2011年04月21日

【電源トラブル】

韓国・釜山市にある古里原発で外部電源が一時喪失するという事故がありました。

『韓国の原子力発電事業者「韓国水力原子力」は19日、南部・釜山市にある古里原発の4号機で同日、外部電源の供給が約1時間半にわたり中断するトラブルが発生したと明らかにした。


 非常用のディーゼル発電機が稼働して電力を供給し、4号機は運転を継続した。原発の安全性に問題はないが、作業員2人が感電し軽いやけどを負った。

 同原発では12日に、1号機が電源系統の遮断器故障で運転を停止するトラブルが起きたばかり。

 同社などによると、同原発は定期点検中の3号機と4号機が同じ系統の外部電源を使用。今月4日から停止中の3号機の機器に問題が生じ、4号機への電力供給にも影響を与えたとみられる。3号機は核燃料交換作業も行っている。

 約30年の設計寿命を延長している1号機については、老朽化による事故発生の可能性が高いとして、周辺住民らが裁判所に運転停止を求める仮処分申請を行うなど「廃炉」を求める声が次第に強まっている。』(4月20日付東京新聞)


【環境問題の核心】

今回電源を一時喪失した韓国の古里原発というのは、玄界灘という海を隔ててはいますが、福岡市までの距離はおよそ190キロです。3月に大量の放射能汚染を起こした福島第一原発から首都圏までの距離はおよそ200キロから250キロですから同程度の距離だということです。もちろんこの韓国の原発よりも佐賀県の玄海原発のほうが福岡市からの距離でいけばおよそ50キロですので、それからすると約4倍の距離があることになります。

しかしながら、重要なことは大気中の放射能汚染にしても、黄砂等の大気汚染にしても、あるいは様々な廃棄物の投棄による海洋汚染にしても、人間や生物の環境を破壊する環境問題に国境は無意味だということです。日本の玄海原発が事故を起こしても、あるいは韓国の古里原発が事故を起こしても、福岡市に住む僕たちも、海の反対側に住む釜山市の方々もその影響は国境を超えて及んでいくということをしっかり認識しておく必要があります。

福島第一原発の核惨事は、国境を超えて大気中に放出された大量の放射能と併せて、世界中につながっている海洋への放射性物質の投棄を行ったという意味で、日本が犯した罪はとてつもなく大きなものだと思います。


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