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2011年09月14日

【フランス政府に衝撃?】

フランスの核廃棄物処理施設で爆発があったとのニュースが世界を駆け巡りました。

『フランス原子力安全当局(ASN)によると、南部ガール県マルクールの核廃棄物処理施設で12日、爆発があり、1人が死亡、4人が負傷した。1人は重体という。爆発による施設外への放射能漏れはないとし、警察も施設外での放射能汚染はないとしている。

 爆発は、核廃棄物を熱で溶かす溶融炉で発生。爆発原因は不明だが、炉内で完全に収まったという。

 同施設は仏電力公社(EDF)<EDF.PA>が所有し、核研究センターに隣接している。原子炉は施設されていない。』(9月12日付ロイター通信)


【火消しに躍起】

その爆発事故後のフランス政府の対応が興味深いです。フランス政府は事故からわずか2時間後にコシウスコモリゼ・エコロジー相を現地へ急派し、原子力を推進する原子力庁は爆発事故直後から「原子力事故ではなく産業事故」と位置づけたそうです。もちろん、事故直後から「放射能漏れもない」と発表しています。

これってどこかで聞いたことのあるような対応ではありませんか?フクシマの核惨事が起こる前は何か原発の事故があると日本政府もフランス政府と同様、「放射能漏れはありません。」、「ただちに健康に影響はありません。」といった発表を即座にしていました。たったの数時間で事故原因がわかるはずのない大事故であっても同じです。そしてその結果が地獄のようなフクシマの核惨事。

そうです、フランスも日本も政府の「広報活動」が功を奏して、国民は原発が事故を起こしても大丈夫と信じていたのです。今回のフランスの事故はフランス政府の発表通り、放射能漏れにつながるような事故ではないかもしれません。しかし、政府が原発や核廃棄物施設に関する様々な情報を開示していない現状では、政府の「大本営発表」を鵜呑みに出来ないのはフランスも日本と同じではないでしょうか。

皮肉にもこのマルクールの核廃棄物処理施設では日本のMOX燃料も受託生産しているのではないかと思います。原発に関してはフランスと日本は深くつながっているのです。これからもこの事故の顛末は慎重にウォッチする必要がありそうです。  




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海や山、自然が好きな九州男児です。あらゆる機会をとらえて、時代の変化をいつも感じていたいと思っています。
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