2009年09月07日

【2千年間で最大】

北極海から氷がなくなる日は想定よりも10倍近く早くなりそうだ。

『北極圏の過去10年間の気温が、地球温暖化の影響を受けて、少なくとも過去2000年で最高の水準に上がっていることが分かった。国際研究チームが3日、サイエンス誌に発表した。
 それによると、地球の軌道が太陽から少しずつ離れ気温が下がっていくはずの期間にも関わらず、人間が排出する二酸化炭素などの影響で、気温は逆に上昇しているという。
 研究に参加した米国立大気研究センターのデビッド・シュナイダー氏は、電話インタビューで「北極が気候変動の影響を非常に受けやすいことが浮き彫りになった。(気候)システムに起きていることを最も早く目撃できる場所であり、今後地球に何が起こりうるかを知ることができる」と話した。
 「地球のエアコン」とも呼ばれる北極での変化は地球全体に大きな影響を与える。海氷が溶けると太陽の光を反射せずに吸収してしまうため、温暖化が加速する。また、永久凍土層が溶け出すと、その中に存在するメタンが大量に放出され、温室効果ガスになるという悪循環も生まれる。
 研究者らは、木の年輪や沼の堆積物などの自然の中に残された記録を元に、コンピューターを使った計算で過去の気温を割り出した。北極圏の10年ごとの気温が、これほどの年月をさかのぼって調べられた大規模な研究は、今回が初めてだという。』(9月4日付ロイター通信)


【加速化する地球温暖化】

衝撃的と言われていたIPCCの第四次報告が出たのは2007年2月。それからたった2年ほどしか経っていないのにIPCCの予測を大幅に上回るペースで地球温暖化が進行している事実が次々に明らかになっている。

その端的な例が北極海だ。ロイターの記事が伝えるところによれば、『北極圏の過去10年間の気温が、地球温暖化の影響を受けて、少なくとも過去2000年で最高の水準に上がっていること』が国際研究チームによって公表されたのだ。しかも過去10年間というのは1990年代のデータなので2000年以降さらに気温上昇が加速化していることを考えれば事態はもっと深刻だろう。

こういった北極の加速化する気温上昇によって、北極海の海氷が消滅するのは30年から40年後と言われていたのが、何と2013年にも消滅するという科学者も出始めている。それを裏付けるような現実が進行しているのだ。

加速化する北極海の温暖化。北極の温暖化は即、地球全体の温暖化を加速することになると言われている。果たして、人類はもう地球温暖化をとめることが出来ないテッピング・ポイントを超えて、ポジティブ・フィードバックの領域に踏み込んでしまったのだろうか。

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