2012年08月17日

【民間交流中断】

竹島(韓国名:独島)を巡る日韓の政府レベルの対立の激化によって、民間交流にまで影響が出始めているようです。

『韓国忠清南道唐津市の李※(※=吉を2つ横並び)煥市長は16日、記者会見し、日韓関係悪化を受け、友好都市提携している秋田県大仙市との交流事業を当面中断すると発表した。10日の李明博大統領の竹島(韓国名・独島)訪問以降、自治体間交流の中断が表面化するのは初めて。今後、同様の動きが広がる可能性がある。
 李市長は「李大統領の独島訪問と関連した日本の妄言と、韓国総領事館への投石事件を見て、国家外交が正常でない状態で地方自治体間の協力は無意味だ(と判断した)」と述べた。
 25日に大仙市大曲で行われる「第86回全国花火競技大会」に副市長らを派遣する予定だったが、取りやめる。
 唐津市と大仙市は2007年に友好親善交流の協定を結び、唐津市伝統の綱引きやバドミントンを通じた交流などを行ってきた。』(8月16日付時事通信)


【最後は民間の絆】

国家と国家の関係というのは、口で言うほどたやすいものではありません。一方の国がどんなに正当な根拠を持って主張しているとしても、そこに過去の歴史やナショナリズムが絡めば、その正当性までも否定されてしまうのは過去の人類の国家間の争いの常でした。そしてその解決手段と言えば、つい70年ほど前までは戦争しかなかったのです。そして武力や外交力のある国がたとえ正当な理由などなくても勝てば官軍だったのです。かつての大日本帝国がそうでしたし、多くの国を植民地にしてきたイギリスだってそうです。

だからといって、相手国の理不尽な要求に武力で対抗すべきと言うつもりはありませんが、国家としては最低限粘り強くこちら側が正当とする理由で対抗していくこと、そして相手が腕力で来ても対抗できるような準備も着実に粛々としておかなければならないでしょう。

ただし、民間は違います。そういう国家と国家の腕力の勝負という最悪の事態にならないために最も重要なのはどんなに国家間で緊張が高まっても、民間の交流は我慢強く、人と人とのコミュニケーションを続けていくことです。それがお互いの国の人々の間に幅広く、長く、深くあればあるほど、国家間の最悪の衝突を避ける、あるいは遅らせることになるでしょう。

今、緊張が高まっているからと言ってすぐに民間交流をやめるようなことはすべきではありません。こんなときだからこそ、我慢して続けることが大事なのです。日韓でも日中でも同じことです。お互いの市民が、自分たちの国の馬鹿な政治家の言うことを安易に信じることなく、自分たちの身近にいる人たちを信じることが信頼回復につながりますと僕は確信します。


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