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2012年11月29日

【小沢氏の影】

早くも日本未来の党に対する批判が出始めています。

『28日に発足した日本未来の党(代表・嘉田由紀子滋賀県知事)は嘉田氏を「選挙の顔」として第三極の核を目指す。しかし、合流する前衆院議員や参院議員計73人のうち8割以上の60人を「国民の生活が第一」(小沢一郎代表)が占め、小沢氏の影響力は否めない。「結局、小沢氏の党になる」(自民党の安倍晋三総裁)という批判もあり、小沢氏の影が重荷になる可能性もある。【中島正哉、加藤明子】

【小沢一郎氏はこう語った】無罪確定で会見(11月19日)

 「合流してくれる生活のみなさんにごあいさつと、目前の選挙態勢の打ち合わせだ」

 未来の代表代行に就任するNPO「環境エネルギー政策研究所」の飯田哲也所長は28日、東京都選管への届け出前に東京・永田町の生活本部を訪れ、生活の党職員の助けで提出書類を整えた。

 未来の結党時の届け出メンバー8人のうち6人が生活。小沢氏の元秘書の川島智太郎前衆院議員をはじめ、森ゆうこ、佐藤公治、谷亮子参院議員ら小沢氏の側近が並ぶ。やはり届け出メンバーの「減税日本・反TPP・脱原発を実現する党」の山田正彦共同代表も小沢氏と近い。

 森氏は28日、滋賀県知事公舎を訪れて嘉田氏と会談。終了後に記者団に「代表の仕事がやりすくなるよう、私どもがサポートする。遊説の希望もうかがった」と語った。国政選挙の経験が豊富な小沢氏が、実務を通じて実権を握る気配が早くも漂い始めている。

 嘉田氏から連携の打診を受けたみんなの党の渡辺喜美代表は28日、嘉田氏の留守番電話に「アジェンダ(政策課題)が一致すれば同じ方向を向いて歩くことはありうる」と吹き込んだ。

 一方で、28日の記者会見では衆院選前の合流を否定。未来に生活が合流することについて「背後にいる大物が、黒衣のように嘉田さんを操ることにならないよう願いたい」と小沢氏をけん制した。

 嘉田氏も「小沢色」を警戒しており、賛同人にミュージシャンの坂本龍一氏ら著名人を加えた。しかし、賛同人には小沢氏と近い稲盛和夫・京セラ名誉会長も名を連ねている。』(11月28日付毎日新聞)


【歓迎と警戒】

原発が今回の総選挙の大きな争点となることは間違いなく、だからこそ各政党は原発への取り組みを公約の中に入れて国民にアピールしようとしています。日本未来の党が立ちあがったのもまさに原発をどうするかについて国民の関心が高まっているにもかかわらず、脱原発を本気で推進し、国会で大きな発言力を期待できる政党が見当たらなかったことがその背景にあります。

そんな環境下で急きょ立ちあがった日本未来の党。琵琶湖の水質問題などもともと環境保護に関心の高い滋賀県の嘉田知事が代表となり、代表代行に脱原発の理論派・行動派として有名な飯田哲也氏が就き、さらには脱原発を訴える坂本龍一氏などの有名人を賛同人として揃える同党は間違いなく脱原発に傾斜する国民にとって大きな期待を集める政党として躍進する可能性が高いと言えます。(そういう意味では財界や原子力ムラばかりにしか目を向いていない自民党等よりも日本未来の党の結党に尽力した小沢一郎氏のほうが大多数の市民・国民の声をしっかりと受け止めているのではないでしょうか。選挙に強いということは悪い意味ばかりではなく、その時々の国民の望むものをしっかりと見極める目を持っているということでもあります。)

しかし、その影で小沢一郎氏が動いたことは間違いありません。この記事が指摘するように、小沢氏の存在は、自民党や他の政党の恰好の攻撃材料となるでしょう。政党だけではなく原発を推進したい読売や産経などの大手メディアもネガティブキャンペーンを張る可能性も大でしょう。実際に脱原発の公約が反故にされるようなことになれば、現在の民主党と同じように内部分裂を起こすことになるでしょう。(今朝の読売朝刊の社説ではすでに「「卒原発」には国政を託せない」とまるで読売が日本政府のようなネガティブキャンペーンが始まっています。)

僕も小沢氏への警戒は緩めるべきではないと思います。ただ、だからと言って、せっかく、脱原発の政治勢力として大きくなる可能性のある政党ですから、今はチャンスを与えてはどうかと思います。小沢氏の脱原発への意思を形にした日本未来の党は、少なくとも自民党のような何でも先送りしか考えず、国民の声の重さもわかっていない勢力よりもマシだと思います。選挙後は小沢氏の傀儡政党と言われないように嘉田氏や飯田氏にしっかりとガバナンスをキープするように望むしかありません。みなさんはどう思われますか?
  




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