2009年06月08日

【原油再び上昇へ】

なにやら原油相場がきな臭くなってきた。

原油高-再び動き出した投機マネー『4日のニューヨーク商業取引所(NYMEX)の原油先物相場は、米国の雇用関連指標の改善を受けて需要回復期待が高まったことなどから急反発し、米国産標準油種WTIの中心限月7月物は前日終値比2.69ドル(4.07%)高の1バレル=68.81ドルで終了した。中心限月の終値ベースでは昨年11月4日以来、7カ月ぶりの高値。一時は69.60ドルと70ドル台に迫った。
 この日の上昇は、米金融大手ゴールドマン・サックスが原油相場の先行き見通しを上方修正したとの報道がきっかけ。景気回復につれて需要が増大する一方、供給の減少も予想されるとして、2009年末時点では85ドル、10年末では95ドルに上昇するとの見通しを示した。』(6月4日付時事通信)


【投機資金の動き】

昨年の9月におこったリーマンショック以来、世界経済は未だに不況の嵐に見舞われていますが、6月に入って僅かながらではありますが経済は底を打ったのではないかという話が日本や米国では出てきています。

原油高-再び動き出した投機マネーそうなると米国や中国、欧州各国など世界中の国々が総動員してきた政策に基づく財政資金による需要喚起策によって膨らんだマネーが、投機マネーを中心にどこかに行き場を求めてうごめくのは当然でしょう。

じゃぶじゃぶのマネーがもたらすもうひとつの脅威、インフレへのヘッジのためにもどこに投資するのが最適か・・・・そう、それが原油をはじめとする穀物などの資源相場ということになります。

Some consider commodities a hedge against another looming threat: inflation. (p.43, "Commodities Conundrum" by Michael Schuman, TIME dated on May 18, 2009)

【悪夢再び?】

原油高-再び動き出した投機マネー思えば昨年秋にはじまった世界金融危機の前、丁度1年前の6月にはWTIの価格は140ドルを突破していました。僕のクルマのガソリン価格を見ても、5月31日にリッター150円だったのが、8月12日には一気に186円まで急騰しています。その後今年1月15日には98円まで下がって、現在の118円くらいまで戻しているわけです。

ガソリン価格が180円台まで上昇したときには、ガソリンスタンドの表示板が200円台には対応できないとか、イカ釣り漁船が休業を余儀なくされているとか、身近なところでも大騒ぎでした。あのときの悪夢がまだ余韻の残しているくらい、それほど時間は経っていないのに再び投機マネーに翻弄されることになるのでしょうか。世界の不況をもたらしている根本的な原因がしっかりと把握され、根本的な対策が打たれないままに、再び資源価格の高騰を招くようなことになったら・・・・僕たち庶民にとっては、まだまだ油断ならない日々が続きそうです。



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