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2012年08月23日

【初めて面談】

野田首相が反原発団体と初めて面談しました。

『毎週金曜日の夕方から夜、東京・永田町の首相官邸前で脱原発の声を上げている市民の代表11人が22日、官邸に入り、野田佳彦首相に全原発の廃炉などを直談判した。話は平行線をたどり、脱原発行動をまとめる市民団体「首都圏反原発連合」には「主張を十分に伝えられず、不完全燃焼」との不満も。だが、面会後に衆議院第1議員会館であった記者会見では「ここは到達点でなく、通過点」と言葉に力を込めた。

【議論は平行線に】野田首相、反原発の市民団体代表と面会

 行動は3月に300人で始まり、共鳴した一般市民が次々と参加。首相と面会した代表者も普段は会社員や介護士などとして働いている。

 その一人でイラストレーターのミサオ・レッドウルフさんは「面会がパフォーマンスや政局がらみの可能性もある」と警戒しつつ「何十万人もの力がこの場所に押し上げた。抗議の声を可視化して圧力をかけることで、国会議員を動かすこともできている」と手応えを語った。

 この日の面会中も多くの市民が官邸前で抗議を続け、その声は官邸の建物の入り口まで届いていたという。大学非常勤講師の小田マサノリさん(46)は「社会運動やデモに対する一般市民の嫌悪感がなくなりつつある。この流れは止まらない」と強調した。【水戸健一】』(8月22日付毎日新聞)

【首相と面談したことに意義】

野田首相が政治的パフォーマンスで今回反原発団体と面談したことは間違いがないでしょう。もともと再稼働を止める意思もなければ、脱原発を一挙に進める意思もない首相なので何とか内閣や民主党への国民の支持を少しでも上げたいという政治的思惑から脱原発のうねりを高める国民へのポーズをとっただけだと思います。

その証拠に面談は30分程度で終わり、首相は再稼働への理解を求めて自論を述べただけで議論は平行線をたどったとのことでした。野田氏には原発問題に関して鬼気迫るものは何も感じられません。ただ、それでも首都圏反原発連合が国会議事堂や首相官邸周辺のデモを継続することで政治への目に見える形の圧力となり、首相面会まで実現したことは少なくともここ数十年なかったことであり、それだけで画期的だと思います。関東の方々は昨年のフクイチ事故で直接の被害にあったことで政治家たちが思っている以上に原発に危機感を抱いていることの表れでしょう。

市民の声を政治に反映させ、命を守るために一刻も早い脱原発を実現するためには、こういった直接行動をこれからも継続していくことが必要だと思われます。

ひとつ気になるのは、僕たち九州の動きです。関東の方々の危機感に比べると極めて危機感が薄く、脱原発への関心も低いことです。こういう状況では、多くの市民、そして日本全体が本気で脱原発に動いていく中で、最後に原発が温存されるのは九州になるかもしれないと危惧します。  




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海や山、自然が好きな九州男児です。あらゆる機会をとらえて、時代の変化をいつも感じていたいと思っています。
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