2008年01月30日
『福田康夫首相は26日午前(日本時間同日夜)、世界経済フォーラム年次総会(ダボス会議)で特別講演し、2020年までに世界のエネルギー利用効率を30%改善する目標設定を盛り込んだ地球温暖化対策「クールアース推進構想」を発表した。
首相は7月の北海道洞爺湖サミット(主要国首脳会議)の議長として、温室効果ガスの主要排出国すべてが参加する国際的枠組み(ポスト京都議定書)の構築に取り組む決意を示し、産業分野別の削減量を積み上げた「国別総量目標」の公平な設定を提唱。排出量増加が顕著な中国、インドの参加を促すため、1990年とされている温室効果ガスの削減数値目標の基準年を見直すべきだと主張した。
エネルギー効率の改善については、日本の石炭火力発電効率が米、中、インドで普及すれば、日本一国分の排出量に当たる13億トンのCO2削減が可能だと指摘した。
途上国の温暖化対策支援に5年間で100億ドル(約1兆600億円)規模を拠出する日本独自の資金メカニズム「クールアース・パートナーシップ」の創設も表明した。』(1月27日付産経新聞)
【拙速の決断】
「7月の洞爺湖サミットまであと半年もない今、世界の冷たい目を意識しながらようやく数値目標に転換か」というのが正直な感想だ。遅きに失している感はあるものの、それでも一歩前進と評価すべきかもしれない。
しかしながら「言うは易し、行なうは難し」である。洞爺湖を成功させ、地球温暖化でリーダーシップを発揮するためには、京都議定書のマイナス6%の目標さえままならない中で、果たしてどこまで日本が数値目標を達成していく覚悟があるのかをしっかりと国際社会に示すことが必要だろう。
政府がその努力を国内で先ず行っているかだ。産業界をちゃんと納得させているのか、国民のコンセンサスは得ているのか、国民の地球温暖化への覚悟を説いているのか、どれをとってもまだまだだろう。
日々のニュースで刻々と明らかにされているように地球温暖化は猛烈なスピードで僕ら人間と地球上に生きる生命すべてに襲いかかってきているのだ。福田首相は、小手先のリーダーシップでは到底解決は不可能であり、文明的な転換をしないと乗り切れない事態だということを肝に銘じてやってほしいと願うばかりだ。
おっしゃるとおりですね!
ガソリン暫定税率にしても、話が進歩しないですね、国民に見透かされています。
暫定税率必要です、なぜならば道路整備は、概ね達成できたが、次世代エネルギ利用インフラ・開発に費用が必要で、このことで、日本は脱化石燃料に向かいますと、もってくるといいんじゃないかな?
今のままでは何も変わらない、停滞、いや落ち目の中の停滞でいよいよあぶないかな?
そもそも、温暖化については、眼中にない感じですね。
物流ももう一回レール使用が本格的に国策で見直されると多少違うかもしれません。自由化の弊害でしょうか?
12月17日から引越して自転車通勤に変えました、これも環境にはやさしいわけで、欧州的な文化も必要でしょう、文化の宣伝、それがカッコ良いであれば、広まるかも?
10年ぶりに自転車通勤、たのしいです。
Posted by 川口康隆 at 2008年01月30日 10:06
政治家の日和見主義というか、危機感のなさというか、世間とのズレには本当に驚かされますね。自分の選挙しか頭になくて、温暖化の危機なんて全く感じてないとしかいいようがありません。国会論戦を見ていると情けなくなりますね。
Posted by luckymentai at 2008年01月30日 22:47