2009年07月29日

【劇的敗北?】

一体、シンクロ日本代表に何が起こったのでしょうか?

茨の道?メダルなき日本シンクロ『世界選手権で1973年の第1回大会からメダルを獲得してきた日本の“記録”が、ついに途切れた。ロンドン五輪への第一歩として、各国が新体制で臨んだ今大会。日本は、世代交代が円滑に進んでいない現実を思い知らされた。

 チームで初めてメダルを逃す5位に終わった昨夏の北京五輪後、選手が一斉に引退。若手の「Bチーム」が、繰り上がりで代表入りした。平均年齢20歳。若さは買えるが、日本の最大の持ち味だった技の正確性が大幅に低下した。長く引き継がれてきた伝統技が継承できていない現状が、浮き彫りとなった。

 指導体制にも問題があった。当初は大舞台を知らないコーチに指導を任せていたが、5月の日本選手権では結果が出ず、北京五輪代表を教えた小川真佐代コーチを指導陣に慌てて加えた経緯がある。全員が五輪未経験の代表を鍛えるには、初めから経験豊富な指導者が必要だったはずだ。

 女王・ロシアも北京五輪代表が2人しか残らないなど、日本と事情は近い。しかし激しいレギュラー争いで若手でもトップと同等の力を持っており、世代交代しても他国を寄せ付けなかった。中堅だった中国は、元日本代表ヘッドコーチの井村雅代氏による北京五輪へ向けた強化で力をつけ、完全に日本を逆転して3強に食い込んできた。

 採点競技は、一度決まった“格付け”がその後に大きく影響し、その印象を逆転するのは容易ではない。日本がメダルを奪還するには、ジュニアレベルからの底上げと強化の見直しが必要になるだろう。表彰台への復帰が何年先になるか、先が見えない状況だ。』(7月25日付産経新聞)


【地獄からの生還?】

ここ数日間、日本シンクロの不振は何度も何度もテレビや新聞、インターネットで見て知っていましたが、表面的な印象だけで判断しても事態は相当深刻なように思えます。

産経新聞の記事にあるように、指導者の責任もあるでしょうし、選手の責任もあるでしょう。それよりも増して、北京五輪でほとんどの代表が引退した後のシンクロ界の選手育成方法全体に何か大きな死角があったのかも知れません。

どんなに優秀な選手がいても、いづれ引退する。そのときのために、優秀な技をどのように若手に引き継いでいくかはどこの世界でも最重要の課題のひとつでしょう。1973年からずっとメダルを獲得してきた日本シンクロチームは今までその伝統の継承を怠りなくやってきたからこそ、それが実現可能だったはずです。

油断としか言えないでしょう。これからは次のメダル獲得まで選手も指導者も日本シンクロ界はまさに「地獄からの生還」を果たすべく厳しい道のりが待っています。きっと獲れるという思いを抱いて頑張ってほしいものです。
ただ、6位に終わった日本チームに悔し涙もなかったというのが少し気になりますが・・・・


タグ :シンクロ

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