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2011年09月07日

【人気の沖縄】

それにしてもすごい増加です。

『沖縄への修学旅行が今年は急増する見込みで、10~12月の繁忙期に観光バスが不足する懸念が生じている。例年の需要に東日本大震災の影響で沖縄への行き先振り替えが加わり、過去最多の来訪が予想されているためだ。旅行関係者は「需要の急増でバスが全然足りない」と焦っている。旅行会社とバス会社が対応に追われており、沖縄観光コンベンションビューロー(OCVB)は近く、関係各社と連絡会を開いて対策を協議する。

 2011年の修学旅行は予約を含めて45万616人(2553校)で過去最多となる見込み。目的地を沖縄に変更した学校が122校(1万4856人)あり、総数では昨年を1万2000人以上上回る。さらに約半数の24万4651人(1145校)が10~12月に集中。旅行関係者によると「旅行各社の8月上旬の推計ではバスが月600台ほど足りない」との見方も出ているという。

 沖縄バスでは、約80台の観光バスの予約がすでに満杯。振り替え特需のほか、経営改善のために減車していることも背景にあるという。琉球バスは需要が10月前半と12月前半に集中し満席の状態。外国客の増加も重なれば、さらに足りなくなる見通しで、担当者は「県全体で誘致に取り組んでいる責任もあるので、各業界との調整は急務だ」と指摘している。』(8月30日付沖縄タイムズ)


【安全・安心の効果】

沖縄を訪れる観光客は7月、8月までは東日本大震災の影響で前年割れが続いているそうですが、オフシーズンの10月~12月にこれだけの修学旅行客の増加が見込まれれば沖縄にとっては思いがけない朗報ではないでしょうか。

大震災後観光客が減っていたと言う理由は、中国や韓国など海外からの観光客の減少が響いているのではないかと思います。でも日本人の観光客はかえって増えているのではないか、あるいは今回の修学旅行の増加だけでなく今後は日本の他の観光地よりも増えて行くのではないかと思います。なぜでしょうか?

それは「安全・安心」の効果です。3月11日の東日本大震災とそれに続く福島原発の核惨事によって関東から東の東北エリアは観光地として敬遠されているのが実態です。それはもちろん、放射能汚染が広がっていることが人々の不安心理を募らせているからです。東北地方の方々にとっては死活問題なのですが、政府の後手後手の対応ぶりから見ると、原状回復にさえ相当の時間がかかるのはやむを得ないでしょう。

それに対して沖縄は、もともと南の楽園として観光にはもってこいの地域ではありますが、それとともに日本の一番西のはずれにあって、今人々の不安の種である原発もありません。偏西風は西から東へ流れて行くことが多いので、風向きの点でも最も放射能汚染からは遠い地域となります。このことが学校を含め多くの日本人が沖縄に注目する本当の理由ではないでしょうか。

実際、8月に沖縄を訪問した時、撤退を考えていた大手マンションディベロッパーが3/11以降息を吹き返したという話を聞きました。なぜなら、空室だらけだったそのディベロッパーのマンションが震災後あっという間に本土からの買いでほとんど売り切れたというのです。

放射能を心配しなくていい生活というものがどれほど人々に安全・安心を与え、経済にもプラスの効果をもたらすか、私たち日本人はこの沖縄の例をしっかりと胸に刻んでおくべきだと思います。  




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