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2013年02月01日

【園田監督、辞意】

問題が一気に表面化したことで、園田監督が辞意表明に追い込まれました。

『柔道の女子選手15人が暴力を受けたと集団告発した問題を受けて、園田隆二女子代表監督(39)は31日、東京都文京区の講道館で会見を行い、「これ以上、強化に携わることは難しい」と話し、進退伺を提出するとともに、監督職からの辞意を表明した。

 園田監督は会見で「このたびは私の行動、言動により、選手をはじめ皆様方に大変なご迷惑をおかけしていることを大変深く反省しております。誠に申し訳ありませんでした」と謝罪。「今回の件で私自身、これ以上、強化に携わっていくのは難しいと思っております。それを踏まえ、(全日本柔道)連盟のほうには進退伺を出させていただきたいと思います」と話した。

 全柔連の上村春樹会長(61)は30日の会見で、「本人たちも深く反省している」として園田監督の留任を明言。日本オリンピック委員会(JOC)は「(全柔連は)恐らく解決能力がある」と説明し、園田監督の続投については「人事(に口を挟むの)は越権行為」と明言を避けていた。』(1月31日付サンケイスポーツ)


【組織優先の論理変わらず】

日本は何かがおかしい。それに気付き始めた人たちが反旗を翻し始めたひとつの典型例でしょう。学校のいじめと同根です。園田監督はある意味かわいそうな面もありますが、体罰を行ったことは事実です。時代が変わりつつあることに気付かずに従来の手法でやり続けた。

そして結果はオリンピックでの惨敗。

選手たちを委縮させてしまったのかもしれないし、そもそも体罰で伸び伸びとヒトが育つわけがない。なでしこジャパンの選手たちと佐々木監督の関係を見れば柔道女子との差は歴然です。

最も罪深いのは組織防衛を優先した全日本柔道連盟と日本オリンピック委員会でしょう。今になっても問題の本質がわかっているようには見えません。

日本社会に深く根ざす先輩・後輩や監督と選手たちの服従関係。体罰もやむを得ないという風潮がそこにはあります。そしてそれは正しいことを正しいと言えない社会の雰囲気、独特の「空気」までも生み出している気がします。原子力問題もしかりです。しかし、世の中は着実に変わりつつあることも事実です。負けないで言うべきことは言う。そういう姿勢をひとりひとりが持つこと、それが出発点です。  




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海や山、自然が好きな九州男児です。あらゆる機会をとらえて、時代の変化をいつも感じていたいと思っています。
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