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2009年03月31日

【涙の続投宣言】

日本全国が10回表の「イチロー」の大活躍で世界一を勝ち取ったサムライ・ジャパンに沸き立っていた同じ時間帯に、もうひとりのイチローが涙ながらの続投宣言をしていた。

『民主党の小沢一郎代表の資金管理団体「陸山会」をめぐる巨額献金事件で東京地検特捜部は24日、政治資金規正法違反の罪で、小沢氏の公設第1秘書で陸山会会計責任者の大久保隆規容疑者(47)を起訴した。小沢氏は同日夜、党本部での会見で涙をぬぐいながら代表続投を表明した。民主党はあらためて打撃を受けたが、テレビの報道番組は侍ジャパン連覇を大々的に放送。延長で2点タイムリーを打ったイチローが一郎氏を援護した格好となった。

 小沢氏は鼻と目を真っ赤にし、あふれる涙を何度も手でぬぐいながら「政権交代が私の最後の仕事」と続投宣言。“剛腕政治家”らしからぬ弱々しさだったが、検察への批判を口にした際は一転、表情を引き締め「この種の問題で逮捕、起訴という事例は記憶にない。合点がいかない」とした。小沢氏は「今後、イチロー選手のような役割ができるように頑張っていきたい」とも述べた。』(3月25日付スポニチ)


【豪腕小沢のパラドックス】

3月23日号タイム誌のカバーは、柔和な顔で正面を見据える小沢一郎氏を「一匹狼」("The Maverick")と名付けて取り上げている。タイム誌は今回の巨額献金事件のタイミングを見て小沢氏に単独インタビューをして、日本を本気で変えたいとする彼の政治信条を語らせていたのだ。 ("The Man Who Wants To Save Japan", TIME dated March 23, 2009)

The Maverick - In an exclusive interview, Ichiro Ozawa sets out how he would lead and change Japan. But is Japan ready for him?

もともと自民党時代に金権政治家と言われた田中角栄元首相の片腕として、政治と金を知り尽くし、官僚のやり方も熟知し、民主党の中では自民党からも霞ヶ関の官僚からも最も恐れられている豪腕政治家という意味では、選挙前に東京地検から突かれたのは至極当然だったのかもしれない。この時期に秘書が献金の問題で逮捕されたというのは、逆説的に云えばそれほど「凄い」政治家なのだという証明だろう。

【ふがいない民主党】

そんな党首の代わりが出来るような人材に乏しく、多少の嫌疑など無視して党首を支え続けざるを得ない民主党もふがいない。しかし、政権交代を勝ち取るまではそれもやむをえないと考えてのことだろう。

それにしても、この国の政治は一体いつまで停滞を続けるのだろうか。こんな民主党が自民党に取って代わっても、アメリカのオバマ大統領のような確固たる理念のもとに政治が変革できるとか、サムライ・ジャパンのイチローのように颯爽と自らの立ち位置を決めて活躍できるようになると本気で考えている国民がどれくらいいるだろうか。

タイム誌が云うように、こんな政治状況の中で日本の政治が若い人達にも、WBCのイチローのようにセクシーに映り、未来に本当の変革を遂げるのはいつのことなのだろうか。

The real question is wheter politics can be sexy again for the younger generation - something that you actually want to be involved with, not only because it affects your life but affects your future.  




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