2007年08月18日

【異常な暑さ】
全国で異常な暑さがとまらない。昨日も熊谷で40.9度という信じられないような温度を記録しました。

『勢力の強い太平洋高気圧に覆われた東日本から西日本は、16日も各地で気温が上がり、岐阜県多治見市で午後2時20分、埼玉県熊谷市で午後2時42分に、観測史上最高の40・9度を記録した。

 1933年7月に山形市で観測した40・8度を74年ぶりに更新した。また、全国924地点のうち、25地点で観測史上最高気温を更新した。

 気象庁によると、16日は多治見市、熊谷市のほか、埼玉県越谷市(40・4度)、群馬県館林市(40・3度)、岐阜県美濃市(40・0度)で40度以上を観測。館林市は15日に続き2日連続で40度以上だった。』(8月16日付読売新聞)


一体、この夏はどうなっているんでしょうか?

【北極海の氷も】


そんな中、また恐ろしい話が飛び込んできました。

『北極海の氷の面積が1978年の観測開始以来、過去最小になっていることが海洋研究開発機構などによる衛星観測で16日、分かった。地球温暖化による海水温度の上昇などが原因とみられる。氷は9月中旬まで減少が続く見通しで、国連の「気候変動に関する政府間パネル」(IPCC)の予測より30年以上も速いペースで解けている可能性が大きい。

 観測チームは、米国の衛星に搭載されている宇宙航空研究開発機構(JAXA)の電波観測装置のデータから、北極海の氷の面積を計算。今月15日の面積は、過去最小だった2005年9月より0・15%少ない530・7万平方キロメートルに縮小したことが判明した。

 このまま推移すると、今夏の面積は過去最小を大幅に更新し、IPCC第4次報告書が指摘した2040~2050年の予測値に早くも到達する可能性があるという。』(8月16日付産経新聞)


観測チームは、「氷の減少は、これまでもIPCCの予測を上回るペースだったが、今年は特に著しい。地球温暖化と何らかの関係があるのは確かだ」と語っているそうです。

【地球規模の猛暑】

今年は年初の雪の降らない冬から始まってまさに季節感が吹っ飛んでしまうような異常気象が続いています。そしてこの夏の猛暑は日本だけではないのです。

今年の猛暑は日本列島だけの話ではない。地球規模でみても今年は異常高温や豪雨などの極端な気候が多発している。国連の世界気候機関(WMO)がまとめた今年1~7月の異常気象報告によると、1月の平均気温は平年より1.89度、4月は1.37度も高く、1880年の記録開始以来、最も高温となった。
 ブルガリアでは7月23日に史上最高の45度を記録。オランダでは1月の平均気温が平年より7.1度も高い暖冬となった。』(8月13日付SankeiWeb)


この気候変動のあまりの激しさとスピードに、いよいよ来るべきものが迫りつつあるという実感を多くの人がもっているのではないでしょうか。なんとも不気味な今日この頃です。

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