2009年11月24日

【海水の酸性化】

連日のように地球温暖化に関する新たな環境の異変が報告されている。

『大気中の二酸化炭素(CO2)増加による海洋の酸性化や、地球温暖化に伴う氷の融解によって海水中の炭酸イオン濃度が変化し、北極海では炭酸カルシウムの殻を持つプランクトンなどが生息しにくい環境になっていることが、海洋研究開発機構とカナダの海洋科学研究所の共同研究で分かった。実際の影響は未確認だが、プランクトンは海の食物連鎖の根幹を成しており、生態系全体への影響も懸念される。論文は20日付の米科学誌サイエンスに掲載された。

 大気中のCO2は年々増加しているが、その一部は海に吸収されるため、海水は酸性化。中和のため海水中の炭酸イオン濃度が低下する。
 一方、海に住むプランクトンには、炭酸カルシウム(CaCO3)の殻を持つ仲間がおり、水中の炭酸イオン濃度が一定以下になると、海中に殻が溶け出しやすい(未飽和)状態となり、生育に影響が出ることが分かっている。

 カナダ海洋科学研の川合美千代研究員らは昨年、カナダ北西沖の北極海で、海水中の塩分や炭酸イオン濃度などを調査。分析の結果、海氷の融解が進んだ海域で炭酸イオン濃度の低下が目立ち、炭酸カルシウムが溶け出しやすい状態になっていることが分かった。

 海洋機構の西野茂人技術研究主任は「『ふた』になっていた海氷が溶けて大気からのCO2吸収が増えた上、海水が希釈されて炭酸イオン濃度を低下させた」と指摘。「実際に生物がどうなるかはこれからだが、今後10年くらいは濃度は下がるだろう」と話している。』 (11月20日付時事通信)


【地球のへそ】

大気中のCO2が海に吸収されて海洋の酸性化が異常に進んでいくと、北極海で今起ころうとしているように、プランクトンなどが生育しにくくたって世界の海洋の生態系に重大な影響が及んでくるという。北極や南極はまさに地球の「へそ」のような部分だから、極地の異常はいづれその周辺の海にも達するだろう。

このブログでは2006年からことあるごとに気候変動、地球温暖化についてのニュースや記事を追跡して掲載しているが、これは今人類の最大の脅威といわれている地球温暖化の事実をこのブログを見いていただている方々に知っていただくとともに、自分自身が忘れないためにも続けている。

少しは温暖化が抑止できるといった明るい話題を拾いたいけれど、今のところは今回の北極海の異常のような話しかないのが現実なのだ。はたして、このままぼくたち人間は気候変動そして温暖化を止められないまま終わってしまうのだろうか。



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