2007年12月31日

【ようやく方針転換】

日本もようやく数値目標設定に方針転換するようだ。

『政府は、地球温暖化対策で温室効果ガス削減の数値目標を設定する方針に転換し、京都議定書後の国際的な枠組み作りに向けた新たな基準を提案する方針を固めた。スイスで来年1月に開かれる世界経済フォーラム年次会合(ダボス会議)で、福田康夫首相が表明する。新基準は、各国を「先進国」「新興国」「発展途上国」に分類し、各グループ別に中長期の温室効果ガス削減の数値目標を算出する。また、発展途上国の温暖化対策事業に、08年から5年間で総額100億ドル規模を支援する「資金メカニズム」の構築も表明する。

 今月開かれた気候変動枠組み条約締約国会議(COP13)で、欧州や発展途上国は温室効果ガスについて「2020年に25~40%」の中期削減目標を先進国に課す案を支持したが、日本は数値目標の設定自体に反発。「後ろ向き」との強い国際的な批判を浴びた。来年7月の北海道洞爺湖サミットを控え、危機感を強めた政府は、数値目標設定を認める姿勢に転換し、さらに新たな基準を自ら提案することで国際的な議論をリードする狙いだ。』(12月30日付毎日新聞)


【後手に回る対応】

それにしても日本はなぜいつも対応が後手に回るのだろうか?環境立国を標榜するのであれば尚更、もっと早く京都議定書後の地球温暖化に関する枠組み作りについて世界の趨勢をよく分析して先手を打ってリーダーシップを取るべきだったろう。まったく薬害肝炎訴訟と同じような構図だ。官僚に任せていて、対応が後手後手に回り、批判の大合唱に遭遇してうろたえ、挙句の果ては政治決断まで機を逸してしまう。これでは国民も世界も日本を見放すのは必然だ。

【日本の英知を集めるとき】

これから10年は間違いなく地球温暖化防止が世界の最優先課題になる。省庁間の調整とか対米追随だとか言っているようでは世界で孤立するばかりだろう。

老政治家たちに任せるのではなく、若手政治家がリーダーシップを取って産業界も官僚も国民もすべて巻き込んで日本の英知を集めてほしいと願うのは僕だけだろうか。官僚が「顔なし」なのは仕方がないとしても、あまりにも地球温暖化に対する政治家の真剣な顔が見えないのはさびしい限りだ。  


2007年12月30日

【奇跡の回復】

オシム前監督が奇跡の回復を遂げている。

『“奇跡の老将”が現場復帰へ-。日本サッカー協会の川淵三郎キャプテン(71)が27日、今月24日から都内に転院している日本代表前監督、イビチャ・オシム氏(66)と面会。その後、会見を開き、本人との会話にまったく問題がなく、この日、リハビリで初めて歩くなど驚異的な回復を示していることから、状況を見極めながら、オシム氏に岡田ジャパンの“ご意見番”となるスーパーバイザー(SV)就任を依頼することを明かした。
 岡田ジャパンにとっては、これ以上ない援軍となりそうだ。奇跡的な回復を見せているオシム氏が、来年にも日本代表に“復帰”する。具体的なポストは未定だが、2010年W杯南アフリカ大会へ蓄積してきたノウハウを注入するSVが有力だ。
 「自分がこうしたいと思いついた時、相談してほしいし、受け入れる準備はある。日本協会はいつでもカムバックを待っている」。川淵キャプテンは、今月上旬、オシム前監督を担当してきた千田善通訳と1年契約を済ませた事実を明らかにし、それによって老将に帰る場所を用意した。
 川淵氏は約20分間、車いすに乗ったオシム氏を見舞った。握った右手の力は、以前と変わっていなかったという。90キロあった体重は15キロも落ちたが「若返って“ハンサムになったね”と言ったぐらい。驚くぐらいの回復。心からうれしかった」と印象を口にした。』(12月28日付デイリースポーツ)


【地獄から生還】

イビチャ・オシム前監督(66)が千葉県内の自宅で急性脳梗塞(こうそく)で倒れ、同県浦安市内の順天堂大浦安病院に入院したのは11月16日の未明のことだった。その日すぐに日本サッカー協会の川淵三郎キャプテンが、東京・本郷のJFAハウスで涙ながらに緊急会見したとき、オシム氏の病状が極めて悪いことを予感させた。

集中治療室の中で昏睡状態のまま三週間近くが過ぎた12月4日、突如「試合は?」の第一声とともにオシム氏は意識を回復し、それからはとんとん拍子に病状は回復に向かったのだ。そして今、岡田ジャパンのご意見番として現役復帰するとの声も出始めたというのはまさに「奇跡」と言えるだろう。一体、なにが監督をここまで回復させたのだろうか?

【先進医療の成果】

オシム氏の報道を見る中で、脳梗塞治療は最近目覚しい進歩を遂げているという事実を知った。そのひとつは血栓溶解療法と呼ばれるもので、脳梗塞発症より早期(3-6時間以内)の脳梗塞を対象とした最新治療で、治療開始が早ければ早いほど、いい結果が期待できるというものだ。

具体的には、血栓を溶かす薬(ウロキナーゼ、tPA)を注入して、詰まった血管を再開通させて、脳梗塞に陥りつつある脳細胞を救おうとする治療法だ。アメリカでは脳梗塞の治療でこの薬の投与をすることが認められていたが、日本でも最近保険適用となった。

いづれにしてもこういった最先端医療の進歩がオシム氏を救った面も多いのではないかと思われる。僕の父親が脳梗塞でなくなった20年以上前には考えられないような進歩だ。

脳梗塞というのは、発病すれば軽くても最低後遺症がどこかに残るし、最悪死に至る恐ろしい病気であり、最近は若い人にも症例が多くなっていると聞く。日本でも最新の治療が誰でも受けられるように早く専門医師たちが動いて厚労省にさらなる圧力をかけてほしいものだ。  


2007年12月29日

【真央、強し】

はやり浅田は強かった。

『全日本選手権2連覇。新たな勲章を手に入れ、浅田真がホッとした表情をみせた。「初めてこういう大きな大会で連覇することができて、うれしいです」
 今季はSPで失敗を繰り返してきた。それでも崩れなかったのはフリーで盛り返せたからだ。今回は前日(27日)のSPを今季初めてノーミスの演技でこなした。自信を持って臨んだかと思われたが、「SPが良かったので、何となく、フリーがだめになるかなと思った」と打ち明ける。
 予感は当たり最初のトリプルアクセルは1回転になった。「ほかの技を頑張らないといけない」と気持ちを奮い立たせ、その後は無難な演技。SPの貯金を守り猛追してきた安藤を振り切った。』(12月28日付産経新聞)


【強靭な精神力】

それにしても浅田も安藤も見ごたえのある演技だった。今季、浅田はSPで失敗続きだったし、安藤は今月1日のNHK杯フリーで3度転倒し、惨敗を喫していた後だったので二人とも不安を抱えての演技だったはずだ。それを見事に克服しての優勝、準優勝なのだ。その強靭な精神力とずば抜けた演技力に脱帽だ。きっと北京でも最高の演技を見せてくれるだろう。

3位争いも見ごたえがあった。村主と中野の世界選手権切符を巡る熾烈な戦いだ。ここはショートプログラムを4位と出遅れていた中野が、フリーでは攻めの演技で立派にこなし3位の座を獲得し、3年連続の世界選手権切符を手にし、うれし泣きしていた。

浅田と安藤と中野。三人三様のすばらしい演技を世界選手権でも見せてほしいですね。  


2007年12月28日

【ブット氏、逝く】

パキスタン情勢が再び混迷しそうな悲報が突然入ってきた。

『パキスタンの首都イスラマバード近郊のラワルピンディで27日、パキスタン有力野党「パキスタン人民党」総裁のベナジル・ブット元首相(54)が暗殺された。来年1月8日の総選挙に向けた同党の集会会場から立ち去ろうとした際に狙撃された。狙撃した男は直後に自爆、周りにいた少なくとも20人が死亡した。ムシャラフ大統領は「テロリストの悪意に満ちたたくらみは、打ち負かされるだろう」と暗殺を強く非難した。総選挙を前に有力政治家のブット氏がテロの犠牲になったことで、パキスタン情勢が混迷を深めるのは確実だ。』(12月27日付毎日新聞)
【カリスマ的指導者】

ブット氏といえば、その端麗な容姿と歯にきぬ着せぬ言動でカリスマ的指導者としてパキスタン国民の人気が高かった。ムシャラフ大統領や米国のブッシュ大統領は、その国民的人気に目をつけて多少のリスクを承知の上でブット氏をパキスタンに呼び戻し、ムシャラフ-ブット・ラインでの国内政治の安定化を模索していた矢先だった。

『ブット氏は1953年6月21日、アリ・ブット初代首相の長女としてカラチで生まれた。69~77年に米ハーバード大と英オックスフォード大に留学。77年の軍部のクーデターで自宅に軟禁され、その後、英国へ亡命。86年に帰国し反政府運動を展開した。88年11月、ハク大統領の死亡に伴う民政復帰選挙でブット氏率いるパキスタン人民党が勝利。同年12月に35歳でイスラム教国家初の首相に就任した。90年8月、当時のカーン大統領に首相を解任された。93年に一時首相に復帰したが、96年に再び解任された。99年には汚職などで禁固刑の判決を受けたが、服役を拒否して出国。今年10月18日、8年半ぶりに帰国していた。』(12月27日付毎日新聞)

その経歴を見ても実に波乱にとんだ生涯だ。ムシャラフ大統領にとっては最大の政敵でもあるが、総選挙をにらんでこれからパキスタンの国内の混迷打破のために是々非々の協議を模索していこうとしていたシナリオはもろくも崩れ去った。

年明け早々からパキスタン情勢から目を離せなくなってきた。  


2007年12月27日

【チームジャパン始動】

一刻も早く日本の研究者の英知を集める時だ。

 『京都大再生医科学研究所の山中伸弥教授は25日、iPS細胞(人工多能性幹細胞)の研究者でつくるネットワーク組織「iPS細胞研究コンソーシアム」を、京大のほか東京大や慶応大、理化学研究所など国内の第一線の研究機関が参加する「チームジャパン体制」で、来年1月にも立ち上げる構想を明らかにした。
 事務局は中核研究施設「iPS細胞研究センター」が設けられる京大に置く予定。
 京都市内で開かれた科学技術振興機構主催シンポジウムで言及した。世界でiPS細胞研究が激化する中、日本から成果を出すために論文発表前に研究成果を共有し、知的財産を一括管理・共有する組織「iPS細胞研究コンソーシアム」が必要と強調した。
 メンバーは、iPS細胞を神経細胞などに分化させる研究に蓄積のある慶応大や東大、安全面の研究を行う自治医科大、臨床応用の研究を進める理化学研究所などを挙げた。製薬会社などの民間企業や病院も参入する見通し。理化学研究所発生・再生科学総合研究センター(神戸市)の西川伸一副センター長がリーダー、山中教授がサブリーダーを務める私案も明らかにした。近く研究者が集まり、組織の具体化を検討する。』(12月25日付京都新聞)


【早かった立ち上げ】

もともとヒトiPS細胞を世界で初めて作製した山中伸弥教授は、複数の研究所が再生医療の研究を推進し熾烈な競争を繰り広げている米国に先陣争いで敗北しないためには早く「チームジャパン」を立ち上げる必要があると力説していた。これからは、日本発の研究成果を公表した山中教授だけで初期研究を実用化の段階までもっていくには、ひとりで孤軍奮闘していては駄目なのだ。

今後は人材と資金をいかに出せるかが勝負というのが山中教授の警鐘だった。これに学会や政府もすばやく反応して、ようやく「チームジャパン」の組成が現実のものとなりつつあるのだ。

最近、様々な分野で米国や世界の後塵を排することが多くなってきている印象がある日本。ぜひ、山中教授の研究を世界の医療の最先端で生かせるように頑張ってほしいものだ。そういう意味で久々の明るいニュースだ。  


2007年12月26日

【振る舞い酒見直し】

神社も飲酒運転防止にアイデアを競っています。

『広島県福山市丸之内の「三蔵稲荷神社」は元日、振る舞い酒の代わりとして、小瓶に移した酒を参詣客に配る。飲酒運転防止にと、石川紘彦宮司(67)が、今年の初詣でから始めた取り組み。27日に酒の瓶詰作業を行い、迎春準備を整える。
 三蔵稲荷は、約380年前に福山城を築いた戦国武将・水野勝成ゆかりの神社。毎年、正月3が日は、約10万人の人出を見込む。市の中心部にあり、初詣でには、車での参詣客も多い。これまでは「飲酒運転お断り」の札を出しても、飲まずに帰っているか確認できないのが実情だった。
 そこで、石川宮司は昨年12月、信者から寄贈された樽(たる)酒を見て、振る舞い酒の中止と、お神酒の「瓶詰配布」を発案。背景には、全国的に盛り上がる飲酒運転撲滅の機運があった。
 今回も、酒を100ミリリットルの小瓶約700本に分け、ラベルを張って準備。平成20年の元日午前0時、この瓶を樽につめて鏡割りを行った後、参詣客に配布する。今年は、準備した約700本が元日午前零時から約2時間で終了。振る舞い酒がなくなったことへのクレームもなく、反応は上々だったという。』(12月25日付産経新聞)


【正月から飲酒運転は×】

振舞い酒をやめる神戸の生田神社や、代わりに梅茶を振舞うことにした岡山市の最上稲荷など、新聞によれば全国的にも神社の振る舞い酒を見直す動きが広がっているようです。

これだけ飲酒運転撲滅の機運が高まっている中で、たとえ量的には無視できるお酒でも控えるのがこれからの大人の心得です。

みなさんも正月初詣での振舞い酒、家でのお屠蘇など、「車に乗るなら飲むな」で安全運転に心がけましょう。きっと正月から厳粛な気分になれると思いますよ。  


2007年12月25日

【一歩前進?】

とにもかくにも、一歩前進との評価はできるのではないだろうか。

『福田康夫首相は23日午前、薬害C型肝炎訴訟で、原告側が求めている被害者の「全員一律救済」を内容とする法案を議員立法で臨時国会に提出し、成立を目指す意向を表明した。首相官邸で記者団の質問に答えた。

 福田首相は「司法、行政の枠の中でとりあえず検討しなければならなかった。しかし、それだけで済むとは思っていなかったので、議員立法を進めることに踏み切った」と述べた。

 法案で国の責任をどこまで認めるかについては「長い間苦しまれた患者の気持ちに配慮することが立法過程においても大事なのではないかと思う」と語った。

 政府は20日、全体の7割に相当する東京地裁判決内の被害者に症状に応じた和解金を払い、残る3割の被害者には、30億円の基金(活動支援金)を活用する「全員救済案」を提示。しかし、原告側は「一律救済」ではないことから、これを拒否していた。』(12月23日付毎日新聞)


【問題はこれから】

内閣の支持率急落やら政権の先行きに不安を感じた福田首相と官邸が、今回はまさに与党を説得して「政治決断」に踏み切ったのだろう。中身はともかく早く発表して傷口を最小限にすることを優先したのだ。原告団も疑心暗鬼な面もあるものの、歓迎しているのは喜ばしいことだ。

しかし、問題はこれからだ。和解金の上積みという政府案で原告の拒否に遭ったのは20日。たった三日で官僚側の思惑をひっくり返したのだから、たとえ議員立法としても官僚の抵抗は必至だ。しかも、政治決断を強調する自民党側の足を引っ張りたい民主党の抵抗も予想される。

【問われる政府自民党の改革努力】

そしてもっと根深い問題がある。もともと厚労省の薬事行政の失敗が招いた今回のようなケースをきちんと政府が後始末するのは当然のことだ。しかし、そのような失敗から生じる財源の確保も政府としての責任なのだ。

財源の見通しもなく原告団や国民の要望にすべて応えていたら国家財政は破綻する。ではどうすべきか。

議員立法作成の過程で財源をどうするかしっかり検討することはもちろんだが、もっと広く言えば巨大な官僚機構のスリム化といった改革を大胆に推し進めていくことを担保にしていなければ「政治決断」は生きてこないということだろう。

そういう意味でばらまきばかりが先行し、改革姿勢を次々に後退させている福田内閣はどうも片手落ちのような気がするが、みさなんはどうお考えですか?  


2007年12月24日

【メタボ健診に異論】

メタボ健診に現場からは異論が続出している。

 『来年4月に始まるメタボリックシンドローム(内臓脂肪症候群)対策の新健診制度について、日本産業衛生学会が厚生労働省に要望書の提出を打診したところ、批判的な記述の削除を求められていたことが分かった。厚労省は「一方的な意見なので、参考のため意見を付けた」と説明するが、同症候群の診断基準は国際的にも確定しておらず、厚労省の姿勢が問われそうだ。

 新健診は40~74歳の全員が対象。腹囲基準(男性85センチ以上、女性90センチ以上)が注目を集め、「メタボ健診」とも呼ばれる。

 関係者によると、産業医らが作る同学会は今年6月、厚労省に要望書の原案を提示。毎日新聞は、厚労省が添削して学会へ返送した文書を入手した。

 原案は腹囲基準について、心臓病などを効果的に予防できる科学的根拠が確立していない点などを指摘した。

 厚労省は100カ所以上に注文をつけ、批判的な表現の削除を求めた。修正理由も書き添え、「(日本内科学会など)8学会が科学的根拠に基づき決めたメタボリックシンドロームの基準に、一方的に異論を唱えるのはいかがなものか」「腹囲測定の意義等を無視した、きわめて個人的な意見であり、訂正が必要」などとした。』(12月22日付毎日新聞)


【厚労省の姿勢】

それにしてもこの記事だけを見ても、常識的には厚労省の姿勢に疑問が沸く。それは批判は批判として真摯に受け止める姿勢に欠けるのではないかということだ。

メタボ基準には来年4月の実施を控えて異論が続出している。それも現場からの異論が多いのだ。心筋梗塞や脳卒中を予防し、医療費の膨張を防ごうという厚労省の目的には異論はないのだが、その一方的で画一的なやり方に現場の医師や医療関係者から異論が出ているのだから見逃せない。

【緩やかな独自基準】

先日も日本人間ドック学会が、国のメタボ基準が厳しすぎ、すぐには医療機関の受診の必要のない人まで「病人」と判定される恐れがあるとして国の判定値より緩やかな独自の判定値を定めたとの報道があった。(12月6日付毎日新聞)

その受診勧奨判定値の一部は以下のとおり。(カッコ内は国の判定値)

血圧(収縮期) 160(140)mmHg

   (拡張期) 100( 90)mmHg

中性脂肪          400(300)mg/dl

HDLコレステロール     29(34)mg/dl

LDLコレステロール    180(140)mg/dl

空腹時血糖         140(126)mg/dl


来年度から新しいメタボ基準での健診が始まるが、僕らサラリーマンは必ず受けなければならないので、選択の余地はない。全国一律ウェストは男性85センチというのも納得いかないけれど、メタボの「病院送り」基準に合致してしまったらどうしようと不安ばかりが先行する中、厚労省の威圧的な姿勢になおさら不安を感じるのは僕だけでしょうか?みなさんはどう自衛しますか?  


2007年12月23日

【驚くべき発見】

これはすごい発見だと思わずニュースを見て思いました。親鸞の新しい思想が見つかるかもしれません。

 『浄土真宗の開祖、親鸞の思想を伝え、あまたの研究者や門信徒が一字一句まで読み込んできた根本聖典「教行信証(きょうぎょうしんしょう)」に、未知のメッセージが隠されていた。親鸞自筆の国宝「坂東本(ばんどうぼん)」から見つかった親鸞コード(符号)とも言うべき、角筆(かくひつ)による書き入れは、仏教界だけでなく、数多くの文学者、思想家を魅了する巨人の思想の知られざる一面にも光を当てそうだ。

 「あれっ、紙面に傷があるぞ。まさか角筆では」。04年春、京都国立博物館(京都市東山区)で、前年夏からの坂東本の修復を終えて、とじひもが掛けられる直前、書跡研究家の赤尾栄慶・企画室長が、光の当たり具合によって、かすかに浮かび上がる細いへこみ傷の存在に気づいた。

 親鸞の七百五十回忌(2011年)記念事業の一つで、国庫補助も受けているこの機会を逃せば、次はいつ表紙がめくられるかさえわからない。急きょ、所蔵者である真宗大谷派(本山・東本願寺)の許可をとり、角筆や訓点資料などの専門家、宇都宮啓吾・大阪大谷大教授を招いて追加調査が始まった。

~中略~

約1カ月がかりで、700カ所もの角筆の書き入れが確認された。威力を発揮したのは、警察が鑑識作業で指紋を検出するのに使う小型の緑色LEDスポットライトだった。

 坂東本は傷みがひどく、研究目的であっても熱や光を長く当てることができない。LEDは紫外線や赤外線を含まない冷光源で、緑色の光は蛍光灯の色と同化せず、凹凸の陰影をくっきりと浮かび上がらせる。』(12月22日付毎日新聞)


【角筆とはなんぞや】

それにしても今回見つかった書き入れは角筆で書かれたものだったとのことですが、一体角筆(かくひつ)とは何でしょうか。広島大学の角筆資料研究室のホームページから引用します。

『角筆は、箸一本の形で、長さが二十四糎余(小尺の一尺)を基準とした。象牙または竹または木で作り、一方の先端を削りとがらせ、この先端を古代紙の紙面に押しあて紙を凹ませることによって、文字や絵を書いた。鉛筆が日常的に使われるようになるまでの、毛筆が専用された時代における、もう一つの筆記具であり、いわば鉛筆のように、私的なメモ的な場に主として用いられた。鉛筆は黒鉛の迹が黒く残るのに対して、角筆は、凹みだけであるから“色”が付かない。そのために、今まで古文献の研究者から見逃されてきたものである。』

同研究室の説明によれば、この角筆という用具は、毛筆と並んでもう一つの古代の筆記具として存在したことが最近判明したということなのだそうです。

用具自体も凄いのですが、親鸞のように何らかのメッセージを伝えるために使われたというのはさらに凄いことですね。昔の日本人は本当に凄い。思想もあって、こういう技術もあったなんて素晴らしいですね。

そしてその文字を現代の最新技術であるLEDの光で見つけたというのが何か現代と古代をつなぐミステリーを感じさせますね。

親鸞が開祖したといわれる浄土真宗の信者としては(あまり熱心な信者ではありませんが)、古代史の研究者の方々が是非とも今回の発見を親鸞の思想研究に生かしてほしいと切に願います。  


2007年12月22日

【僧侶がバー経営?】

世の中にはいろいろなお坊さんがいるものですね。9月には高野山が経営するカフェレストランが青山にオープンしたことをお伝えしましたが、今度は四谷に坊主バーの出現です。

『年の瀬12月に入り、四谷・荒木町にある本物の僧侶4人が運営する「坊主バー」(新宿区荒木町、TEL 03-3353-1032)が静かな人気を集めている。

 同店は浄土真宗本願寺派の僧侶が運営しているショットバー。現役の僧侶が「バー」という形態で、広く一般の方々に布教したいとの思いがきっかけとなり、1992年に大阪・心斎橋に1店目を開業した。予想以上に好評を博し、2000年9月に同店が開業、3年ほど前には東京・中野に3店舗目がオープンした。

 同店の入り口には「南無阿弥陀仏」と書かれた木の板、仏壇があり、お香の匂いがかすかに漂う店内では作務衣姿のスタッフが料理やアルコール類を提供。通常のバーとしてはもちろん、日常や人生の悩み相談や「説法」を受けにくる客などを中心に営業を続けている。』(12月20日付市ヶ谷経済新聞)


【意外な人気の秘密】

それにしても入り口に「南無阿弥陀仏」と書かれた木の板と仏壇とは異色ですよね。一体どんな方が飲みにくるんでしょうか。

でも、この坊主バーの意外な人気わかるような気がします。というのは、告別式や法要のときに聞くお坊さんのお経や説法。みなさん、なんて言っているかわかって聞いておられますか?僕はさっぱりわかりません。わからないから眠くなる。眠るとなおさらわからなくなる。その繰り返しで何十年も無為に聞いてきました。

本来仏教の説法は、生きることに悩む信者や庶民のためにあるはずです。説法する側も聞く側も、もっと歩み寄って親身にコミュニケーションする場があればいいのではないかと思えば、「それじゃバーを開くか」という気にもなるのかもしれません。

そんな僕もこのニュースを見て、バーテンダーとなったお坊さんに説法の中身を酔った勢いで聞いてみたくなりました。みなさんはどう思われますか?


《参考》

・「高野山が東京に出現?」・・・・07年9月12日付の僕のブログ記事  


2007年12月21日

【郷土料理の数々】

「郷土料理100選」という食のリストが農林水産省から発表になりました。

『農林水産省は18日、農山漁村で受け継がれた味から「郷土料理100選」を選定した。来年2月には各料理のレシピや歴史・伝統をウェブサイトや刊行物で発信し、地域の振興につなげる狙いだ。

 九州・山口では▽水炊き、がめ煮(福岡県)▽呼子イカの活きづくり、須古寿し(佐賀県)▽卓袱(しっぽく)料理、具雑煮(長崎県)▽馬刺し、いきなりだご、からしれんこん(熊本県)▽ブリのあつめし、ごまだしうどん、手延べだんご汁(大分県)▽地鶏の炭火焼き、冷や汁(宮崎県)▽鶏飯、きびなご料理、つけあげ(鹿児島県)▽ふく料理、岩国寿し(山口県)の19品が選ばれた。

 「100選」の候補料理は1650品。このうち九州・山口は282品。有識者による選定委員会(委員長・服部幸応服部学園理事長)が7万2000件を超えるインターネットの人気投票などを踏まえて選考。99品を決定した。』(12月19日付西日本新聞)


【99品の意味】

それにしても「何故100選なのに99品なの?」というのが最初に聞いたときの疑問でした。

それは、選定委員会の服部委員長らの「郷土料理には人それぞれの思い入れがある。最後の一品は一人一人が選んで100選を完成させてほしい」という粋なはからいでした。

やっぱり誰にでも郷土料理には何かしらこだわりがありますからね。そのこだわりを無視してえらい先生方が全部決めてしまったら、いくら農林水産省のお墨付きの100選といえども消費者にそっぽを向かれるかもしれません。

そこを選定委員会が苦肉の策として考え出したのでしょう。でもいいアイデアですね。あなたの郷土の一品は何ですか?

僕の1品は、博多っ子ですからやっぱりブログのハンドルネームでもあるラッキーメンタイの原点、めんたいこです。  


2007年12月20日

【佐世保事件後への対応】

佐世保市での銃乱射事件を受けて、福田首相が発言している。

『福田康夫首相は17日午前、「生活安心プロジェクト」関係閣僚会合の席上、長崎県佐世保市での銃乱射事件に関し「銃規制ももちろんだが、出刃包丁をはじめさまざまな凶器がある。社会全体としてこうした犯罪が発生する背景について考え、取り組んでゆくべきではないか」と述べた。
 岸田文雄国民生活担当相は同会合で、来春をめどにまとめる「行政のあり方総点検」の中で、銃規制の是非などについても議論されるとの見通しを示した。』(12月17日付時事通信)


一国の首相の発言、しかも事件後まもなくであればこの程度の型どおりの発言しか期待できないのかも知れない。それにしても何か魂が感じられないのは僕だけだろうか。

【今回の事件の核心】

今回の事件が今後の銃規制のあり方について残した最大の核心は何だろうか。

僕はそれは銃規制の運用について、警察が全く住民側に立って親身になって住民の安全を考えていなかったのではないかということだと思う。

今回の事件もそうだが、ストーカー事件にしても強盗や殺人事件にしても、被疑者の周辺住民から何度も警察に「あの人はおかしいので調べてほしい」という訴えがあったにも関わらず、警察が住民の声を無視したという報道が目に付く。

そういう報道を目にすると、警察も住民の安全という大命題よりも組織の安全を優先して、出来るだけ事を荒立てないようにする官僚組織の弊害に侵されているのではないかという疑念が頭をもたげるのだ。

【先ずやるべきこと】

国家がそして警察が先ずやるべきことは何か。それはモラルの回復に他ならない。使命感のない組織に住民は守れない。国民は守れない。社会保険庁も防衛省も問題の核心は同じではなかろうか。

国家に奉仕する公僕としての公務員の猛省を促したい。  


2007年12月19日

【いよいよ韓国大統領選!】

日本よりも激しい選挙戦が明日韓国でいよいよ投票日を迎える。

『韓国大統領選は19日、投票が行われる。野党ハンナラ党候補の李明博(イミョンバク)前ソウル市長(65)の優位は揺るがないとみられ、10年ぶりに保守政権が誕生する公算が大きい。主要候補者同士の中傷合戦に対する有権者の嫌気などから、投票率は前回(02年)の70.8%を下回りそうだ。即日開票され、同夜には大勢が判明するとみられる。

 各候補は18日、大票田の首都ソウルなどで「最後のお願い」に回った。選挙戦を終始、優位に進めてきた李明博候補は学生街での演説で「なぜ(韓国の経済が)中国や日本に比べ、うまくいっていないと言われなければならないのか。それは指導者がだめだからだ」と政権交代を訴えた。

 株価操作疑惑をめぐり、「無関係」と主張していた会社について、「私が設立した」と李明博氏自身が発言していたビデオの存在が投票3日前に明らかになった。だが、大勢に影響はないとの見方が強いためか、李明博氏は遊説先でも笑顔を振りまき、余裕の表情だった。』(12月18日付毎日新聞)


李明博(イミョンバク)氏と言えば、2002年にソウル特別市市長に当選し、清渓高架道路の撤去と清渓川の復元を実現したことで有名で、タイム誌でも昨年取り上げられた。環境にやさしく人間らしい都市づくりを進めたという意味で、首都高速の下で喘ぐ日本橋をかつての誇り高い橋に戻せない日本と比較されることもしばしばだ。もちろん、ソウル市民をはじめ韓国の人々には人気が高い政治家なのだ。

【劇的な変化の可能性も】

その野党ハンナラ党候補の李明博(イミョンバク)前ソウル市長は、いろいろな疑惑が選挙直前まで取りざたされ、与党側からの執拗な攻撃で身の危険まで囁かれながらついに念願の大統領選挙の投票日までたどり着き、旧与党系の大統合民主新党の鄭東泳(チョンドンヨン)・元統一相(54)や、ハンナラ党を離党し、無所属で出馬した李会昌(イフェチャン)・元同党総裁(72)を圧倒的な差で破り大統領になる可能性が大なのだ。

韓国では伝統的に敗れた側の大統領は投獄される。盧武鉉(ノムヒョン)大統領はそれを恐れてか、李明博候補の一連の疑惑について検察に再捜査を命じる「指揮権発動」を検討するよう法相に指示までしているのだ。

それにしても民族性からか日本では考えられないような政敵に対する怨念だ。真大統領選出後もしばらくは韓国政局は混乱が続くのではないかと思われる。

韓国が保守に回帰すれば、当然北朝鮮との関係が微妙になる。そうなれば様々な形で日本への波及も必至だろう。韓国の大統領選後はしばらく目を離せない展開となりそうだ。  


2007年12月18日

【吉永さん、PR】

いよいよ年賀状書きも大詰めを迎えます。

『2008年用の年賀状の受け付けが全国の郵便局で一斉に始まった15日、女優の吉永小百合(62)が、東京・丸の内の東京中央郵便局で記念式典に出席、特設ポストに持参の年賀状を投函(とうかん)し、早めの投函を呼び掛けた。

 毎年約700枚の年賀状を書くという吉永は、「けんしょう炎になりそうなこともありました。必ず一言、直筆で書くことをモットーにしています。気持ちを届けることが大事」と語った。主演映画「母べえ」(来年1月26日公開)の中で心のこもった手紙のやり取りをする吉永にちなみ、郵便事業会社は、年賀状の来年の元旦配達分に吉永の直筆文を印刷したはがきを添えるなど「早出し」を促進している。』(12月16日付中日スポーツ)


【心に残る年賀状を】

吉永さんほど有名な方が700枚もの年賀状を直筆で書くというのは凄いですね。超多忙なスケジュールの中で時間を見つけて、それだけの数を出すというのはよっぽどの思い入れがあるのでしょう。それを知っただけでも吉永さんから年賀状を受け取る方は幸せだなあと思ってしまいます。

僕も毎年400枚近い年賀状を書きますが、受け取り人のお名前は字がうまい家内が書いて、裏のデザインはパソコン、そこに一言僕が添え書きを直筆でするというのが毎年のパターンです。

400枚もあると同じ苗字の人が何人もいて、ときどき混乱して別の人にその人には関係のない添え書きを書いて失敗したことも何度もあります。

いづれにしても、年賀状をもらうというのは嬉しいものです。少しずつ整理して数を減らさないとは思いつつ、はやり年賀状だけでつながっている方々に近況をお知らせするのも大事なことと、なかなか減らすことができずにいます。  


2007年12月17日

【涙の演技】

ショートプログラムでの不振をフリーで挽回できるか。浅田真央選手の演技に世界の目が集まった。果たして結果は?

『まさかの前日のSP最下位で、ほとんど経験がない6人中の一番滑走。首位とは5.58点差で逆転できないほど離れてなかったが、浅田真にとってこの日の最大の敵は自分自身だった。
 冒頭で、今季一度も成功してなかったトリプルアクセル(3回転半ジャンプ)を着氷。両足のエッジが着く減点はあったが、「跳べたことで気持ちが楽になったんじゃないかと思います」。
 難関を越え、気持ちが乗る。3回転ルッツは踏み切りを厳しく判定されたが、ショパンの「幻想即興曲」に乗って生き生きと演技。最後に力を振り絞ってダブルアクセル(2回転半ジャンプ)を決めると、思わず涙がこぼれた。「自分で立て直すことができてすごく疲れた。(涙は)ホッとしたし、疲れたし、うれしかったし、(いろいろ)詰まってます」という。』(12月16日付時事通信)


フリーで最高の演技を見せてくれた浅田は結果的には2位の銀だった。でも本当にすばらしい演技だった。最後に見せた涙も、一生懸命さが表れていてさわやかだった。

【逆境に強くなる】

今年のGPは三戦ともに不振のショートプログラムを自由演技で巻き返すというパターンが続いた浅田真央選手。今回もそのパターンとなったわけだが、やはりライバルの金妍児は強かった。

しかし、これでいい。北京で金を取るために今はぴったりとライバルについて、しっかりと精神力をつけるのだ。そのための試練だと思えば、これほどの見せ場はない。

僕たちファンは浅田選手がこの試練を乗り越えて、精神力に磨きをかけて北京の表彰台に金メダルを持って立ってくれることを信じています。

がんばれ、浅田!!!  


2007年12月16日

【ひとまず閉幕】

今年最後の地球温暖化防止に向けた一大イベントである温暖化防止バリ会議は大波乱の中、ひとまず閉幕にこぎつけた。

『国連の「気候変動枠組み条約第13回締約国会議(温暖化防止バリ会議)」は15日、京都議定書後の温室効果ガスの新たな削減枠組みを話し合う行程表「バリ・ロードマップ」を採択し、閉会した。議定書から離脱した米国や、現在は削減義務のない中印を含めたすべての国が地球温暖化防止に取り組む新体制作りへ向け、一歩を踏み出した。

 行程表は、すべての国が参加する特別作業部会を条約の下に設け、ただちに交渉を開始して2年後の第15回会議までに、数値目標も視野に入れた新たな削減枠組みを作ると規定した。

 行程表は「地球温暖化は疑いのない事実だ」と指摘、「排出削減を遅らせることは、温暖化による影響を悪化させる」と警告した。すべての先進国に「削減目標を含む、検証可能な排出削減行動」を求め、途上国にも「持続可能な発展を前提に、技術や財政支援を受けた検証可能な方法で対応をする」とした。

 焦点となっていた削減目標は削除したが、国連の「気候変動に関する政府間パネル(IPCC)」第4次報告書の指摘を参照する脚注をつけ、「世界の排出の大幅削減が求められていることを認識する」と言及した。

 さらに、途上国への被害防止支援や技術移転、新たな資金策の検討、排出増につながる森林減少対策、排出権取引など市場メカニズム導入による便益向上などを、今後2年間で詰めるべき行程表の要素に挙げた。

 特別作業部会は来年4回開催し、▽排出抑制策▽温暖化が途上国にもたらす被害軽減策▽排出抑制や被害軽減を目的とした技術移転▽資金供与や投資の強化--の4項目を中心に議論する。

 日程を1日延長した15日も、インドが修正を要求するなど、協議は最終盤まで荒れた。』(12月15日付毎日新聞)


しかし、ここに至るまでには各国の政治的思惑が絡み合って相当難航したようだ。

【10年目の真実】


それにしてもCOP3と呼ばれ、97年12月に京都で開催された気候変動枠組条約第3回締約国会議(京都会議)で京都議定書が採択されてからすでに10年の月日が経った(丁度、福岡では僕が事務局として関わったアジア開発銀行福岡総会が5月に開催されたのでよく覚えている)。あの時、米国副大統領の地位にあって議定書採択決裂の危機をなんとか回避させたのが今年ノーベル平和賞を受賞したゴア氏だったのだ。

あれから10年。たった6%のCO2削減を謳った京都議定書でさえ、実現が危ぶまれている中、世界は今2028年には世界の平均気温が2度上昇する確率が50%以上になるという瀬戸際に立たされている。そしてすでにそれさえも防げないポイント・オブ・ノーリターンの地点をすでに越えてしまっているとさえ言われているのだ。

気温2度といえばIPCCの予測によれば、海面上昇とサイクロンで1200万~2600万人が移動を余儀なくされ、10~26億人が水不足、さんご礁は97%が死滅、食糧危機で1200万人~2億人が飢餓リスクにさらされるのだ。これでもすさまじいのだが、2度を超えれば温暖化地獄とも呼べる更なる地獄が待っている。

この10年は地球にとって最後の貴重なチャンスだったかもしれない。それを活用できなかった最大の原因は米国、特にブッシュ政権にあるだろう。ゴア氏が注目されるのもCO2最大の排出国でありつづける米国の無策の皮肉な結果なのだ。

その米国に追随している日本も同罪であり、今回の会議でも世界から冷たい視線が日本に注がれていると報道されている。

【本当の最後の機会】

いづれにしても今回のCOP13に始まり、2009年に合意を目指す「バリ・ロードマップ」の実現は、もう手遅れ気味とはいえ温暖化地獄から世界が脱出するための本当の最後の最後の機会なのだ。

中国やインドなどの今やCO2排出大国となった国々を含めて、世界が同じ目標をもってCO2排出を25~40%などといわず80%くらい削減しないと、極地や高地の氷はすべて消失し、世界から森林は消えうせ、豊かなサンゴ礁や動植物も失われ、各地に灼熱地獄が現出することになるだろう。

世界各国の為政者たちは想像力をもって、この近未来の恐ろしい現実を見据えながらしっかりとした合意を目指しいてほしいと切に願っている。もう残された時間はほとんどないのだ。

残念ながらブッシュ政権の米国には期待できないので、来年11月の大統領選以降に米国が動くことを期待するしかない。日本は個々の企業の技術力や環境対応意識の高さには目を見張るものがあるのに、産業界も巨大な官僚組織も政治家も日本という村社会の論理の中でそのリーダーシップを発揮できていない。もっと僕ら一般の市民が声を上げなければ世界の趨勢からどんどん遅れていくことになるだろう。  


2007年12月15日

【夕刻の惨事】

佐世保のスポーツクラブでとんでもない惨事が発生しました。

 『14日午後7時15分ごろ、長崎県佐世保市名切町のスポーツクラブ「ルネサンス佐世保」に迷彩服を着た男が侵入し、散弾銃を乱射した。クラブの従業員ら2人が撃たれ死亡、子供を含む会員ら6人が負傷した。男は銃を持ったまま逃走したとみられ、県警は佐世保署に殺人容疑で捜査本部を設置し、緊急配備して行方を追っている。
 県警によると、死亡したのは同クラブアルバイトで水泳インストラクターの倉本舞衣さん(26)=佐世保市権常寺町=と、見学に来ていた漁業藤本勇司さん(36)=同市鹿子前町=。倉本さんは左脇腹を撃たれ事務室に、藤本さんは胸や腹を撃たれフロント奥のラウンジ付近に倒れていた。』(12月14日付時事通信)


【一刻も早く逮捕を】

報道によると、ルネサンスでは、男が銃を乱射しながらビル2階のクラブに侵入し、ロビーや事務室、プール、プール周辺のギャラリーなどで少なくとも6発発砲したとのこと。当時プールでは子供ら約15人が水泳の指導を受けており、施設全体では会員と従業員ら計約70人がいたということで、被害にあった方々は本当に恐ろしかっただろう。

そして佐世保市民の恐怖は今も続いている。犯人は銃を持ったまま、まだ逃走しているからだ。犯人の男は身長170~190センチ、目出し帽に白いフルフェースのヘルメット、シルバーグレーのダウンジャケットに迷彩服上下の姿とのこと。一刻も早く警察は犯人を捕まえてほしい。

最近九州各地で銃乱射事件が多発している。今回の事件の犯人逮捕はもちろんのこと、警察は全力で銃撲滅を進め、安全な社会を取り戻してほしいものだ。市民社会の安全はすべての基礎だからだ。

いづれにしても、亡くなった方々のご冥福をお祈りします。

  


2007年12月14日

【メールの読み違い】

こんな間違いが本当にあったんでしょうか。

 『横浜市が、米サンディエゴ市から送られてきた姉妹都市提携50周年記念式典への出席を歓迎する電子メールの内容を「式典の開催は不可能」と読み違えて、中田宏市長の訪問をキャンセルしていたことが12日、わかった。

 10月28日に予定されていた式典は中止された。横浜市は、問い合わせや確認を全くしておらず、非礼があったとして、近くサンディエゴ市に謝罪する。

 式典では植樹式や祝賀会などが計画され、両市の市長や市民約400人が出席するはずだった。だが、中田市長は出発前日の10月24日、「『式典はできない』とメールがあった」として訪問取りやめを発表した。

 読売新聞が入手したメールでは、カリフォルニア州で発生していた山火事の様子を伝えたうえで、「両市長の会合や調印式は予定通り。式典を楽しみにしている」という内容だった。』 (12月12日付読売新聞)


【メールを侮るべからず】

最近は海外とのやり取りは手紙ではなく、電子メールで送受信という機会がめっきり多くなったのではないでしょうか。電子メールだと手軽だし、第一速い。電話と電子メールをうまく組み合わせれば海外とのコミュニケーションもアナログだけの時代とは比べものにならないほど円滑に出来るようになりました。

しかし、便利な反面、落とし穴もあります。メールだと気軽に書くことが出来るし、原稿の校正もスムーズです。しかも極端なことを言えば、上司にいちいち赤ペンで修正してもらわなくてもクリックひとつで海外に送信したり、逆に海外から受信することもできます。

横浜市の担当者はこういった電子メールに潜む思わぬ落とし穴にはまったのではないでしょうか。これは怖いことです。安易な慣れがサンディエゴと横浜の姉妹都市関係まで傷つけてしまったのです。

みなさんも便利さには思わぬ落とし穴があることを肝に銘じて、電子メールの活用を図らないと大変なことになりますよ。  


2007年12月13日

【今年の漢字】

今年の世相を最も表す漢字として選ばれたのは「偽」でした。まさにぴったりといった感じですね。

 『2007年の世相を表す「今年の漢字」に「偽」が選ばれ、京都市東山区の清水寺で12日、森清範貫主が縦1・5メートル、横1・3メートルの特大和紙に揮毫(きごう)した。

 食品の産地や賞味期限の改ざん、人材派遣会社の偽装請負などが相次いで発覚したのが理由という。

 日本漢字能力検定協会(京都市)が公募し、応募のあった9万816票のうち、「偽」が1万6550票でトップに。「食」「嘘」「疑」が続いた。

 森貫主は「このような字が選ばれることは恥ずかしく、悲憤にたえない。己の利ばかりを望むのではなく、分を知り、自分の心を律する気持ちを取り戻してほしい」と話していた。』(12月12日付読売新聞)


ちなみに昨年は「命」。ひとつの漢字で1年を表すというのは無謀なようですけど、なかなかインパクトがありますね。

【偽物が横行した年】

言われてみれば、今年は様々な偽物が世の中を跋扈した年でした。

特に食品に関する偽装は、石屋製菓「白い恋人」の賞味期限改ざん、ミートホープの牛肉偽装発覚、伊勢の老舗菓子「赤福」の34年間にわたる消費期限不正表示、船場吉兆による菓子の偽装表示など、出るわ出るわ、次々と偽物が内部告発などで明らかにされました。

食品だけではありません。マンション住民やホテル関係者を震撼させた耐震偽装問題から英会話学校NOVAの偽装や、相撲やボクシングなどスポーツ選手の嘘っぽい言い訳や中国の「偽」キャラクター遊園地なども偽物騒ぎとして記憶に新しいですね。もうひとつ忘れてはならないのが、守屋前防衛省次官の逮捕。「偽り」だらけの高級官僚の転落は、官僚支配国家ニッポンの沈没さえも想起させられますね。

老舗のブランドや超一流選手の虚言などがこれほど明らかになると、一体何を信じていいのか本当に寒々とした気持ちになってきます。

すべてその背後にあるのは金、金、金の世の中です。人生の幸せとは何かということを商売人も政治家も役人も、もう一度しっかり考え直して出直すべきだと思いますがいかがでしょうか。

そんなことを深く考えさせられた「偽」の一字でした。
  


2007年12月12日

【英国の英断】

「英国はやるなあ」と思わせるニュースが目に付いた。

『ハットン英商業相は10日、温暖化対策の一環として海上風力発電を拡充する計画を明らかにするとともに、2020年までに国内全世帯の電力需要を風力で賄うことが可能になるとの見通しを示した。
 海岸沿いに最大7000基の風力タービンを設置し、風力による発電を現在の50万キロワットから20年までに、全世帯の電力需要に相当する3300万キロワットに拡大する計画。』 (1211日付時事通信)


【あなどるなかれ、風の力】

風力発電とは、言うまでもなく風の力で発電機を回して発電する方式だ。温暖化防止を筆頭に、地球環境の保全やエネルギーセキュリティの確保、経済成長の維持を同時に実現可能なエネルギー源として、最近特に世界各地で普及が進んでいる。

ウィキペディアによると、2006年末時点での設備容量は、世界全体で約74223MW(=7422万kW=約74GW)である。これは2005年から約25%増加している。国別に見ると、ドイツ(20GW)で世界の約28%を占め、スペイン(12GW)、米国(11GW)、インド(6GW)などが多くなっている。2010年には2006年時点の倍以上、150~160GW が導入されると見込まれているとのことだ(Global Wind Energy Concil、WWEAなど)。
米国や欧州で急速に普及しているのに比べると日本は日本国内での風力発電(出力10kW以上)の累計導入量は2006年3月時点で1050基、総設備容量は約108万kWと信じられないほど遅れている。これは日本のエネルギー政策が原子力に偏っていて、自然エネルギーを長年軽視してきたためだと言われている。

【あらゆる可能性を】

風力発電は、出力の変動が大きいとか、強風や落雷に弱いという技術的問題や発電事業者側のリスクが高く、実質的な発電コストの削減効果も低いなどさまざまな問題点が指摘されており、日本では特にそういった問題に対する認識が強く開発の遅れや政策面での後押しがいまひとつうまくいっていない。

しかし、地球温暖化防止の有力な選択肢として様々な問題点にもかかわらず、国内全世帯の電力需要を風力で賄おうという英国の英断を日本も見習うべきときに来ているのではないだろうか。地球温暖化防止のために、やれることはなんでも真剣に検討してみるべきだと思うがどうだろうか。  



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海や山、自然が好きな九州男児です。あらゆる機会をとらえて、時代の変化をいつも感じていたいと思っています。
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