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2012年01月05日

【再稼働に異議】

静岡県知事が浜岡原発の再稼働に異議を唱えているとの記事が目に留まりました。

『菅直人前首相の要請で全面停止している中部電力浜岡原子力発電所(静岡県御前崎市)について、川勝平太・静岡県知事は、読売新聞の取材に「福島第一原発事故で(浜岡原発と同じ)沸騰水型は危ないというのが日本人の共通認識になった」として、中部電の津波対策が完了しても再稼働を認めない方針を初めて明言した。

 静岡県や地元4市は中部電と安全協定を結んでおり、知事が容認しなければ、再稼働は実現しない。

 中部電は東日本大震災後、高さ18メートルの防波壁の建設などを柱とする約1000億円の対策工事に着手。2012年末までに完成させる予定だが、川勝知事は、浜岡原発3、4号機が福島第一原発と同じ沸騰水型軽水炉、5号機がその改良型であることを問題視し、「津波対策ができても再稼働の話にはならない。事故を繰り返さないためにはパラダイム(思考の枠組み)を変えるしかない」と述べた。』(1月1日付読売新聞)

【浜岡が突きつけるもの】

川勝静岡県知事の浜岡原発再稼働を認めないとの方針は、3/11の福島第一原発の核惨事を経た今では当然の帰結だと思います。津波対策と称してどんなに高い防波堤を作ったとしてもそれだけで浜岡原発の危険性がなくなるわけではありません。そもそも福島原発の事故調査さえまだ終えていない段階では、なおさらのことです。

さらに言えば、今回の巨大津波は太平洋側のプレート地震によって引き起こされたわけですから、津波の備えとともに果たして今までの原発の地震対策が妥当なものかどうかも徹底的に検証されなければなりません。その意味で言えば、4日に発表された気象庁の集計は重大です。

その集計によれば、『昨年1年間に震度5弱以上の揺れを記録した地震は68回で、気象庁が統計を取り始めた1926年以降(96年以前は5弱と5強の区別なし)で最多だったとのことです。これは、過去の年平均は約4回なのに、昨年は17年分の強い地震が日本列島を襲ったことになり、その原因は東日本大震災を機に地震活動が活発な状態になったためで、震度1以上の有感地震も計9723回と観測史上3番目の多さだった』ということです。そもそも日本のどの原発も地震対策はそれなりに採られているとの前提だったにもかかわらず、柏崎刈羽原発をはじめ、震度6程度の地震で無傷だった原発はないのです。

地震にせよ、津波にせよ、あるいは人為ミスにせよ一旦浜岡原発がメルトダウンを起こせば、首都圏だけでなく日本が本当に壊滅する事態に追い込まれることを考えれば、再稼働はありえない選択です。知事が言うように、原発をやめて別のエネルギー拠点として地元の雇用なり経済を守る選択肢を出来るだけ早く見つけ出し、実行に移すことしかありえません。浜岡の選択は、即日本の他の原発の選択でもあることを私たち市民はしっかりと考え抜く必要があると思います。  




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