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2009年04月21日

【インターネットの楽団】

『インターネットの動画投稿サイト「ユーチューブ」を通して世界各地から選ばれた約100人の音楽家が15日夜、「ユーチューブ・オーケストラ」としてニューヨークのカーネギー・ホールで演奏した。楽員を選ぶオーディションを、ネットで実施した初めての楽団となる。応募は世界70以上の国と地域から3000人を超えた。

指揮はマイケル・ティルソン・トーマス。ネット上での楽員選考過程から関わり、公演数日前になって初めて顔を合わせた楽員らをまとめ、楽団に仕上げた。

楽員の出身地は地元ニューヨークのほか、韓国やマレーシア、リトアニアなど多岐にわたった。バイオリンに選ばれたひとり、ジェニファー・リンゼイさんは、システムエンジニアでプロの音楽家ではない。「ユーチューブがカーネギー・ホールで演奏できるチャンスを与えてくれた。私のように、プロの音楽家でもない人間が、こんな場所で演奏できる方法は今までなかった」と喜んでいる。』(4月17日付CNN.co.jp)


※ユーチューブ動画「YouTube Symphony Orchestra @ Carnegie Hall 」

【新しい世界】

4月15日に、カーネギーホールという大舞台で、世界中からインターネットのオーディションで選ばれた、ある意味で素人の楽団員で作られたオーケストラが演奏しました。

これは音楽の世界にとどまらず、現代に生きる僕たちみんなにとってエポック・メーキングな出来事であることは間違いないでしょう。

僕は音楽には詳しくないのですが、それでもこの試みがどれほど凄いことかは直感的にわかります。音楽が「三度の飯よりも」好きな人達が世界中から瞬時に集まって演奏するなんてインターネットがなかった時代には考えられなかったことです。新しい世界の予感を感じませんか。

【グローバル・ブレイン】

インターネットが世に出始めた頃、フリージャーナリストの立花隆氏が、やや興奮気味に地球そのものを人間の脳にたとえて「グローバル・ブレイン」の時代が来たと紹介していたのを思い出します。

一人一人の人間の能力がウェブを通してつながってひとつの大きなブレインになる。これはユーチューブがここまで浸透する前は、ウェブ上でのリナックスなどのソフトウェアの共同開発や論文の共同執筆などが話題の中心でした。

でもユーチューブの登場で、その「ブレイン」の範囲がまさに左脳だけではなく、右脳の世界、すなわち、音楽や感性の世界にまで広がってきたのです。

破壊的な気候変動や生物多様性の喪失、資源の枯渇、人口爆発、そして世界的な大不況など、巷には人類の明日を脅かすような未来の話ばかりが広がっています。でも、一方ではウェブを通した人間の限りない可能性も予感させる出来事もあるのだ、まだまだ人間は捨てたものではないというかすかな希望を抱かせるユーチューブ・オーケストラのニュースでした。

みなさんはもう聞かれましたか?

  




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海や山、自然が好きな九州男児です。あらゆる機会をとらえて、時代の変化をいつも感じていたいと思っています。
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