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2013年02月27日

【工事完了】

新しい歌舞伎座の建て替え工事が完了しました。

『4月にこけら落としを控える歌舞伎座(東京・銀座)の建て替え工事が26日完了し、同日午前、併設された歌舞伎座タワーの最上階で竣工式が行われた。

【フォト】 真新しい歌舞伎座の前でポーズをとる坂田藤十郎さん

 東京スカイツリーなどを見渡せる29階の真新しいフロアに紅白幕が引かれ、人間国宝の坂田藤十郎さん(81)ら歌舞伎俳優や、松竹幹部、設計した隈研吾・東大教授(58)ら約120人が出席。藤十郎さんの玉串奉奠(ほうてん)などの神事が行われた。

 続く祝賀会には約400人が出席。藤十郎さんは「歌舞伎座の真新しい舞台に立つことができると胸が高まります。この劇場にふさわしい立派な舞台をお目にかけたい、新しい歌舞伎座の歴史を作っていきたいと、今から全員が意気込んでおります」と挨拶し、完成を祝った。

 歌舞伎座は明治22年に開場。関東大震災や戦災などで改築や建て替えを重ね、新しい劇場は5代目。今後は3月27日に開場式、翌28日に顔寄せ手打式を行い、4月2日、こけら落とし興行の初日を迎える。』(2月26日付産経新聞)


【試練の船出-新生歌舞伎座】

旧歌舞伎座の外観はそのままにして、その上にそびえる歌舞伎座タワーには多少の違和感を抱かざるを得ませんが、そんなことよりも新生歌舞伎座がスタートする前に歌舞伎界はここ数カ月の間に大きな役者をなくしてしまいました。その一人は次世代のリーダーとして期待されていた中村勘三郎さん、そしてもう一人は江戸歌舞伎を象徴する大名跡を背負う看板役者である市川団十郎さんです。歌舞伎座の建て替えが始まってからで言うと中村富十郎さん(1929~2011年)、中村芝翫さん(1928~2011年)、中村雀右衛門さん(1920~2012年)という3人の人間国宝も死去しました。

時代の節目と言われればそれまでなのですが、やはり親から子へと芸を伝承していく歌舞伎の世界にあっては、勘三郎さんや団十郎さんの早すぎる死は歌舞伎という伝統芸の継承に大きな影を落としたことは間違いないでしょう。

それでも時は容赦なく過ぎていきます。新生なった歌舞伎座で新しい歌舞伎界を担っていく役者さんたちが、先達を失ってもそれに負けないパワーを発揮してくれることを切に望みます。  




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海や山、自然が好きな九州男児です。あらゆる機会をとらえて、時代の変化をいつも感じていたいと思っています。
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