2009年10月05日

【西日本初】

日曜日に、福岡市中央区舞鶴の「あいれふホール」で開催された台湾先住民族による音楽コンサートを鑑賞しました。300人収容のホールには立ち見を出るほど観客が入り、大盛況でした。

出演者は、台湾最大の先住民族アミ族出身の歌手林照玉さんと原声芸術団のみなさんで、約2時間にわたって台湾の望郷の思い、ラブソング、生活の音楽、日本統治以降現代まで進化を続ける先住民族音楽などざまざまなジャンルの、大方は明るく陽気な音楽を踊りと歌を織り交ぜながら披露していました。

このコンサートは福岡在住の台湾人の留学生OBで組織されている西日本台湾学友会が主催するもので、台湾先住民族の音楽コンサートととしては西日本地区では初めてだそうです。

【歓喜と感動の中に】


コンサートホールに響き渡る透き通るような林照玉さんの歌声。オレンジや緑など原色があざやかな原声芸術団の男女による美しく躍動的な踊りと、hai、hen、hoi、 yanといった簡単な歌詞のみで歌われる祭りのうたとリズム。

そこには、沖縄民謡に通じるような色彩とかリズムが感じられ、どちらかというと日本と台湾を分ける国家という区分よりも地理的に近い民族同士の共通性みたいなものが感じられて、台湾や日本だけでなく、世界各地に存在する先住民族の人達のことが自然と思い起こされます。

17世紀から西欧人の支配、19世紀は日本による統治を経て、20世紀には中華民国による支配、大陸中国との緊張と融和の狭間で揺れる台湾の人々にあって、特に台湾先住民族と呼ばれる人達は、時の為政者に弾圧されたりしてきた苦難の歴史の中でも常に明るく、開放的に自分達の生活と誇りを守ってきたのだなあと静かな感動が胸に迫ってくるようなコンサートでした。

【日本と台湾】

この夏、台湾を襲った台風8号で被害を受けた先住民族の故郷への鎮魂の詩に始まり、日本が統治時代に持ち込み、日本と同じように台湾でも必ず卒業式のときに歌われた「仰げば尊し」の日本語、北京語、台湾語、アミ語による合唱が続き、最後は観客も舞台に上がってみんなで踊り、歌った「私たちはひとつの家族」という曲で締めくくられました。

観客と舞台が一体になった最後の曲は、70年代に台湾で一致団結の詩として歌われたが、その作詞、作曲者であるピューマ族の高子洋という人は、詩の理念を悪解釈されて、先住民族分離主義者として収監されたという悲しい過去があるという解説を読んで、明るい舞踊の中に、そんな過去をみんなで乗り越えていこうという強い台湾の先住民族、台湾の人達の芯の強さを感じ取りました。

そして、決して単純ではない関係を持つ台湾と日本の歴史を真摯に見つめ、真の友人として助け合っていくために、もっと日本人は台湾を知らなければならないと感じさせられた2時間でした




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