2008年07月02日

【経営の第一線から引退】

ひとつの時代が終わろうとしています。

一時代の終わり-ビル・ゲイツ氏引退『マイクロソフト(MS)の創業者、ビル・ゲイツ会長(52)は27日を最後に、経営の日常業務から身を引き非常勤となった。メリンダ夫人とともに個人資産を投じて設立した世界最大規模の慈善団体「ビル・アンド・メリンダ・ゲイツ財団」に活動の場を移す。

 ゲイツ氏は同日、ワシントン州レドモンドのMS本社で、涙をぬぐいながら「私の生涯でMSに思いを寄せない日は一日たりともないだろう」と、社員に向けて別れのあいさつを述べた。経営を完全に主導する最高経営責任者(CEO)のスティーブ・バルマー氏(52)は「ビルが設立者でありリーダーだ」と述べ、基本ソフト(OS)「ウィンドウズ」普及を通じ、パソコンの利便性向上に貢献したゲイツ氏の功績をたたえた。

 ゲイツ氏は1975年にMSを設立。81年にIBMが自社製パソコンに「MS-DOS1・0」を搭載したことで脚光を浴び、86年に株式公開。95年に「ウィンドウズ95」を発表した。ウィンドウズは世界の約9割のシェアを獲得、圧倒的地位から米欧の独禁当局の批判も浴びた。2006年に、08年夏の引退を予告していた。

 ゲイツ氏は非常勤会長として、一部事業には関与する。個人資産は580億ドル(フォーブス誌、約6兆1000億円)。今後は財団を通じ、アフリカなどの最貧国の支援や教育向上にエネルギーを集中する。』(6月28日付産経新聞)


【パソコン界の巨人の思い】

一時代の終わり-ビル・ゲイツ氏引退ビル・ゲイツ氏と言えば、パソコンを使ったことがある人なら世界中知らない人はないくらい有名です。それは、そのゲイツ氏が設立して巨大企業に成長したマイクロソフト社のOS「ウィンドウズ」が世界の9割ものシェアを独占しているからですが、そのウィンドウズを通してパソコンを誰でも使いやすい身近な存在にした最初の企業家と言ってもいいかもしれません。

しかし、最近のIT業界の巨人グーグルの隆盛ぶりに脅威を感じ、ヤフーの買収を試みるなどマイクロソフトにあせりが見せるのを一番気にしているのもゲイツ氏ではないでしょうか。

はたして、マイクロソフトは新しいIT業界の潮流に乗れるのか、マイクロソフトといえども巨大化するあまり、ゲイツ氏の創業時代のようなバイタリティ、革新性を失って衰退の道を辿るのでしょうか。これもゲイツ氏のみならず、世界の大勢の人たちの大きな関心事でしょう。

【世界に別の貢献を】

一時代の終わり-ビル・ゲイツ氏引退新聞でも報じられていますとおり、ゲイツ氏はマイクロソフト社から完全引退することを表明するとともに、これからは自ら私財を投じて設立した「ビル・アンド・メリンダ・ゲイツ基金」の活動に専念すると発表しました。

この財団の設立にあたっては、又、ゲイツ氏は「我々が取り組んでいる問題を今世紀中にめざましく進展させるために、私達夫妻の死後50年以内に財団の資産を使い切って活動を終える」と表明しています。

これから数十年で、私たち人類は自ら蒔いた種によって、人口爆発、天然資源の枯渇、水不足、気候変動などの大きな試練に直面し、存亡の危機を迎えることになるでしょう。非力な僕達としては、これからはゲイツ氏にそんな悲観的な見通しを少しでも逆転できるような活動に専念してほしいと願うばかりです。



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