2008年09月26日

【バブルの塔】

にぎやかだった六本木ヒルズの住人がまたひとつ倒れた。リーマン・ブラザーズの破綻がそれだ。

『2003年4月にオープンしてから、はや5年経った六本木ヒルズ。竣工までに17年を要し、総事業費約2700億円、敷地面積12万平方メートル、商業テナント数230を誇る「小都市」は、デベロッパーの森ビルが自身のプライドをかけて臨んだ一大プロジェクトだ。

 同社の期待通り、オープン後はライブドアや楽天などの勢いのあるIT企業やベンチャー企業が次々と入居し、本社を置く企業群の代表者たちや六本木ヒルズ内の住宅棟である高級マンションに住む裕福な住人たちは「ヒルズ族」と呼ばれ、話題をさらった。ブランドショップや有名レストランもテナントに多く入っていることで、来街者数は順調に推移し、半年後に2600万人を記録し、有名スポットとして定着、その後も都内の名所としてブランドを築いてきた。しかしここ数年は同ビルのテナント企業が立て続けに不祥事を起こし、そのブランド力に陰りが出ている。』(9月18日付 MONEYzine)


【奢れる者は久しからず】

六本木ヒルズの斜陽は2006年のライブドアショックに始まる。堀江社長の逮捕から村上ファンドの解散、両社のヒルズからの撤退の後は、今年になって人材派遣会社のグッドウィルが違法派遣の発覚で、全事業廃止となった。これらはすべて六本木ヒルズの住人なのだ。そして今月16日のリーマン・ブラザーズの破綻だ。

これほどまで、次々と住人である企業が撤退すると、何か呪われているのではないかと思いたくもなる。

そのリーマン破綻の日、折りしも六本木ヒルズの隣にあるグランド・ハイアット東京では世界の投資家を集めたメリルリンチ・コンファランスという国際会議が開催されていた。バンカメに買収されたメリルリンチが主催する国際会議が開かれていたビルの隣が、リーマン・ブラザーズが入っていた六本木ヒルズとは・・・なんとも皮肉な取り合わせだ。

鴨長明の方丈記の一節「沙羅双樹の花の色、盛者必衰の理をあらわす。 奢れる者は久しからず。」を思い出す。これから世界の金融市場には、米国から海を渡って次々と大波が押し寄せてくることになるだろう。



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