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2009年11月10日

【誰を優先?】

米国で新型ワクチンの優先接種を巡って混乱が続いているようです。

『米ニューヨークで大手金融機関の従業員が雇用主を通じて新型インフルエンザ(H1N1型)ワクチン接種を受けたと報道されたことを受けて、ニューヨーク市保健当局は5日、対応に追われた。
 複数の米下院議員が同保健当局に対し説明を求め、米疾病対策センター(CDC)は州や市など各自治体に、ワクチン接種の優先順位を再度確認するよう要請した。
 ニューヨーク市保健当局のスポークスマン、ジェシカ・スカペロッティ氏は電話インタビューで、同市は約1100カ所に80万人分のワクチンを配布、米ゴールドマンサックス<GS.N>からは5300人分のリクエストがあったが200人分を配布したと述べた。
 同スポークスマンによると、同市の大規模雇用者25企業や団体のうち16カ所にワクチンが配布された。コロンビア大学や米シティグループ<C.N>もこれらに含まれるという。
 また、米モルガンスタンレー<MS.N>のスポークスマンは、ニューヨーク市内のオフィス用に500人分、郊外のウエストチェスター・オフィス向けに500人分を受け取ったと明らかにした。
 CDCの推計によると、米国の新型インフルエンザ感染者は500万人以上。1000人が死亡したと報告されている。
 新型インフルエンザワクチン不足から、各自治体の保健当局は12月から来年1月まで需要に追いつかないとしており、ワクチンにかかわる問題に神経をすり減らす状態が続いている。』(11月5日付ロイター通信)


【不安と不満の連鎖】

この記事のように今米国では、誰に新型インフルエンザの大流行の中でワクチンの奪い合いとも言える騒動が各地で起こっているのです。つい数日前にもホワイトハウスが、キューバのグアンタナモにある米海軍基地収容所にいる容疑者への新型インフルエンザ(H1N1型)ワクチン提供の噂を公式に否定するという騒ぎがあったばかりです。

米国では新型インフル感染者が推定5百万人にのぼり、そのうち千人以上が死亡という事態になっていて、6日の世界保健機構(WHO)の発表によると世界では11月1日時点で6千人を越えたとのことです。世界の6分の1がアメリカの死者ということで相当市民の間に不安が広がっているのでしょう。

日本でもアメリカほどではないにしても、新型インフルエンザの流行でワクチンの優先接種を巡って不安や不満が広がり、一部では季節性インフルエンザワクチンまで予約が殺到し、接種が出来にくくなっているようです。

こういうときこそ、行政はしっかりと正確な情報を流すことを心がけるとともに、市民も冷静さを取り戻して慌てず騒がず、情報収集に努める必要がありそうです。
  




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