2011年11月28日

【なぜ測定しないのか】

こういうニュースが報道されるたびに、一体日本の電力会社というのは何様なのかと怒りがこみ上げてきます。

「運転開始後30年の九州電力玄海原発(佐賀県玄海町)1号機について、九電が12月1日からの定期検査で、原子炉圧力容器の老朽化の度合いを知る方法の一つである試験片の取り出し測定を実施しないことが、25日わかった。直近の2009年に測定した試験片温度が想定を超えたことが今春判明したばかり。九電は「炉の健全性に問題はなく、規定上、今回の測定は不要」とするが、地元議会などで不安が広がっているだけに、「型通り」の対応を問題視する声も出ている。」(11月26日付西日本新聞)

【隠ぺい体質が大事故を生む】

玄海原発で最も古くなった1号機の圧力容器の「脆化」現象を示す試験片取り出し測定温度の高さについては、09年に九電が行った測定では、九電自身の想定を20~30度も高い98度となったことが知られており、特に福島第一原発の核惨事後は地元議会や研究者の一部から「緊急時に冷却水を注入すると圧力容器が損傷する恐れが高まっているのでないか」との懸念が高まっています。

そんな中での今回の「規定上、定期検査での測定は不要」という九電の見解。みなさんはどう思われますか?素人の僕でも、玄海町や佐賀県どころか日本国民全体の命を脅かす可能性のある圧力容器の脆化について、現状を調べることすら「規定上、不要」と公言する九電のとんでもない体質。これは市民ひとりひとりが絶対に許してはいけないと思います。こんな発言を平気ですること自体、今問題になっている「やらせメール」問題への対応などこの会社の経営陣の傍若無人ぶり、そして会社の隅から隅まで染まった隠ぺい体質の表れであり、私たちの命を何とも思っていない証拠でしょう。

先ずは謙虚に市民の声に耳を傾け、素人に何がわかるかという態度ではなく、真摯に人々の不安に応えることをやるべきです。そのひとつが今回の測定の実施とその結果の全面公表ではないでしょうか。

九電は、そんな地道な努力を積み重ねずに大事故を起こし破たんしたのが東電だということを忘れないでほしいと思います。そして佐賀、福岡、九州に住むみなさん、測定しないことぐらい些細なことのように思われるかもしれませんが、こんな九電の不誠実な態度がいづれ大事故につながっていくと肝に銘じておくべきです。


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