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2011年01月04日

【あの転倒男?】

「禍を転じて福となす」とはまさにこんな人のことを言うのではないでしょうか。

『商売繁盛の神様「えべっさん」の総本社、西宮神社(兵庫県西宮市)で、毎年1月10日に行われる「開門神事 福男選び」。99年にトップを走りながらゴール直前で転倒し、同年のクリスマスイブにはオートバイで転び右足に後遺症が残った男性がいる。その後、開門神事で献身的に活動し、神社の後援団体「開門神事講社」の初代講長に就任、裏方の雑踏警備などを担当する。「全ての人に福を持って帰ってほしい」と願っている。

 開門神事は、門から本殿までの約230メートルを駆け抜け、上位3人はその年の福男と呼ばれる。同県尼崎市の会社員、平尾亮さん(34)は大学陸上部の現役選手だった97年と98年、2度にわたり2着の「二番福」に輝いた。

 しかし、翌99年の福男選び。1列目中央の絶好の位置からスタートを切り、先頭を走ったが、ゴールの本殿前約5メートルで、足がもつれて転倒、後続に次々抜かれた。そのシーンはテレビで繰り返し放送され、「日本一不幸な男」と呼ばれた。この年のクリスマスイブには、オートバイで名神高速を走行中に転倒、大型トラックにひかれ大けがをした。

 入院生活で、ふさぎ込みがちだった平尾さんを前向きに変えたのが、大学の同級生の言葉だった。「えべっさんが、命を守ってくれたんじゃないか」

 次第に感謝の気持ちが湧き、01年には一時退院して松葉づえで福男選びに参加した。

 8年前からは開門神事の度に整理券を配ったり、交通整理をしたりするなどボランティアをした。神社側が福男選びの元参加者に呼び掛け、09年に設立した開門神事講社の初代講長に就任。本番では危険なゲタ履きで走る人がいないかなど、服装指導も担当する。

 今年の開門神事でも、平尾さんは松葉づえをつきながら安全を守る。「もし(1着の)一番福になっていたら、その後は開門神事に関わっていなかった。本殿前での転倒も、交通事故も不幸ではなく、えべっさんと自分とを結びつけてくれた一つの出来事だったと思っている」と語った。』(1月3日付毎日新聞)


【今でも鮮明に記憶】

この開門神事での転倒事件、僕も今でもはっきりとテレビの映像を覚えています。この記事で99年にあったと書いてあるのでもう10年ちかく前のことだったんですね。それほど時間が経ったとは思っていませんでしたが、あの時必死で本殿に向かって走っていく無数の若者たちの中で、ゴール寸前に転倒して涙を呑んだ平尾さんの姿は何度も何度もテレビのニュースで放映されました。「なんとドジなんだろう。」と僕もそのときには思ったものでした。

その平尾さんが、同じ年のクリスマスにもバイクで転倒して怪我をしたことや、その後一時落ち込んだものの、「えべっさんが命を守ってくれた」との思いから気を取り直し、それからは開門神事に参加者の事故防止のために自己奉仕に取り組んでいたとは本当に素晴らしい話ですよね。

人間いつどんなときに、どんなことが起こるかわかりません。今を精いっぱい生きることと、どんな不幸なことが自分に降りかかっても決してあきらめないで、逆にそれをバネにして常にプラス志向で生きることの大切さを平尾さんは身をもって教えてくれました。

ありがとう、平尾さん。2011年の最初に記事としてふさわしいと思いブログに取り上げさせていただきました。さあ、新しい年を迎えて僕らもみなさんも平尾さんに負けないように頑張っていきましょう。  




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海や山、自然が好きな九州男児です。あらゆる機会をとらえて、時代の変化をいつも感じていたいと思っています。
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