2010年02月02日

【示談成立?】

暴力問題の結末がいよいよ近づいてきたようだ。

『日本相撲協会の武蔵川理事長(元横綱三重ノ海)は30日、暴力問題を起こした横綱朝青龍となぐった相手の男性との示談が成立したことを明らかにした。この日、東京・両国国技館を訪れた朝青龍の師匠の高砂親方(元大関朝潮)から報告を受けた。
 示談が成立したことで、今回の問題が刑事事件となる可能性は低くなった。朝青龍の処分は相撲協会の役員が改選される2月1日以降の理事会で話し合われる見込み。
 朝青龍は30日、同国技館で行われた若藤親方(元幕内皇司)の引退相撲で、横綱土俵入りと白鵬との取組を披露。報道陣から「高砂親方にどう報告したのか」「暴力を振るったのは本当か」などと質問されたが、終始厳しい表情で無言を貫いた。
 横綱審議委員会(横審)には当初、朝青龍がなぐった相手は部屋関係者だったと伝わっていたが、その後朝青龍が飲食していた店の関係者だったことが分かった。このため鶴田卓彦委員長は29日に「事実であれば処分は必要」として、横審の臨時会合を開く意向を表明。武蔵川理事長は、高砂親方に事実関係を再調査するよう指示している。』(1月30日付時事通信) 


【横綱の品格】

今年の初場所で2場所ぶりに25回目の優勝を果たした朝青龍。千秋楽で白鵬に敗れ白鵬戦は7連敗となり、横綱同士との対戦成績としては男女ノ川が双葉山に喫したワースト記録に並ぶなど不名誉な部分もあるものの、横綱優勝25回というのは北の湖(24回)を抜いて歴代3位という立派な成績なのである。これは本当に凄いと誰もが納得する「強さ」ではなかろうか。

しかし、土俵での「強さ」を土俵以外でひけらかすようでは横綱の品格は保てない。もともと朝青龍は2002年に横綱に昇進した後、その言動の品格のなさがたびたびマスコミに取り上げられ、2007年には仮病疑惑を取り沙汰されるなど問題を起こしていたことはよく知られていた。

そういう過去を反省して自らを律するどころか、またしても今回の暴行事件である。たとえ相手と示談が成立したとしても、それはあくまでも法律上問題にならないというだけであって、本人の横綱としての品格や道義的責任とはまったく別の問題である。横綱はただ強ければ何でもやっていいというものではないことは本人がよく知っているのではなかろうか。

今度ばかりは、残念ながら相撲界の朝青龍への対応をしっかり見なければならないだろう。




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