今日この頃です。みなさんはこの残暑、どうお過ごしですか?  


2007年09月20日

【新しょうゆを売り込め!】

今、日本全国で専用しょうゆブームが起きているというニュースが目に留まりました。

『大ヒットした卵かけご飯専用しょうゆに続いて、さまざまな専用しょうゆが次々と売り出されている。もちや冷奴、とんかつ、カレー…、アイスクリーム専用しょうゆまで登場した。海外では日本食ブームで市場が広がっているしょうゆだが、国内の1人あたり消費量は頭打ち。専用しょうゆは、若い世代に使ってもらおうと、全国各地のメーカーが地元醸造のしょうゆをベースに仕上げた。そのこだわりの味が人気を呼んでいる。

 今や50近くあるとされる卵かけご飯専用しょうゆ。ブームに火をつけたのは、農産加工品を生産販売する第三セクター、吉田ふるさと村(島根県雲南市)の「おたまはん」だ。2002年5月に販売を開始したが、05年に雲南市で開催された「たまごかけごはんシンポジウム」をきっかけに全国に知られるようになり、飛躍的に販売数量を伸ばした。

 ただ、木おけで1年半熟成させた特注の生じょうゆに、みりんとかつお節エキスで味付けした「おたまはん」は、年間50万本程度の生産が限界。新規の注文には応じられず、「これまでの取引先だけに出荷している」(吉田ふるさと村)状態という。』(9月16日付フジサンケイビジネスアイ)


【卵かけしょうゆが火付け】

その火付け役となったのが卵かけご飯専用しょうゆ。僕らが子供のころは、ほかほかのご飯によくしょうゆだけかけて食べてましたが、卵かけご飯も極めつきの大好物でした。しょうゆってご飯や卵に合うんですよね。

それにしても、火付け役となった「吉田ふるさと村」の「おたまはん」。試してみたいですねえ。ホームページでの販売もしているようなので覗いてみましたが、一瓶294円と手ごろな値段です。

この専用しょうゆブーム、どんどん全国に広がっているようでニュースによると、「アイスクリームかけしょうゆ」、「カレーしょうゆ」、焼いたもち専用の「おもちがおいしい醤油」、ラーメンに使う「ラーメン仕上げの一振り」とユニークなしょうゆがどんどん発売されて好調な売れ行きなのだそうです。

【アイデアで勝負】

しょうゆの国内出荷量は昨年約95万キロリットルで年々減少傾向にあるのですが、一方で世界的な日本食ブームの波に乗って海外への輸出や海外での生産量はどんどん伸びているそうです。

海外のブームに加えて、専用しょうゆの種類が増えて、多くの人が新しい味を嗜むようになれば少しは国内消費の増加に結びつくかもしれませんね。これからはしょうゆもアイデアの時代ですね。

ただ、中高年の方はしょうゆによる塩分の取り過ぎには十分ご注意を!  


2007年09月19日

【突然の訃報】

突然の訃報が飛び込んできました。

『プロ野球巨人軍の終身名誉監督、長嶋茂雄氏(71)の夫人、亜希子さん(64)が18日 午前4時33分、東京都内の病院で心不全で死去した。通夜・告別式は近親者のみで執り行う予定。
 関係者によると、亜希子さんは17日夜、外出先から車で帰宅する途中に突然、気分が悪くなり容体が急変。家族らが渋谷区内の病院に運んだ。ここ数年、体調が悪く、入退院を繰り返していたという。
 亜希子さんは、昭和18年1月、東京生まれ。東京オリンピックのコンパニオンをしていたことがきかっけで、長嶋氏と昭和40年1月に結婚。長男の元プロ野球選手、一茂氏ら2男2女に恵まれた。』(9月18日付産経新聞)


【信じがたい悲報】

あまりにも突然のことで、長嶋家では信じたくないというのが正直なところのようです。その様子が長男の長嶋一茂氏のインタビューに出ていました。

『記者 「お母さんはどういう存在でしたか?」
一茂さん 「母は自分にとって全て。いろんなことを教えてもらったし、ケンカもいろいろやった。長男だから特に厳しかった面も。スポーツキャスターとして、コメントなどのアドバイスももらった。自分にはやさしい母親でした。長嶋茂雄という男を陰から支えるにあたって、家族にも言えないようなトラブルもあり乗り越えてきたと思う。それは最期まで聞けなかったが。苦労は顔に出さない、気丈な母でした」
記者 「今お母さんとは?」
一茂さん 「家族みんなで近くにいます。僕の中では、まだ寝ているだけにしか見えない。送るとか、過去形で話すこともしたくない」
記者 「監督は何と声をかけていた?」
一茂さん 「『亜希子』と名前を何度も呼びかけていた」
記者 「今の監督の様子は?」
一茂さん 「現実を受け入れられないような状態」
記者 「今、自宅には?」
一茂さん 「兄弟、監督、全員いる」』(9月18日付産経新聞)


それほど長嶋家にとっては大きな、大きな存在だったのだと思います。病に倒れた長嶋元監督をここまで回復に導いたのは亜希子夫人のおかげでしょう。

心からご冥福をお祈りします。  


2007年09月18日

【3年ぶりの快挙】

谷亮子選手が救ってくれた。敵を破って日本を救う。本当にお見事です。

『柔道の世界選手権最終日は16日、当地で男女各2階級を行い、出産を経て3年ぶりに国際大会に復帰した女子48キロ級の谷亮子(トヨタ自動車)が決勝で前回大会優勝のヤネト・ベルモイ(キューバ)に優勢勝ちし、2大会ぶり7度目の優勝を果たした。
 無差別級でも男子の棟田康幸(警視庁)、女子の塚田真希(綜合警備保障)がそろって優勝。日本勢は前日まで金メダルがなかったが、最終日に3個を獲得した。棟田は今大会の日本男子で最高成績となった。
 男子60キロ級の江種辰明(警視庁)は4回戦で敗れ、敗者復活最終戦でアテネ五輪銅メダルの崔敏浩(韓国)に屈した。』(9月17日付時事通信) 


【不振の日本柔道】


本当に谷はすごい。シドニーオリンピックで金メダルを獲得して7年。思い出せば、出産を経て2年ぶりに実戦復帰したのが今年4月の全日本選抜体重別でしたが、準備期間が短く、決勝で不覚を取りながらも代表に選ばれました。あのとき、選考会議では実績重視での代表選考に反対の声も上がりましたが、7度目の優勝を果たしたことでキチンと答えを出しました。おめでとうございます、谷選手。

谷の金メダルに救われたとはいえ、日本柔道は男子を中心に今大会は不振に苦しみました。来年の北京オリンピックを前に戦略の建て直しを迫られそうです。

北京では、谷の頑張りを糧に、是非日本柔道の意地を見せてほしいですね。  


2007年09月17日

【地元の反応】

自民党内での自民党総裁選に向けたここ数日の急展開に僕ら地元福岡もとまどっています。

『麻生太郎自民党幹事長の総裁選出馬表明を受け、地元の飯塚市の事務所では14日午後から秘書が党関係者へのあいさつに駆け回った。同党の各派閥が雪崩を打って福田康夫元官房長官支持に流れる中、事務所では「状況は非常に苦しいが、党員、国民に支持を訴えていきたい」と気合を入れた。
 同日午後3時の麻生氏の出馬表明後、同事務所には激励の電話が相次いだ。猿渡修一所長は「これほどまでに各派閥が福田氏支持に流れるとは思っていなかった。その厳しい状況の中で、よくぞ(総裁選出馬を)決断された。やれるだけのことはやりたい」と厳しい表情で話した。今後は、主に電話作戦で、九州各地の自民党関係者へ支持を訴えていくという。
 飯塚市の斉藤守史市長は「この難局を乗り切ることができるのは、麻生幹事長しかいないと確信している。国政の安定、発展はもとより地域経済活性化のためにも『日本のリーダー』が筑豊地区から選出されますことを切望している」とコメントした。
 嘉麻市の松岡賛市長は「混とんとした今だからこそ、派閥にとらわれないで国民本位の政治を行うことが期待できる麻生総理大臣誕生のため、総力を結集しなければならず、必勝をお祈りしたい」とコメントした。』(9月15日付西日本新聞)


【致命傷】

それにしても麻生幹事長にとっては大きな誤算だったでしょう。まさか、一日で福田氏に支持がこれほど集まるとは・・・政治は非情な世界ですね。

僕ら素人が見ていても麻生氏はあまりにも安倍政権に近すぎた。今回の内閣改造劇でも安倍首相の相談役として動き、そのかいあって(?)幹事長になっていたのだろうと理解していましたから、その安倍首相が政権を途中で投げ出した以上、麻生幹事長に責任論が出てくるのは当然だと言えば当然ですね。そこが致命傷になったということです。

でも「福岡の地元から総理大臣を」という素朴な応援の気持ちも強くあります。確かに、外相時代の「アルツハイマー発言」など発言は軽いことが多く、ちと危なっかしい坊ちゃん的なイメージはあるけれど、それだけに親しみがもてるのも確かです。

【時代に逆行する自民】

今回の自民党総裁選びは、やり方を誤れば政権交代の引き金になるくらい重要なものです。にもかかわらず、投票前から派閥力学による事実上の福田氏総裁確定という流れになって、自民党は小泉以前の派閥の寄り合い所帯に逆戻りした感があります。党の緊急事態だからやむをえないと言えばそれまでなのでしょうが、国民はちゃんと見ているということを忘れないでもらいたいですね。

もう事実上、次の総裁は福田氏に決まったようなものなのでしょうが、だからこそ麻生氏にはしっかり福田氏と対峙して、明確な対立軸を示した論戦を張ってもらいたいですね。

《参考》

・麻生太郎のオフィシャルサイト  


2007年09月16日

【絵での交流サイト】

言葉じゃなくて、絵やイラストでコミュニケーションするのも楽しいでしょうね。そんなサイトがオープンしたというニュースが目に留まりました。

『自分で書いた絵やイラストをアップロードすることにより、イラストに興味がある人たちが気軽にコミュニケーションしあえるWebサービス「pixiv(ピクシブ)」が13日にオープンした。

 「pixiv(ピクシブ)」では、自分で書いた絵やイラストをアップロードし、それを見た人たちがその作品に評価をしたり、コメントを残したりできる。作品にはタグを付けることが可能で、カテゴリで分けるよりも幅広く、柔軟に作品が検索できるようになっている。作品の投稿者以外もその作品にタグを付け加えたり、削除したりすることが可能。タグは1作品につき10個まで。』(913日付RBB TODAY)


日本でのSNS(ソーシャル・ネートワークキング・サービス)の代表格はMixi(ミクシィ)ですが、こちらはあくまでも言葉が中心ですが、最近では言葉以外に写真や動画や音楽といった機能も追加され、多彩になってきています。

でも、遊び心とか以心伝心という意味では、言葉よりもイラストでのやりとりに特化するのも面白い気がします。みなさんもやってみられませんか。  


2007年09月15日

【ドイツの実験】

ドイツの小さな町が交通事故撲滅のためにユニークな試みを始めたというニュースが目に留まりました。

『ドイツ西部の町の自治体が、交通の安全性を高める最良の策として、繁華街の信号や停止標識を取り払うことを決めた。
 交通事故を減らし、歩行者が歩きやすい環境を実現するため、ボームテの町の中心部では、9月12日から全ての信号・標識をなくす。
 交通安全の向上目的で標識を取り払うという考え方は「Shared Space(共有空間)」と呼ばれ、オランダ人の交通専門家ハンス・モンデルマン氏が考案、欧州連合(EU)の支持も得た。
 ボームテでも、信号などを取り外す費用120万ユーロ(約1億8800万円)の半分をEUが負担する。』 (9月11日付ロイター通信)


【果たして日本では?】

交通専門家ハンス・モンデルマン氏の母国オランダにあるハーレンという町ではすでに交通標識を取り払う実験が行われているそうで、実際に交通事故がなくなったといいます。

なぜ、交通標識を取り払うと事故が減るのか?モンデルマン氏の考え方によると、信号などで強制的にルールを作るのではなく、運転者、歩行者が危険回避のために自ら考え、それぞれが注意することで事故を回避できるというのです。

確かに日本でも、対面通行の狭い道路で、真ん中に白い境界線を引くよりも、境界線をなくすほうが、自主的に双方の車が危険回避のために速度を落として徐行して走るため交通事故が激減するという話を聞いたことがあります。

自分も田舎道を走っていて境界線がなければ、あるよりもずっと慎重に運転するのでこれは真実だなあと思います。

したがって、日本でも大都会の交差点などは無理でしょうけれど、交通量の比較的少ない小さな町や村では信号や標識なしで交通事故を減らすというのは可能ではないでしょうか?

問題は、そういうことをすれば信号や標識を作っている業者への発注が減るということです。こういう新しい試みを実施するとなると、こっちのほうが日本の場合は大きな障害になるんでしょうね。  


2007年09月14日

【タイム誌への投稿】

9月10日号タイム誌の記事"The Gray Wars"について9月10日に投稿しましたので公開します。

The Gray Wars TIME, September 10, 2007

Looking at the two pictures of Condi and Nancy Perosi in your article, I was astonished at the clear differences of image between their faces with dyed hair and the ones with gray. Apparently, dyed hair could make women more beautiful,energetic, powerful and younger than they actually are. On the contrary, gray or white hair only gives them the image of aging and weakness.

As long as the women’s desire for beauty and youth exists, to dye or not to dye is not the question of fashion and cosmetics, but of their life and death for real. In this sense, Japanese women are not the exception.


≪拙訳≫

貴記事にあるコンディとナンシー・ペロシのふたつの写真を見ていて、染めた髪とグレーの髪とではその顔のイメージが全然違っているのに驚かされた。明らかに、髪の毛を染めると女性は美しく、エネルギッシュでパワフルで、しかも実際より若く見えるものだ。反対にグレーや白い髪だと年老いて弱々しく見えてしまう。

女性が美しく若くありたいと願う限り、染めるべきか染めざるべきかというのはファッションや化粧の問題ではなく、実際彼女たちにとっては死活問題なのだ。その意味では日本の女性たちも例外ではない。


【追記】

今回もタイム誌から短い返信が来ました。でも今回のはいつもとコメントが違います。いい兆候なのかどうか、採用してくれればどんなコメントでもいいんですが・・・

Dear TIME Reader,

Thank you for letting us hear from you. The editors appreciate the interest that prompted you to write, and they have made attentive note of your comments. We hope that you will continue to share your thoughts with us.


Best wishes,

TIME Letters
  


2007年09月13日

【突然の辞任】

安倍首相が辞任した。このニュースは昨日国内外に大きな衝撃をもたらした。もちろん最も衝撃を受け、最も混乱しているのは自民党だろう。

あまりにも唐突な辞任表明は、いったい何を意味するのか?

安倍首相自身は、辞任の理由として、政権の求心力を失い、国民の信頼を得られなくなっている中で、自身の辞任で局面を打開したいとか、民主党の小沢代表との党首会談を断られたからだとか述べたと報道されている。

しかし、このような理由を真に受ける人は国民の間には少ないだろう。


【健康問題?】

では何が安倍首相を追い込んだのか?その辞任理由に関するひとつのヒントを安倍首相の側近中の側近のひとりである官房長官が述べている。

『与謝野馨官房長官は12日午後の記者会見で、安倍晋三首相の辞任表明の背景に、健康問題があったことを明らかにした。
 辞任の理由に関して与謝野官房長官は「会見で、(安倍首相が)ただひとつ言われなかったこことは、健康状態だろう」と指摘。「病名などについては詳しく言えないが、(総理としての)相当な仕事と自分の健康の両立に深い苦悩の中にあった」と説明した。特に8月下旬のアジア歴訪から「健康状態は大変厳しいものがあった」と語った。』(9月12日付ロイター通信)


僕はかなりの確率で、健康問題が安部首相の辞任の理由になったのではないかと推測する。そのもうひとつの根拠が今年の2月21日に書かれた立花隆のコラム「メディア・ソシオ・ポリティクス」の記事「政権の命取りになるか安倍首相の健康問題」だ。

立花氏は、この記事の中で最近若さが感じられなくなった安倍首相の顔や首の付け根あたりの老人性のシワの多さから、安倍首相の持病である潰瘍性大腸炎(厚労省指定特定疾患の難病)が悪化し、その症状をおさえるためにステロイド剤を常時服用しているという話を紹介していた。

そして、『国民にとっていちばんの問題は、安倍首相の異常な“老化現象”が、顔面の皮膚にとどまらず、精神面にまでおよんでいるのではないかと心配されることだ。安倍政治からは、あきらかに若さからくる覇気というものが失われている。清新さが感じられない。安倍首相個人から失われているだけでなく、内閣全体から失われている。』とも述べていた。

まさにその「健康問題」が安部首相の精神面にまで影響を及ぼし、窮地に陥った政権を維持する自信を失って、結果として最悪のタイミングで仕事を投げ出すことになったのではないか。

【一刻も早い政治の建て直しを!】

その証拠に、辞任表明時の安倍首相の表情を見ても生気は感じられず、到底逆転国会の中で野党の厳しい追及を乗り超えられる感じはしなかった。

ここは自民党は一刻も早く新総裁を選び、体制を立て直して国会論戦に臨むべきだろう。一方で、野党第一党である民主党は、いつ政権交代が起こってもいいように一層気を引き締めて自民党との対決に当たる必要がある。

与野党とも、大事なことは日本という国家が迷走しないように、あるいは、このスキに乗じて日本国の足元をすくおうとするような団体や国家が出てこないようにすることだ。今、日本は頭を失って糸の切れた凧のような状態にあるのだ。与党、野党を問わず、政治家の責任は重い。

《参考》

「政権の命取りになるか安倍首相の健康問題」・・・2007年2月21日付「立花隆のメディア・ソシオ・ポリティクス」
  


2007年09月12日

【高野山が東京に?】

お寺さんもユニークなことを考えますね。高野山が東京に進出してくるとのニュースが目に留まりました。

『瞑想(めいそう)を体験したり、精進料理を楽しめたりする「高野山カフェ」が東京・青山にオープンするのを前に、10日、内覧会が開かれた。

 世界遺産の高野山をPRしようと、南海電鉄と高野山真言宗総本山金剛峯寺が開催。期間中(11~16日)、高野山東京別院の僧侶の指導で経文を書写する写経や、名物の高野豆腐などを使った「高野山精進ランチ」を味わうことができる。

 この日の内覧会で写経に挑戦した、千葉市花見川区の会社員渡辺弓子さん(32)は、「普段は慌ただしいことが多いが、落ち着いた時間を過ごすことが出来た」と満足そう。

 高野山カフェは、渋谷区神宮前5のカフェレストラン「ハイズ」内に開設される。問い合わせは事務局(03・5434・8774)へ。』(9月10日付読売新聞)


【真言宗総本山のユニークな試み】

高野山の金剛峯寺(こんごうぶじ)といえば、弘法大師空海により約1200年前に開かれた真言密教の修行場で、まさに日本仏教の源流のひとつ。 「熊野古道ナビ.com」というサイトには以下のように説明がされています。

『高野山は標高900m、東西5.5km、南北2.3kmの山の上に、多数の寺院を構える一大宗教都市。この一角は夏でも肌寒い気候ですが、それは地形的な理由ばかりではないでしょう。

高野山金剛峯寺では周囲を八葉蓮華に囲まれた標高約900mの盆地に、堂宇や塔が立ち並ぶ壇上伽藍と呼ばれる聖地が広がり、今も多くの仏像や曼荼羅が参拝者を迎えます。

法灯を護持してきた真言密教の修行道場であり、そして全国に広がる高野山真言宗の総本山こそが、この高野山金剛峯寺なのです。』


お寺さんがうまい商売を始めたと眉をひそめるか、いい試みだと思うかは個々人の感じ方の問題ですが、青山でコーヒーを飲みながらちょっとした瞑想にふけるというのも粋な感じがしますね。みなさんはどう思われますか?  


2007年09月11日

【メコンの流れ】

中国からベトナムまで8カ国に接し、全長4千キロ、水源から河口までの標高差5千メートルにも及ぶ悠久のメコン川の流れ。過去何世紀にも亘って、その川辺に棲む人間たちの生活や争いをつぶさに見て、清濁併せ呑んできたメコン川。その流れがある国の力で大きく変わろうとしている。

そう、変えようとしているのはメコンの源流の中国であり、変わろうとしているのはメコン川とその周辺国だ。

9月10日号タイム誌「メコン川の湾曲」("A Bend in The River")と題して、中国がメコンを活発な交易のためのハイウェイと新たな電源に変えることで、周辺諸国の経済を活性化させている一方で、水路の命を脅かしているとレポートしている。

【南下する中国の功罪】

すなわち、過去数千年にわたって偉大なメコンには手をつけなかった中国が、ここ数年顕著な動きを見せているのだ。

先ずはダム建設。すでに雲南省には2つのダムが完成し、3つが建設中、2つが計画中だ。これらのダムによる発電は中国だけでなく、川下にあたるラオス、タイ、カンボジア、ベトナムといった国々にも恩恵をもたらすだろう。電力以外でも中国との交易のためのハイウェイとしてメコンの重要性が以前にも増して高まっているのだ。

しかし、メコンの変貌は必ずしもいいことばかりではないようだ。メコン周辺の7カ国に住む7千万人近い人々の暮らしは、まさにメコンのもたらす自然の恩恵で成り立っている。米の栽培にしても、水産物にしてもそうだ。

それらの自然の恩恵がダムの建設や大きな交易船の航路のための浚渫などにより脅かされる可能性も大なのだ。

Yet Chinese dams, along with engineering projects to make the river navigable by larger vessels, have begun to ravage the river's ecology by blocking sediment and produing unnatural water flows that dissuade fish migration and spawning.

【国を跨ぐ河川の争奪戦】

メコンが我々に語ろうとしているのは何か。それは、石油や希少金属などと同じように、陸続きの国々にとってこれから河川がもたらす水そのものが資源争奪戦の対象物になるということだ。

そのとき、誰が河川の水を支配し、誰がそこから利益を享受することができるか。アジアでは今、メコン川を巡って巨大国家中国とインドシナ諸国の協調と争奪のせめぎ合いが始まった。

果たしてメコンの周辺の国々、中国、そして日本にとってメコンの変貌は吉と出るのか、凶と出るのか。これからは国境よりも大河の流れにも目を向けていく必要がありそうだ。  



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プロフィール
luckymentai
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海や山、自然が好きな九州男児です。あらゆる機会をとらえて、時代の変化をいつも感じていたいと思っています。
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