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2012年02月02日

【また稼働試験失敗】

一体、この連中はいつまで国民をだまし続けるつもりなのでしょうか?

『青森県六ケ所村の使用済み核燃料再処理工場で、高レベル放射性廃液とガラスを混ぜて溶かす溶融炉に不具合が生じ、稼働試験の準備作業が中断していることが30日分かった。日本原燃の川井吉彦社長が同日の定例記者会見で明らかにした。試験は相次ぐトラブルで08年12月に中断。1月24日、試験再開に向けた炉の確認作業に着手したばかりだった。原因は不明で復旧のめどは立っていない。国の核燃料サイクル政策見直しの動きに影響しかねない事態となっている。

 川井社長によると、4年前のトラブル時は未使用の「B系」の溶融炉を使用。24日から、放射性物質を含まない試験用の「模擬廃液」とガラスを混ぜたビーズを炉で溶かし処分容器に流下させる作業を始めたところ、流下速度が徐々に落ちた。作業を3回中断して炉にかくはん棒を入れ、回復を試みたが、不具合は解消していない。流下するガラスに含まれるはずのない数ミリ大の黒い異物が混入していることも判明。いずれも原因はわからず、試験再開のめどは立っていない。

 川井社長は「しばらく回復作業を続け、回復と原因究明に慎重に当たりたい」と説明。一方で、2月上旬に予定する試験再開や今年10月完工の計画は「目標を変えることなく努力したい」とし、現時点で炉を止めて検証する考えはないことを強調した。』(1月30日付毎日新聞)


【超危険な施設】

六ヶ所村の再処理工場というのは、おそらく世界で最も危険な場所ではないでしょうか。この工場は全国の原発から出た使用済み核燃料からウランとプルトニウムを抽出する目的で造られたもので、その処理のために原発以上に多数の配管が工場内を張り巡らされ、なんとその総延長は1300キロにも及ぶそうです。しかもその中を放射性物質が常時流れ、すでに試験運転を始めていることから内部の放射線の濃度は原発よりもものすごく高くなります。

そんな高濃度の放射性物質の配管のため、いったん運転を始めるとほとんど補強工事も出来ない。しかももともと縄文時代には海底だったため、地盤も弱く、施設の直下に2008年に長さ15キロ以上もある新たな活断層が見つかっています。

こんなところにすでに全国の原発から3千トン近い使用済み核燃料が送られてきて、貯蔵プールに保管されています。すでにそのプールは満杯に近く、東日本大震災ではかろうじて全電源喪失による事故は免れましたが、もし地震に見舞われれ貯蔵プールの冷却ができなくなれば日本だけでなく世界が破滅するような大惨事になることは間違いないような施設なのです。

【妖怪たちの支配する工場】

そんな危険なところで、何度も何度も事故を起こし、試験運転と称しながら事実上まともな稼働はしていないために辛うじて僕らは救われていると言ってもいい施設なのです。

そして最も危険なのがそれを運転しようとしている日本原燃と呼ばれる組織です。日本原燃の川井吉彦社長は、もともと東電出身なのですが、こともあろうに福島第一原発がとてつもない核惨事を引き起こし、まだどれほどの被害が出るかわからなかった昨年の3月31日に、多くの原子力ムラの連中が原発推進の発言を控えてコソコソと隠れようとしていたとき、今回と同じ地元六ヶ所村での定例記者会見で「原発は今後も資源の乏しい日本には必要だ。これからも原発は推進していかなければならない」と言い放った人物です。

こんな人物が運転するこれほど超危険な施設を作るために過去何十年にもわたって当初の見積もりを3倍以上上回る2兆円を超える建設費を投入してきたなんて事業として成り立っているとはとても言い難いし、政府の政策として今後も維持するなんて到底許されないでしょう。政府が消費税増税が必要と言うなら先ずこの六ヶ所村再処理工場を廃止するのは当然だと思いますが、みなさんはどう思われますか?
  




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