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2011年12月30日

【火力発電所のトラブル】

火力発電所のトラブルが続いています。

『九州電力は28日、新大分火力発電所(大分市)でトラブルが発生したため11万5000キロワットの発電が停止したと発表した。29日未明に復旧する見込みという。九電は電力需給の逼迫(ひっぱく)で26日に管内の顧客に5%以上の節電を要請したが、節電初日に相浦火力発電所(長崎県佐世保市、出力50万キロワット)でボイラーの蒸気漏れが見つかり、点検のため運転を停止。発電所のトラブルが続いている。
 九電によると、新大分1号系列の計6基のうちの1基が、ガスタービンの燃焼器の温度上昇で27日午後7時22分に自動停止。燃焼器の一部が溶けていたことが分かり、新品に交換する作業を進めている。この運転停止による停電は起こっていないという。』(12月29日付時事通信)


【原発との違い】

原発が稼働しているときには、原発が万が一停止を余儀なくされた時のためにという名目で多くの火力発電所が休止していましたが、九電のようにすべての保有原発が定期点検のためとはいえすべて停止した状態になった今、それらの休止していた火力発電所をフル稼働せざるを得ない状況になり、トラブルが続出しているのではなかろうかと推測されます。しかし、電力会社はどんな状況が起ころうとも公益企業としての電力供給義務を果たすことが必要です。すでに福島原発の核惨事から9カ月以上が経過し、全原発の停止という状況も想定できたわけですからそれに対する備えも着々と進めていくのが公益企業としての責任なのです。当たり前のことを当たり前にやることが今求められているだけです。

そしてもうひとつ、私たち市民が忘れてはいけないのは、火力発電所と原発のトラブル時の違いです。原発はいったん事故が起これば、それがどんなに小さな事象であっても原因の特定には慎重に慎重な対応が求められます。しかも、原発は一旦止めれば再度稼働するためには、コストもかかるし、安全性を確認するまでに通常の発電所よりも時間と労力がはるかにかかるのです。

火力発電所であれば今回の大分のように数日で復旧するのもそれほど珍しいことではありません。全原発停止という事態が私たちに教えてくれた貴重な教訓です。それでも電力会社が原発に固執する理由が何なのか、一般市民である僕たちは常に監視を怠らないようにしなければなりません。  




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海や山、自然が好きな九州男児です。あらゆる機会をとらえて、時代の変化をいつも感じていたいと思っています。
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