2008年01月31日

【三都物語】

1月28日号タイム誌のカバーストーリーは「A Tale of Three Cities」でした。そして表紙に掲載されているのはNy・lon・kongの文字。それって何でしょう?

Ny・lon・kong -----それはグローバル経済を先導する三つの都市を合成した都市名です。すなわち、ニューヨークシティ、ロンドン、香港の合成語。その三つの都市が苦難の末に勝ち取った成功と挑戦の鍵について特集しています。

Ny・lon・kong ----How three connected cities drive the global economy. The keys to their success ---and the challenges they now face

【ダボス会議】

1月23日からスイスのダボスで始まった世界経済フォーラムは、27日に閉幕した。「今年はそこそこの景気(Goldilocks Economy)が続く年」という楽観ムードが覆っていた昨年とは打って変わって、今年のダボスはサブプライム問題以後変調を来たす世界経済の先行きや地球温暖化防止に向けた目標設定などを巡って白熱した議論が繰り広げられたようです。

そのダボス会議の焦点はグローバリゼーションの現在と未来ですが、その中心となって繁栄しているのが、70年代から80年代にかけてはそれぞれ固有の事情でどん底に喘いでいた三つの都市、すなわち、ニューヨーク、ロンドン、香港だというのがタイム誌の主張です。

ニューヨークは1975年にほとんど破産状態となり、年間2千人もの殺人が起こる犯罪都市でした。ロンドンは、1981年左派グループによる暴動などで荒廃していましたし、香港も中国返還を控えて経済が動揺、株や不動産が暴落していたのです。

【変化の源-マネー】

そんな三都市がその経済力をサービス産業に集中し、マネーの大循環で世界経済を牽引する大変貌を遂げたのです。19世紀を帝国の時代、20世紀を戦争の時代とするなら、21世紀は金融の世紀となるであろう、その中心がNy・lon・kong なのです。

The network of international trading and personal contacts that shape New York, London and Hong Kong facilitate their key industry. If the 19th century was the age of empire and the 20th one of war, so the 21st century, to date, is an age of finance.

その三都市の魅力はもちろんマネーだけでなく、ニューヨークは文化、ロンドンは世界のセレブを惹きつけるコスモポリタンな伝統、そして香港は中国という大後背地を持つグレーターチャイナとしての玄関口の機能にあるのです。

【グローバリゼーションの教訓】

フラット化する世界の中で急速に富を集め、繁栄のコアとなっているNy・lon・kong。その都市の繁栄は、国家の潜在的な競争力に支えられているとも考えられます。2007年の世界50カ国・地域の潜在競争力ランキングで1位を維持する圧倒的な競争力を誇る香港、3位の米国、4位のイギリス。(日本経済研究センターの調査)

この順位で日本は13位に甘んじています。グローバリゼーションを牽引し、世界の富を集めるには人々の欲望を次々と満たしてくれるマネーの奔流を作り出せるパワーが必要です。果たして、日本はそのマネーを集めてNy・lon・kongのような都市を目指すべきなのでしょうか。それとも独自の伝統文化を護り、静かに自らのモラルを世界に説いていくべきなのでしょうか。Ny・lon・kongが日本に突きつける課題はなかなか重たいものがありますね。  


2008年01月30日

【ようやく数値目標へ転換?】

『福田康夫首相は26日午前(日本時間同日夜)、世界経済フォーラム年次総会(ダボス会議)で特別講演し、2020年までに世界のエネルギー利用効率を30%改善する目標設定を盛り込んだ地球温暖化対策「クールアース推進構想」を発表した。
 首相は7月の北海道洞爺湖サミット(主要国首脳会議)の議長として、温室効果ガスの主要排出国すべてが参加する国際的枠組み(ポスト京都議定書)の構築に取り組む決意を示し、産業分野別の削減量を積み上げた「国別総量目標」の公平な設定を提唱。排出量増加が顕著な中国、インドの参加を促すため、1990年とされている温室効果ガスの削減数値目標の基準年を見直すべきだと主張した。
 エネルギー効率の改善については、日本の石炭火力発電効率が米、中、インドで普及すれば、日本一国分の排出量に当たる13億トンのCO2削減が可能だと指摘した。
 途上国の温暖化対策支援に5年間で100億ドル(約1兆600億円)規模を拠出する日本独自の資金メカニズム「クールアース・パートナーシップ」の創設も表明した。』(1月27日付産経新聞)

【拙速の決断】

「7月の洞爺湖サミットまであと半年もない今、世界の冷たい目を意識しながらようやく数値目標に転換か」というのが正直な感想だ。遅きに失している感はあるものの、それでも一歩前進と評価すべきかもしれない。

しかしながら「言うは易し、行なうは難し」である。洞爺湖を成功させ、地球温暖化でリーダーシップを発揮するためには、京都議定書のマイナス6%の目標さえままならない中で、果たしてどこまで日本が数値目標を達成していく覚悟があるのかをしっかりと国際社会に示すことが必要だろう。

政府がその努力を国内で先ず行っているかだ。産業界をちゃんと納得させているのか、国民のコンセンサスは得ているのか、国民の地球温暖化への覚悟を説いているのか、どれをとってもまだまだだろう。

日々のニュースで刻々と明らかにされているように地球温暖化は猛烈なスピードで僕ら人間と地球上に生きる生命すべてに襲いかかってきているのだ。福田首相は、小手先のリーダーシップでは到底解決は不可能であり、文明的な転換をしないと乗り切れない事態だということを肝に銘じてやってほしいと願うばかりだ。  


2008年01月29日

【見ごたえあり!】

昨日の千秋楽の大一番、横綱同士の対決は本当にすばらしかった。

 『27日に千秋楽を迎えた大相撲初場所(東京・両国国技館)。3場所ぶりに復帰した朝青龍(高砂部屋)は、白鵬(宮城野部屋)との横綱対決に敗れ、優勝での完全復活はならなかった。しかし、出場停止処分などを受けた「お騒がせ横綱」は、優勝争いを千秋楽結びの一番に持ち込んで横綱の務めを果たし、低迷していた相撲人気を盛り上げた。』(1月28日付毎日新聞)

白鵬優勝の瞬間の視聴率は何と34.1%だったそうです。3人に1人は見ていたってことですね、二人の横綱の活躍は本当に最高でした。

【47秒間のドラマ】


それにしても大相撲というのはこういう取り組みを指すのだという見本のような一番でした。二場所も休場し復活を賭けた朝青龍。三連覇を賭けて意地でも勝ちたい白鵬。二人の意地がぶつかり合った47秒間。

勝負を決めたのは、一分のスキも見せずに、立ち合いで差し勝ち、右四つに組み止めた白鵬だった。朝青龍の左からの巻き替えも、慎重に両まわしを引きつけながら攻めて完ぺきな上手投げを決めたのだ。

こういう相撲を見るためにお客さんはやってくるのです。

【ウィンブルドンの凄さ】

ところで、両横綱ともモンゴル出身なんですね。初場所の星取表を見てみると、東方・西方ともに6人ずつの外国人力士ががんばっている。ロシア、エストニア、モンゴル、グルジア、ブルガリアと多彩な顔ぶれの中でもモンゴル力士が圧倒的な強さを誇る。まさに日本相撲は今、ウィンブルドン現象そのものだ。

お客を楽しませてくれるのならば国籍なんて関係ない。ましてや相撲の世界では力士はみんな日本の伝統・風習を守って頑張っているのだ。

その頂点にいるのが二人のモンゴル横綱。朝青龍はいろいろ賛否あるけれど、モンゴル相撲の土俵ではなく日本の土俵で頑張ってくれていると思えば、腹も立たなくなるのではないでしょうか。

本当にいい一番をありがとう、白鵬、朝青龍。モンゴルでゆっくり休んできてください。


それにしても白鵬以外にも稀勢の里関も朝青龍に勝って殊勲賞を取っているのだ。鳴戸部屋も素晴らしい!!!  


2008年01月28日

【ついに牛乳も】

このところの食料品価格の値上げラッシュには驚かされます。その値上げがついに牛乳にまで波及してきました。

『乳業業界3位の日本ミルクコミュニティは25日、牛乳やヨーグルトなど全172品目を4月1日から3・8~7・1%値上げすると発表した。牛乳の値上げは1978年以来30年ぶり。乳牛の飼料用穀物の価格高騰が続いていることが要因。主力の紙パック入り牛乳「メグミルク牛乳」(1リットル)の希望小売価格は、現行の230円から240円(ともに税抜き)に上がる。

 業界大手で牛乳の値上げ実施を発表したのは同社が初めて。すでに最大手の明治乳業と2位の森永乳業も今春に値上げする方針を固めており、同様の値上げ幅で追随する見通しだ。』(1月26日付フジサンケイ ビジネスアイ)


【値上げのオンパレード】

牛乳だけではありません。即席めんにしょうゆにビール、マヨネーズにパスタと数えあげればきりがないくらいの値上げラッシュなのです。

さらにそれら食料品の値上げは10年から30年ぶりというところが多いのです。たとえば醤油のキッコーマンは平成2年9月以来17年半ぶり、森永乳業は牛乳・チーズ以外の乳製品を一斉値上げするのは昭和49年以来約34年ぶりだそうです。というのも食品メーカーによるこれら食品の値上げの背景に1970年代のオイルショック時に匹敵するかあるいはそれ以上とも言われる原油価格の高騰があるからです。

すなわち、小麦やとうもろこしの巨大輸出国である米国で、石油の代用品となるバイオエタノール量産が農作物の転作を促して、食材の需要と供給のバランスがくずれ日本をはじめとする世界の食料品価格が跳ね上がるようなことがおきているのです。

【複合的な要因】

さらに中国やインドなどの急速な経済発展がそれらの国々の食料需要を増大させ、先を争って世界各地で食料買い付けに走っていることや、地球温暖化の影響で干魃(かんばつ)でオーストラリアや欧州などで不作が続いていることも食料品価格高騰の背景にあります。また、サブプライムローンに端を発した世界経済の変調で金融マーケットで行き場を失ったヘッジファンドなどの投機資金が穀物相場に向かっていることも大きな要因だと言われています。

僕らが日常親しんでいる牛乳や醤油、ビールといった食品の背後にこれだけ複雑でグローバルな要因が絡み合っているのは本当に驚かされるとともに、「日本は一体大丈夫なのだろうか」と思ってしまいます。

【日本の食を守れ!】

こう見てくると、現在の食料品値上げラッシュは単なる一過性の出来事ではなく、原油高騰と地球温暖化と投機資金の動きを主要因とした、日本にとってはこの先相当長期間に亘って国家の根底を揺るがすような緊急事態の前兆だといえるのではないでしょうか。

翻って、日本の農業は高齢化や農村の荒廃などが年々進展しているという危機的な状況があるにもかかわらず、一方ではそんな現状を放置したまま農業保護を優先するあまり海外からの長期的、安定的な食料輸入は商社などの民間に任せっきりで、とても国家戦略として食料の安全確保を考えているとは思えません。さらには、僕ら消費者もそんなことはお構いなしで飽食の限りを尽くしているという無責任な状況になっているのではないでしょうか。

そういう意味では、今回の食料品値上げラッシュは僕ら国民にとっても、農業者にとっても、企業にとっても、為政者である政治家や官僚にとっても日本の食をどうするのかをしっかりと考えて行動する絶好の機会だと思うのは僕だけでしょうか。  


2008年01月26日

【不思議な縁】

いったいどういう経路を辿ってこんなことがおきたんでしょうか?

 『千葉県銚子市の沖合で取れたカレイの背中に張り付き、発見された15年前の手紙が25日、筆者の川崎市宮前区の早稲田大学2年、白髭(しらひげ)奈津実さん(21)の手に戻った。白髭さんが銚子漁港を訪れて発見者の漁師の君野喜好さん(52)に会い、思い出の品を受け取った。

 手紙は、当時通っていた川崎市立宮崎小学校創立120年記念で風船に付けて飛ばされ、拾った人に連絡を求めていた。白髭さんは「普通なら捨てられる紙切れのような手紙が、深海のカレイに運ばれて手元に戻るなんて。不思議な縁としか言いようがありません」と感無量の表情。懐かしい文面を声を出して読み上げ、「友達が出した手紙の返事が朝礼で紹介され、自分の手紙はどこへ行ったのかなあと思った記憶があります。宝物として大切にします」と君野さんにお礼を言っていた。』(1月25日付毎日新聞)


【100キロの旅】

神奈川県川崎市から千葉県銚子まで約100キロ。15年間もかけて漂流した一枚の手紙に不思議な縁を感じますね。しかも見つけた漁師の話によるとこのカレイが獲れたのは水深1000メートル近い海底だとか。

手紙がそれほどの悪条件をものともせずにちゃんと残っていたことも不思議だし、それをただのゴミとして捨てなかった漁師さんも何かの運命の糸に導かれたのかも知れませんね。

暗い話題が多い最近ですが、こんな爽やかなニュースも時にはいいものですね。  


2008年01月25日

【ノロウィルスの感染経路】

結構ショッキングなニュースです。

『ノロウイルスがコンピュータのキーボートやマウスなど共有設備を介してヒトからヒトへ感染することが、米国疾病対策予防センター(CDC)によって報告された。接触感染性の強いノロウイルスは、ウイルス性胃腸炎(stomach flu:胃インフルエンザ)の原因ともなり、数日間にわたる嘔吐や下痢を引き起こす。

CDC発行の「Morbidity and Mortality Weekly Report」1月4日号に掲載された今回の報告は、昨年(2007年)2月に米ワシントンD.Cの小学校で起きたノロウイルスの集団感染に関するもの。生徒314人、スタッフ66人のうち、103人(生徒79人、スタッフ24人)がノロウイルスに感染し、汚染源特定のため、学校の備品表面から検体を採取した。

検査の結果、1年生の教室にあるコンピュータのマウスとキーボードにノロウイルス陽性反応が認められた。共著者でCDCの疫学者のShua Chai博士によれば、ノロウイルスは物体の表面で数日間生存することができるという。

感染の予防法として同氏は、共有設備使用後の手洗いの徹底と、希釈した漂白剤によるキーボードやマウスの定期的な消毒、さらに、感染者は症状が治まっても1~3日間ウイルスを保持し、物を汚染する可能性があるので、外出を控えることを勧めている。』(2008年1月3日/HealthDayNews)


【キーボード、マウス?】

昨年末から今年にかけて福岡でも結構、ノロウィルスが静かに広がっているという噂をよく聞きます。僕の身近にもノロウィルスで休んだ人がいたり、ブログでそういう話を見たりすることが結構あるのです。

その原因のひとつにコンピューターのキーボードやマウスがあるとしたら・・・・これは相当ありそうな話ですね。現代のオフィスはどこもコンピューターなしには成り立ちません。もちろん自分だけが使うコンピューターを揃えているところも多いかもしれませんが、油断は禁物です。

普通はノロウィルスの感染経路といえば食中毒や感染患者からの経口感染によるものというのが一般的なので、このニュースのようなキーボードから集団感染するというのは驚きでした。

みなさんは同僚や上司のパソコンのキーボードやマウスに日頃触っていませんか?もしそうだとしたら恐ろしいことになりますよ! 最低限、手洗いを励行しましょう!  


2008年01月24日

【米の緊急利下げ】

世界経済の先行きに暗雲が垂れ込めている。そんな事態に米国がまた動いた。

『米連邦準備制度理事会(FRB)は二十二日、主要な政策金利であるフェデラルファンド(FF)金利の誘導目標を年4・25%から3・5%へ0・75%緊急に引き下げると発表した。金融機関への貸出金利である公定歩合も0・75%下げ年4・0%とした。』(1月22日付共同通信)

【失速寸前?】

今年に入ってから世界の株式市場が変調を来たしている。ついに22日の日経平均は欧州からアジアまで広がった世界同時株安の影響をもろに受けて終値が前日比752円89銭安の1万2573円05銭と大幅に続落し、2005年9月以来2年4月ぶりの安値水準まで落ち込んだ。

米国はつい数日前の18日にブッシュ米大統領が減税措置を含む景気刺激策を発表したばかり。財政政策の後はFEDによる金融政策まで総動員して米国経済に対する世界の信認を取り戻そうと次々と手を打っているのに市場の失望感は収まらない。

【市場の反転はあるか】

思えば昨年の今頃はダボスでの世界経済フォーラムで世界の論客が「今年はそこそこの景気(Goldilocks Economy)が続く年」と楽観ムード一色だったのが嘘のようだ。その後6月から始まったサブプライムローン騒動が雪だるまのように膨れ上がって今につながっているのだ。

それにしても日本経済が急速に信認を失いつつあるのに、アメリカのすばやい政策対応とは全く反対に政策当局や政治が全く無風・無言なのは一体何なのだろうか?

市場の反転を望んでいるだけで自然に反転することはありえない。このまま行けば先々ハードランディングもありえるのではないだろうか。何らかの手を打ってこそ次が見えてくるのではないだろうか。政策当局の無策を危惧するのは僕だけだろうか?  


2008年01月23日

【恐怖の温暖化進行】

専門家の予想もはるかに超えるスピードで温暖化が進行している事実がまた確認された。

 『シベリア東部の永久凍土帯の地中温度が04年以降急激に上昇し、凍土が急速に融解していることが、海洋研究開発機構とロシア科学アカデミーの共同研究で明らかになった。地球温暖化により、この地域の降水量が増えたことが原因と考えられ、牧草地の水没や道路崩壊などの影響が出ている。永久凍土融解は温室効果ガスのメタンの放出、植生や気候の変化を招くという。

 海洋機構は97年からシベリア東部のヤクーツクで観測を開始、ロシアの3測候所のデータと併せて解析した。

 深さ3.2メートルの平均地温は年間0.01度のペースで上昇していたが、04年以降、急加速し氷点下2.6度から06年には同1.5度に達した。夏季に解ける凍土層の厚さも、03年までは1.2~1.3メートルだったが、04年以降は2メートルを超えるようになった。

 この影響で、湖沼面積がこの7年で3・5倍に拡大し牧草地が水没するなどの被害が出ている。冬季は凍結する川に大量の水が流れているなど、従来見られなかった現象が起きているという。

 海洋機構によると、シベリア全体で降水量が増えている。夏季の雨は凍土を解かすため、降水量の増加が直接の原因とみている。

 海洋機構の大畑哲夫プログラムディレクター(雪氷学)は「これまで考えられていた以上のスピードで永久凍土の融解が進む可能性もある。オホーツク高気圧の勢力など日本の気候への影響もあるかもしれない」と話している。』(1月18日付毎日新聞)


【正のフィードバック】

この記事によると、シベリア東部では今までは深さ3.2メートルの平均地温は年間0.01度のペースという比較的緩やかなペースで上昇していたのに、04年以降、急加速し氷点下2.6度から06年には同1.5度に達したとあるが、たった2年で1.1度も上昇したことになる。実に過去の平均地温上昇の110倍近い温度変化だ。こんなことがたった数年で起こっているなんて背筋も凍るような事態だ。


※地図上の紫の地帯が永久凍土

これはすでにシベリアの凍土地帯では、温暖化がさらなる温暖化を加速する「正のフィードバック現象」がすでに始まっていることを意味する。なぜなら、永久凍土が溶けると、埋もれていた樹木などが腐敗してメタンガスが大量発生するからだ。メタンガスはCO2の約20倍もの温室効果ガスのため、メタンガスの大量放出→温暖化加速→永久凍土の更なる溶解→メタン発酵→メタンガス放出という悪循環が「正のフィードバック」として急激に温暖化を加速していくからだ。

【IPCCの予測も甘い?】

IPCCは「気温は最大6.4度上がる」と警告しているが、その報告書の予測にはメタンガス放出等の温暖化の加速は考慮されていないのだ。(「温暖化地獄」の著者で東大生産技術研究所の山本良一教授の話)

すなわち、人々が驚愕するIPCCの温暖化予測に関する報告でも未だ現実認識が甘いことが今回のシベリア永久凍土の融解の現状でも明らかになってきているのだ。

小手先の解決法ではもう手遅れだという自然界からの警告。これはCGを使ったハリウッド映画の世界ではなく、現実の世界の話であり、予想以上に早く僕たちの日々の生活を脅かすことになるだろう。一刻の猶予も許されない。  


2008年01月22日

【大統領のわがまま?】

離婚してまもなく元モデルとの仲が噂されたり、なにかと喧しいサルコジ仏大統領が今度はフランス語放送を巡って物議を醸しているそうです。

『「納税者の金を使うのだから、フランス語を話さないテレビのチャンネルには賛成できない」-。そんな理由で、サルコジ仏大統領が海外向け英語放送を打ち切る方針を発表し、関係者が困惑している。
 標的にされたのは2006年末の放送開始からまだ1年のニュース専門テレビ局「フランス24」で、英語、仏語、アラビア語のチャンネルを持つ。シラク前大統領はフランスの声を世界に発信する「仏版CNN」にしたいと力説したが、知名度が上がらず、経営も苦しい。
 サルコジ大統領は8日の年頭演説で、同局を廃止し、海外向け新局「フランス・モンド」を早急に立ち上げると表明。仏語だけで放送し、「英語やアラビア語の字幕を付ける」と語った。
 しかし、労組側は「それではわずかな外国のエリートしか見ない」と反発。クシュネル外相も「CNNやBBCと競争にならない」と批判した。
 サルコジ大統領は英語が苦手といわれている。』(1月21日付時事通信) 


【英語か母国語か】

最近はグローバリゼーションの大波の中で、母国語優先のフランスでも英語が幅を利かせていると聞いていますが、そんな母国の現状を嘆いてサルコジ大統領が「英断」を下したようです。

しかしながら、地球という大きなマーケットで競争に打ち勝つためには最も市場で使われている言語を使わざるを得ないというのが現場の貴重な声なのです。それを無視して突っ走るサルコジ大統領。現場が困るのも無理はないですよね。

でも意固地に見えるサルコジ大統領のこだわりもある意味大事です。日本だって明治以来、英語が不得意な日本人にとって「英語をとるか、母国語をとるか」は常に悩ましい問題として今でも大論争が続いているのです。

あなたはサルコジ大統領と同じ「母国語派」ですか、それとも国際語である「英語派」ですか?  


2008年01月21日

【奇妙なブーム?】

最近は本当に奇妙なものが流行ります。このお菓子もそのひとつです。

『イトーヨーカドー秋田店(秋田市中通2、TEL 018-836-5077)で開催中の「秋田県南地域大物産展」で販売するカブトムシの幼虫を模したチョコレートが、連日販売開始1時間で完売する人気商品になっている。

 同物産展は、秋田県南6市町村に本店を持つ22店が菓子類や漬け物などを出品し、同地域の特産品の販路拡大を目的とする企画販売展で、連日「予想以上にお客さまに来店いただいている」(同店・石川さん)というにぎわいを見せている。

 なかでも、創作和菓子・洋菓子店「小松屋本店」(横手市、TEL 0182-32-0369)が販売するカブトムシの「幼虫チョコ」(210円)と「成虫チョコ」(1,000円)は、「1人で10個欲しいというお客さまや、バレンタインまで取っておきたいというお客さまが開店前から並んだ」(販売担当者)という人気ぶり。秋田市では初めての販売にもかかわらず、連日用意する50個~100個は開店1時間ほどで完売する。17日に来店した女性は、「売り切れ」の表示を見て「友人からの噂では聞いていたが、買えなくて残念。明日は開店時間に合わせて来るつもり」と話していた。』(1月19日付秋田経済新聞)


【きもい~、でも・・・】


「幼虫チョコ」の写真見られましたか?「キモい~」というのが第一印象です。こんなリアルな幼虫のチョコレートがどうして売れるんでしょうか?よくわかりませんね。この幼虫チョコ、フレーク入りのハイミルクチョコレートで成形した胴体をホワイトチョコレートでコーティングし、「さきいか」の足や「オレンジピール」の口を付けて本物そっくりに仕上げているそうで、同社の小松貞吉社長によると「菓子職人としてのこだわりから、ここまでリアルに作ってしまった。」とのこと。

でも怖いもの見たさというか、一度味わってみたいと思ってしまうのが不思議ですねえ。

ネット販売をしているそうですよ。みなさんいかがですか?


「小松屋本店」のインターネットサイトはこちら→ http://komatuya-h.jp/  


2008年01月19日

【休日・祭日は休刊日】

いつもお読みいただいている読者の方、ありがとうございます。

勝手な都合で恐縮なのですが、今後は休日・祭日は休刊日にさせていただいてじっくりと週日にいい記事を載せたいと思います。

これからもどうぞよろしくお願いいたします。

  


2008年01月18日

【イライラ解消?】

空港の手荷物受け取り場所でなかなか出てこないスーツケースをいらいらして待った経験がある方は多いのではないでしょうか。でもこんな「モノ」がベルトコンベアで運ばれてきたらイライラも吹き飛びそうですね。

 『大分空港(大分県国東市)の手荷物受取所ではベルトコンベアーに乗って巨大なエビやウニの「握り寿司」が回転、イライラしがちな預け荷物を待つ乗客の目を楽しませている。
 巨大握りはもちろんニセモノ。回転寿司にヒントを得た地元の観光団体「ツーリズムおおいた」などが2007年5月、大分の豊かな海産物をPRするため、これを回してしまった。
 同空港で働く「ツーリズムおおいた」の河野茂文さんらがベルトコンベアーを見て「ここに寿司を回してみたら楽しいのでは」とひらめいたのだという。ウレタン樹脂製で重さ約25キログラムというド迫力の握りが出現すると、あちこちから歓声とも失笑とも取れる反応が。「ツーリズムおおいた」は「同空港に下り立った観光客は旅の始まりから早速、このユニークな試みをネタに盛り上がる」と胸を張っている。
 これではギャル曽根も「完食」は無理? 』(1月17日付産経新聞)


【アイデア勝負】

このニュースを見て、これからは何でもアイデア勝負の時代だなあと感心しました。空港のベルトコンベアと回転寿司。簡単に結びつきそうで、実際にはなかなかこの二つを結びつける発想が浮かんでくるものではありません。

何とか地元の海産物をPRしたいという切実な思いがユニークなアイデアを思いつくきっかけになったのでしょう。

「ツーリズムおおいた」さんのアイデアに乾杯! 僕も一度ベルトコンベア寿司を見てみたくなりました。  


2008年01月17日

【タイム誌への投稿】

1月14日号タイム誌の記事"Need to Weed Your Roof?"について1月14日に投稿しましたので公開します。

How encouraging to see the green covered urban roofs of the four photographs in your article! Especially when I found out that one of them was the famous green stepped office building completed in 1995 in the center of our home town Fukuoka, I almost jumped for joy.

It now seems that the tidal wave of global warming almost swallowed the urban-heat-island effect caused by the increasing number of heat-absorbing asphalts and buildings in such big cities as Chicago, New York City and Tokyo. The efforts to change the concrete jungle into the urban greenery from every roof of the buildings seem to be a small step only to reduce the urban-heat-island effect. However, with the increase of green roofs here and there, I am sure that it will lead to change our uneasy minds positively into the courage to overcome global warming.


【拙訳】

貴記事の4枚の写真にある緑に覆われた都市の屋上を見て何と勇気づけられたことでしょう! 特にその写真のうちの一枚が僕の町、福岡の中心に1995年に建てられた地元では有名な緑の階段状のビルが含まれていたことを知って飛び上がって喜びました。

地球温暖化という大波が、シカゴやニューヨーク、東京といった大都市での熱を吸収するアスファルトやビル建築の増加によって引き起こされたヒート・アイランド現象を飲み込んでしまって見える現在、ビルの屋上を緑にすることで、コンクリート・ジャングルを緑の都市空間に変える努力なんてほんの小さな一歩にしか見えないのかもしれません。しかしながら、そこらじゅうに緑の屋根を増やしていけば、きっと僕らの不安な気持ちは地球温暖化に打ち勝っていこうという勇気に変わっていくことでしょう。


【追記】

1月16日にタイム誌から「採用するかもよ」という例のメールが届きました。それにしても昨年は一度も取り上げてもらえず。よ~し、今年はがんばるぞ!

Dear Reader:

Thank you for writing. We welcome timely, insightful reactions to material we have published, and we can assure you that your observations found an attentive audience among the editors. If your comments are selected for the Inbox column, you will be notified in advance of publication. Again, our thanks for letting us hear from you. We hope that you will write again should you discover something of particular interest in the news or in our reporting of it.

Best wishes.

TIME Letters
  


2008年01月16日

【歴史的な大発見?】

これはすごい発見だ。モナリザのモデルがわかったのだ。

『独ハイデルベルク大学図書館の研究者らは、イタリアの美術家レオナルド・ダビンチが描いた名画「モナリザ」のモデルについて、数世紀に及んだ謎を解明したとしている。
 16世紀に描かれたモナ・リザのモデルはこれまで、裕福なフィレンツェの商人、フランチェスコ・デル・ジョコンドの妻という説が有力視されてきたが、美術史研究者らの間では、ダビンチの愛人や母親、また自画像であるとの議論も行われてきた。
 同図書館の研究者らは、1503年10月に絵の所有者が本の隅に走り書きした日付入りのメモにより、絵のモデルがリザ・ゲラルディーニとの名前でも知られるフランチェスコ・デル・ジョコンドの妻であることが明確に確認できたとしている。
 同大学のスポークスマンによると、メモは、写本の専門家が2年前に図書館で見つけたものだという。』(1月15日付ロイター通信)


【それでもミステリー】

モナリザの絵は僕も学生時代と三年前と二度にわたってルーブル美術館で見ることが出来た。二度目の鑑賞では、ちょうど、「ダビンチ・コード」の本と映画が話題になっていたころだったので、いやがうえにも興味が沸いて真っ先に見に行ったのを覚えている。

ウィキペディアでも紹介してあるように、モナリザのモデルについては諸説がある。美術史の研究者たちの多くはこの絵のモデルはフランチェスコ・デル・ジョコンドの3番目の妻であるエリザベッタ・デル・ジョコンダだと考えているというし、当時ジュリアーノ・デ・メディチの愛人であったナポリ公妃コスタンツァ・ダヴァロスだとか、年齢が絵と近く、同じ構図の油絵『アラゴンのイザベラの肖像』があるミラノ公妃イサベラ・ダラゴーナとする説、レオナルドのデッサン「イザベラ・デステの肖像」に残っているものと容姿が一致するマントヴァ侯爵夫人イザベラ・デステだとする説などである。

さらに言えば、ダビンチの自画像だとする説もあることは多くの人がご存知だろう。

今回の発見はそういった諸説に一応の終止符を打つことになりそうだ。500年近い時を経て出てきた事実の重みは凄い。

でも、たとえモデルがわかったとしても、ダビンチの画家としての天才的な才能とモナリザのミステリー性は損なわれることはないだろう。ビバ! モナリザ!?  


2008年01月15日

【都市の屋上を緑に】

最近はヒートアイランド現象よりも地球温暖化のほうが人々の関心を集めていますが、コンクリートビルだらけの都市を冷やすのに屋上の緑化が再び脚光を浴び始めているようです。

2008年1月14日号のタイム誌に「Need to Weed Your Roof?」と題して、ワシントン、ニューヨーク、シカゴ、サンフランシスコなど全米の大都市でビルの屋上を緑にする試みがなされているとの記事がありました。

【屋上緑化の意外な写真に歓喜】

それにしてもその記事に掲載されている四枚の写真のうち、三つはシカゴ、ニューヨーク、サンフランシスコのビルの屋上緑化の例なのですが、右上の一枚の写真はなんと福岡の天神にあるアクロス福岡ビルの階段式の緑に覆われたテラスではないですか!

これには狂喜しました。記事の中にはどこにも触れていないのですが、めったにタイム誌に掲載されることのない福岡のビルが写真として載ったのですからとびあがって喜んだんです。

それもアクロス福岡の緑はシカゴやニューヨークなどとは比べ物にならないほど立派な屋上緑化の例なのです。そのアクロス福岡と言えば、1995年に国際・文化交流の拠点を目指して、天神の旧福岡県庁跡地に建設された福岡県施設と民間施設(オフィススペース・商業施設)が同居した公民複合施設で、シンフォニーホールも中にあり、外観の南の天神中央公園に面した段状のステップガーデンは、「山」をコンセプトとした大規模な屋上緑化であり、公園と一体となったランドスケープを構成している福岡のまさにランドマークとなっている建物です。

1996年にBCS賞(建築業協会賞)を受けたくらいの立派なビルなので屋上緑化の典型的な成功例としてタイム誌が掲載してくれたのでしょう。

タイム誌の記事の内容はともかく、こういう形で福岡が紹介されるのは本当に意外でもあり、なにか1人で嬉しくなってブログに取り上げることにした次第です。
  


2008年01月14日

【満員御礼?】

昨年の九州場所では空席が目立った大相撲ですが、この初場所は好調なようです。

『大相撲初場所(13日初日、東京・両国国技館)のチケットが好調な売れ行きを示している。12日までに初日分の前売り券は完売し、当日売りとなる一部マス席と自由席の392枚を残すだけ。2日目以降もマス席を中心に売り切れが続出している。
 東京場所で初日の前日残券数が500枚以下だったのは、貴乃花、若乃花、曙の3横綱がしのぎを削っていた1999年初場所(427枚)以来のこと。相撲協会のチケット担当者は「1月は毎年いいが、初日にこれだけ出るのは珍しい。お客さんが戻ってきたと感じる」と話す。
 若貴人気は一大ブームを巻き起こしたが、今回は謹慎から3場所ぶりに復帰する朝青龍と3連覇を狙う白鵬の横綱対決に注目が集まった格好。相撲人気の落ち込みが続く中、興味本位の一時的な人気に終わらせないためにも相撲内容の充実を図ることが先決だ。』(1月12日付時事通信)


【注目は横綱対決】

なんといってもこの人気の源泉は二人の横綱の登場でしょう。言うまでもなく、ひとりは三場所ぶりに復帰する朝青龍。もうひとりは白鵬です。注目の初日と二日目の対戦相手は、朝青龍は初日が琴奨菊、2日目は稀勢の里との対戦が組まれ、3連覇を狙う白鵬は初日が出島、2日目は時天空の挑戦を受けることとなっています。

モンゴルから帰国後もなにかと話題の中心は人騒がせな朝青龍ですが、初場所で長いブランクをものともせず再起するかが大きな見所となるでしょう。面白くなりそうですね。

それにしても気になるのは、記事が指摘するように朝青龍の人気におんぶに抱っこした相撲人気に胡坐をかいていると、大相撲の復活は一時的なものに終わる可能性が高いということです。この人気を持続させるためにも相撲協会は昨年の一連の事件の背後にある旧態依然たる体質を改革してもらいたいですね。  


2008年01月13日

【驚異の低価格】

これほど安いとまさに「驚異」であり、他の自動車メーカーにとっては「脅威」でもあるでしょうね。

『インドの大手財閥タタ・グループ傘下のタタ自動車が10日、1台10万ルピー(約28万円)の超低価格車を初めて報道陣に公開した。

 二輪車から乗用車への乗り換えが急ピッチで進むインド市場での浸透を狙う。11日からデリーのモーターショーで一般公開する。

 全長3・1メートル、幅1・5メートル、高さ1・6メートル。車名は微細さを表す「ナノ」。10万ルピーは税別、送料別の価格で、インド国内で現在、最も安い小型車の半額以下だ。発売は2008年後半になるという。

 思い切ったコスト削減のためエアコン、ラジオ、パワーウインドーなどは付いていない。ワイパーも1本、ドアミラーも運転手側だけと、装備は最小限に絞り込んだ。グループ総帥でタタ自動車会長のラタン・タタ氏は「4年前に開発に着手してから原材料価格も上昇した。多くの人がこの価格での開発は無理だと言ったが、約束は約束だ」と語った。』 (1月11日付読売新聞)


【超小型車、開発激化?】

タタ自動車の当面の狙いは国内マーケットだろう。現在、インドではシェア首位のスズキが約60万円相当の小型車を販売しており、タタ自動車が今回の激安車を投入して国内シェア首位を奪還するのを狙っているのだ。

しかし、28万円とは驚異的な値段だ。付属品をつけたとしても40万~50万円くらいで買えるのではないだろうか。インド国内だけでなく、モータリゼーションが爆発的に進んでいるアジアなどの発展途上国で売り出せば、爆発的な売れ行きになる可能性をはらんでいる。

遅れてはならないとばかり、トヨタ、日産、米フォードモーター、独フォルクスワーゲンも小型・低価格車の生産を検討しており、競争は熾烈を極めるだろう。

【懸念される環境への負荷】

安い車を望んでいる消費者にとっては朗報だろうが、懸念もある。ただでさえ、途上国の爆発的な車の増加はCO2の排出源として問題を抱えており、環境対策をきっちり施さなければタタのような超小型車が地球温暖化問題への新たな負荷となるかもしれないのだ。

自動車メーカーは低価格での競争とともに、環境にやさしい超小型車の開発に今以上に配慮してほしいと願うばかりだ。  


2008年01月12日

【意外な岡田監督の顔】

サッカーの岡田監督が日本代表を引き受けるときとは違ってにこやかな顔で会見に臨んでいました。

『サッカー日本代表の岡田武史監督らが中心になって設立した、環境に関する政策提言グループ「地球環境イニシアティブ(GEIN=Global Environment Initiative)」の設立記者発表会が11日、東京都港区のホテルであった。岡田監督は冒頭、「いつも(のサッカーの会見)とはちょっと違い、品があるなあ」と会場を見渡したが、「環境のためにどうしたらいいのかなんて誰にも分からない。ただ、私たちは子供たちの未来のために希望の光をつないでいかねばならない」と、環境への思いを語った。

 GEINは、温暖化で地球環境が危機に直面する中、再生可能エネルギーを主体とした持続可能な世界を実現するため、日本がイニシアチブをとれるように政策提言や国民運動を行う。設立発起人には岡田監督のほか、シンガーソングライターのイルカさん、作家の倉本聰さん、女優の竹下景子さん、長澤まさみさんなど11人が名を連ねている。会見には岡田監督と、GEIN代表でNPO法人「日本政策フロンティア」理事長の小田全宏さん、竹下景子さんの3人が出席した。

 学生時代から環境に関心を持ち、NPO法人に所属するなど活動を続けてきたという岡田監督は「去年、暇になったので、できる限りいろいろな活動に参加する中で小田さんと出会った」と設立に至った経緯を説明。日々の生活の中では、できるだけ車に乗らないなど環境に配慮した工夫を続けてきたというが、「(監督就任で)またちょっと電車に乗りづらくなってきた」という。また、「マイはしを持ち歩いてるんですが、しょっちゅう酔っぱらって忘れてくるんで、たぶん環境に悪いんですよ」と苦笑した。』(1月11日付毎日新聞)


【子供たちの未来のため】

会見の様子をすべて見たわけではありませんが、写真から拝見すると本当に嬉しそうに発表しておられるのがよくわかります。きっと環境に対する切実な思いを以前から持ってあって、ようやくそれを人とのつながりの中で形に出来た喜びだったのでしょう。

それにしても勇気ある行動だし、立派だなあと感心しました。誰もが地球温暖化の脅威について不安に思い、何かしなければと感じながらも僕も含めて大方の人が何もしないまま日常を過ごしているのではないでしょうか。それを個人のレベルから一歩進めて政策提言や国民運動まで行うのですから並大抵のことではありません。

タレントや有名人の売名行為だと見る向きもあるかもしれませんが、それはこれからの活動実績を見ていれば自然とわかってくるでしょう。子供たちの未来に夢が与えられるようにしたいという岡田監督の思いは、サッカーでも今回の環境NGOの活動でも発揮されていくでしょう。がんばれ、岡田監督。  


2008年01月11日

【動画の百科事典】

ネットの進化は早いですね。今度は映像を使った百科事典の登場です。

『映像作品の制作や配信などを手がけるオーエンはこのほど、動画投稿サイト「事典TV」β版を開設した。「映像の百科事典」を目指して構築したといい、まずは植物や食べ物、日本の祭りなどの動画約2000点をそろえた。

 当初公開した動画は、同社が運営する映像クリエイターのネットワーク「個夢劇場」に所属する約350人が制作したが、クリエイター登録すれば誰でも動画を投稿でき、審査に通った作品だけが公開される。クリエイターは、映像を使いたい企業や自治体などから使用料を得ることが可能だ。

 動画には誰でも無料でアクセスでき、キーワードから動画を検索して視聴できる。シーンごとにタグが付いており、キーワードを指定して目的に合ったシーンだけを視聴することも可能。動画をブログなどに貼り付ける機能も備えた。

 今後は、動画に連動したCMを配信したり、企業にクリエイターを紹介する際の仲介料などから収益を得る計画。売り上げは初年度は2億円、5年後には30億円を見込んでいる。』(1月10日付 ITmediaニュース)


【ネットの進化】

ネット上の百科事典といえば、ウィキペディアが世界中で閲覧され、編集され、巨大な知の空間がすでに百科事典の概念を一変してしまいました。ウェブ2.0と呼ばれる新らしい潮流のひとつとして定着した感があります。

そして今度は百科事典の映像化。まだまだ小さな試みですが、人間は視覚に訴えられるとどうしても読むものよりも惹きつけられます。きっと、この「事典TV」β版も投稿が認められているので大きな潮流となっていくのではないでしょうか。

ネットの進化は早い。どんなものでも映像で確認できる時代が直ぐそこまで来ています。あまりやりすぎると人間の想像力が退化してしまうのではないだろうかと余計な心配をしてしまいますね。

※「事典TV」のサイト  


2008年01月10日

【石原知事の発言】

石原慎太郎知事と言えば、ウルトラ右派でよく問題発言を繰り返すことで知られているが、意外と東京都民や一般市民の受けはいい。僕はあまりいい印象はもってないけれど、こと環境保護に関しては国政レベルの政治家や官庁に対して歯にきぬ着せぬ発言をするので小気味いいし、実際国よりはるかに厳しい排ガス規制を東京都で実施したり実績も挙げている。

その石原都知事が年明け早々、地球温暖化に関しても危機意識の低い日本の現状に対して厳しい物言いをしたことが報じられていた。政治家にしては正直で勇気ある発言だと思うので、その発言の一部を産経新聞の記事から抜粋した。

『(記者)--今年7月、北海道洞爺湖で開かれる先進国首脳会議(サミット)では環境問題が主要テーマとなります

(石原知事) 「環境問題は本当に深刻です。結局、地球は救われないかもしれませんな。人間は誰しも必ず死ぬのは知っていても、しかし自分が死ぬのを信じている人は少ない。地球がひょっとしたらまずいぞ、というのはみんな思っていても目先の問題としてとらえていないでしょう。それが堆積(たいせき)していくと、戻ってくるはずの振り子が戻ってこなくなってしまう。ジェームス・ハンセンという、NASA(米航空宇宙局)の有名な科学者が今世紀末近くには海面水位が5メートル上がると言っています。そうなるとシドニー、上海、東京も、ニューヨークも全部水浸しですよ」

 (記者)--知事は昨年、水没の危機にあるツバルを視察されました

 (石原知事)「気の毒だけど多分、ツバルはこのまま放っておくと沈むのでしょう。それから、ブータン。背後にでっかい氷河湖があって、これが決壊すると天から津波が降ってくる。そのままずっとバングラデシュに行くと土地が低いから、全国1週間で水浸しになってしまう。北極海の氷は去年の夏に5万3000平方キロも解けた。それが今年の冬は元に戻らないんだね。地球はまずいだけじゃなくて、間違いなく滅びる。みなさんの息子や娘が結婚して子供を産んで、その子の孫が結婚するころには危ないんですよ」』(1月5日付産経新聞)


【恐るべき日本の近未来予測】

石原知事がいみじくも語っているように、自分の息子や娘が結婚して子供を生んで、その子の孫が結婚するころには危ないという危機意識をみんなが共有しないと地球温暖化の危機は乗り越えられないし、もっと言えば孫の代などという悠長な話ではなく、温暖化はまさに日本においても「今そこにある危機」だという予測が8日に発表された。

『地球温暖化の影響により、国内でも今世紀末には気温が最高6度近く上昇するとの予測結果が8日、環境省の専門家委員会で報告された。従来の気象庁予測より最高で約2度高く、より深刻な温暖化を考慮した対策が必要だと指摘している。

 国連の気候変動に関する政府間パネル(IPCC)が昨年まとめた第4次報告書と共通の予測モデルを使い、国立環境研究所などが試算。IPCCの六つの将来シナリオのうち、化石燃料依存が続いて最も温暖化が進むケースなどを除く三つのシナリオを基に分析した。

 その結果、2070~99年の国内平均気温は、1961~90年の平年値と比べて1.3~4.7度高くなり、北海道など高緯度地域では最高5.8度上昇すると予測された。同じ3シナリオで、IPCCは2090~99年に1980~99年に比べて世界平均で1.1~5.4度上昇と予測している。基準が異なるため単純比較はできないが、ほぼ同程度の温暖化が日本国内でも起きることになる。』(1月8日付毎日新聞)


今回の報道のように、昨年のIPCCの報告書やゴア氏のノーベル平和賞、北極海の異変、そして年末バリ会議と地球温暖化に関する人々の関心が高まるにつれて、日本だけでなく世界中の報道機関が地球温暖化の現状や予測に関する追跡を熱心にし始めたために、多くの事実が一般の人々の目に触れるようになったことはいい変化だと思っている。より多くの事実、より多くの意見をより多くの人たちが共有することで危機に対する意識の変化、価値観の変化につながっていくことを期待している。 そういう意味でこのブログでも引き続き地球温暖化に関する記事をしつこく取り上げていくつもりだ。  



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海や山、自然が好きな九州男児です。あらゆる機会をとらえて、時代の変化をいつも感じていたいと思っています。
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