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2007年10月15日

【画期的な受賞】

今年のノーベル平和賞に画期的な人と組織が選ばれた。

『ノルウェー・ノーベル賞委員会は12日、2007年のノーベル平和賞を、国連の「気候変動に関する政府間パネル(IPCC)」と、温暖化問題に取り組むアル・ゴア前米副大統領(59)に授与すると発表した。同委員会は「人為的な気候変動に関する知識を蓄積・普及させるとともに、こうした変動に対処するのに必要な対策の土台づくりに尽力した」ことを授賞理由に挙げた。
 同委員会は「広範囲の気候変動は多くの人類の生活環境を脅かし、暴力的な紛争や戦争の危険性を高めるかもしれない」と強調。IPCCは「人間の活動と地球温暖化の関係に関し、情報に基づいたコンセンサスを築いた」と評価した。また、ゴア氏についても「政治活動や講演、映画を通し、早急な取り組みが求められる(温暖化)対策の世界的な認識を高めた」と称賛した。』(10月12日付時事通信)


【転機に立つ人間社会】

IPCCとゴア氏にノーベル平和賞を授与することについては、ノルウェーのノーベル賞委員会のオラ・ミュース委員長は、「授賞が議論を呼ぶことは事前に分かっていた」と述べ、受賞者の適否などを巡る論争覚悟の決断だったことを記者会見で語ったという。

確かに、地球温暖化の真偽については今までも科学的論争が続いていたし、ゴア氏の主演するドキュメンタリー映画「不都合な真実」についても気候変動に関するデータが不正確で、地球温暖化の不安を過度にあおっているとの批判が一部にある。しかし、それでもなお今年は北極のすさまじい解氷現象など今まで以上に地球温暖化が原因と疑われる異常気象が世界各地で頻発しており、科学的根拠に基づいたIPCCの報告とゴア氏による「差し迫った」地球と人類の危機に対する警告がうまく合致して人々に「転機に立つ人間社会」に大きな行動を促した功績を評価したのだろう。ノーベル賞の選考委員の方々の英断に敬意を表したい。

【差し迫った危機の中で】

それにしても地球温暖化の危機は一刻の猶予も許されないほど差し迫っている。世界中の国々がひとつの危機に真剣に対処していくために統一した行動を取ることは、核兵器廃絶への運動などと同じように極めて難しいことだろう。

しかし、人間同士が使わなければ何も起こらない戦争とは違い、人間が何らかの行動を起こさなければ、地球環境は人間のおろかな行為で日々人々の暮らしを脅かすほど激変しつつあるのだ。

世界中の国々の政治家たちが国家の利害を超えて、自らの市民をこの差し迫った危機から守るために一刻も早く地球的な共同行動への決断をすることを祈っています。

最後に、僕の尊敬するゴア氏のノーベル平和賞受賞には心からおめでとうと言いたい。


《参考》

・「世界に広がるゴア効果-地球温暖化」・・・2007年2月23日付の僕のブログ記事
  



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海や山、自然が好きな九州男児です。あらゆる機会をとらえて、時代の変化をいつも感じていたいと思っています。
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