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2007年11月13日

【ブルーギルと天皇の意外な関係】

11日のニュースで、外来魚のブルーギルと天皇陛下の意外な関係が報道されていた。

『天皇陛下は11日に大津市の琵琶湖であった「第27回全国豊かな海づくり大会」の式典あいさつで、自分が皇太子時代に米国から持ち帰った外来魚のブルーギルが琵琶湖の生態系を脅かしていることに触れ、「心を痛めています」と述べた。大会は、水産資源の保護や海や湖の環境保全を目的に毎年、各都道府県が持ち回りで開催している。

 宮内庁によると、魚の研究家でもある陛下は60年に訪米した際、シカゴ市長からブルーギルを寄贈された。ブルーギルは水産庁の研究所に渡されたといい、あいさつでは「当初、食用魚としての期待が大きく、養殖が開始されましたが、今、このような結果になったことに心を痛めています」と語った。』(11月11日付毎日新聞)


【天皇陛下の心痛】

それにしても天皇陛下が式典のご挨拶で「心を痛めています」と語られたというのは、こちらのほうが心が痛みます。

善意と自然な感情から行動した結果が長年の間にマイナスの効果を生んでしまうということは、よくあることです。

もともとは1925年にブラックバスが日本に初めて持ち込まれてから、ルアーフィッシングの流行と相俟って全国でマナーのない釣り人による無差別放流が祟り、在来魚であるフナなどが駆逐されてしまったのが有名な外来魚騒ぎです。

それとは別に、天皇陛下が持ち帰られたブルーギルが養殖場から逃げ出して全国に広まって大問題となっていたのです。これも大きな驚きでした。

【必然の結果】

たとえ天皇陛下が持ち込まなくても、外来魚の釣りブームなどの流れからいづれ誰かの手によって同じような事態に至っていたのではないかと僕は考えます。

生態系に対する無知がもたらした全国の湖沼での大異変は、いづれ人間に大きなしっぺ返しとなって帰ってくるでしょう。

天皇陛下の心の痛みをできるだけ大勢の日本人が共有できるようになることで、この大失敗を次の世代に伝えて、自然を取り戻す行動を起こすためのいい機会だと思うのは僕だけでしょうか。  



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海や山、自然が好きな九州男児です。あらゆる機会をとらえて、時代の変化をいつも感じていたいと思っています。
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