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2011年10月11日

【全焼】

博多の歴史的建造物のひとつが焼け落ちてしまいました。

『8日午後0時10分ごろ、福岡市博多区堅粕1の「石蔵酒造」の木造2階建て酒造場「博多百年蔵」から出火。消防車26台が出て消火活動にあたったが、建物の屋根付近から高さ数メートルの火柱を上げて炎上し、数十メートルの黒煙が立ち上った。けが人はない模様。

 同社関係者によると、出火当時、2階スペースで結婚披露宴があったが、出席者らは避難し無事だった。

 現場は県立福岡高校などに隣接し、周辺は避難した客や高校生、付近の住民らで騒然とした。披露宴に出席していた熊本市の会社員男性(35)は「宴が始まって約30分後に突然停電し、サイレンが鳴り響いた。まさかこんなことになるなんて」と驚いた様子だった。

 博多百年蔵は明治初期の建築で、築約140年の国の登録有形文化財。白壁土蔵に赤れんがの煙突で知られ、地酒の酒造のほか、コンサートや美術展などのイベントスペースとしても市民に親しまれていた。

 同社はJR博多駅から直線で約700メートル。国道3号に近く、マンションなどが並ぶ一角にある。』(10月8日付毎日新聞)

【歴史と風格】

博多百年蔵は、博多に残る唯一の造り酒屋『石蔵酒造』さんのホームページに紹介してあるように石蔵酒造の酒造場として石蔵利八正則が明治初頭に建築したもので、白壁土蔵に赤れんがの煙突など明治初期に建てられた時の面影を残し、昔ながらの造り酒屋として古き良き時代を今に伝えています。

隣には伝統ある福岡県立福岡高校があり、博多の伝統を感じさせる町並みでした。僕が高校の通っていた頃から、百年蔵のずっしりとした風格と佇まいに魅せられていたことが縁となって、数年前には英国人のピアニストによるコンサートを開かせていただいたこともありました。あのとき、コンサートの準備のために百年蔵の中に何度か入って打ち合わせをしたりしたことが懐かしく思い出されます。本当に明治時代にタイムスリップしたような雰囲気が心地よく、英国人ピアニストも日本の伝統ある蔵の中で演奏する機会に恵まれたことに感謝していました。

その百年蔵が全焼した。悲しい思いで一杯です。もうあの蔵の姿を見ることができないなんて本当に残念でなりません。石蔵酒造さんは今は大変だと思いますが、百年蔵は石蔵酒造さんの「顔」でもあるわけですから、この不幸な出来事から立ち直るためにも是非再建に向けての歩みを進めてほしいと思います。そのときは博多っ子のひとりとして何かお手伝いできればと思います。
  




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海や山、自然が好きな九州男児です。あらゆる機会をとらえて、時代の変化をいつも感じていたいと思っています。
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