2010年04月27日

【全面移植】

すごい移植手術がスペインで成功したようだ。

自分であることの証―顔の全面移植?『顔に重傷を負った男性に、亡くなった人の顔面のすべてを移植する手術に、スペイン・バルセロナの病院が成功した。

 顔の移植手術は過去に10例報告されているが、顔のすべてを移植したのは世界初という。

 同病院やAP通信によると、手術を受けたのは30歳の男性。5年前に誤って自分の顔を銃で撃ち、鼻やあごに重傷を負った。自力で呼吸や食事をすることができず、過去9回の手術を受けたが完治しなかった。

 手術は先月末、30人の医師が24時間かけて実施。亡くなった人の全顔面の筋肉組織と、鼻とあごの骨の部分を取り出して、男性に移植した。男性はまだ、話したり食事はできないが、つばを飲み込む程度のことはできるという。』(4月24日付読売新聞)


【自分の証】

それにしても医学の進歩はすさまじい。顔のすべてを移植することが出来るのだから。IPS細胞の発見によって人間のあらゆる部分が再生できる時代なのだから顔面の全面移植などたやすいことなのかもしれないが、そのインパクトたるや半端ではないのではなかろうか。

このスペインの事例では亡くなった方の全顔面を移植したという。もちろんその方の顔そのものが、手術を受けた男性にそのまま移植されて顔の形そのものが亡くなった方と同一ということではないのかもしれない。

しかしながら、自分の顔がまったく違ったものになるということはどういうことなのだろうか。ときどき整形手術で嫌いだった生来の自分の顔を完全に別の顔にしてしまうという事例はテレビなどで紹介されているが、本人がそれで幸せになればそれはそれでいいことなのだろう。

ただ、顔というのは自我というか、自分を自分たらしめる最も大きな特徴のひとつだ。その顔がまったく別人の顔になるということは、いったい自我とか生来の自分とどう折り合いをつけていったらいいのか、本当に悩ましい問題だと思うのは僕だけだろうか。恐ろしい時代になったものだと思う。


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