2008年06月30日

【イデア塾】

6月初旬に上京したときに、三田で聞いたシンポジウムのパネラーだった社長さんが主催する勉強会に出てきました。その名は「イデア塾」。そのキャッチフレーズには、「魅力的な人との出会い、有益な情報との出会いから、自分のイデア(IDEA、アイデア、理念、目的)を広げてみませんか。GENKI(元気)を蓄えませんか。」 と謳っています。

僕の「元気通信」にも通じる考え方に共感して参加したのですが、まさにキャッチフレーズどおりの語り手と勉強会でした。そしてイデア塾を主催する井手社長の人を観る目の確かさ、人を集めて感動させる術に感心しました。

場所は福岡、博多祇園山笠の起点である櫛田神社の直ぐ近くにある「鹿島本館」(写真は旅館の玄関)という古い旅館。ここは2年前に福岡市内では初めて国の有形登録文化財に指定されたところです。この古い旅館もその日の語り手のテーマに結びついていました。それは古いものの再生であり、まちの再生です。

【石見銀山の山里で】

テーマは「まちをデザインする、暮らしをデザインする」で、語り部は世界遺産に指定された石見銀山遺跡の麓にある人口500人しかいない大森町で、年商10億円を超える服飾ブランドを中心とした事業を展開する松場登美さんという方でした。松場さんは、そのデザイン工房や本店、自分の生活場所を大森町にあった朽ちかけた廃屋を修復・復活して町全体をよみがえらせていることでも知られている人なのです。

その静かな語り口の中に、力強い生活観、服飾デザインを生業(なりわい)とし、文化を再興するんだというプロとして生活者としての強い意志がひしひしと伝わってくる「凄い」方でした。

もう信じられないような山深いところにある小さな集落で、何故10億以上もの年商での商売が成り立ち、なぜ廃屋同然だった古民家を再興しているのか、ふつふつと沸いてくる疑問に静かに答えていく松場さん。

【生きるということ】

そこには、情報の洪水の中で自分の生き方さえ見失っている都会の日本人たちが見つめるべき「なにか」がある。そんな思いにさせてくれる語りがありました。

質疑応答の時間に、松場さんの商品は高すぎるという買い手の話を紹介した質問者に、「日本人は本物の価値を忘れてしまっているのではないか。私達の商品はほとんどすべて日本にある最高の品質の素材と職人の技を使って創っています。捨てるものなど一切ない。その価値に見合った値段をつけているのであって、ユニクロさんのように中国で大量に作って安く提供して、大半がゴミとなるようなものとは違うのです。」といった意味のことを静かに力強く語られたときには、思わずハッとしました。

20年以上前に大森町に夫とともに移住して、四苦八苦しながら日本の古き良き文化を守り、その中から新しい文化を創造してきた松場さん。その確固とした生き方、そのプロ精神に「生きる」ことの意味を改めて考えさせられました。松場さん、ありがとうございました。一度、大森町に家族で行ってみようと決心しています。


《参考》

「イデア塾」・・・ イデアパートナーズ株式会社の井手修身社長が主催する勉強会

「群言堂」・・・松場さんの会社「石見銀山生活文化研究所」のサイト

・ブログ記事「石見銀山の生活文化、暮しをデザインする「群言堂」」(2008年6月3日)・・・松場さんに会って来られた大和田順子さんの公式ブログの記事
  



2008年06月27日

【地下迷宮?】

6月14日に開通した東京最後の新地下鉄といわれる副都心線(池袋-渋谷間)が思わぬ話題をネット上で提供しているようです。

『渋谷、新宿、池袋を縦断する副都心線が6月14日に開通した。JRや東京メトロ、私鉄各線が乗り入れる渋谷駅に、新しい地下鉄路線が加わり、構内はさらに複雑になっている。

 中でも東京メトロがWebサイトで公開している構内図がさながらRPGのダンジョンのようだと、ネットで話題だ。

メトロの渋谷駅は、地下5階の副都心線プラットフォームから地上3階の銀座線降車ホームまで8階層。副都心線、半蔵門線、銀座線のプラットフォームと階段、エスカレーター、エレベーターが複雑に入り組み、確かにRPGのダンジョンのよう。ゲームの最後に攻略する、ラスボスがいるダンジョンの並みの複雑さだ。

 渋谷駅よりもすごいが、新宿駅もすごいぞ、いやいや東京駅もあなどれない――など、どの駅が“ラストダンジョン”にふさわしいかをブログで考察する人も登場。駅構内図がネットでにわかに盛り上がっている。』(6月20日付ITmediaニュース)


【現代のダンジョン?】

この記事の中に出てくる「ダンジョン」という言葉、聞かれたことありますか?ウィキペディアで調べてみると、もともとは君主を意味するラテン語「dominus」に由来する古フランス語で、中世においては城の最重要部分である天守を意味していますが、ダンジョンはまた、典型的な城の作りとして城の真下に作られる、地下納骨堂や牢屋をも意味するようになったとのこと。

そこから転じて、最近は一般に「ダンジョン」という言葉が用いられた場合には、ゲームの中に登場する「ダンジョン」を意味し、日本語では総じて「地下迷宮」あるいは単に「迷宮」と表現することも多いそうです。こんなことゲームに詳しい人たちの間では「常識」なのでしょうが、ゲームに疎い僕には初耳でした。

そして、今回、副都心線の開通で東京メトロが出した渋谷駅の構内図が複雑な地下迷宮そのものに見え、まさにゲームの世界のダンジョンさながらだったのでブログの世界で話題になっているというのです。

【未来都市の脆弱性】

渋谷駅だけではありません。東京都内を地下鉄やJRで移動したことのある方はご存知と思いますが、東京の地下はまさに現代の迷宮そのもので、地下何百メートルもの落差を階段やエスカレーター、エレベーターでつなぎ、さながら蟻の巣のような状態になっているのです。

知らず知らずのうちに地下奥深いところに出来上がった未来都市、東京ダンジョン。途中で大地震や地下に棲む怪物に襲われてもゲームのようにリセットできない現実の世界では、思わぬ大惨事を招くことになりかねません。果たして現代のダンジョンの脆弱性はどこで担保されているのでしょうか。
  



2008年06月26日

【手書きで国際交流?】

手書きで国際交流?ー海外でよくある筆談のようなものかなあと目を引いた。

『言葉が通じなくてもイラストなら何とかなる!?――Webブラウザでイラストやコメントを手書きして投稿できる「手書きブログ」で、外国人のユーザーが増えているようだ。せりふを韓国語で書いた漫画を投稿しているユーザーもいた。記者は韓国語が読めないので、せりふの意味は分からないが、イラストを見れば何となくストーリーを理解できる。

 「国際交流」というタグで検索してみると約3000の日記が見つかった。中国語や韓国語、英語などの文字やイラストが描かれた日記が投稿されている。ほかのユーザーからコメント欄を使った続き絵を募集している外国人ユーザーもいた。これなら言葉が通じなくても気軽にコミュニケーションができそう。文字ではないが、これも“筆談”だ。

 手書きブログは、日記やコメントだけでなく、タグやプロフィールも手書きできる。新規登録も簡単で、ニックネームとパスワード、メールアドレスを入力するだけだ。海外のブログで手書きブログへの登録の仕方を説明しているブログもある。テキストを入力する手間がほとんどないため、日本語が分からないユーザーでも気軽に始められるのかもしれない。

 手書きブログを運営するpipa.jpによると、全体の月間ページビューは8500万。約3%が海外からのアクセスで、そのうち最も多いのが台湾。次いでアメリカ、韓国、中国と続いている。』(619日付ITmediaNews)


【進化するネットの世界】

それにしてもネットの世界は変化が激しい。 「Web 2.0」が騒がれてもう数年になるが、その間にもブログなどのSNS(ソーシャルネットワーキング・サービス)が盛んになり、YouTubeなどの動画がさらに「ニコニコ動画」のような動画上にコメントを書き入れる新しいタイプのコミュニケーションが発達してきていた。

そして今回の記事では、アニメ的なイラストを中心としたブログでの手書きによる意思疎通だ。確かにこれだと外国人とでもコミュニケーションができる。

しかも、世界は空前の日本アニメブームだからアニメを通して日本を知った外国人たちの中には、何とか日本のことをもっと知りたいと望んでいる人は大勢いるだろう。

最近、若い人たちにアピールするには文字よりもイラストやアニメ、漫画のほうが効果があると聞いたことがある。「手書きブログ」の流行もその流れの中にあるのだろうか?みなさんは「手書きブログ」、始めてますか?

《参考》

・「手書きブログ」のサイト・・・・・・http://pipa.jp/tegaki/

  


2008年06月25日

【中国メディアが来福】

中国メディアが中国の有名女優を使って天神地下街を取材していたそうです。

 『九州運輸局と九州観光推進機構は6月16日~23日の8日間、中国での九州の認知度向上を狙い、中国のテレビ・雑誌関係者を誘致し取材活動をサポートした。活動は、ビジット・ジャパン・キャンペーン地方連携事業の一環。

 今回来日したのは、小学館の女性向けファッション雑誌「Oggi(中国版)」と上海電視台の生活情報番組「星尚」の中国メディア関係者計12人で、熊本県の黒川温泉や長崎のハウステンボスなど九州の観光地を巡った。

 6月23日には天神地下街で、同誌のモデルを務める上海出身の人気女優の黄奕(ホァン・イー)さんがレディスショップ「アッシュ アンド ダイヤモンド」などで撮影を行ったほか、「星尚」のリポーターらが「ランキンランキン」「イッツデモ」で商品の紹介を行った。

 ホァンさんは撮影終了後、気に入った商品を購入するなど楽しんでいた様子。最も印象に残った場所は「黒川温泉と鹿児島の砂蒸し体験」と答え、「九州は自然が豊かで、リフレッシュできる場所。もっと中国の人に九州の美しい所を紹介していきたい」と話していた。

 九州観光推進機構・海外誘致推進部の三井朋美次長は「中国では日本の観光地としての知名度は東京・大阪が圧倒的に高く、九州はまだまだ知られていない。自然もあり、買い物も楽しめる九州の良さをこの事業で広げたい」という。』(6月23日付天神経済新聞)


【アジアに向けた情報発信】

福岡や九州への、中国をはじめとするアジアからの観光客は年々増加しています。例えば、天神を歩いていても、中国語や韓国語が耳に入ることが多くなりました。それだけアジアからの観光客の増加は観光に関わる人たちの売り上げにも相当寄与していると思われます。

しかしながら、まだまだ九州の観光をアジアの国々にPRする情報発信力は弱く、課題は山積といったところでしょう。そんな中で中国メディアが積極的に取材に来たというのは大きな刺激になると思います。

情報発信力とともに、観光地としての魅力作りも大切です。僕ら地元の人間にとっては魅力ある天神も、アジアの人たちにとってどれだけ魅力があるのか、まだまだ工夫の余地は沢山ありそうです。

《参考》
・「九州の旅-九州観光情報サイト」
  



2008年06月24日

【元気ない新入社員?】

「最近、新入社員が疲れている」という記事が目に留まりました。

『最近の新入社員はかなりお疲れのようで、それも「就活疲れ」だという。産業能率大学の「2008年度新入社員の『売り手市場度』調査」によると、売り手市場といわれる昨今の就職戦線だが、08年度の新入社員は氷河期といわれた1998年のときよりも「かなり大変だった」という。その背景に、「就職活動の期間が長いこと」があげられている。学生の「青田買い」を禁止していた、いわゆる就職協定がなくなって12年。その「復活」さえ噂されている。

 企業の新卒採用は、日本経済団体連合会が2004年度に制定した「新規学卒者等の採用選考に関する企業の倫理憲章」に基づいて、就活は大学3年生の秋にはじまる「紳士協定」を結んでいる。

 しかし、現実には3年生の夏休みから本格化。企業が主催する説明会や企業セミナーがはじまり、最近では職場見学や、実際に仕事に就いて経験してもらうインターンシップ制度も活発になっている。就職情報誌が主催する企業の合同説明会などを含めると5月連休明けごろにはスタートするから、大学3年生になってすぐに開始といってもおかしくない。』(6月14日 J-CASTニュース)


【学業と仕事】


僕が大学を卒業したのはもうずいぶん昔ですが、当時は就職協定があったので4年生になってから本格的に就活を始め、内定は秋頃というのが一般的だったように記憶しています。それに比べると今の大学生の就活は長い。しかも4年生の春先に行き先が決まってしまうと学業にも力が入るのかどうか疑問ですね。

でも大学生達にとっては、今も昔もいい就職ができるかどうかは人生の一大事です。

大学側にとっても、大学の進学率が4割を超える一方で、少子化で学生数は減っていく中、学生がいい就職先を見つけることができるかどうかは大学の存亡さえかかっているといっても過言ではないのかもしれません。

学業と仕事、果たしてどっちを優先すべきなのか。難しい問題です。

【好きなことをやる】

大学時代に、時代の最先端を行き、将来の展望も明るく見えるピカピカの企業に就職が内定したとしても、その企業が10年先、20年先にどうなっているのかは神のみぞ知るというのが現実でしょう。

特に最近は技術の進歩のみならず、流行や人々の嗜好の変化が著しく、数十年前に比べると時代の変化は目まぐるしいので、企業の盛衰のサイクルも短くなっているように思えます。

そんな中、大学時代というのは、本当に自分がやりたいこと、自分が好きなことをじっくりと勉強し、研究する貴重な時期だと思います。

好きなこと、やりたいことさえ見つければ、どんなに世の中や企業が変わっても動じることはありません。大学生のみなさん、就活の前に「自分探し」は終わりましたか? 企業や大学の勧めといった人の物差しで行き先を決めたら、将来大変なことになりますよ。

  



2008年06月23日

【ついに交流戦、競り勝った!!!】

やった、やりました。ソフトバンクホークスが交流戦初優勝です!!!

 『プロ野球の日本生命セ・パ交流戦は22日、ソフトバンクが初優勝を飾り、賞金5000万円を獲得した。交流戦は4年目で、05、06年に連覇したロッテ、昨年の日本ハムに続き、パの球団が4連覇となった。

 巨人、ソフトバンク、日本ハム、阪神の4チームが14勝9敗で首位に並んで最終戦を迎え、ソフトバンクが巨人、阪神が日本ハムにそれぞれ勝利。ソフトバンクと阪神が勝率、勝数で並んだが、規定により、昨季の交流戦で上位だったソフトバンクの優勝となった(昨季はソフトバンク9位、阪神10位)。交流戦は23日に全144試合を終了する予定で、27日から通常のペナントレースを再開する。』(6月22日付毎日新聞)


【さあ、ペナントレース後半戦だ!】

嬉しいですねえ~しかも、巨人を粉砕したのは倍うれしい!!!

9時前に甲子園で阪神が日本ハムを5対3で破ったとの報が伝えられたとき、東京ドームではソフトバンクが9回表に1点を勝ち越し、2対2の均衡状態を打ち破ったときでした。

続く9回裏、巨人はノーアウトで1塁に走者を出したもののバント失敗でたちまちツーアウト。そして次のバッターも三振に倒れて勝負がついたのです。

ものすごい熱気に包まれていた東京ドームで、王監督の勝利の笑顔が爽やかでした。交流戦で優勝したチームは、今までリーグ優勝もしていることが多いのです。

この勢いで、ペナントレース後半戦も頑張れ、ホークス!!!!

  



2008年06月20日

【由々しき事態】

全国の漁業現場が燃料高騰に喘いでいる。

『燃料費の高騰を受け、全国いか釣漁業協議会(東京都)は、20道府県の小型イカ釣り漁船(10~30トン)約900隻を中心に2日間の休漁を呼びかけ、17日から19日にかけて操業の一斉停止に入った。

 イカの価格は上がらずに燃料費だけが上昇する中、一斉休業は、漁業者の窮状を訴え、国に燃料価格高騰分の補てんを求める狙いもある。

 北海道南部では、18日の出漁分から、函館渡島いか釣漁業協議会に所属する漁船約70隻が休漁した。函館渡島いか釣漁業協議会の西崎勝事務局長は「今後、国の政策で支援してもらえないと漁業を継続するのは難しい」と話す。

 また、イカの生きづくりで知られる佐賀県唐津市呼子町の呼子町漁協など13漁協が加盟する佐賀県玄海漁連(13漁協加盟)は、約270隻すべてが休漁した。』(6月18日付読売新聞)


【玄界灘も波高し】

福岡とて例外ではない。地元紙である西日本新聞によると、 『福岡県内のイカ釣り漁船は、同協議会が呼び掛けた10トン以上の船より小型の5トン前後の船が主流だが、「小型も状況は同じ」(福岡県漁連)として一斉休漁に参加。遠賀漁協(約20隻)や宗像漁協(約10隻)などが相次いで休漁に入っている』とのことだ。

そもそも漁業に与える燃料高騰の影響は自動車の比ではない。一般的に自家用車の燃費が家計全体にかかる経費の数パーセントに対して、漁船の重油コストはその漁業者のコスト全体の3割前後にも達すると言われている。中でもイカ釣り漁船は集魚灯を搭載して夜間に照らし続けるため、一般の漁船よりも燃料を食うのだ。

※写真はイカ釣り漁船の集魚灯

僕らは1リッター180円になって大変だと騒いでいるが、陸上のトラック業者などと同様、商売で操業のために船を出している漁業者にとっては燃費高騰は、価格転嫁が思うように進まない現状では死活問題なのだ。

【価格高騰による産業破壊】

あまりにも急激な原油価格の高騰は、日本だけでなく世界中で、さまざまな産業に思いもかけない深刻な影響をもたらしつつある。これほど長期にわたって価格高騰が続き、しかも将来も下がらないという見通しだと、イカ釣りは言うに及ばずあらゆる産業で存続さえもむつかしくなるところが続出してくるだろう。

原油に依存し、グローバリゼーションでますます単一化が進む世界経済。イカ釣り漁船の一斉休業は、漁業者だけの問題ではなく、僕達一般人すべてがこれから乗り越えなければならない原油漬けの現代社会に投げかけられた難問なのだ。みなさんはどうお考えですか?


  



2008年06月19日

【ゴア氏、オバマ氏支持】

ノーベル平和賞受賞者であり、民主党員でもあるゴア氏がオバマ氏支持を表明した。

『米民主党のゴア前副大統領は16日、大統領選の同党指名が確定したオバマ上院議員を支持すると表明した。ゴア氏は地球温暖化問題への取り組みで昨年、ノーベル平和賞を受賞。党内の人気も高い。オバマ氏がゴア氏の支持を得たことで、11月の大統領選に向け民主党に対する世論の関心が一段と高まるとみられる。

 ゴア氏はミシガン州で演説し「(ブッシュ政権の)8年間の失敗の後、我々には変化が必要だ」と強調。別の声明で選挙態勢の強化や挙党態勢構築に向けオバマ氏を全面支援する意向を表明した。

 ゴア氏は00年大統領選でブッシュ大統領に敗退。今回の指名争いでも出馬が取りざたされた。ゴア氏は出馬を見送る一方、指名争いの間は特定候補の支持表明を避けてきた。

 00年大統領選で、当時のクリントン大統領はゴア氏の選挙活動より夫人のヒラリー・クリントン氏の上院選挙を重視したため、ゴア氏との間に溝が生じたと言われている。このため、今回の指名争いで生じた党内亀裂の修復にゴア氏がどこまで影響力を行使できるかは未知数だ。

 ただ、ゴア氏の知名度は国内外で抜群で、オバマ氏は大統領に就任した場合、ゴア氏に地球温暖化対策担当の重要ポストを打診する意向を明らかにしている。』(6月17日付毎日新聞)


【先ずは挙党体制】

ゴア氏のオバマ支持は予想されていたことではあるが、州レベルでも地球温暖化対応が進み、対策に消極的なブッシュ現政権の包囲網が出来つつある中、米国民の地球温暖化に対する関心も高まっているため、今後の民主党と共和党による大統領選挙への影響は相当大きいものがあるだろう。

さらには、クリントン氏との長期に亘った予備選の後遺症として党内に亀裂が残っている民主党にとっては、6月初めのクリントン氏との和解に続く挙党体制構築への大きな一歩となるだろう。

共和党マケイン候補との戦いを有利に進めるためには、先ずは民主党内の一致団結が不可欠なのだ。その意味で地球温暖化の危機を全世界に訴え続け米国でも支持する人が多いゴア氏のバックアップは、オバマ氏にとって強力な援軍となるのは間違いない。

【変わる米国】

ブッシュ政権のもとで長い間地球温暖化の危機に目をつぶり、危機を増幅させるような政策を採り続けてきた米国。最近では自国の国益だけを優先したバイオ・エタノール燃料推進などはその最たる例だろう。これが世界的な食糧危機を増幅する要因になっていることは間違いないのだ。

しかし、米国民は今大きく変わりつつある。どちらの候補が大統領になっても、米国の地球温暖化に対する政策を今までとは大きく変わるだろう。

そのとき、日本は米国へのよき忠告者となり、世界の地球温暖化防止のリーダーシップを取れるか? ブッシュ政権下での洞爺湖サミットの行方は日本のリーダーシップにとって正念場になるだろう。国内では最低の支持率の福田政権だが、ここは踏ん張って洞爺湖サミットでは世界をリードしてほしいものだ。  


2008年06月18日

【山笠シーズン・スタート】

「博多祇園山笠」といえば全国的にもよく知られた博多の夏の風物詩ですが、このお祭り、国の重要民俗文化財に指定されている700年あまりの歴史と伝統のある博多の「神事」です。実際の山笠の期間は毎年7月1日から7月15日までの15日間なのですが、その準備は1ヶ月前の6月1日から始まります。

特に今年はクライマックスの「追い山」が行われる最終日の7月15日は火曜日に当るため、昨年の日曜日、一昨年の土曜日に比べると追い山を見て直ぐに職場に戻らないといけないので、大変ですが博多っ子にとってそんなことは些細な問題です。山笠があったら仕事に二の次!!! それが博多っ子の心意気ったい!!

【恒例の棒洗いで始まり】

地元紙の西日本新聞には、6月に入ってからは山笠に関するニュースがぼちぼち出始め、同社のホームページにある「博多祇園山笠」のページに毎日記事が追加されていきます。地元紙ならではの応援体制ですね。その6月始めの記事として6月1日に恒例の「棒洗い」が掲載されました。

『博多祇園山笠の準備が1日、本格化した。福岡市の旧市街地・博多部では、この日から着用が許された山笠の正装「当番法被」に身を包んだ男衆が町を行き交い、舁(か)き棒を海水で清める「棒洗い」や舁き山笠の建設地を清める神事、追い山コースを歩くイベントなどがあった。(6月1日付西日本新聞)』

※写真は西日本新聞に掲載された舁き棒に勢いよく水をかけて洗い清める男衆=1日午前9時すぎ、福岡市博多区築港本町の櫛田神社浜宮

【「お祭り国家」日本が世界をリードする】

以前、日下公人氏と伊藤洋一氏の共著「上品で美しい国家-日本人の伝統と美意識」(2006/5/8第一刷発行 ビジネス社)を読んでいたら日本の活力の源泉はお祭りにあるとの説をお二人が唱えておられました。

そして驚いたことに日本のようなお祭りは中国にも朝鮮にもないそうです。昔は両国ともあったのですが、中国では共産党が民衆の反乱防止のため禁止し、朝鮮では李王朝が同じ理由で禁止したとのことです。

日本は北東アジアでは例外的にお祭り好きで、お祭りによって世代や職業などを超えた結束を促し、日ごろのストレスを解消し、さらには山笠やだんじり祭りのように一瞬の油断が事故につながるような行事では事故を起こさないために入念な段取りを行うなど様々な効用があります。

祭りのプロセスそのものが、集団でひとつのことをなしとげるという日本の文化や伝統を形作っている。博多祇園山笠も博多が博多であることのアイデンティティのような感じがします。

お祭り国家日本、お祭りの町「博多」、これからも世界をリードしていく元気の源としてお祭りの伝統を大事にしていきたいですね。

  



2008年06月17日

【温室効果ガスの排出源】

家畜の飼育が、地球全体でどれくらい温室効果ガス排出に寄与しているかご存知ですか? 

なんと18%にもなるそうです。一説によると1キロの牛肉生産にはその8倍~10倍の飼料用穀物が必要だということですから、現代の石油漬けの農業ではやむをえない結果なのかもしれません。ではどうするか?

その解決策のひとつとして、6月16日号タイム誌に掲載された記事に・・・嫌いな人は卒倒するかもしれませんが・・・「虫を食べる」("Eating Bugs")と題してこれからの地球に優しい食べ物として「虫」を提案しています。

【「食虫」の効用】

虫を食用にすることを、科学用語ではエントモファジィ(entomophagy、食虫)と言うそうですが、この「食虫」が今話題になっているというのです。

もちろん、その利点はというと最小限のCO2排出で最大限の栄養を得ることが出来るということでしょう。虫を飼うのに広大な牧場は必要ないし、家畜のような膨大な穀物も要りません。また、栄養面でもしかりです。例えば、中央アフリカのいも虫100グラムには1羽の鶏以上にもなる28グラムのたんぱく質が含まれています。また、食べてどれだけ人の身体の血肉になるかという物差しで測ると、ドイツのゴキブリが44%に対して牛は10%だそうです。

これだけ凄い効用があることがわかれば躊躇することは何もないはず。

【文化の違い】


しかし、如何せん、人間は効用だけでモノを食べてるわけではありません。そこには長い食文化に根ざした好みや習慣が介在しています。

アフリカやタイでは当たり前であっても、アメリカや日本でそのまま受け入れられるというわけではないのです。それが過去数千年に亘って培われた食文化の多様性かもしれません。

しかし、温室効果ガスの排出による気候変動、人口爆発などによる食糧危機は身近に迫っています。つい50年ほど前まで生の魚など食べなかったアメリカで、今ではニューヨークに9000軒もの寿司屋があることを考えれば、そう遠くない将来日本でも「芋虫料理屋」や「さそりの天婦羅屋」がごく普通のお店としてあちこちに出来るかも知れませんよ。みなさん、心の準備は出来ていますか?

ボナ・ペティ! ("Bon appetit!")、いやバグ・ぺティ!("Bug appetit!")

  



2008年06月16日

【また、地震被害】

今度は、岩手と宮城で大きな地震が発生した。

『14日午前に発生した岩手・宮城内陸地震で、同日夜、宮城県栗原市で3人の死亡が確認された。地震による死者は6人となり、負傷者は160人を超えた。同市の2カ所でほかに計8人が生き埋めになるなど11人が行方不明になっている。
 震源に近い両県境を中心に、土砂崩れや道路の崩壊が多く発生。交通網が寸断して孤立する集落が相次いだ。
 余震は同日午後も続いた。震度1以上の揺れは210回に達し、午後11時42分には同市で震度4を観測した。マグニチュード7を超す内陸部の直下地震は1995年の阪神大震災、2000年の鳥取県西部地震に続き、過去50年で3度目。
 死者は宮城3人、岩手2人、福島1人。重軽傷者は宮城116人、岩手31人、秋田14人、山形1人に達した。宮城県内では約160人が避難所に移った。岩手県では、一関市で約100人が自主避難した。』(6月15日付時事通信)


【頻発する地震】

ウィキペディアで調べてみると、地震の規模は、学術的にはM(マグニチュード)7以上の地震を大地震、M5以上M7未満を中地震、M3以上M5未満を小地震、M1以上M3未満を微小地震、M1未満を極微小地震と呼んでいるとのことで、一般的には、死者が出たり甚大な被害が出たりするような地震を大地震、M8以上の地震を巨大地震と大まかな定義がなされているそうだ。

それでいけば、今回の岩手・宮城内陸地震は間違いなく大地震と呼べるだろう。

それにしても、最近大きな地震の発生が続いている。隣の国中国での四川省の巨大地震はまだ記憶に新しいし、つい4年前には今回と同じ東北地方の新潟県中越でも地震があったし、その年には何十万人もの死者を出したスマトラ沖地震も発生した。福岡でも3年前に震度5強の地震があったのは記憶に新しい。

【地震の備え】

地震はある日突然やってくる。近い将来に何日も前から地震が予知できるようになることはないだろう。だから、地震発生時は不意打ちを覚悟しておかないといけない。

地震の備えとして僕らが出来ることは、家の耐震補強、地震後救援が来るまでの食料や水などライフラインの確保、そして家族が何とか連絡を取り合えることができるように連絡先、避難場所などをあらかじめ決めておくぐらいだろう。

でもそれとてやってない方が多いのではなかろうか。地震発生時に役に立つかどうかはわからないが、今一度家族や職場での地震の備えを見直してみては如何だろうか。

最後に岩手・宮城で地震に被災された方々に心からお見舞い申し上げます。

  



2008年06月13日

【タイム誌への投稿】

6月9日号のタイム誌の記事 「果たして楽園になれるのか」("Improbable Paradise")について6月10日に投稿しましたので公開します。

Your report on the rapid developments of many remote and once unknown beaches in Cambodia reminds me of the happy and curious moment when I found out some fascinating sightseeing spots on the Google Earth. As the globalization accelerates all across the planet, many foreign investors are now rushing to such intriguing but untouched areas as the seashores in Cambodia to earn a huge sum of money by making them the world-class resorts. First they start only curiosity like myself on the web, and then money and greed dominate their minds.

In the early stages, Cambodia people could benefit a lot from those economic developments led by the foreign capital, but later they would be sorry for the massive destruction of the natural environments around those areas caused by the greedy logic of capitalism, unless strong monitoring on those development projects are enacted by the government or the world class organizations to support the local people who live their lives there. Local people should have a stake in local developments, not foreigners. The trade off between economic development and natural environment are becoming the big issue everywhere on earth. Cambodia is not the exception.


【拙訳】

カンボジアにおける多くの辺鄙で無名の海岸が急速に開発されているという貴記事を読んでいると、グーグルアースで魅惑的な観光スポットを見つけ出したときのワクワクする気持ちを思い出します。グローバリゼーションが地球上で加速していくにつれ、多くの外国人投資家が今、カンボジアの海岸のような魅力的でしかも未開発の地域になだれ込み、それらをワールドクラスのリゾートに仕立て上げて大金を稼ごうとしているのです。最初は投資家達も僕がウェブ上で感じたように好奇心のみで物色したかもしれませんが、そのうちマネーと欲に満たされるのです。

初期の段階では、カンボジアの人々は外国資本による経済開発で多くの恩恵を得ることができるでしょう。でもそのうち、貪欲な資本の論理で自分達の住む場所の自然環境が破壊されるのを後悔することになるでしょう。もし、政府や国際機関がそこに住んでいる人たちを支援すべく開発プロジェクトを強力に監視しなければの話ですが。

外国人ではなく、地域の人たちが地域の開発について決定権を持つべきです。経済開発と自然環境のトレード・オフは世界中で大きな問題となりつつあります。カンボジアとてその例外ではないのです。
  



2008年06月12日

【断固たる措置】

ついに車没収まで取締りが強化されたそうです。

『イタリア当局は、アルコールや禁止薬物の影響下で自動車を運転した違反者を対象に、車の没収を開始した。西欧諸国の中でも特に多い交通事故死を減らす狙いがある。
 先月末に施行された新しい法律では、禁止薬物に陽性反応を示したり、血中アルコール濃度が法定水準を超えたドライバーは、自動車が没収される可能性があるほか、罰金や禁固刑も強化された。
 没収された車は、競売に掛けられるか、警察で利用されることになっている。』(6月4日付ロイター通信)


【ワイン大国の飲酒癖】

それにしてもイタリアと言えばおいしいワイン。みんな朝から晩までワイン漬けではないかと想像してしまうのですが、実際に夕食時にワインを飲んでそのまま車に乗るのは当たり前で、飲酒運転に対してもつい最近までずいぶん寛大なお国柄だったようです。

その結果、イタリアの交通事故死亡者は年間5000人、事故が原因で重度の障害者となってしまう人が2万人、負傷者は30万人。そのうち、かなりの数が飲酒運転がらみのようで、さすがに当局も慌てて最近取り締まりを厳しくしているようなのです。イタリア在住18年の方が書いておられるブログ「イタリアの言の葉」から引用させていただきますと、次のような現状だとのこと。

『免許を取ったばかりの若年層(イタリアでは50ccのバイクは16歳から、自動車免許は18歳の誕生日6ヶ月前から試験が受けられます。)に特に事故率が高く、15歳から29歳までのイタリア人の死因№1は交通事故死だそうです。

イタリア人のアルコール摂取に関する調査では、300万人が習慣的にアルコールを摂取すると答えており、そのうち100万人はアルコール依存症だそうです。

初めての飲酒年齢は11歳から12歳と、EU諸国の平均年齢14歳よりかなり低く、未成年を含む7%の若者が、週3回以上飲酒すると答えています。

アルコールと自動車事故との関係は、45%の事故原因が飲酒運転と、高い数値が出ています。イタリアは飲酒運転常習国なのです。』


【最後の手段】

これは放っておくわけにはいかないでしょう。日本でも2年ほど前でしょうか、福岡で三人の幼い子供の命を奪った飲酒運転事故が大々的に報道されてから、飲酒運転に対する市民の怒りに応える形で警察当局が取り締まりを厳しくした結果、飲酒運転を原因とする死亡事故はかなり減ってきていると聞いています。

たんなるその場の酒の楽しみのために命を奪われたのでは、たまったものではありません。やはり流れとしては飲酒運転は厳罰で臨むべきということでしょう。僕も賛成です。

それにしてもイタリアらしいのは、没収した車を競売にかける他に、警察がそのまま利用するというのが面白いですね。

でも当局に没収されずとも、ガソリン高騰で車が容易に持てなくなる時代が目の前に来ているのかもしれません。

  



2008年06月11日

【政治家がタバコ増税に食指】

政治家がたばこ1箱1000円に向けて動き出しました。

『基礎年金の国庫負担率引き上げを来年度に控え、2・5兆円の財源捻出(ねんしゅつ)が大きな政治課題となっている中で、与野党がそろい踏みでたばこ税の大幅増税に向けて動き出した。超党派の「禁煙推進議員連盟」(会長・綿貫民輔国民新党代表)の有志議員が11日に、久々に議論を再開するほか、経済成長を通じて財政再建を目指す「上げ潮」派も超党派の“たばこ1箱1000円議連”を発足させる運びで、1箱の平均価格を欧米並みの1000円に値上げすべきだとの論調が強まっている。

 増税論議のきっかけは3月4日付本紙「正論」欄に日本財団の笹川陽平会長が寄稿した論文だった。

 「たばこ増税は喫煙規制が進む世界の大勢であり、実現すれば大きな財源になる。国会には超党派の議員立法として正面から取り組んでいただきたい」

 笹川氏は、たばこ1箱の値段を平均1000円に値上げし、現在の消費量が維持されるならば、消費税4%に相当する9兆5000億円の税収増が見込まれると試算。仮に消費量が3分の1になっても3兆円の税収増が見込め、「消費税よりも先に論議すべきテーマだ」と断じた。

 来年度から基礎年金の国庫負担率を3分の1から2分の1に引き上げることが決まっており、必要な2・5兆円の財源をどう手当てするかに頭を悩ませていた与党がこれに飛びついた。』(6月7日付産経新聞)


【タバコ千円に現実味】

以前、僕のブログ記事でも紹介した笹川論文に政治家が飛びついたのです。あの論文記事を読んだとき、「これはいいアイデアだなあ」と僕も思いました。と同時に笹川氏に昔の笹川良平の悪いイメージを抱いていた僕はウィキペディアで調べてみました。そうするとなかなか社会的見識が高く、立派な公益事業をやっていることがわかったのです。さらに加えて、僕のブログ記事のご意見番「富山の通りもん」さんによれば、僕の家の近くにある福岡工業大学の財政再建にも尽力された方だとか。

そういう笹川陽平氏は、スケールが大きく地に足の着いた公益事業の企画力、実行力で国内よりむしろ海外で評判が高いとのこと。

今回のタバコ1箱千円提案も、真っ当なアイデアであり税収不足に悩む政府や政治家が飛びつくのも無理はありません。これで法案提出となれば、おそらく超党派での立法かなにかで本当に実現するのではないでしょうか。
【受益者負担の原則】

今、石油価格が1バレル当たり140ドルを超えるような高騰が続いており、経済の減速が一段と進むのではないかという懸念が広がっています。確かにマクロ経済全体への影響は甚大で無視できないのですが、地球温暖化防止の観点からは、いわゆる受益者負担の原則としてCO2をばら撒く車に乗っている運転者が相応の燃料費を払わなければならないという意味では、地球温暖化防止のためのための他のどんな施策よりも有効性が高いと言えます。

それと同様、自分の健康さらには周辺の人たちの健康にとっても害が多いタバコのコストが今の数倍になることは、受益者負担の原則に沿うのではないかと思います。愛煙家のみなさん、それでもタバコを吸われますか、それともやめますか?


《参考》


・「タバコ1箱千円の波紋」・・・2008年3月13日の僕のブログ記事


  



2008年06月10日

【カンボジアのイメージ】

カンボジアと言えば皆さんは何を連想されますか?世界遺産のアンコールワット、遺跡の町シェムリアップ

僕はやはり「1975年から1979年にかけて共産主義政党クメール・ルージュの独裁者ポル・ポトの政権下で国内で当時の人口のおよそ三分の一にあたる200万人とも言われる途方もない規模で行われた大虐殺」(ウィキペディア・カンボジア)を思い出さずにはいられません。どうしても暗いイメージをぬぐえないのです。

しかし、カンボジアもグローバリゼーションの大波の中で大きな変化を遂げようとしています。6月9日号タイム誌の記事「果たして楽園になれるのか」("Improbable Paradise")で、過去40年にわたって未開発のまま残されていた美しい海浜地区(Kep,Shianoukville, Kampot ,Koh Ronといった町)が海外からの投資ブームで一大リゾート地への脱皮を進めていると紹介されています。

The postcard-perfect beaches of Cambodia's scores of islands and 270 miles(435 km) of southern shore have gone largely unnoticed by developers for the past 40 years.

【開発ラッシュ】

長い戦乱や虐殺によって国家の多くの担い手が失われたカンボジア。1300万の人口のうち、3分の1は15歳以下、しかも1日50セントという極貧に生きる人たちが470万人あまりもいるという厳しい状況の中、アジアの発展からも長い間取り残されてきました。

しかし、カンボジアは周辺のタイやベトナムの経済発展に押される形で大きな発展を遂げようとしています。2006年のGDP成長率は10.4%と東南アジアでは最高となりましたし、海外からの投資は前年比4倍の40億ドルにも達したのです。

当然、大量のマネーはカンボジアの発展の原動力のひとつ、観光資源に向かいます。それが沿岸のリゾート開発なのです。今まで手つかずで素晴らしい自然が残されているKoh Rongの島々やKepの町には次々と高級リゾートホテルなどの建設・計画が進んでいるのです。アンコールワットに続く一大観光地が出現するのも近いでしょう。

Cambodia is starting to register as a must-see destination, and it's not all about Angkor Wat.

【経済と環境-突きつけられる難題】

しかし、開発には陰の部分もあります。失業者を減らし、まともな国になるためには経済発展は欠かせないのですが、開発を進めれば進めるほど今まで人間の手にかからず残されていた自然環境は、そのバランスを崩していくのが世界中どこでも見られる現象です。バイオマス燃料や焼畑農業で失われるアマゾンの熱帯雨林しかり、経済浮揚を図るエクアドルにとって不可欠な観光資源ではあるものの自然の生態系のバランスを崩し、世界自然遺産としての地位を抹消されようとしているガラパゴス諸島しかりです。

カンボジアの海浜地区でもすでに、廃棄物の不法投棄、マングローブ林の破壊、漁業資源の乱獲、森林の不法伐採などが次々と起きており、環境保護よりも経済優先で進まざるを得ないカンボジア政府にとっても経済と環境の両立は難題なのです。

問題の根本は、増えすぎた人間にあります。世界人口は1分で140人、1日で20万人、1年で8千万人というとてつもないスピードで増加しており、今現在66億8千万人もの人間がこの地球上にひしめいているのです。最近、まるで坂を転げ落ちるように顕在化してきた地球温暖化も、石油資源の高騰も、食糧危機も、増えすぎた人間がいかに、生きるための経済発展と生物環境の両立を図れるかにかかっているのです。とてつもない難題ですが、どこかに均衡点を見つけなければ僕ら人間だけでなく、地球上の生命すべてを巻き添えにしていかざるを得ないでしょう。みなさんはどうお考えですか?
  



2008年06月09日

【想定外のタクシー・サービス?】

タクシーに乗ってこんなサービスが受けられるなんて、本当に驚きました。

『 「居酒屋タクシー」「スナックタクシー」。中央省庁の職員ら520人をビールやつまみで“車内接待”していた個人タクシーは、業界内でこう呼ばれていた。

 グループを作り、なじみ客の呼び出しにいつでも応じられるようにしたり、好みの酒類を記したリストを共有したり。「民間企業が経費節減する中、ふんだんにチケットを使ってくれる霞が関は一番のお得意様」(運転手)といい、識者からは「公費の使い方に無頓着すぎるのでは」との声も上がっている。

 「居酒屋タクシー」は、個人タクシーの運転手が10~20人でグループを作り、自宅までの運賃が1万円以上かかるような長距離客を仲間内で共有することが多いという。携帯電話で呼び出しがかかっても、すぐ駆け付けられない場合は仲間に代わってもらうためだ。グループ内では「○○課長補佐はビール好き」「△△さんはチューハイ党」などと客の好みをメモしたリストを用意しているという。』(6月7日付読売新聞)


タクシーに乗るには、通常市内を「流している」タクシーを拾う場合か、前もって予約して乗る場合のふたつがあるわけですが、どちらにしても乗っている間に「車内接待」を受けるというのは自分の頭の中では全くの「想定外」でした。 「そんな方法もあったのか」というのが正直な感想です。

【それぞれの事情】

接待をする側、受ける側を批判するのはさておき、なぜこんなことが常態化していたのか少し考えてみたいと思います。

まず、タクシー側。厳しい国交省の運賃規制でサービスのうえであまり特徴が出せないタクシー業界にとって、客への「接待」攻勢でなじみ客が捉まえられるのならこれほど魅力のある顧客獲得手段はないでしょう。何らかの倫理規定があるであろう一般タクシーはそういう戦術はとりにくいとしたら、なんでも自分で「経営判断」できる個人事業者の個人タクシーが厳しい競争の中で、そういう手段をとるのはありうることかもしれません。

次に霞ヶ関側。毎日毎日「午前様」が常態化している霞ヶ関の人たちは、近年めっきり厳しくなった倫理規定に縛られてストレスがたまる中、タクシーの「なじみ客」として重宝されるのは心地よく、ついつい「みんなで渡れば恐くない」心理状態に陥って接待を受けるのが慣行化してしまったというところなのでしょう。人間の弱い心理を突かれたという感じです。

どちらもそれぞれの事情があった。やや後ろめたさを感じながらもタクシーの車内という閉ざされた空間で、「これくらいのことはたいしたことではない。」との意識が心の奥に沈殿してしまっていたのでしょう。

【世間の常識】

しかし、最初に僕が感じたように、きっと世間一般の人たちは「えっ、そんなサービスがタクシーにはあったの?」、「たとえ小さな接待でもやりすぎじゃないの?」と思ったのではないでしょうか?

なじみ同士での付き合いや業界内の慣行というのは、知らず知らずのうちに世間の常識とかけ離れてしまうというのは、弱い人間の性ではないかと思います。

つねに世間がどう動いているかという「心の羅針盤」を持っていること-これが今回の「居酒屋タクシー接待」問題が僕らサラリーマンに突きつけた大きな課題ではないでしょうか?
  



2008年06月06日

【福岡市の取り組み】

福岡市が市独自の地球温暖化防止のための初会合を開いた。

『福岡市は、地球温暖化防止に取り組む全庁組織「ストップ・ザ・温暖化推進本部」(本部長・吉田宏市長、32人)を設け、このほど初会合を開いた。吉田市長は「人口やオフィスが増え、市独自の目標達成が難しい状況だが、地域リーダーとして率先して課題に取り組むことが重要」と述べ、市をあげて取り組む姿勢を強調した。
 市は、国の「京都議定書」(02年批准)に基づき、市全体の二酸化炭素(CO2)削減目標を策定しているほか、市役所独自の取り組みを推進している。しかし、市全体のCO2排出量(05年度)は家庭部門が基準年(04年度)を8%上回り、業務部門は10%増。さらに市役所(06年度)独自の取り組みでも、コピー用紙使用料が基準年(02年度)の12%増▽庁舎などのエネルギー使用に伴うCO2排出量は10%増と、軒並み増加。節水(13%減)など一部を除き、多くの項目で目標達成が困難な状況だ。
 市は今後、部署ごとに目標を定めるほか、市民や事業所に対しては広報やイベントを通して「1人1日1キロのCO2削減」の目標を周知させる方針。』(5月31日付毎日新聞)


【市全体の排出量】

それにしても福岡市全体のCO2排出量が家庭部門も業務部門も増加しているのには驚く。要するに今までは個人も市も企業もほとんど何もしてこなかったということだ。相当の覚悟を決めて取り組まないと、目標達成は極めて難しいのではないか。

市の取り組みと言えば、4月にNHKの「クローズアップ現代」でイギリス・ロンドン市でのCO2排出削減の取り組みが紹介されていたことを思い出す。

EUは温暖化防止に非常に積極的に取り組んでおり、世界をリードしていることはよく知られているが、その中でもEU最大の都市ロンドンは去年、2025年までにCO2の排出を1990年比で60%削減するという厳しい目標を発表し、行政の強いイニシアチブでCO2削減を進めているのだ。

「クローズアップ現代」では国谷キャスターが、市内への自動車の乗り入れを厳しく制限する「渋滞税」や市民に省エネの方法をアドバイスする「緑のコンシェルジェ制度」の導入、家屋の改築に補助金を出す制度など世界に先駆けるようなロンドン市の先進的な取り組みの一端を紹介していた。

【本気で取り組め】

福岡市も是非、ロンドンのような先進的な都市の取り組みをしっかりと調査して、市として導入できるものはどんどん実施してもらいたい。地方都市が動き、その動きが大きなうねりになっていけば、国の政策にも大きな影響を与えるようになるだろう。

先週NHKでも放送されていた北極海の海氷の消失などを見ると、背筋が寒くなるような戦慄を覚える。もう、世界全体で気温上昇を2度以下に抑えることなど出来ないのかもしれないほど温暖化の危機は私達の身近に迫っているのだ。

ぜひ、福岡市も本気でCO2排出の取り組みを行って欲しいと願うばかりだ。

  



2008年06月05日

【すごいニュース】

凄いニュースが飛び込んできました。世界で爆発的な人気を博し、海賊版的な商品も出てくるなど発売以来注目を浴びていながら、日本ではまだ発売されていなかった「あの」商品がついに日本に上陸するというのです。

『携帯電話事業を展開するソフトバンクモバイルは4日、米アップル社の携帯端末「iPhone」(アイフォーン)を年内に国内販売することでアップル社と契約を締結したと発表した。

 iPhoneは米国で発売されて以来、爆発的な人気を呼び、国内キャリアの選定をめぐって、ソフトバンクモバイルとNTTドコモが激しく競り合っていた。』(6月4日付産経新聞)


【ソフトバンクに軍配】


しかも、その国内キャリアがソフトバンクモバイルに決まったというのです。これは凄い。僕はもともと孫さんのソフトバンク、野球もソフトバンクファンなのですが、その孫さんが携帯電話でもアップルのジョッブスと組むことになって本当によかったと思っています。

日本でiPod touchが発売になってから、その魅力に買いたいという衝動が膨らんでいたのですが、もうしばらくすればiPhoneが発売になるだろうと我慢していたのです。そして、そのiPhoneがソフトバンクのもとで国内販売される。

もうひとつのガリバー携帯電話会社には悪いのですが、はやりマーケットに革新的な風を呼び込める者同士でなければiPhoneの魅力は半減します。

そういう意味でジョッブスと孫氏の組み合わせは日本の携帯電話市場にも新たな風を呼び込んでくれるものと期待しています。もちろん発売になれば、僕は今のソフトバンク携帯をiPhoneに替えます。

みなさんはどう思われますか。

  



2008年06月04日

【大規模デモ】

当選当初は国民から人気を博していた韓国の李明博大統領が、意外な問題で窮地に立たされている。

『韓国政府による米国産牛肉の輸入再開に反対し、ソウル中心部で行われた大規模な抗議デモは1日朝まで続き、聯合ニュースによると、警察はデモに参加した228人を連行した。デモ隊の100人以上が負傷し、警官隊も約40人がけがを負った。
 5月31日の夜から始まった抗議集会には警察側発表で約3万8000人が参加し、連日行われているデモでは最大規模となった。一部が青瓦台(大統領府)への行進を試み、阻止しようとした警官隊が放水するなどの騒ぎに発展した。』(6月1日付時事通信)


【就任3ヶ月】

李明博大統領は就任してまだ3カ月足らずというのに、時事通信のニュースにあるように米国産牛肉の輸入再開問題で国民から激しい批判を浴び、支持率は20%台と政権発足直後としては異例の低水準に落ち込んでいるのだ。

これは僕にとっては意外だった。期待が大きければ失望も大きいのだろうが、その上韓国の人たちには一旦、感情に火がつくとなかなか止まらない国民性がある。

日本でも米国産牛肉の輸入問題は相当国民的な議論に発展し、政府が窮地に陥ったこともあったが、いつの間にか再開されている。それに比べると、韓国では政権の命取りにもなりかねない大騒ぎになっているのだ。

【国民の命】

やはり、国民の命に直結するような問題に対しては、政府は真摯に対応しなければならない。日本の厚生労働省がエイズ問題などで国民の怒りを買ったのもあまりにも国民の命をないがしろにするようなことを平気でやっていたからだ。

李明博大統領、経済の建て直しも重要ですが、そのボトムラインは国民の命だということを肝に銘じて、しっかり軌道修正するように望みます。政権発足から数ヶ月しか経っていないのにグラグラしていると北朝鮮に足元をすくわれますよ。
  



2008年06月03日

【特売品、激減】

スーパーの特売品が激減しているというニュースが目に留まりました。

『食料品、日用品の値上げラッシュを受け、スーパーなど小売店の特売品が激減している。マヨネーズ、ビールなどの目玉商品のチラシへの登場回数が減り、品薄のバターの掲載はゼロになった。再値上げ商品が相次いでおり、ほとんどの品目で特売価格そのものも上昇。物価押し上げ圧力は強まるばかりだ。

 マーケティング会社「チラシレポート」(東京都中央区)が06年1月~08年4月、全国約1万2000店を対象に、食品や生活雑貨50品目について、特売品の平均価格とチラシへの掲載回数を調べた。

 マヨネーズ首位のキユーピーは昨年6月、マヨネーズ(500グラム)を約10%値上げした。特売価格は06年12月の最安値(157円)より20%超高い190円前後に上昇、掲載回数は一時、ピーク時の約7割に減った。アサヒビールのスーパードライ(6缶パック)は今年2月、1062円だった。しかし、値上げ翌月の4月、1102円をつけ、この2年余りで初めて1100円を突破。掲載回数も値上げ後は前年実績を下回っている。ティッシュペーパー首位の大王製紙の「エリエール」(180枚、5箱)は今年2月、特売価格が300円と、この2年余りの最高値をつけ、掲載回数はピーク時の3分の1に激減した。

 品不足が続くバターはチラシから姿を消した。森永乳業の「北海道バター」は2月から3カ月連続で掲載なし。明治乳業の「十勝バター」も4月は掲載ゼロだった。』(5月24日付毎日新聞)


【主婦の強力な援軍】

スーパーのチラシと言えば、家計を預かる主婦の強力な援軍として今でも活用されていますが、そのチラシをチラシたらしめているのは特売品の有無であることは言うまでもないことでしょう。主婦の狙いはまさにそこにあるからです。

その特売品がチラシから消える?それくらい食料品を中心とした物価高が家計にひたひたと迫ってきているのです。では何故、特売品が激減しているのでしょうか?

新聞報道によりますと、特売品の値下げ相当額は、シェア拡大を期待するメーカーが協賛金などの形で負担することが多いため、最近の原材料高に悩まされるメーカーが、協賛金の負担に難色を示していることも特売品の激減につながっているとのことです。憂うべき事態ですね。

【新しい生活防衛】

地域の特売品をいち早く見つけて、生活防衛に役立てるためにインターネットの利用も増えているようです。そのひとつ、東京都杉並区の主婦西村祐里子さんが近所のスーパーの特売品の価格を掲載しているウェブサイト「GoGo(ゴーゴー)・スーパー!」(http://member3.jcom.home.ne.jp/taichi329/)は、今年に入って閲覧者が3割増えたとのこと。みんないろいろ考えているんですね。

食料品の値上げに音をあげてはいられません。家族の生活を守るためには、食材に工夫を凝らしたり、安い材料で美味しい料理法を研究したりするなど新しい生活防衛を考える必要がありそうですね。みなさんは何か工夫されていますか?

《参考》

・杉並区の主婦によるスーパーチラシサイト「GoGo(ゴーゴー)・スーパー!」

  




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海や山、自然が好きな九州男児です。あらゆる機会をとらえて、時代の変化をいつも感じていたいと思っています。
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