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2011年08月28日

【原子力ムラの思惑】

露骨な原子力ムラの思惑が海江田氏に向かっています。

『民主党代表選をめぐり、経済産業省や電力業界で、小沢一郎元代表らの支持を受けて先行する海江田万里氏への「待望論」が高まっている。経産相としてエネルギー政策への理解が深く、原発再稼働にも前向きな姿勢を示しているためだ。菅直人首相の「脱原発」に翻弄され、経産省や東電の解体論も取り沙汰されただけに、海江田氏をもり立て、巻き返したいとの思惑も透けて見える。

 「まさかここまで有力候補になってくれるとは」。経産省幹部は、海江田首相誕生への期待を隠さない。

 28日の民主党の代表選挙候補者討論会。海江田氏は経産省改革について、「原子力安全・保安院の分離は決まった。資源エネルギー庁のあり方は、これから検討しなければならない」と述べ、慎重に議論していく姿勢をにじませた。

 対抗馬と目される前原誠司氏が「国鉄や電電公社の改革に匹敵するテーマとして、(電力行政の)改革に取り組む」と、踏み込んだ発言を繰り返しているのとは対照的だ。

 菅首相は原発事故を契機に経産省や東電を敵視。首相周辺では「エネ庁分離どころか、産業、通商など政策ごとに解体再編する案も浮上していた」(関係筋)という。東電についても国有化論に加え、送電部門の分離論がくすぶっている。

 原発再稼働問題では、海江田氏が奔走し九州電力玄海原発の地元から同意を取り付けた直後に、菅首相が「ストレステスト(耐性検査)」の実施を唐突に打ち出し、はしごを外された経緯がある。

 海江田氏は27日の共同会見でテスト終了後の再稼働について、「年内ぎりぎりになる」と述べ、具体的なスケジュールに言及した。地元同意の難題は残るが、電力業界は「首相となって自ら動いてもらえれば、事態の打開につながる」(関係者)と期待する。

 電力安定供給のめどもなく脱原発をぶち上げるなど、菅首相の思い付きと感情論に振り回されてきただけに、今後のエネルギー政策や電力行政改革について、「現実に即した冷静な議論ができる首相」を待望する声は多い。』(8月28日付産経新聞)

【国民を愚弄し続ける原子力ムラ】

発送電分離まで踏み込んで原子力ムラの逆鱗に触れた菅総理をやめさせるため経済界をも巻き込んで「菅降ろし」を画策し、実際に総理退陣に成功した原子力ムラの勢力が、民主党総裁候補として有力視されている海江田氏に注目しているそうです。なぜなら、彼らもあの国会で泣きじゃくるなどの醜態をさらし政治生命が終わったのではと思っていた海江田氏が今になって小沢元民主党代表が担ぐ操り人形として民主党総裁の最有力候補として浮上してくるとは思っていかなかったのでしょう。

それにしても、あれだけの核惨事を起こしておきながら、その反省も微塵もなく、責任をすべて菅首相におっかぶせて自らの利権の温存を図るのみの経産省、電力業界の体質には本当にあきれかえります。国民の命など守る気などさらさらない原子力ムラの人間達にこれ以上媚びるような首相が出てきたら日本は本当に危ない。このまま原発が止められずに既存の原発が再稼働され温存されていくならば、いづれフクシマ以上の核惨事によって日本が壊滅する日がやってくるでしょう。それほど事態が切迫していることを少なくとも菅首相は3/11をくぐり抜けた一国のトップとして認識していました。そのとき、海江田氏は何をしていたか?経産省の役人のいいなりになっていただけではなかったか。こんな人を首相にしたら、せっかく菅首相があの修羅場の中で死守しようとした脱原発へのわずかな道筋もひっくり返されてしまうでしょう。

フクシマの悲劇をこれ以上広げないためにも、最低限、海江田氏が民主党総裁になることだけは避けられないものでしょうか。自分の言葉も信念もない人に子どもたちの大事な命を預けるようなことは絶対にできません。  




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