2010年10月18日

【ついに消失?】
富士山の永久凍土が今年ついに消滅したようです。

『富士山の南斜面から地表近くの永久凍土が消滅したとみられることが、静岡大の増沢武弘教授(植物生態学)らの調査でわかった。

 16~17日に開かれる富士学会で発表する。

 静岡大と国立極地研究所(藤井理行所長)は共同で1976年から、南斜面の標高2500メートル以上の約100か所で測定した地中温度を分析し、永久凍土の分布状況を推測している。

 増沢教授によると、地下約50センチで永久凍土が存在する下限は、76年に3200メートル付近だった。98年は3300メートル付近に上昇し、2008~10年の調査で初めて下限が確認できなかった。

 気象庁によると、富士山頂の年平均気温は、76年が氷点下7・2度で、09年が氷点下5・9度に上昇している。また、標高2500メートル付近が生育上限とされていたイネ科のイワノガリヤスが山頂付近で自生しているのが確認されたという。

 増沢教授は「(南斜面からの永久凍土消滅は)地球温暖化の影響以外に考えられない。富士山の植生が大きく変化する可能性がある」と話している。』 (10月16日付読売新聞)


【地球温暖化が原因?】

永久凍土とは2年以上連続して凍結した状態の土壌のことを言い、主に極地に存在し、北半球の陸地の20%近くを占めると言われています。日本では富士山や北海道・大雪山系と北アルプス・立山で確認されています。

そして永久凍土の分布と深度を計測することで地球温暖化がどれだけ進展しているのかを測る指標となっています。シベリアやアラスカで近年永久凍土の融解が進んでいるという報告があり、これらは地球温暖化との関連が指摘されているのです。

また、永久凍土にはメタンハイドレートが含まれていて、融解すると、強力な温室効果ガスであるメタンや他の炭化水素を大気に放出し、世界的な温暖化を激化させると考えられています。すなわち、地球温暖化の指標となるだけでなく、融解が進めばさらに温暖化が加速するという恐ろしい現象なのです。
富士山での永久凍土の消失が意味するものは、世界的な地球温暖化が加速しているというひとつの証拠ではないでしょうか。信じたくない現実がまたひとつ増えたような気がします。



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