博多祇園山笠-お汐井とり

luckymentai

2008年07月08日 05:22

今日から一週間は僕のブログは山笠一色になります。山笠以外の話題は一週間お休みをいただきますのでご了承ください。そして「じゃ見るまいか」とおっしゃらずに博多山笠をよく知る週間と考えてお付き合いください。

【博多の夏-博多祇園山笠】

いよいよ夏本番! 博多の男たちの血をたぎらせる博多祇園山笠のカウントダウンが近づいてきました。7月に入ってからの山笠の日程はというと、1日の飾り山公開に始まって、15日の追い山で幕を閉じます。

7月1日(火)  飾り山一般公開(14日夜まで) 夕方 お汐井取り(当番町)


7月9日(水)  夕方 お汐井取り(全流)

7月10日(木)  夕方 流舁き・流区域内

7月11日(金)  早朝 朝山・流区域内 午後 他流舁き・流区域外

7月12日(土)  追い山ならし(追い山リハーサル) 15時59分 舁きだし

7月13日(日)  集団山見せ 15時30分 (呉服町→明治通り→市役所)

7月14日(月)  夕方 流舁き・流区域内

7月15日(火)  追い山笠 4時59分 舁きだし


※昨年の「嵐の中の追い山見学」はここをクリック!

一年間、男たちが待ちに待った山笠の興奮がこの15日間の行事を通して徐々に高まってくるのです。

【7月9日のお汐井とり-神事での始まり】

博多祇園山笠は700年近く続く博多の神事です。その中でも神事らしい神事のひとつとしてこの「お汐井とり」があります。お汐井とは、海岸の砂のことで、博多湾に面した筥崎宮というお宮の海岸の真砂をお汐井てぼ(竹かご)に納めて各戸の玄関口に置き、「災いを除き、福を招く」お祓いとして身を清めるために使われるものです。

博多祇園山笠では、山笠を舁く前に身を清めるために各町内の山笠を流「ながれ」といいます。東流れ、大黒流れなどの各町内の流がそれぞれの山小屋から約10kmの距離を流毎に一番から順にお汐井とりに筥崎宮前の海岸にやってくるのです。僕も小学生のころはおじいさんに連れられてお汐井とりに行っていたことを覚えています。

【お汐井とり後の5日間】

お汐井とり後は、流舁き、追い山ならし、集団山見せと段階を踏んでクライマックスの追い山に達します。その最初の日は10日。今年初めて「舁き山」が動く流舁きです。夕方の16時~18時にかけて、7流すべてが流ごとに、それぞれの流の区域内を舁き回ります。いよいよ男たちの血が騒ぎ始めますよ。

それから忘れてはならない行事がもうひとつあります。それは追善山です。「追善山」とは前年の山笠後に亡くなった方で町総代や取締を務め、流に貢献した人を追悼する山笠の行事です。男衆が故人への敬意を込めて遺族の方々に追悼するもので、博多ならでわの行事であり厳粛なものを感じます。昨年は二番山笠の大黒流、五番山の西流などで追善山が行われました。西流は、3月に38歳で急逝した福岡市西区の博多人形師、井上和彦さんの追善山でした。

このような神聖なお祭りである博多祇園山笠。今年も勇壮な追い山がひとりの事故もなく行われることをお祈りします。

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