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2009年02月16日

【暖かく乾燥した冬】

福岡の気温と湿度に異変が起きている。

『福岡の冬が「砂漠化」している‐。福岡市の10年ごとの平均湿度は50年前より7分の1ほど低下。今年1月19日には1月としては観測史上最小の湿度を更新した。一方、気温は高くなり、50年前は年20日あった「冬日」(最低気温が零度を下回る)も昨年はゼロ。同市の冬の高温低湿化傾向は九州の周辺地域より顕著といい、専門家は原因として、地球温暖化に加え、都市部の気温が周囲より高くなる「ヒートアイランド現象」を挙げている。

 この傾向が進むと、従来は越冬できなかった昆虫が生き延び、生態系のバランスが崩れるほか、人間の健康にも悪影響が懸念される。特に、乾燥を好むインフルエンザウイルスの感染力が強まる恐れもあるという。

 福岡市の1月19日の最小湿度は15%。データだけで見ると、この日はアフリカのサハラ砂漠周辺の地域よりも乾燥していたことになる。』(2月2日付西日本新聞)


【データと実感が示す異変】

西日本新聞によれば、気象庁のデータを基に計算すると、福岡市の50年前の1949‐58年の平均湿度は76・1%だったが、99‐2008年は10・6ポイント低い65・5%だったという。同期間の福岡県飯塚市や佐賀市は4・3‐6・7ポイントしか下がっておらず、福岡市の低湿化は目立つ。また、99‐2008年は「冬日」の年平均日数が3日しかなかったのだ。

僕らも実感としてこの異変を感じている。冬場の乾燥度は数十年前に比べればかなり低くなっているように感じるし、インフルエンザも流行しやすくなっているのではなかろうか。また、ここ数週間は0度近い日や雪が降ったりする日もあったが、これも久しぶりという気がする。データからも実感からも福岡市の冬の砂漠化は進行しているのだ。

身近なところから気候の異変は進行していること、その責任の一端を都市に住む僕たちは負っていることを忘れてはならない。
  



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