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2007年12月12日

【英国の英断】

「英国はやるなあ」と思わせるニュースが目に付いた。

『ハットン英商業相は10日、温暖化対策の一環として海上風力発電を拡充する計画を明らかにするとともに、2020年までに国内全世帯の電力需要を風力で賄うことが可能になるとの見通しを示した。
 海岸沿いに最大7000基の風力タービンを設置し、風力による発電を現在の50万キロワットから20年までに、全世帯の電力需要に相当する3300万キロワットに拡大する計画。』 (1211日付時事通信)


【あなどるなかれ、風の力】

風力発電とは、言うまでもなく風の力で発電機を回して発電する方式だ。温暖化防止を筆頭に、地球環境の保全やエネルギーセキュリティの確保、経済成長の維持を同時に実現可能なエネルギー源として、最近特に世界各地で普及が進んでいる。

ウィキペディアによると、2006年末時点での設備容量は、世界全体で約74223MW(=7422万kW=約74GW)である。これは2005年から約25%増加している。国別に見ると、ドイツ(20GW)で世界の約28%を占め、スペイン(12GW)、米国(11GW)、インド(6GW)などが多くなっている。2010年には2006年時点の倍以上、150~160GW が導入されると見込まれているとのことだ(Global Wind Energy Concil、WWEAなど)。
米国や欧州で急速に普及しているのに比べると日本は日本国内での風力発電(出力10kW以上)の累計導入量は2006年3月時点で1050基、総設備容量は約108万kWと信じられないほど遅れている。これは日本のエネルギー政策が原子力に偏っていて、自然エネルギーを長年軽視してきたためだと言われている。

【あらゆる可能性を】

風力発電は、出力の変動が大きいとか、強風や落雷に弱いという技術的問題や発電事業者側のリスクが高く、実質的な発電コストの削減効果も低いなどさまざまな問題点が指摘されており、日本では特にそういった問題に対する認識が強く開発の遅れや政策面での後押しがいまひとつうまくいっていない。

しかし、地球温暖化防止の有力な選択肢として様々な問題点にもかかわらず、国内全世帯の電力需要を風力で賄おうという英国の英断を日本も見習うべきときに来ているのではないだろうか。地球温暖化防止のために、やれることはなんでも真剣に検討してみるべきだと思うがどうだろうか。  



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