福岡高校で講演―山笠振興会会長

luckymentai

2010年06月24日 05:09

【新しい試み】

山笠発祥の博多区にある高校・福岡高校で、山笠に関する講演が行われました。

『福岡市博多区堅粕の福岡高校(荒木裕幸校長)で15日、博多祇園山笠振興会の瀧田喜代三会長が「博多山笠あれこれ―山笠の歴史から」と題して講演した。同校では、本年度から総合学習の一環として地元の伝統文化を学ぶ「博多学」を授業に取り入れており、1年生約400人が山笠の歴史などを学んだ。

 講演で、瀧田会長は承天(じょうてん)寺を開いた聖一国師が施餓鬼(せがき)棚に乗り、祈祷(きとう)水をまいて疫病を鎮めたことが山笠の起源とされていることを紹介。男衆たちが持つ手ぬぐいの色などで、役職が分かれていることも説明した。

 山笠の魅力については「769年の伝統が守られ、祭りの期日は今も変わらない。先輩は後輩をかわいがり、後輩は先輩を尊敬する長幼の序も守られている。祭りが無事終わったときには達成感もある」と語った。

 生徒の1人の吉田千絵さん(15)は「伝統を引き継ぐ人々の努力や祭りの大切さがよく分かった。今年は間近で見てみたい」と話していた。』 (6月16日付西日本新聞)


【母校とともに】

福岡高校と言えば、福岡市博多区にある県立高校で九大への進学者が多いことやラグビーの名門校としても知られています。僕の母校でもあるのですが、僕自身は九大もラグビーもまったく無縁でした(笑)。

でも僕にとってはそんな巷の評判よりも、母校が博多のど真ん中にあって、僕も含めて商売人の子弟が多く、まさに博多祇園山笠をはじめとする博多の伝統文化を護る「博多っ子」を育む高校であることです。高校の隣には博多に残る唯一の造り酒屋「石蔵酒造」がありますし、「濡れ衣」という言葉の由来となった「濡れ衣塚」という石碑が正門から歩いてすぐのところにあるなど、博多の歴史が周辺のあちこちに実感できる場所です。

そして、母校に関する僕の最大の自慢は、この博多とのつながり、そして武家の子弟ではなく商人の子弟が多いということです。福岡には西に修猷館という、かつては藩校だった名門高校がありますが、西の藩校に対抗する庶民の学校としての福岡高校は僕の精神的なバックボーンとなっています。

その福岡高校が「博多学」を今年から始めて、博多祇園山笠振興会の瀧田会長が母校で講演したと聞き、ほんとうに嬉しい限りです。後輩たちが以前にも増して庶民の学校、博多の学校としての伝統を守ってほしいと願っています。

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