2011年04月05日

【増設断念?】

一体住民の命をどこまで蹂躙したら気がつくのでしょうか。

『東京電力は4日、東日本大震災で運転停止し、深刻な状況に陥った福島第1原発について、既存の1~6号機に加えて新設を計画していた7、8号機の増設を断念する方針を固めた。同原発の事故で安全性に対する不信感が世界的に高まっているため、新たな原発の建設は困難と判断した。発電効率が高く、温室効果ガスの削減にも貢献すると評価されてきた原発の新設を諦めることで、日本の電力政策の転換を象徴する事例となりそうだ。
 東電の藤本孝副社長は4日、民放の番組に出演し、福島第1原発の7、8号機の増設に関して「無理だと思う」と発言。同原発の発電量の拡大は難しいとの認識を表明した。同社は3月末までに、経産省・資源エネルギー庁に提出した2011年度の電力供給計画に、震災前の段階で計画していた福島第1原発7、8号機の増設をそのまま盛り込んだ。東電は、震災の影響を踏まえて供給計画を修正する意向を示したものの、地元の福島県などが原発増設に反発していた。
 福島第1原発については勝俣恒久会長が深刻な危機が続く1~4号機を廃炉にする考えを表明した他、枝野幸男官房長官は冷温停止状態となり安定している5、6号機についても同様の措置を取るべきだとの見解を示している。』(4月4日付時事通信)


【すべての危険は日本にあった】

東電と政府は今回の東日本大震災が想定外だったことが、福島第一原発の4機もの原子炉の核災害を招いたと言っていますが、それは間違いです。今回の地震がなくてもいづれ日本ではどこかで大規模な原発災害が起きていたでしょうし、これからもいつ起きてもおかしくない状況が続いています。

なぜか?それはチェルノブイリ原発事故から25年が経過し、その間に起こった原発事故の歴史を振り返ると、原子力の歴史に残されるべき大きな事故のほとんどはこの日本で起こっていることから明らかです。大きなものだけでも、1989年1月6日に起こった福島第二原発三号機の水中軸受けリングの落下事故、1991年2月9日の美浜原発二号炉のギロチン破断事故、1997年3月11日の動燃東海再処理工場爆発炎上事故、2007年7月16日の中越沖地震による柏崎刈羽原発の原子炉緊急停止などがあります。これらの事故ではあわや大気中への放射能の大量放出寸前あるいは実際に一部放出されたにもかかわらず、重要な情報は電力会社と政府が住民に知らせなかったと言われています。

そして今回の福島第一原発の核惨事。過去の危機的事故を教訓とせずに、住民そして国民をだまし続けてきた政府と電力会社にとってこの事故は自然が突きつけた最後通告だったと言えます。

【懲りない面々】

日々政府や東電から発表される放射能汚染の状況。みなさんは信じられますか?過去の行動から判断すれば到底鵜呑みにはできないというのが正直なところです。幸か不幸か、民主党政権だったために、官僚との不協和音が様々なところでポロを出す結果となり、今までの嘘や情報隠しのやり口がどんどん明らかになっています。

「原発をやめたら電気はどうするんだ、日本経済は沈没するぞ」といった脅しをこれからどんどん国民にかけてくるでしょう。もし仮に本当にそうであるなら、そして国民を脅す暇があるなら、原子力を動かしてきた官僚機構や政府機関、電力会社、原子力産業の指導層の人たちは自らの命を賭けて国民のために新たな文明観に基づいてその代替手段を開発・実行し、国民の命を救うべきではないでしょうか。福島の7号、8号の新設断念なんてまだまだ序の口、小手先だと思います。今、福島第一原発からの放射能汚染と風評被害で生殺しのような状態にある福島の町や村の方々のことを思えば、死ぬ気でやるべきです。毎日テレビに映し出される原発被災地の方々を見ていると、こんな不条理を許すべきではないと心底思います。


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