2012年08月16日

【チョウに異常】

チョウの目や羽に異常があることが報告されました。ついに来たかという感じです。

『東京電力福島第1原発事故の影響により、福島県などで最も一般的なチョウの一種「ヤマトシジミ」の羽や目に異常が生じているとの報告を、大瀧丈二琉球大准教授らの研究チームが10日までにまとめ、英科学誌に発表した。放射性物質の影響で遺伝子に傷ができたことが原因で、次世代にも引き継がれているとみられるという。
 大瀧准教授は「影響の受けやすさは種により異なるため、他の動物も調べる必要がある。人間はチョウとは全く別で、ずっと強いはずだ」と話した。
 研究チームは事故直後の昨年5月、福島県などの7市町でヤマトシジミの成虫121匹を採集。12%は、羽が小さかったり目が陥没していたりした。これらのチョウ同士を交配した2世代目の異常率は18%に上昇し、成虫になる前に死ぬ例も目立った。さらに異常があったチョウのみを選んで健康なチョウと交配し3世代目を誕生させたところ、34%に同様の異常がみられた。』(8月10日付時事通信)


【4年後から起こること】

放射能による遺伝子の異常というのは、原発を推進する側からすると最も認めたくない事実ですから、これから福島周辺や関東・東北で同様の事象が起こってきても無視し続けることでしょう。フクイチの事故直後にテレビメディアに何度も出演して「ただちに健康には影響ありません」と連呼し続けていたあの御用学者たちがその典型例です。無責任な発言の背後には自分たちの食いぶちである原子力を何が何でも死守しようとする醜い人間の性が見え隠れします。

事故発生から4年後から何が起こり始めるか、本当に考えたくないことですが、チェルノブイリ原発事故がその先例として参考になります。あの事故では、普段であれば10万人に1人も出ないとされる小児甲状腺がんが4年後から急増しはじめました。事故の規模としてはチェルノブイリ原発と同じ「レベル7」と判定されたフクイチですから、ヨウ素131などの放射性物質の拡散がかなり深刻なレベルであったことは間違いありません。ヨウ素131も大量に放出されましたから小児甲状腺がんの大量発生は避けられないでしょう。

武田邦彦氏が「2015年放射能クライシス」(小学館)で語っているように、そのとき小児甲状腺がんに罹った子供たちの映像が日本全国で問題になり、その社会的影響は甚大なものになるでしょう。今でさえ原発を廃炉にしたいと願う国民の声が子供たちの苦しむ姿を見て、さらなる衝撃を受けて脱原発の流れは確実になるのは目に見えています。そうならないように原子力ムラの面々がなんとか早いうちに原発の再稼働を済ませ、原発と核燃料サイクルを温存したいと躍起になっているのはそのためではないかと勘ぐりたくなります。

彼らのなりふり構わない非人道的な企みを潰えさせ、さらなる放射能被害の拡大を防ぐために、僕たち市民は絶対にあきらめることなく、しっかりと脱原発の歩みを続けなければいけないと思います。



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