2009年09月10日

【登山家の善行】

もう単なる登山家ではありませんね。

『エベレストの清掃活動などで知られる登山家野口健さん(36)が、フィリピン各地に眠る旧日本軍の戦没者の遺骨収集に取り組んでいる。理事を務める特定非営利活動法人「空援隊」は、8月だけで1555人分、これまでに計約4800人分の遺骨を帰国させた。野口さんは「日本人全体の問題。遺骨が依然残されていることをみんなに伝えたい」と話している。
 「戦争を知らない世代」の野口さんが、遺骨収集を始めるきっかけとなったのは2005年のヒマラヤ登山。悪天候でテントに閉じ込められ、死を感じた時、「自分は好きで来た山でも死にたくない。戦争で行かされた先で亡くなるのはどれだけ無念だったか」と思い、生還したら取り組もうと決意したという。
 厚生労働省によると、海外で戦死した日本兵のうち、半数近い115万人の遺骨はいまだ発見されていない。フィリピンには、この約3分の1に当たる40万人弱の遺骨があるとみられている。
 関係者の高齢化などで遺族会や戦友会の収集活動は年数十体程度にとどまっているが、空援隊はフィリピンに事務所を開設、現地スタッフが地元住民から集めた情報を基に捜索し、実績を重ねている。さらに2万体以上回収できる見通しはあるというが、課題は予算。国の委託金や寄付金だけでは、せっかく収集しても日本に運ぶめどが立たないという。
 「ムーブメントを起こし、支援を増やしたい」と野口さん。「富士山やエベレストの清掃も当初は冷ややかな反応しかなかったが、次第に支持され、大きな流れになった。今回もきっと理解を得られるはず」と期待している。』 (9月6日付時事通信)

【冒険家が挑む新たな世界】

野口健と言えば、1999年5月に若干25歳で二度の失敗を経て念願のエベレスト(ネパール側)の登頂に成功し、「7大陸最高峰世界最年少登頂記録」を樹立した世界的な冒険家だ。大学卒業後は、エベレストや富士山に散乱するゴミ問題に心を痛め、新たな挑戦として、清掃登山を開始。「富士山から日本を変える」をスローガンに日本の象徴である富士山の環境保全につとめたり、次世代の環境問題を担っていく人材の必要性を感じ、主に小中学生を対象とした「野口健 環境学校」を開校したりとボランティア活動の分野で新たな挑戦を次々と行っていることで有名だ。

そして今回は、旧日本軍の戦没者の遺骨収集。戦争を体験した世代が少なくなりつつある現在、戦争を知らない世代である野口氏が遺骨収集に乗り出した意味は大きい。先祖を敬い、忘れられてつつある海外の115万人にものぼる戦没者の方々の無念を晴らすという活動、すばらしいと思う。野口氏はまだ36歳なのだ。

自分も含めて、戦没者の遺骨収集という地道な活動は、きっと多くの人に戦争の悲惨さを少しでも知り、戦争を起こさないために何が必要なのかを真剣に考える機会を与えることになると思う。野口さんの活動を少しでも応援できればと自分も考えています。興味のある方は下記の「野口健のオフィシャル・サイト」をご覧ください。

《参考》

・「野口健のオフィシャル・サイト」


タグ :野口健

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