2010年06月30日

【山笠シーズン・スタート】

「博多祇園山笠」といえば全国的にもよく知られた博多の夏の風物詩ですが、このお祭り、国の重要民俗文化財に指定されている700年あまりの歴史と伝統のある博多の「神事」です。実際の山笠の期間は毎年7月1日から7月15日までの15日間なのですが、その準備は1ヶ月前の6月1日から始まります。

特に今年はクライマックスの「追い山」が行われる最終日の7月15日は木曜日に当るため、追い山を見て直ぐに職場に戻らないといけないので、大変ですが博多っ子にとってそんなことは些細な問題です。山笠があったら仕事二の次!!! それが博多っ子の心意気ったい!!

【恒例の棒締めで「締めくくり」】

地元紙の西日本新聞には、6月に入ってからは山笠に関するニュースがぼちぼち出始め、同社のホームページにある「博多祇園山笠」のページに毎日記事が追加されていきます。地元紙ならではの応援体制ですね。最近の記事としては6月21日に恒例の「棒締め」が掲載されました。

『福岡市の博多祇園山笠(7月1―15日)の開幕を前に、舁(か)き山笠七流(ながれ)のうち三番山笠・千代流(中富鐵也総務)と七番山笠・東流(池田洋機総務)が20日、山笠台に舁き棒をくくりつける「棒締め」を行った。

 東流は、同市博多区上呉服町のビル敷地内で行い、水法被姿の男衆約50人が参加。「棒締めたー、棒締めたー」の掛け声を上げながら、山笠台に長さ5・45メートルの舁き棒6本を、麻縄(長さ41メートル)2本だけで縛り付けた。池田総務は「不景気や口蹄疫(こうていえき)など社会不安は多いが、勇壮な山笠で博多から元気を発信したい」。

 同区千代3丁目で棒締めをした千代流の中富総務は「7月15日の追い山で、無事山笠を奉納できるように協力しながら頑張りたい」と話した。ほかの五流も26日以降、棒締めを行う予定。』
(6月21日付西日本新聞)


【「お祭り国家」日本が世界をリードする】

以前、日下公人氏と伊藤洋一氏の共著「上品で美しい国家-日本人の伝統と美意識」(2006/5/8第一刷発行 ビジネス社)を読んでいたら日本の活力の源泉はお祭りにあるとの説をお二人が唱えておられました。

そして驚いたことに日本のようなお祭りは中国にも朝鮮にもないそうです。昔は両国ともあったのですが、中国では共産党が民衆の反乱防止のため禁止し、朝鮮では李王朝が同じ理由で禁止したとのことです。

日本は北東アジアでは例外的にお祭り好きで、お祭りによって世代や職業などを超えた結束を促し、日ごろのストレスを解消し、さらには山笠やだんじり祭りのように一瞬の油断が事故につながるような行事では事故を起こさないために入念な段取りを行うなど様々な効用があります。

祭りのプロセスそのものが、集団でひとつのことをなしとげるという日本の文化や伝統を形作っている。博多祇園山笠も博多が博多であることのアイデンティティのような感じがします。

お祭り国家日本、お祭りの町「博多」、これからも世界をリードしていく元気の源としてお祭りの伝統を大事にしていきたいですね。

≪参考≫

・「博多祇園山笠~博多祇園山笠公式サイト~」
  


2010年06月29日

【口蹄疫被害支援】

7百年以上にもおよぶ伝統的行事の御利益が宮崎の方々に届いてほしいと願って山笠振興会が動きました。

『家畜伝染病「口蹄疫(こうていえき)」に苦しむ宮崎県を支援しようと、博多祇園山笠振興会(瀧田喜代三会長)は21日、福岡市・天神の同県福岡事務所を訪れ、義援金20万円や手ぬぐいを送った。

 聖一国師が祈祷(きとう)水をまいて疫病を鎮めたことが山笠の起源とされていることから、この日は櫛田神社(同市博多区上川端町)で事前におはらいをしてもらった義援金を持参。瀧田会長(73)は「九州は一つ。山笠で盛り上がる博多の元気を宮崎にも届けたい」と話した。

 同事務所の成合(なりあい)孝俊次長(50)は「祭りやイベントを自粛している同県を山笠の勇壮さが元気づけてくれるのでは」と語り、「口蹄疫終息に全力を尽くします」と表情を引き締めた。

 義援金は振興会を構成する十七番山笠までが各1万円、振興会から3万円を拠出した。』 (6月25日付西日本新聞)


【山笠の起源】

山笠の起源については諸説がありますが、一般によくしられていて博多祇園山笠振興会も唱えている説は、聖一国師が仁治二(1241)年、疫病除去のため施餓鬼棚に乗って祈祷水(甘露水)をまいたのが始まりというもので、今回の義えん金もこの説にのっとって櫛田神社にお祓いを受けたとのことでした。

※図は「聖一国師」画

宮崎県の口蹄疫被害はまさしく現代の「疫病」に他なりません。家畜の疫病の蔓延はいづれ人にも様々なかたちで影響を及ぼしていきます。地域的な広がりが出てくれば人間が人為的に定めた県境も意味をなさないでしょう。そういう意味で今宮崎の人たちは一生懸命この疫病を撲滅するために自らの生活の糧までもかなぐり捨てて日々闘っておられるのです。

本当に頭が下がりますし、福岡にいる僕たちとて「なんとかせんといかん」という気持ちになります。そんな中で行われた振興会の義えん金。博多の守り神である櫛田神社の氏子たちが行う奉納行事が山笠なのですが、その櫛田神社のお祓いを受けた義えん金を、疫病に苦しむ宮崎に届けるというのは、博多っ子にとってこれほど誇らしい気持ちになるものはありません。

7百年以上にもおよぶ伝統の重みが必ずや「現代の疫病」を葬ってくれるのを確信しています。

  



2010年06月28日

【観測発言?】

世論の動向を見極めようとしているのでしょうか。

『大相撲の野球賭博問題で揺れる名古屋場所(7月11日初日、愛知県体育館)が強行開催される可能性が高くなった。特別調査委員会は25日、開催の是非と野球賭博関与力士の出場の可否を審議する緊急理事会と評議員会を、28日に東京・両国国技館で開くと発表。調査委の提言を受け、7月4日の理事会を前に、名古屋場所開催の方針を決定することになりそうだ。

 野球賭博問題の影響により開催が危ぶまれている名古屋場所について、協会の外部理事も務める村山弘義委員(元東京高検検事長)が一歩踏み込んだ見解を示した。この日、両国国技館で行われた特別調査委員会の会見で「(名古屋場所を)開催できないかもしれない可能性をつくったのは協会の責任」とした上で「責任の取り方としては、公益法人として相撲を守ること。きちんとやらなきゃいけない責任もある」と力説。開催に関し「伝統ある国技を守っていくためにはどうするか。この危機を乗り越えて、立派に土俵を務めるべきだ」と前向きな姿勢を示した。協会関係者によると、武蔵川理事長も調査委に対し開催したい意向を伝えているという。

 こうした協会側の思惑もあり、野球賭博問題は急展開を見せた。特別調査委の伊藤座長がこの日、緊急理事会と評議員会の招集を武蔵川理事長に申し入れ、28日に開催されることが正式決定した。調査委は27日の第2回会合までに野球賭博に関与したことを認める上申書を協会に提出した29人の事情聴取を済ませ、“仕分け”の基準を作成。それに基づき28日の緊急理事会で場所出場の可否と名古屋場所開催を提言し、7月4日の理事会で正式に承認されるものとみられる。伊藤座長によると、28日の理事会、評議員会では野球賭博への悪質な関与者に対し、除名または解雇の処分を決定する可能性もあるという。

 年間約30億円の放映権料を支払っているNHKが、すでに放送中止の可能性を示唆するなど、協会に対する周囲の反応は厳しい。それだけに、伊藤座長は「事態は非常に緊急性を要する。調査委員会として(理事会で)何らかの提言をしたい」と強い決意を示した。28日に処分を含めた方向性を示すことで世間にアピールし、名古屋場所の開催決定に踏み切ることになりそうだ。』(6月26日付スポーツニッポン)


【国技を守ること】

今回の村山弘義委員(元東京高検検事長)の発言である「伝統ある国技を守っていくためにはどうするか。この危機を乗り越えて、立派に土俵を務めるべきだ」についてみなさんはどう思われますか。

僕は正直言ってこの発言に違和感を感じます。「伝統ある国技」を守るために今回の名古屋場所開催を見送るというのが、世間の常識的な考え方ではないでしょうか。相撲界と闇の世界の関係がこれほど取り沙汰されているとき、相撲界全体に求められるのは慣例を重視して場所を続けることではなくて、この非常事態に鑑みて思い切って賭博に関わった力士たちだけでなく相撲界全体が「謹慎」をすることではないでしょうか。そのくらいの悲壮感なくしてこの問題を解決することは出来ないでしょう。「賭博がバレても相撲が出来た」と感じる力士がひとりでもいたならば、これは相撲という国技の「死」を意味するでしょう。(なんと相撲が国技となったのはたかが百年くらい前だそうで、それまでは地方の有力者に支えられながら地方巡業で成り立ったいたひとつの行事にすぎなかったそうです。しかし、現在は国技という位置づけである以上、今回は何らかの「けじめ」が必要だと思います。)

そういう意味で、やはり、相撲界の猛省を促したいと思います。そして僕ら一般人はここ1週間の相撲界の議論をしっかりと見ておく必要がありそうです。国技を本当に護るために。

  


2010年06月25日

【快挙、ニッポン】

起きて見ていた甲斐がありました。

『サッカーのワールドカップ(W杯)南アフリカ大会は24日、ルステンブルクのロイヤルバフォケング競技場でE組1次リーグ、デンマーク-日本戦が行われ、本田圭佑(24)=CSKAモスクワ=のゴールなどで日本が3-1でデンマークを破り、02年日韓大会以来2度目の決勝トーナメント進出を決めた。日本はE組2位通過を果たし、F組1位のパラグアイと29日にベスト8をかけて対戦することも決まった。

 日本は前半17分、右サイド遠目の直接FKから本田が左足で無回転シュートを放ち、GKが横っ飛びするがゴール左隅に豪快に突き刺し大事な先制点を挙げた。さらに前半30分、ゴール正面で大久保が倒されて得たFKから遠藤が直接右足でシュートを放ち、壁の右上を巻いたボールはゴール右へ突き刺さりゴール。リードを2点に広げた。

 後半に入ると一進一退の攻防を続けていたが、後半36分エリア内で長谷部がアッガーを倒しPKの判定。キッカーをつとめたトマソンのシュートはGK川島がブロックするが跳ね返ったボールをトマソンがゴール右へ押し込まれ1点差に詰め寄られた。

 1点差に詰め寄られた日本は後半42分、エリア手前左で大久保のパスを受けた本田がフェイントでロメダールをかわしてエリア左へ進入。中央へ折り返し、走りこんだ岡崎が左足でゴール右へ流し込み3-1とし、そのまま試合終了となった。

 E組の日本は1次リーグを2勝1敗、勝ち点6で見事決勝トーナメント進出を果たした。E組の最終順位は1位オランダ(勝ち点9)、2位日本(勝ち点6)、3位デンマーク(勝ち点3)、4位カメルーン(勝ち点0)となった。 』(6月25日付サンケイスポーツ)


【いい流れ】

日本は、強豪デンマークに対してひとつも臆することなく攻め続けていたのが勝因ではないでしょうか。それが3得点という予想以上の得点につながったのだと思います。前半の本田と遠藤のフリーキック、そして本田と岡崎の絶妙な連携による岡崎のゴールは本当に見事でした。

この流れを決勝トーナメントでつなげていければ、もっと上に進むこともできるのはないかと思わせた選手の活躍でした。

ワールドカップ前は、ふがいない練習試合の結果等に対して様々なバッシングを受けていた岡田監督をはじめとするニッポンチーム。アウェイでの初めての決勝トーナメント進出でそういうバッシングを吹き飛ばしてくれました。

おめでとう、監督、そして選手。これからも気を緩めずに決勝トーナメントを戦ってほしいですね。
  



2010年06月24日

【新しい試み】

山笠発祥の博多区にある高校・福岡高校で、山笠に関する講演が行われました。

『福岡市博多区堅粕の福岡高校(荒木裕幸校長)で15日、博多祇園山笠振興会の瀧田喜代三会長が「博多山笠あれこれ―山笠の歴史から」と題して講演した。同校では、本年度から総合学習の一環として地元の伝統文化を学ぶ「博多学」を授業に取り入れており、1年生約400人が山笠の歴史などを学んだ。

 講演で、瀧田会長は承天(じょうてん)寺を開いた聖一国師が施餓鬼(せがき)棚に乗り、祈祷(きとう)水をまいて疫病を鎮めたことが山笠の起源とされていることを紹介。男衆たちが持つ手ぬぐいの色などで、役職が分かれていることも説明した。

 山笠の魅力については「769年の伝統が守られ、祭りの期日は今も変わらない。先輩は後輩をかわいがり、後輩は先輩を尊敬する長幼の序も守られている。祭りが無事終わったときには達成感もある」と語った。

 生徒の1人の吉田千絵さん(15)は「伝統を引き継ぐ人々の努力や祭りの大切さがよく分かった。今年は間近で見てみたい」と話していた。』 (6月16日付西日本新聞)


【母校とともに】

福岡高校と言えば、福岡市博多区にある県立高校で九大への進学者が多いことやラグビーの名門校としても知られています。僕の母校でもあるのですが、僕自身は九大もラグビーもまったく無縁でした(笑)。

でも僕にとってはそんな巷の評判よりも、母校が博多のど真ん中にあって、僕も含めて商売人の子弟が多く、まさに博多祇園山笠をはじめとする博多の伝統文化を護る「博多っ子」を育む高校であることです。高校の隣には博多に残る唯一の造り酒屋「石蔵酒造」がありますし、「濡れ衣」という言葉の由来となった「濡れ衣塚」という石碑が正門から歩いてすぐのところにあるなど、博多の歴史が周辺のあちこちに実感できる場所です。

そして、母校に関する僕の最大の自慢は、この博多とのつながり、そして武家の子弟ではなく商人の子弟が多いということです。福岡には西に修猷館という、かつては藩校だった名門高校がありますが、西の藩校に対抗する庶民の学校としての福岡高校は僕の精神的なバックボーンとなっています。

その福岡高校が「博多学」を今年から始めて、博多祇園山笠振興会の瀧田会長が母校で講演したと聞き、ほんとうに嬉しい限りです。後輩たちが以前にも増して庶民の学校、博多の学校としての伝統を守ってほしいと願っています。
  



2010年06月23日

【議会証言】

メキシコ湾の原油流出に対するBP社への追及は日増しに厳しくなっているようです。

『米メキシコ湾の原油流出事故で、国際石油資本(メジャー)英BP社のヘイワード最高経営責任者(CEO)が十七日、米下院エネルギー・商業委員会監視調査小委員会の公聴会で証言した。十一人が死亡した四月二十日の爆発事故以来、同氏が証人として米議会に出席するのは初めて。

 ヘイワード氏は「決して起きてはならない事故が発生したことを心から遺憾に思う。原因が何であろうと、このような事態が二度と起きないようにする」と言明。再発防止に努める姿勢を強調した。

 エネルギー・商業委員会のワクスマン委員長は今月十四日、同氏に書簡を送り、BP社がコスト削減と工期短縮のために危険な工法を採用していた可能性があるなど「深刻な疑問」を指摘。

 だが、ヘイワード氏は「先例のない欠陥が重なって起きた複雑な事故。いくつかの企業が関係しており、原因を判断するのは時期尚早だ」としている。

 同氏は先月、英紙の取材に「メキシコ湾は巨大な海。水の量全体に比べれば(流出した)油は少量だ」などと発言。事故に対する認識を、オバマ米大統領からも批判された。』(6月18日付東京新聞)


【スバンベリ会長の失言】

ヘイワード氏は議会公聴会でも厳しい追及にあったようですが、BPのもうひとりの主役であるスバンベリ会長は、オバマ大統領との会談後のメディアとのやり取りでもっと厳しい非難に晒されたようです。それは、17日のポッドキャストのアンダーソン・クーパー・ニュースを見て知りました。

スバンベリ氏は記者の質問に応えて、「私たちのような石油会社は貪欲で、市民のことなど考えていないと思われているが、それは違う。私たちは『small people』のことも考えている。」と発言したのです。

He said that he sometimes hears that oil companies are greedy or don't care about people, but that's not true.

"We care about the small people," Svanberg said.

(excerpts from the article of "BP Chairman: "We Care About the Small People"" on June 16, 2010 by CBS news)


この発言に対して、アンダーソン・クーパー氏は怒り心頭といった表情で、「small peopleとは一般大衆の意味で言ったかもしれないが、それならばlittle peopleが正しい。しかし、どちらにしてもメキシコ湾岸でこの原油流出に大迷惑を被っている人々はBPに『一般大衆』などという言葉で蔑まれるような人たちではない。馬鹿にするな。」とコメントしていました。スバンベリ氏はどうもスウェーデン人らしく、英語は第二外国語として喋っていたため、単語を間違えたのでしょうが、言葉の問題というよりもその傲慢そうな態度と言い、BPのトップとしていかにもアメリカ国民を馬鹿にしているとしか聞こえない発言でした。

案の定、翌日には同氏はこの発言について謝罪したようです。BPはBritishとついていますが実際には多国籍の石油メジャーですが、同氏が意図せずに馬脚をあらわしたというか、やはり石油会社というのはカネのことしか考えていないと思わせるような一幕でした。  



2010年06月21日

【些細な食い違い】

「サンデーモーニング」への江川紹子さんの出演見合わせが話題になっているようです。

『ジャーナリストの江川紹子さんが、コメンテーターとして出演しているTBSの報道番組「サンデーモーニング」(日曜午前8時)で野球解説者の張本勲さんと意見がぶつかり、TBSから今月20日の出演を見合わせるよう求められたことを18日、自身のツイッターで明かした。

 TBS宣伝部によると、意見の食い違いがあったのは5月23日。同番組内「御意見番スポーツ」コーナーで、張本さんがプロ野球の楽天、岩隈久志投手の途中降板について「喝ッ!」と一喝した後に「最後までマウンドを守るのがエース」などと精神論を説いた。これに対し、江川さんが「えーっ」「途中降板もありなのでは?」などと反論、意見の食い違いがあったという。

 番組では激しい口論にはならなかったが、2人の関係がこじれたため、TBS側は両者と何度か話し合ったが、関係修復には至らず、江川さんに20日の出演について見合わせるよう、依頼したという。

 同局は「2人が積極的に気持ちよく出演していただけるための措置。今後も話し合いを続けていきたい」と説明。江川さんは毎回ではなく月1回程度の出演だったが、今後の予定は未定としている。

 江川さんはツイッターで、今回のTBSの対応について「話し合いの中で私は『TBS報道局にとって何が大事な価値観かよく考えてほしい』と述べてきました。その結果がこれです。非常に落胆しています」などと書き込んでいる。』(6月18日付産経新聞)


【プロとファンの関係】

「サンデーモーニング」という番組は僕もよく見ていますが、田原総一郎が司会していた「サンデープロジェクト」などの硬派の番組とは違って、日々のニュースに対して専門分野の違うゲストたちが普通の市民として意見を述べ、視聴者はそれをお茶の間でくつろぎながら見るといった趣向の番組です。

だから、出演者の間で口論になったり、刺々しい雰囲気になったりするのはテレビ局としては好ましいことではないでしょう。江川氏と張本氏の岩隈投手を巡るちょっとしたイザコザもその類と判断しているのではないでしょうか。それはそれで視聴者としては納得できることです。

しかし、納得できないことがひとつあります。それは張本氏の言動です。岩隈投手の評価に関してファンとして反応した江川氏に対して、野球のプロである張本氏が本当に「あいつは番組から外せ」といったとしたら、それはあまりにも紳士的ではない大人げない言動ではないでしょうか。プロがひとりのファンに対して振る舞う言動ではないでしょう。過去の栄光が輝かしければ輝かしいほど、あるいは権威を持って長くなれば長くなるほど、こういうことが当たり前になってくる、それが人間の性と言えるのかも知れませんが・・・傲慢になっていないか、張本氏に反省してもらいたいと思います。

  



2010年06月18日

【メガホン訴訟】

野球観戦に熱中するあまり、「ついやってしまった」のでしょうか。

『阪神甲子園球場(兵庫県西宮市)でプロ野球を観戦中、メガホンで頭をたたかれ、首をねんざするなどしたとして、大阪市の女性が、近くにいた大阪府守口市の男性に、治療費など計約1850万円の損害賠償を求めた訴訟の判決が11日、大阪地裁であった。窪田俊秀裁判官は「メガホンの硬い部分で強打する行為が、社会通念上容認されるとは到底言えない」として、男性に約24万円の支払いを命じた。

 判決によると、女性は04年4月、アルプス席で職場の同僚や、男性ら7~8人と一緒に観戦。阪神が得点した際、女性より1段上の席にいた男性にメガホンで頭をたたかれ、首のねんざなど約1カ月のけがをした。

 窪田裁判官は、男性が試合後に女性の知人にたたいたことを認めたとの証言や「抗議すると男性がしまったという表情をして謝罪した」との女性の供述などから、「女性の主張は一貫し、不自然な点もない」と判断、治療費や慰謝料などを認定した。ただ「めまいや頭痛などの後遺症害が残った」との主張に対しては因果関係を認めなかった。

 男性は「メガホンで軽くたたき合うことはあったが、熱狂の中で通常起こりうる程度」として、けがをさせたことを否定していた。』(6月11日付 毎日新聞)


【本格的訴訟社会】

この新聞記事だけでは事実関係すべてがわかるわけではありませんが、少なくとも判決では男性が敗訴したことは間違いありません。メガホンで女性の頭を叩いて首がねんざするというのは、相当の力だったのでしょう。加害者と被害者がもともと知り合いかどうかはこの記事からはわかりませんが、やはり男性側の行きすぎた行為だと言わざるを得ないでしょう。

もう20年以上前に、タイム誌などにときたま特集記事が組まれたことがありました。そのカバーストーリーのタイトルは「訴訟社会(litigious Society)」。当時から米国では些細なことでも訴訟に持ち込む市民とそれを援護する膨大な数の弁護士による「訴訟社会」が社会全体のコストを大きく上昇させているという社会状況があったのです。それが今、日本にも表れてきている。

今回の野球観戦中の判例を見てもわかるように、裁判に訴えるということはいい面、わるい面両方あるのですが、弁護士の数の過多などには関係なく日本も確実に米国型の「訴訟社会」の仲間入りをしたということは間違いないようです。個人の権利擁護と社会のコストという二つの側面。みなさんはどう受け止められますか?
  



2010年06月17日

【英国政府が支援】

いよいよ英国政府が乗り出すことになりそうです。

『キャメロン英首相は10日、米メキシコ湾で起きた英石油大手BP<BP.L>の原油流出事故をめぐり、同社を支援する考えを表明した。また、オバマ米大統領との会談でこの問題について協議する意向を示した。
 アフガニスタンを訪問中のキャメロン首相は原油流出事故について記者団に対し「これは環境上の大惨事だ。状況に対処する上でBPはできることをすべて実施する必要がある。英国政府は支援する用意がある」と述べた。
 「米政府の不満は完全に理解できる。最も重要なことは(事故の)影響を抑制し問題の把握に努めることだ。これについて来週、米大統領と協議する」と語った。
 ロンドンの関係筋によると、キャメロン首相とオバマ大統領は週末に電話会談を行う予定。』(6月10日付ロイター通信)


【拡大する被害】

それにしても米国のメディアは連日、このBPによる原油流出事故について報道していて、その責任追及は事故を起こしたBPはもとよりオバマ政権にまで及んでいます。それもそうでしょう、毎日毎日海底の破損したバルブから出る原油の映像や打つ手もなく茫然と立ちすくむメキシコ湾沿岸の漁師たちの姿を見ていると、僕でも事故当事者のBPやオバマ政権は何をやっているんだと思いたくなります。

実際、BPによる原油ストップ作戦は何度も失敗し、事故から50日以上経った今でも止まっていないのです。

【もうひとりのキャメロン】

先日、iPhoneでラリーキングライブ(Larry King Live)を見ていたら、キャメロン氏が出てBPを支援したいと言っていました。キャメロンとはいっても英国首相のキャメロン氏ではなく、あの「タイタニック」や「アバター」の監督ジェームス・キャメロン氏です。キャメロン監督は「タイタニック」を作る過程で様々な深海探査技術を学び、深海探査ロボットなどについても詳しいとのことで、その知識を生かしてBPや米国政府の力になりたいと力説していました。

特にキャメロン監督の発言で印象深かったのは、深海での作業の複雑さと難しさを強調していたことでした。海面から数千メートル以上もの深海では、潮流のちょっとした変化や予測できないことが多々あり、ましてや大量に流出する原油のパイプに蓋をして止めるなどと言うことは至難の業であり、そのあたりの現実をよく知る必要があるということでした。素人目にはBPは何をやっているんだともどかしい気持ちや怒りばかりが先行してしまいがちですが、そもそもこんな深海での作業は今まで人類が経験したことのないことなのだと冷静に見直してみる必要がありそうです。

いづれにしても、おそらく今回の原油流出事故は、かつてない規模での深海での原油採掘失敗となり、その環境に与える影響だけでなく、今後の深海での原油採掘のあり方から米政権への影響まで幅広い社会的・政治的影響を及ぼし続けることになるでしょう。キャメロン氏のように様々なジャンルの人が英知を出し合って解決に向けた努力が実っていくことを祈るばかりです。  



2010年06月16日

【始まった熱い「戦い」】

日本でも書籍の電子化を巡る熱い戦いがすでに始まっています。

『米アップルの情報端末「iPad(アイパッド)」が人気を集める中、書籍を安く電子化し、iPadなどで読めるようにする業者が現れた。

 個人が私的にコピーする以外の複製は著作権法で禁じられており、日本文芸家協会は、著作者が出版社に委託した複製権の侵害にあたるとして業者への抗議を検討している。

 東京のある業者は4月、本を裁断して1ページごとにスキャナーで読み取り、PDFと呼ばれる電子文書形式に変換するサービスを始めた。本の送料は自己負担だが、1冊分のデータを100円でホームページからダウンロードできるサービスが評判を呼び、注文が殺到。スキャナーの台数などを増やしたが、注文から納品まで3か月待ちという。

 業者は「個人が複製するのは合法。個人の依頼を受けて代行しているだけで、著作権法違反ではない」と主張する。都内の別の業者も5月末に営業を始め、2日間で200人以上の申し込みがあったという。

 一方、日本文芸家協会の三田誠広・副理事長は「営利目的の業者が利益を得るのは、たとえ私的複製でも複製権の侵害」と主張する。

 著作権問題に詳しい福井健策弁護士は「私的複製は個人が自ら行うのが原則。代行は基本的に認められず、私的複製と言うのは難しい」と話している。』(6月12日付読売新聞)


【電子化を阻むもの】

アメリカやヨーロッパの一部の国々においては、キンドルの登場によって、書籍の電子化が市民レベルにまで急速に広まっています。それは英語という言語で書かれた書籍が中心で、それらの国々では書籍の電子化がすでに相当広まっていたのです。

ところが、iPadが上陸した日本では書籍の電子化に関しては相当事情が異なっているようです。ご存じの通り、一部の雑誌や新聞などは電子化によってすでにiPadでも読めるようになっていますが、大半の日本の書籍は日本語で書かれているという理由だけでなく、別の理由でまだまだiPadで即読めるというかたちにはなっていません。

なぜか?もちろん、その第一の理由はこの記事にもある著作権の問題です。とりわけ、著作権の二次使用の問題、すなわち、出版社が作者から電子化の許諾を得ていないという問題が大きく聳え立っていることがあります。

そしてもうひとつの問題は、日本では本の流通の仕組みや権利関係が複雑だということです。例えば、本の卸売をしている取次業者にとっては本の電子化で自分たちの仕事が奪われるという危惧もあって、電子化には極めてネガティブなのです。

しかし、時代は変わりつつあります。今回の業者のように次々とニッチの商売を狙って日本の流通網や著作権のしらがみをかいくぐっていく業者が増えてきて、それが消費者のニーズにマッチし、支持されるようになればベルリンの壁のように古い業界の壁など一瞬のうちに消滅してしまう日が訪れるでしょう。

本の電子化を巡る動きは、これから見逃せないですね。

  
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2010年06月15日

【勝った!!】

初勝利、ニッポン。素晴らしい試合でした。

『サッカーW杯・南アフリカ大会第4日(14日、日本-カメルーン、ブルームフォンテーン)E組の日本-カメルーン戦が行われ、日本代表は前半、本田のゴールで先制。後半は防戦一方だったが1点を守り切り、今大会初勝利をあげた。岡田監督は98年のフランスW杯から4戦目で念願の初勝利となった。

 前半序盤は両チームともシュートチャンスすら無く、静かに試合が進んでいたが前半38分、右サイドでボールを受けた松井が相手のマークを外してファーサイドへ左足クロス、左足でボールを受けた本田がGKの位置を確認してからシュートを左足で突き刺し日本が先制した。

 後半に入るとカメルーンが攻勢となり、日本は自陣でのプレーを強いられる展開。カメルーンは後半30分に3人の交代枠を使い切るが得点を奪えなかった。

 日本は本田の1点を守り切り、南アW杯で初勝利し1次リーグ突破へ貴重な勝ち点3をあげた。岡田監督は98年のフランスW杯から4戦目、12年越しの初勝利となった。』(6月15日付サンケイスポーツ)


【次はオランダ戦】

今、午前1時を回ったところですが、見ていてよかった。日本がW杯初勝利となりました。対戦相手のカメルーンは8年前に大分県の中津江村で合宿したチーム。中津江の前の町長も南アフリカに応援に行っているとのことですが、なんといっても正々堂々と戦って日本チームが勝ったのですから、納得されたのではないでしょうか。

さあ、ニッポン、気を緩めずに次のオランダ戦にも勝利してほしいですね。

  



2010年06月14日

【首相訪問】

鳩山前首相に続いて菅首相が宮崎を訪問した。

『菅首相は12日午前、口蹄疫(こうていえき)の被害が拡大している宮崎県を訪れ、被害に遭った宮崎市内の畜産農家を視察した。口蹄疫の発生以降、首相が被害農家を視察するのは初めて。

 菅首相は、名種牛として知られ、殺処分された「安平」を育てた繁殖農家を訪れ、農場を視察。生活支援の要請を受け、「感染拡大をいかに抑えるかに全力を挙げたい。(経営)再建できるよう手当てしていきたい」と語った。

 その後、宮崎県庁で東国原英夫知事らと今後の対策などを協議。首相は「国家的危機との認識を持っている。政府の責任者として全力を挙げる。必要なことは人、物、金含めて対応していきたい」と強調した。

 鳩山前首相は、宮崎県が4月20日に口蹄疫発生の疑いを発表してから1か月半が経過した6月1日になって初めて宮崎入りしたが、視察は行わなかった。菅首相が就任5日目で現地入りし、被害農家に足を運んだのは、さらなる口蹄疫の拡大が確認されたことを受けたもので、鳩山政権が初動の遅れを批判されたことが念頭にあるとみられる。

 菅内閣では、内閣発足翌日の9日から3日連続で口蹄疫対策本部の会合を開き、首相が「危機管理上の重要な課題として、内閣の総力を挙げて取り組む覚悟だ」と強調している。 』(6月12日付 読売新聞)


【リーダーの危機対応】

2001年にイギリスで発見された口蹄疫は、最終的には2000件、645万頭もの感染がイギリス全土の広範囲の地域で確認され、終息するまでに殺処分された家畜は1千百万頭、観光業なども含め被害総額は1兆4千億円にものぼったと言われています。このときの教訓は2007年における口蹄疫発見の際に生かされ、迅速な家畜の移動禁止措置などにより感染の拡大は起こりませんでした。

おそらくイギリスにおいても2001年の口蹄疫被害のときには危機意識が薄く、国家のトップリーダーたちの動きも鈍かったのではないでしょうか。今回の宮崎県の口蹄疫被害もこの2001年のイギリスの失敗に近いようです。

とにかく、今はこれ以上の被害拡大を止めることが先決です。そのためにも被害を受けている畜産農家や関係者への全面的な支援を約束することで、関係者の不安を払しょくし、国と農家と関係者が一丸となって感染拡大阻止のための対策を実行していくことしかありません。そういう意味で、まず現地を視察した菅新首相就任後の迅速な行動は、当然ではありますが必要な動きだと思います。後は農家の支援や感染拡大阻止の実効策などが試されるでしょう。

僕らも僅かながらではありますが、義えん金などで宮崎県の農家の方々を支援していきたいと思っています。

  


2010年06月10日

【ユニークな試み】

これはやってみる価値がありそうです。

『ネットで魚を釣ったら本物が自宅に届いた――バーチャルとリアルが交錯する世界初のネット釣りゲーム大会が6月3日始まった。

 ブログパーツを設置すれば無料で参加でき、大物を釣り上げた勇者は本物の魚を味わえる。ゲーム名はずばり、「キャッチ&イート」だ。

 釣り船予約サイト「釣割」(ちょうわり)を運営するB.Creationが運営。無料で配布しているブログパーツをブログやWebサイトに設置すれば参加できる。

 さおと浮き、針を選んでスタート。ポイントを選んで浮きを投げ入れ、アタリがあればさおを引き、針にかかればリールを巻いて釣り上げる。アタリを見極めるタイミングやリールの巻き方などが釣果を左右するポイントだ。シマアジ、カンパチ、マダイ、ヒラメといった19種類の魚を釣ることができ、釣った魚の大きさで合計ポイントを算出する。

 3日に始まった「第1回キャッチ&イートGRAND PRIX」は、合計ポイントで順位を競う釣り大会だ。参加は無料だが、「釣割」への登録が必要。大会は9月30日まで行い、合計ポイントが1~10位のランキング上位者と、100位、500位、1000位といったキリ番のユーザーなどに、賞品として実際に鮮魚をプレゼントする。

 鮮魚を贈るのは、釣った魚を食べる楽しみを知ってほしかったためだという。同社は「SNSなどでも釣りゲームは人気だが、魚を釣れた時にもらえるものはポイントなどが多い。自分で釣った魚を食べるという釣り本来の楽しみを知ってもらえれば」としている。』 (6月4日付 ITmedia News)


【新しい販促方法】

このバーチャル釣り大会を主催するのは釣り船予約サイト「釣割」(ちょうわり)を運営するB.Creation。このサイトから全国の釣り船を予約できるというスグレものです。実際、僕もこの記事を読むまではこういうサイトがあるとは知らなかったのですが、世の中変わりましたね。以前はどこにどういう釣り船があるかなんてよっぽどの釣りファンでないとわかならかったでしょうし、ましてや釣り船予約を全国規模で出来るなんて想像だにできませんでした。でも今はこんなサイトのおかげでやろうと思えばどこの釣り船を誰でも予約できてしまうのです。

そしてもっとお客を増やそうと、この釣り船予約サイト「釣割」(ちょうわり)はサイト設置5周年を記念して今回のバーチャル釣り大会を主催したということです。バーチャルで釣りを楽しんで、本物が送られてくる。なんか釣りファンならずとも、ワクワクしてきませんか。バーチャルとリアルの世界を融合する新しい販促方法。面白いですね。  


2010年06月08日

【資料はiPadでOK】

家電店自身がその活用に力を入れ始めました。

『ベスト電器は1日、資料の電子化を進める目的で、社内会議で米アップルの新型情報端末「iPad(アイパッド)」を導入すると発表した。全国的に品薄が続く中、約10台を確保し、今月から役員クラスの会議で使用する。台数がそろえば、すべての会議で使用するという。

 これまで、会議の出席者ごとに作成していた紙の資料に代えて、社内のサーバーコンピューターに作った資料データを出席者がアイパッドで閲覧する。アイパッドは社で一括管理し、会議終了後は返却する。

 ベスト電器経営企画部は「資料作成にかけていた手間とコストを省くことができる。資料の社外流出を防止にも有効」とする。アイパッドの操作性の良さも導入理由の一つという。

 ベスト電器は、福岡、熊本、沖縄の3店でアイパッドを販売。予約好調で入荷待ちの状態が続いている。』(6月2日付産経新聞)


【ビジネスの可能性広がる】

iPadが日本で発売されてまだ1週間ほどしか経っていませんが、発売以来様々なメディアで取り上げられ、その汎用性に期待が高まっています。

特徴的なのは、個人利用は言うに及ばず、そのビジネス利用についてすでに多くの企業が活用を模索していることです。この記事のように地場大手のベスト電器もその一例です。

他にも大量の画像や動画を手軽に持ち運びでき、鮮明な画像をその場で見せることが出来ることから、手術室で使うと言った医療現場での活用や、美容や衣料など様々な営業現場での活用など次々と新しいアイデアが出てきています。まさにプラットフォームとしての役割に徹するiPadのような製品を生みだすことが出来るアップルやグーグルがこれからマーケットを席巻するという典型的な例でしょう。これから多様なビジネスシーンでiPadと遭遇することが増えそうですね。
  



2010年06月07日

【瀬戸内海の島「美術館」】

みなさんは直島(なおしま)ってご存知ですか?僕はつい最近までその島の存在すら知りませんでした。ふとしたきっかけでその存在を知って、それがタイム誌にも特集されていたことを思い出しました。それは、5月10日号のタイム誌のGlobal Adviserのコーナーに「直島を訪ねる5つの理由」("Five Reasons to Visit Naoshima", p.103, Global Adviser, TIME magazine issued on May 10, 2010)に掲載された記事です。

【直島の成り立ち】

直島は、20年ほど前はさびれた小さな漁業の島だったですが、今は島全体が現代アートを表現する自然の美術館になっています。その名前は「ベネッセアートサイト直島(Benesse Art Site Museum)」。その名のとおり、、岡山市に本拠を置く教育関係企業ベネッセコーポレーションが、瀬戸内海に浮かぶ離島・直島(香川県直島町)で展開する、現代美術に関わるさまざまな活動の舞台となっているのです。

タイム誌にも紹介されるくらいですから、世界的にも有名な芸術の島として知る人ぞ知る場所であり、外国人の訪問客もよく訪れているとのこと。タイム誌はベネッセはこの「芸術の島」の魅力として5つの理由を挙げています。

1. ベネッセハウス・・・建築家・安藤忠雄氏が自ら設計し、ホテルと美術館を融合した施設。安藤氏のコレクションも収蔵されている。

http://www.naoshima-is.co.jp/?index#/house/art

2. 本村「家」プロジェクト・・・島内の集落・本村(ほんむら)の、今は使われていない古民家の修復・町並み保存と同時に、江戸時代に作られた神社も含めて現代美術のインスタレーションを組み合わせて恒久展示場としたもの。中には新築の建物もある。

http://www.naoshima-is.co.jp/?index#/art/shrine

3. 007 Man With The Red Tattoo Museum・・・普通の美術館というよりジェームズ・ボンドの記念品を集めたマニアの部屋のような場所。直島を舞台にしたレイモンド・ベンソンの007の小説の名前にちなんだもの。

http://www.naoshima.net/en/sights_and_activities/007_museum/index.html

4. 地中美術館・・・地中美術館は、その名の通り自然環境に溶け込むように地中に作られた美術館で、自然と人間を考える場所として、2004年に設立され、クロード・モネ、ウォルター・デ・マリア、ジェームズ・タレルの作品が安藤忠雄設計の建物に永久設置されています。

http://www.naoshima-is.co.jp/?index#/chichu

5. I Love Yu ・・・画家の大竹伸朗氏によるお風呂の「湯(Yu)」と機能的なアートのインストレーションを掛けた場所。外側も内側もお風呂のモザイク壁のようなアートであり、お風呂につかって見るのが最高の楽しみ方だという。


どうです、一度行ってみたくなりませんか?

  


2010年06月04日

【関心低下?】

5月24日の韓国戦の敗北以来、サッカーの日本代表に対する期待感が日増しに低下しているようです。

『世論調査機関の中央調査社は3日、開幕を目前にしたサッカーのワールドカップ(W杯)南アフリカ大会に関する全国意識調査の結果を発表し、「非常に関心がある」「ある程度関心がある」の回答は計41.2%で、前回ドイツ大会の54.2%から大きく低下した。
 テレビなどでの試合観戦も、「時間があれば」などの消極的な回答を含め、「見る」は47.1%にとどまった。「まったく関心がない、分からない」は38.1%に上った。
 これは日本代表への期待度を反映しているとみられ、日本の成績予想で「1次リーグ敗退」は26.2%で4人に1人強の割合。「決勝トーナメント進出」は38.1%で前回大会前から約15ポイント減。「優勝」は1.8%だった。優勝予想ではブラジルが24.6%で大差のトップだった。
 4月に行った調査は無作為に選んだ全国20歳以上の男女4000人を対象に個別面接し、1315人から回答を得た。』(6月3日付時事通信) 


【日本が消える?】

日本人の自分たちの国に対する関心だけが問題なのではありません。海外から見た日本そのものの存在感がどんどんなくなってきているようなのです。

政治の世界がその典型例です。一昨日の鳩山由紀夫首相の突然の退陣表明によって、民主党代表選に出る菅直人財務相は韓国・釜山で4~5日に開かれる20カ国・地域(G20)の財務相・中央銀行総裁会議の欠席を決めたと報じられていますが、これもその一例です。金融にど素人の亀井大臣は言うに及ばず、政治の混乱で国際舞台での日本の存在感はどんどん低下してきているのです。

政治だけではありません。ビジネスウィーク誌やタイムといった欧米の雑誌の経済面や文化面などに掲載される日本人や日本の企業の記事はめっきり少なくなりました。今までもどちらかと言うと少なかったのですが、最近はトヨタ問題など悪いニュースがときおり載るくらいで、全く日本の存在感はなくなっているというのが正直なところでしょう。

一体、日本はこれからどうなっていくのか、不安ばかりが募る今日この頃です。

  


2010年06月03日

【一寸先は闇】

一寸先は闇というのはこういうことを言うのでしょうか。

『鳩山由紀夫首相は2日、民主党の衆参両院議員総会で「職を引かせていただく」と述べ、正式に辞意を表明した。また、小沢一郎幹事長も辞任することを明らかにした。

 鳩山首相は冒頭、「国民の皆さん、本当にありがとうございました」「国民の(政権交代の)判断は決して間違っていなかった」と所感を述べた後、普天間問題や政治とカネの問題を上げ「私自身も職を引かせていただく」と述べ、辞意を明らかにした。

 鳩山首相は普天間問題で米軍基地の沖縄県外移転への意欲を振り返る際、目をうるませる一幕もあった。』(6月2日付産経新聞)


【戦略なき迷走】

それにしてもぶざまなオウンゴールというか「敗北」である。政権交代という偉業を成し遂げた後、たったの8カ月で崩壊した鳩山政権。これは鳩山首相だけの責任ではなく、民主党という党全体の問題であることはいうまでもない。民主党の5つのマニフェストはどれひとつとして実現に向けた道筋がついたといえるものはない。それどころか、最も大きなマニフェストである「税金の無駄遣いと天下りの根絶」は郵政改革ひとつとってみてもまったく逆行していると言わざるを得ない。国家戦略なき迷走を続ける民主党にとって、単に首相と幹事長の首をすげ替えるだけでは国民の信頼を取り戻すことは至難の技だろう。

ただひとつ、とりあえずよかったと思えるのは、郵政国営化という、選挙基盤だけが目当てで、時代に逆行する金融財政の素人大臣も内閣総辞職でやめざるを得ないこと、郵政改革法案が継続審議になってしまうことぐらいだろうか。

第二自民党のようなことを続けていては、民主党の未来はない。そして政治の迷走がこれからも続くのであれば、日本の未来もない。  



2010年06月02日

【遅すぎた訪問】

だれもがそういう言葉をぶつけたくなるのではないでしょうか。

『「今さら何をしに来たのか」。

 宮崎県の口蹄疫(こうていえき)発生から40日余りを経て、1日午前、初めて現地を訪れた鳩山首相に、地元では期待よりも不満や疑問の声が渦巻いた。予定では、現地滞在はわずか2時間半。連日の対策に追われる農家や自治体関係者らを県庁に集めて懇談するだけの訪問日程に、「現場を見なければ我々の苦しみが分かるはずがない」と批判の声も上がった。

 首相は、県庁入り口の消毒マットで入念に殺菌し、2階応接室で東国原英夫知事や2人の農家代表らと懇談した。冒頭、「発生農家のみなさんが苦労されていることに対し、遅ればせながら感謝申し上げたい」と神妙な面持ちで切り出した。その後、感染拡大防止のためには全頭殺処分という厳しい対策を取らざるを得ないことを強調し、農家の理解と協力を求めた。

 これに対し、懇談した農家代表の一人、川南(かわみなみ)町の養豚農家、河野宜悦(かわののりよし)さん(48)は、終了後、「会わないよりは、会って良かったと思うが、首相には現場に来て、空になった畜舎を見て、肌で何かを感じてほしかった」と淡々と語った。』(6月1日付読売新聞)


【危機意識なき首相】

それにしてもなぜこうもズレているのかと僕でも思います。今頃たった2時間半訪問して宮崎の痛みを理解することは困難でしょう。訪問するんだったらなぜもっと初期の段階で行かなかったのか。まったく理解に苦しみます。

きっと沖縄も同じような感覚ではないでしょうか。「今頃何しに来たんだ」と誰もが叫びたくなるでしょう。日本国のトップとして訪問するなら迅速に、しないのであれば首相としてのリーダーシップを別の形で発揮すべきだったと思います。

そう考えると女子プロゴルファー・横峯さくらさんの賞金寄付のタイミングはなんと早かったことか。地元の人間だからこそ痛みがわかり、すぐにレスポンスが出来たのでしょうが、それにしても彼女の英断は立派でした。

口蹄疫がまん延して、先行きがまったく見えない宮崎の人々の苦しみ。それを少しでも理解するならば、真っ先に義援金でも寄付金でもいい、自らが行動を起こすことだと思います。今からでも遅くはない。僕もやろうと思います。
  



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海や山、自然が好きな九州男児です。あらゆる機会をとらえて、時代の変化をいつも感じていたいと思っています。
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