2009年06月03日

【奇策?】

残業代の支払い増加に悩む大阪市が奇策を講じているとのニュースが目に留まりました。

『職員の残業代だけで昨年度、80億円以上を支給した大阪市が、家庭の温かさを想起させる「癒やしの音楽」で早期退庁を促している。

 職員給与カットの奇抜なアイデア。だが、「仕事の効率アップが先では?」との声もある。さて、効果のほどは--。

 午後8時半。優しいハープの音色で、郷愁を誘うスコットランド民謡の「ロッホ・ローモンド」が2分間、庁内スピーカーから流れる。定時退庁時刻を3時間オーバーしていることを知らせる。4月下旬から始めた。

 市幹部は「音楽が帰巣本能を高めるという科学的根拠はない」というが、ある職員は「温かい家庭を思わせるメロディー。帰りたくなるかも」と話す。

 市が係長級以下の職員に支給する残業代は1時間当たり平均2800円で、昨年度は約83億円(一般会計)。来年4月からは月60時間を超える残業は、割増率が現在の25%から50%に引き上げられる。このままでは市は来年度、約1700万円の負担増になるという。』(5月30日付読売新聞)


【残業の功罪】

商売が繁盛して残業が増え、残業代だけでなく会社の業績がよくなって給与が増えるのであれば、従業員もその家族も「残業やむなし」と考えてある程度我慢するのかもしれません。

でも、市役所など役所では別に商売繁盛で利潤をあげるために残業をしているわけではないので、残業をせざるをえないほど仕事が多いか、職員への仕事の配分が適正に行われていないかなのでしょう。正当なインセンティブが働かなければどうしても集団心理が働いて、残業代を多くもらうほうが得となってしまうのかもしれません。

民間と役所の事情の違いはあるにせよ、日本社会はとかく集団心理で動きやすく、人の目や上司の目を気にするあまり、「つきあい残業」を誘発している職場も多いはずです。

【幸せの物差し】

自ら会社を経営している人たちは、会社の成長のため一心不乱に仕事をすれば残業など関係ないのかもしれませんが、会社や役所の組織では宮仕えの身で上からの命令で働いている人が大半ですから、過度の残業は自分にとっても家族にとっても避けたいと言うのが本音ではないでしょうか。

であるならば、本気で残業を減らすためには、小さな職場単位から組織全般にわたるまで現場の人たちが真剣に残業減らしには何が必要でどうすべきか考え、トップに改善を迫るとか、職場の仕組みを変えるとか具体的な行動をするしかないような気がします。

そして個々人は、他人に流されず、自分と自分の家族にとっての幸せは何かという物差しをしっかりもって立ち向かうことしかなさそうです。

大阪市の「癒しの音楽」はそういう努力が実るまでの「つなぎ」の役割しか期待できないというのが僕の考えです。みなさんは職場の残業、どう対処していますか。



タグ :残業

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