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2007年10月22日

【ジョギングの楽しみ】

ジョギングの楽しみって何だろう?ダイエット効果?自然との触れ合い?走りながら音楽を聴くこと?

それもあるかもしれない。でもきっと自分の記録を他人とのコミュニケーションで確かめ合い、語り合う。それも大きな楽しみではないでしょうか。

そこに目をつけて新しいジョギングの可能性を追求した企業があります。

NIKI -そう、あの有名な靴メーカーの「ナイキ」です。face02

【クール・ランニング】

10月22日のタイム誌「グローバル・ビジネス」に「クール・ランニング」("Cool Runnings")と題して、アップルとナイキがジョギングと音楽とソーシャル・ネットワーキングを融合した新しいコンセプトの靴を創っていると報じています。クールですねえ。icon22

Cool Runnings. Nike melds jogging, music, social networking - and Apple - to create a shoe that has many friends

僕自身はまったく知らなかったのですが、日本でも半年前から販売し、ジョギングを楽しむ人達の間ではブームが起こりつつあるようです。そのシステムの名前はNike+(ナイキ・プラス)。

その仕組みとは?ナイキのジョギング・シューズにアップルと共同開発した小さなセンサーチップを入れて、iPod nanoを携帯してあなたの走りのスピードや距離、タイム、消費カロリーといったデータを収集させます。もちろん走っている間はそのデータを確認しながらiPodで音楽を聴いて楽しむ。そして走りを終えたらパソコンでこのジョギングシステム専用のサイトnikeplus.comに接続し、自分の記録を見たり、同じシステムを持っている近所の人達や世界中のナイキ・プラスとの交流を楽しむ。

今、そうやってジョギングを楽しんでいる人達は世界160ヶ国50万人。その友達の輪はどんどん広がっているのです。icon157

【時代は変わる】

もちろん、このアップルの共同開発による新しいジョギングの仕組みを創り出したナイキ(Nike)はライバルのNew BalanceやAsics、Adidasを引き離し、米国でのジョギング・シューズのシェアを昨年の47.4%から56.7%まで伸ばしているのです。

Nikeの由来はギリシア神話の神ニケ(Nike)。この共同開発プロジェクトの二社のコードネームは神話から採ってナイキをVictoria North、アップルをVictoria Southを呼んでいたそうです。クールですねえ。

世界を席巻した新しいコンセプトの音楽コミュニケーション機器(gadget)のiPod。世界中の人が同じものを持つことから新たな企業の挑戦があらゆるところで始まっています。これからはこの共同開発製品を皮切りにジョギングのコンセプトも大きく変わっていくでしょう。

世界は、時代は大きく変わっている。ボブ・デュランの曲「時代は変わる」("For the Times They're Changing")を彷彿とさせるニュースです。

  遅いものも、後には早くなり
  「現在」はやがて「過去」になる
  秩序は消え去り
  今一番のものはやがて最後になる
  時代は変わっているのだから

(「時代は変わる」の一節から引用)

《参考》

・Nike+の公式ブログ

・Nikeplus.comのサイト
  


2007年10月17日

【タイム誌への投稿】

10月15日号のタイム誌の記事"The Changing Face of Breast Cancer"について10月12日に投稿しましたので公開します。

The Changing Face of Breast Cancer TIME, October 15, 2007

Whenever action is needed to change the deteriorating situation like the spread of cancer diseases, the first thing to do is to let people know the fact and educate them as quickly as possible.

In this sense, it is quite fitting and proper for a sophisticated and global media like you to let many people on earth inform the shocking fact that breast cancer has been widespread not only in the developed countries but many developing ones with such an unexpected speed. I was one of the citizens who did not know the fact of breast cancer and was enlightened by your article.

To fight against this awful disease, some kind of global support system similar to “Baby Hatch” or a telephone hotline is needed for women who are suffering from breast cancers but being reluctant to talk about them for fear of being isolated from their husbands, families or communities. Each of them are so lonely and desperately need help.



≪拙訳≫

癌が各地に広がっていくような悪い状況を変えるのに先ずすべきことは、できるだけ早くその事実を人々に知らせて、彼らを教育することです。

その意味で、貴誌のようなグローバルなメディアがこれほどのスピードで先進国のみならず途上国でも乳がんが広がっているという恐ろしい事実を世界中の人々に伝えるのは本当に時宜にかなっていることだと思います。私も乳がんのこのような事実は知りませんでしたし、貴記事で啓発された市民のひとりです。

この恐ろしい病気に立ち向かうためには、乳がんには罹っているものの、夫や家族や地域の人達から孤立してしまうのではないかと恐れて病気について話すこともできない女性たちのために、例えば「赤ちゃんポスト」や電話ホットラインといったような世界的なサポートシステムが必要です。彼女たちひとりひとりは孤独で助けを必要としているのですから。
  


2007年10月11日

【進化する中国人の胃袋】 (少し長くなりますが、お付き合いくださいね)

世界経済を猛烈な勢いで牽引しはじめた中国経済。その経済力を維持・拡大するため、中国は世界中から石油を始めとするエネルギーをかき集めていることが最近問題になっているが、数億人ともいわれる中流以上の中国人たちの胃袋も世界中のあらゆる食品を物色し始めてさまざまな波紋を投げかけている。

日本との関係でいえば、魚。日本食ブームに乗ってマグロなどの寿司、刺身食材で日本の商社が世界各地で中国企業に買い負けていることが最近話題になった。そしてアメリカとの関係では・・・・・そう、牛だ。

豊かになれば例外なく肉の需要が爆発する。その真っ只中に今中国はあるのだ。

【カウボーイ登場】

10月8日号のタイム誌「グローバル・ビジネス」で、 「オープン・レンジ」("Open Range")と題した内モンゴル自治区に進出する米畜産会社Western Cattleの中国進出の話が取り上げられている。

裕福になった中国人たちの巨大な胃袋を満たすために、米国流の大規模畜産の手法を持ってカウボーイが教育的指導に中国に乗り込んできたのだ。

Open Range : To satisfy China's hankering for steak, American cowboys are teaching Inner Mongolians a new way to raise cattle

中国では1990年代のマクドナルドの進出以来、急激に肉の消費が盛り上がり過去5年での肉の消費量は31パーセントも伸びているのだ。(因みにその間、アルゼンチンは6%、米国▲2.4%、日本▲8.6%)

こんなビジネスチャンスを逃す手はないとばかり、様々な投資優遇措置で外資を惹きつける内モンゴル自治区政府にアメリカの「カウボーイ」企業が颯爽と進出してきたのだ。このままいけば、来年にも牛肉の不足が顕在化すると言われる中国では救世主的存在なのかもしれない。

Comsumption has risen 31% in the past in the past five years alone, according to the U.S.Depatment of Agriculture. "The beef market is expoloding," says Western Cattle president Jim Mueller. Owing to soaring demand, China could face beef shortages as early as next year.

【退却なき前進】

しかし、問題もある。進出当初はそれなりの人手も必要となり、内モンゴルの雇用創出にも役立つかもしれないが、もともと米国流の大規模農業の代表のような畜産手法は、コストを最小限にするために人手をかけないのが特徴だ。さらには、区都フフホト(Hohhot)周辺の小規模畜産農家への打撃もこれから顕在化するだろう。もっと言えば、中国は環境対策が遅れているため、今後大規模畜産による伝染病の可能性、環境汚染などの影響も心配されるのだ。それらを避けるためには、今後、自治政府によるインフラ整備のための大規模投資が不可欠だろう。

Without investment, "the booming beef and cattle industry would mean the destruction of the community and environment they rely on, "says Wen.

グローバルなビジネスチャンスを狙って、様々な分野で外資の進出が加速する中国。マネーを追うスピードはピカイチの連中ばかりだ。ここでも弱者を置いてきぼりにしない手当てを早めに打っておくことが後々に傷口が大きくなるのを防ぐことになると考えるのは僕だけだろうか。中国だけではない。インドでも東南アジアでも日本でも問題の本質は同じなのだ。  


2007年09月29日

【タイム誌への投稿】

9月24日号タイム誌の記事"Fade Away"について9月27日に投稿しましたので公開します。

Fade Away TIME, September 24, 2007

As your article pointed out, Premier Abe’s sudden resignation pulled a trigger to turn back the clock of Japanese politics to the bad old days of revolving-door cabinet. In the early stage of Prince-like Abe’s appearance following Junichiro Koizumi’s long era, people gave him support not only because he advocated strong leadership to reform the old regime of the country after World War II but he seemed to survive for a longer period to improve and stabilize their ways of living now and in the future.

With a widening gap between Shinzo Abe and the people and his deteriorating health, he had to resign at the worst timing of political struggle with Ichiro Ozawa, the opposition leader of the DPJ.

The important lesson from this incident is that we should select a leader with both strong mind and health and never with the good appearance and high popularity.


≪拙訳≫

貴記事が指摘しているとおり、安倍首相の突然の辞任は日本の政治の時計の針をかつての回転ドアのような内閣の時代に逆戻りさせる引き金を引いたようだ。小泉純一郎の長い時代の後に就任した王子様のような安倍政権の初期に、国民が彼を支持したのは単に戦後の古いレジームからの脱却だけではなく、長く政権にとどまって自分たちの今そして将来の暮らしを良くしてくれるように思えたからなのだ。

安倍氏と国民の間の認識ギャップが広がり、健康を害したことで安倍氏は民主党の小沢代表との政治的争いの中、最悪のタイミングでやめざるを得なかった。

この出来事から学ぶべきことは、私たちは決して見てくれのよさや人気の高さではなく、強い意志と身体をもったリーダーを選ぶべきだということだ。


【追記】

9月27日にタイム誌から「採用するかもよ」という例のメールが届きました。それにしても今年になってからは未だ一度も採用してもらってません。しばらくは難しいのかなあ~

Dear Reader,

Thank you for writing. We welcome timely, insightful reactions to material we have published, and we can assure you that your observations found an attentive audience among the editors. Should your comments be selected for the column, you will be notified in advance of publication. Again, our thanks for letting us hear from you. We hope that you will write again should you discover something of particular interest in the news or in our reporting of it.

Best wishes.


TIME Letters
  


2007年09月22日

【消えた警戒心】

首相に就任する以前から海外のメディアは、安倍首相のことを「筋金入りの保守派」(a born conservative)とか「国家主義者安倍」(Nationalist Abe)と呼んで警戒していた。そして任期前半はまさにその警戒心を裏打ちするかのように、安倍内閣は教育基本法改正、防衛庁の省への昇格、憲法改正のための国民投票法成立などの公約を強行採決によって実現してきたのだ。

しかし、代表的な海外のメディアであるタイム誌も安倍政権にこんな結末が待っていることは予想していなかったようだ。

9月24日号タイム誌は表紙に涙顔の安部首相を持ってきて、 「消え入る(首相)」("Fade Away")と題して国際舞台での断固たる姿勢を望んでいた首相の思惑は、経済への関心が高い国民と最後まで折り合わなかったとレポートしている。

Fade Away - Shinzo Abe wanted Japan to stand tall on the international stage, but his agenda never clicked with a public more concerned about the economy

筋金入りの保守派から消え入る首相。何がこれほどのギャップをもたらしたのだろうか。

【テロ特措法が引き金?】

それにしても不可解な突然の辞任劇だった。
その最たるのものが、辞任の理由だ。すなわち、安倍氏がその辞任会見で、辞任の理由は松岡農水相の自殺でも、年金問題でも、参院選での惨敗でもなく、民主党の小沢代表が党首会談を断ったからだと語ったことだ。

確かに安倍氏が政治生命を賭けると見得を切ったテロ特措法の期限延長問題で真っ向から対立する小沢民主党との党首会談に一縷の望みを託していたのに、それが実現できなかったことが彼を心理的に四面楚歌の状況に追い込んだのかも知れない。

いづれにしても、タイム誌は、複数の専門家の言葉を引用しながら、持病に加えてあまりにも重い責任に耐え切れなくなった、岸元首相という偉大な祖父を持つ若きプリンスの姿を驚きをもって紹介している。

【早く混迷からの脱出を】

この記事が書かれた時点では未だ福田氏擁立が確たる動きになっていなかったので、次期総裁としては麻生氏の名前しか出ていないが、タイム誌は、誰がなるにせよ、日本はまた首相が次々に入れ替わる旧来の派閥政治に逆戻りする可能性があると書いている。

Whoever wins, Japan may be returning to the bad old days of fractional politics, in which Prime Ministers come and go as party infighting overshadows the issues the country really needs to tackle.

混迷の元は自民党だけではない。民主党も今は小沢代表に「お手並み拝見」とばかりに党内の意思統一が図られているが、右から左まで党内意見は幅広く政権与党になれるかどうか疑問も多いのだ。

サブプライム問題で揺れる世界経済の余波は日本にも波及してきている。景気後退を未然に防ぐためにも、早く改革の姿勢を継続できる首相の登板を望みたいところだ。国内で小さなコップの中での小競り合いをしている場合ではありませんよ、民主党、自民党の国会議員のみなさん!!  


2007年09月14日

【タイム誌への投稿】

9月10日号タイム誌の記事"The Gray Wars"について9月10日に投稿しましたので公開します。

The Gray Wars TIME, September 10, 2007

Looking at the two pictures of Condi and Nancy Perosi in your article, I was astonished at the clear differences of image between their faces with dyed hair and the ones with gray. Apparently, dyed hair could make women more beautiful,energetic, powerful and younger than they actually are. On the contrary, gray or white hair only gives them the image of aging and weakness.

As long as the women’s desire for beauty and youth exists, to dye or not to dye is not the question of fashion and cosmetics, but of their life and death for real. In this sense, Japanese women are not the exception.


≪拙訳≫

貴記事にあるコンディとナンシー・ペロシのふたつの写真を見ていて、染めた髪とグレーの髪とではその顔のイメージが全然違っているのに驚かされた。明らかに、髪の毛を染めると女性は美しく、エネルギッシュでパワフルで、しかも実際より若く見えるものだ。反対にグレーや白い髪だと年老いて弱々しく見えてしまう。

女性が美しく若くありたいと願う限り、染めるべきか染めざるべきかというのはファッションや化粧の問題ではなく、実際彼女たちにとっては死活問題なのだ。その意味では日本の女性たちも例外ではない。


【追記】

今回もタイム誌から短い返信が来ました。でも今回のはいつもとコメントが違います。いい兆候なのかどうか、採用してくれればどんなコメントでもいいんですが・・・

Dear TIME Reader,

Thank you for letting us hear from you. The editors appreciate the interest that prompted you to write, and they have made attentive note of your comments. We hope that you will continue to share your thoughts with us.


Best wishes,

TIME Letters
  


2007年09月11日

【メコンの流れ】

中国からベトナムまで8カ国に接し、全長4千キロ、水源から河口までの標高差5千メートルにも及ぶ悠久のメコン川の流れ。過去何世紀にも亘って、その川辺に棲む人間たちの生活や争いをつぶさに見て、清濁併せ呑んできたメコン川。その流れがある国の力で大きく変わろうとしている。

そう、変えようとしているのはメコンの源流の中国であり、変わろうとしているのはメコン川とその周辺国だ。

9月10日号タイム誌「メコン川の湾曲」("A Bend in The River")と題して、中国がメコンを活発な交易のためのハイウェイと新たな電源に変えることで、周辺諸国の経済を活性化させている一方で、水路の命を脅かしているとレポートしている。

【南下する中国の功罪】

すなわち、過去数千年にわたって偉大なメコンには手をつけなかった中国が、ここ数年顕著な動きを見せているのだ。

先ずはダム建設。すでに雲南省には2つのダムが完成し、3つが建設中、2つが計画中だ。これらのダムによる発電は中国だけでなく、川下にあたるラオス、タイ、カンボジア、ベトナムといった国々にも恩恵をもたらすだろう。電力以外でも中国との交易のためのハイウェイとしてメコンの重要性が以前にも増して高まっているのだ。

しかし、メコンの変貌は必ずしもいいことばかりではないようだ。メコン周辺の7カ国に住む7千万人近い人々の暮らしは、まさにメコンのもたらす自然の恩恵で成り立っている。米の栽培にしても、水産物にしてもそうだ。

それらの自然の恩恵がダムの建設や大きな交易船の航路のための浚渫などにより脅かされる可能性も大なのだ。

Yet Chinese dams, along with engineering projects to make the river navigable by larger vessels, have begun to ravage the river's ecology by blocking sediment and produing unnatural water flows that dissuade fish migration and spawning.

【国を跨ぐ河川の争奪戦】

メコンが我々に語ろうとしているのは何か。それは、石油や希少金属などと同じように、陸続きの国々にとってこれから河川がもたらす水そのものが資源争奪戦の対象物になるということだ。

そのとき、誰が河川の水を支配し、誰がそこから利益を享受することができるか。アジアでは今、メコン川を巡って巨大国家中国とインドシナ諸国の協調と争奪のせめぎ合いが始まった。

果たしてメコンの周辺の国々、中国、そして日本にとってメコンの変貌は吉と出るのか、凶と出るのか。これからは国境よりも大河の流れにも目を向けていく必要がありそうだ。  


2007年08月30日

【タイム誌への投稿】

9月3日号タイム誌の記事"Sunken Treasure"について8月27日に投稿しましたので公開します。

Sunken Treasure. TIME, September 3, 2007

Almost every day and night, I see at least several horrifying news about endangering earth environments caused by global warming in newspapers, magazines and other news media these days. Your article on coral reefs is one of them.

But this time you gave me a glimpse of hope by showing the fact that tens of hundreds of volunteers as scuba divers have made a tremendous efforts to gather vital information on dying coral reefs for about ten years to rescue them with a sense of mission and love. As long as there are volunteers like them to seek for truth, I believe our earth and human beings would not perish in vain.

≪拙訳≫

最近はほとんど毎日、新聞や雑誌や他のメディアを通して地球温暖化による地球環境の悪化に関する恐ろしいニュースを目にする。貴誌のサンゴ礁に関する記事もそのひとつだ。

しかし、今回、貴誌の記事で一筋の希望が持てたのは、大勢のボランティアのダイバー達が、使命感と愛情を抱いてサンゴ礁を救うべく、10年という期間にわたってとてつもない努力をして死に瀕したサンゴ礁に関する情報を集めていたことだ。この人達のような真実を求めるボランティアがいる限りは、地球も人間も無駄死することはないと僕は信じている。


【追記】

8月27日にタイム誌から「採用するかもよ」という例のメールが届きました。今年は未だ一度も採用されず苦しい挑戦が続きます。みなさん、応援してね。

Dear Reader,

Thank you for writing. We welcome timely, insightful reactions to material we have published, and we can assure you that your observations found an attentive audience among the editors. Should your comments be selected for the column, you will be notified in advance of publication. Again, our thanks for letting us hear from you. We hope that you will write again should you discover something of particular interest in the news or in our reporting of it.

Best wishes.

TIME Letters



  


2007年08月17日

【タイム誌への投稿】

8月13日号タイム誌の記事"Vacationing like Brangelina"について8月12日に投稿しましたので公開します。

Vacationing like Brangelina TIME, August 13, 2007

“Seeing is believing”. Volunteer work is not the exception for this old cliché. I believe that many people around the world want to help those who need help in the developing countries, but cannot do so because of time, money and other constraints they have in relation to their family matters and company responsibilities.

In this sense, volunteer tourism could give them a glimpse of harsh realities of volunteer works through some intensive works in the tour in such developing countries as Uganda, Cambodia and Thailand if they participate in it with shorter time and lesser money than they actually get into volunteer work.

I understand the critic’s saying that combining volunteer work and sightseeing is very difficult. But the important thing is to move forward to build better environments for troubled communities on earth if only a little. Voluntourism could help for that.


≪拙訳≫

百聞は一見に如かず。ボランティア活動もこの諺の例外ではない。世界中の多くの人たちが途上国で助けを求めている人たちを救いたいと思っているが、時間やお金そして家族や仕事といった制約があるために断念している。

その意味で、ボランティア・ツーリズムはそんな人たちが実際にボランティア活動に従事するよりも少ない時間と資金で参加して、ウガンダやカンボジアやタイといった途上国に行って、ツアーの中での労働を通してボランティア活動の厳しい現実を垣間見る機会を与えてくれるのだ。

批評家たちがボランティア活動と観光を両立させるのは難しいと言うのもわかる。しかし、大事なことは少しでもこの地球上の困っている地域の環境をよくしていこうと前進することなのだ。ボランツーリズムはそのためになるのだ。
  


2007年08月15日

【世界が注目?】

ユニクロに世界の注目が集まっている?そういえば、米高級百貨店チェーンのバーニーズ・ニューヨークの買収を巡って、カジュアル衣料品店「ユニクロ」を展開するファーストリテイリングとアラブ首長国連邦(UAE)ドバイ政府が出資する投資ファンド、イスティスマルが入札合戦をしていましたが、結局9日にイスティスマルの勝利で決着しましたね。

この買収合戦も世界の注目を集めましたが、それではありません。タイム誌グローバル・アドバイザーのコーナーに、衣料品のコンビニエンス版としてユニクロ・ストアの新しい試みが取り上げられたのです。

【ファースト・ファッション?】

そのタイトルは「ファースト・ファッション」("Fast Fashion")。おそらくファースト・フードのファッション版ということでしょう。

その記事の写真を見ればその意味は一目瞭然です。ユニクロ・ストアの棚に整然と並べられたジュース缶のようなケース。それがユニクロのTシャツの新商品なのです。

ファッションのコンビニエンスストア。簡単なようで誰も考えつかなかったアイデア。さすが、ユニクロ。値段の安さだけが「売り」ではありません。

Like many good ideas, it's so simple you wonder why nobody had thought of it before. But credit goes to Japanese clothing brand Uniqlo for bringing fashion retailing into the age of the convenience store.

記事の最後には、「もちろん、ユニクロの「気軽さ」は値段にも反映されています。店のどの商品も12ドル以上のものはないのです。」とも書いてあります。ニクイねえ。

You'll also see UT's grab-and-go ethos reflected in the price:nothing in the shop cost more than $12.

買収合戦では負けても、ちゃんとタイム誌に紹介されたりして世界に注目されてますよね。  


2007年08月10日

【経済発展とMe世代】

それは1992年に始まった。そう、当時の中国の最高指導者であり改革派だった鄧小平がシンセン等の都市を巡り、社会主義体制の下で市場経済を導入して経済発展を進めるとの宣言「南巡講話」を出したあの時である。

あれからたった15年足らずの間に中国は毎年9%以上の経済成長を達成し、世界経済を牽引するほどの力を持ってたのだ。来年には北京でオリンピックも開催される。

そんな中で、中国の若年層、ミー世代は政治についてどう考えているのだろうか?8月6日号タイム誌「中国のミー世代」("China's Me Generation")と題して、中国の新興中流層は若く、金持ちで幸運を享受しているが、政治には無関心とレポートしている。

China's Me Generation ― The new middle class is young, rich and happy. Just don't mention politics.

【ノンポリと消費社会】

タイムの記事を読むと、中国の若者達の行動様式の変化に驚かされる。その中では、女性ダンサー、会計士、コンサル会社の保険数理士等さまざまな専門職業の若者達が登場し、携帯を操り、海外に旅行し、日々の生活をエンジョイしている様が描かれている。彼らのもっぱらの関心は自分の生活がどう豊かになるかであり、政治には無関心を装っているのだ。

※写真は中国の若手女優Liu Yun(23才)

30歳以下の中国人はおよそ3億人。しかし、かつての文化大革命、天安門事件などの政治的事件は過去のものとなり、グローバル経済の枠組みにしっかりと組み込まれ、消費社会がもたらす様々な経済的恩恵にその大半の人々は酔っているのかもしれない。

そういった若者の姿は、日本の若者と大差ないように見える。消費社会に生きているという意味ではどこの国の若者も、政治よりも自らの経済的利益に関心が向くのは仕方ないことなのだろうか。

【不況が転機か】

こういった中国の新しい若者層の政治的無関心は、経済的な繁栄が続いているときには問題にならないかもしれない。しかし、不況が訪れたときにそれで済むかどうかが問題だ。

The political passivity of China's new elite makes sense while the good times roll. The question is what will happen to the Me generation - and to China - when they end.

もうひとつ問題がある。それはこれら都市の若年中間層・富裕層と地方の農民との格差問題だ。都市では土地所有権が認められようとしているのに、農民は土地を買うことができないこともその一例だ。

中国の若者達のミーイズム。不況や混乱が国内で噴出したときに、彼らの不満の矛先が政治に向くとしたら、自国政府ではなく隣国日本になる可能性は高いだろう。これからもしっかりとミー世代の中国の若者の動きはウォッチしていく必要がありそうだ。  


2007年07月19日

【タイム誌への投稿】

7月9日号タイム誌の記事"The Growing Dangers of the China Trade "について7月10日に投稿しましたので公開します。

The Growing Dangers of the China Trade TIME, July 9, 2007

Your article on the tainted imports “made in China” reminds me of a huge number of products made in Japan once notorious for its cheap price with bad quality exported to the world when Japan tried to recover from the ashes of World War II. However, after several decades most of our goods and services gained its fame and trust from all over the world because both corporate managers and workers tried hard to constantly improve its quality to earn the full trust of severe domestic consumers first, then of overseas ones at last.

I am sure that China could do the same only if Chinese consumers keep sharp eyes on their own products and demand better and safer qualities as the Japanese and western consumers do.

For the time being until Chinese consumers begin to awake, however, Beijing and local authorities need to give tougher regulations to greedy and dirty corporate managers making those tainted products.


≪拙訳≫

「中国製の」汚染された輸入品に関する貴記事を読むと、かつて日本が第二次大戦の荒廃から立ち直ろうとしていたときに、安いけれど粗悪品だった日本製品が世界中に輸出されていたことを思い出します。しかしながら、数十年後には私たちの商品やサービスは世界中から信頼と名声を勝ち取りました。それは経営者も労働者も一丸となって一生懸命品質改良の努力を続け、先ず国内の厳しい消費者、そして最後には海外の消費者の全幅の信頼を得たからなのです。

中国の消費者が自国の製品に厳しい目を向けて、日本や西欧の消費者と同じようによりよく安全な品質を求めさえすれば、中国も同じことが出来ると確信しています。

しかし、中国の消費者が目覚めるまでしばらくの間は、北京政府と地方政府がそれらの粗悪品を作っている貪欲な経営者達に厳しい法的措置を課す必要があります。


【追記】

7月11日にタイム誌から「採用するかもよ」という例のメールが届きました。それにしても昨年11月6日号で採用してもらったので、またしばらくは難しいかなあ~。

Dear Reader,

Thank you for writing. We welcome timely, insightful reactions to material we have published, and we can assure you that your observations found an attentive audience among the editors. Should your comments be selected for the column, you will be notified in advance of publication. Again, our thanks for letting us hear from you. We hope that you will write again should you discover something of particular interest in the news or in our reporting of it.

Best wishes.


TIME Letters
  


2007年07月16日

【食肉偽装から歯磨き粉まで】 (少し長くなりますがお付き合いくださいね)

つい最近まで日本では食肉偽装で閉鎖に追い込まれたミートホープ社など消費者をだます企業に対する不信感の高まりが社会的に大問題になったが、世界では食品に限らずあらゆる製品での或る国のもっと広範囲な「偽装」が大問題になっているのをご存知だろうか? そう、歯磨き粉に有毒なジエチレン・グリコールが入っていてパナマで100人近い死者まで出たというあの事件だ。そしてその歯磨き粉の生産国、それは中国だ。

いったい、何がどう問題になっているのだろうか?

【歯磨き粉からタイヤまで】

7月9日号タイム誌「中国貿易で高まる危険」("The Growing Dangers of the China Trade")と題して、ペット・フードから歯磨き粉、おもちゃからタイヤまでリコール続きの騒動にアジアブームの陰の側面がちらつく中、輸入品の安全をどう確保するかを投げかけている。

The Growing Dangers of the China Trade ―Recalls of tainted pet food, toothpaste, toys and tires show the dark side of Asia's boom. What it will take to make imports safer

タイム誌はあくまでも米国の視点からレポートしているのだが、今や米国に入ってくる輸入品の4割が中国製で、リコールの4割も何らかの形で中国が関わっているという状況でほとんど打つ手なしというのが実態のようだ。

なぜか?それは中国製品の輸入量が10年前の4倍以上にもなる米国では輸入品の安全性などをチェックする監督機関であるFDAがいちいち個別の品目を検査してお墨付きを与えることなど不可能に近いからだ。

誰かが亡くなるまで、米国の消費者は「炭鉱の中に有毒ガスの検知のために飼われているカナリア」のような実験台と同じ状態に置かれているのだ。

Nothing happens unless someone dies. "Consumers are the canary in the coal mine for this system".

しかも、こんな世界中からの不安の声に対して、有毒歯磨き粉を作った中国企業家は、「中国政府がすでに正式の回答をしているだろう。それ以上、何が欲しいんだ」と言っているそうだ。

Adds manager Hu Keyu:"The Chinese government already issued a statement. What do you want from us?"

なにか、ディズニーやらどらえもんのフェイク(偽物)のぬいぐるみを堂々と使っていたあの北京市の遊園地の店員が、「何が悪いんですか?」と悪びれる様子もなくインタビューに答えていた光景と重なって複雑な気持ちになった。

【消費者の目覚め】

まだ中国経済の規模が世界経済の中ではマイナーだった数十年前ならともかく、21世紀初頭の中国は紛れもなく欧米・日本に次ぐ経済大国になり、あらゆる中国製品が世界中にさまざまなルートを通じて流通している中では早急な手立てを世界が真剣に考える必要があるだろう。

中国政府もWTOに加盟して北京オリンピックも来年に控えている以上、様々な規制策を打ち出しているようだが、問題の根は深く、規制くらいでは解決しないだろう。

タイム誌も指摘しているように、結局は中国の消費者が自国製品の欺瞞や問題点に気づき、自ら企業家に姿勢を正すよう要求していくように「成熟」していくしかないだろう。

It's whether Chinese consumers will demand-and-receive-the same assurance of safety that Western consumers do.

日本もかつては未成熟な消費者の目が企業家を見極めることが出来ずに様々な粗悪品を海外に輸出していた時期があった。しかし、国内の消費者の厳しい目に促される形で政府が動き、企業が動いた結果、今のような比較的優れた製品を多く生み出すようになったのだ。日本人の道徳心、そして絶え間ない消費者の厳しい目が企業に緊張感を生み出していることを思えば、中国の消費者も早く目覚めて欲しいと思うのは僕だけだろうか?  


2007年07月08日

【ウェブ旅行の準備】

海外旅行に行く前に、行き先の土地の人や旅行者と前もって情報交換ができたらなあと思うことありませんか? そして現地でその人たちと会うことができたら・・・あるいは自分に合った行き先のアドバイスが欲しいと思ったことはありませんか?

そんな望みを少しでも満たしてくれるウェブサイトがあるという記事が7月9日号タイム"Global Adviser"のコーナーに"Time Traveller  Social Assistance"と題して載っていましたのでご紹介します。

【便利なサイト】

1.HOSPITALITY CLUB

先ずはホスピタリティ・クラブというサイト。2000年にドイツの学生が開いたと言うこのサイト、メンバーとして登録すれば行きたい場所に住んでいる人と旅行に行く前にコンタクトして、食事をいただいたり、部屋を提供してもらったり、ボランティアベースでお願いすることができるというものです。もちろん、メンバーがあなたのところに来られたら同じようにホスピタリティを提供してあげるのが礼儀でしょうね。

このサイトを利用するときは相手を慎重に選ぶ必要はありますが、ローカルベースで交流できる素晴らしいチャンスになりますね。

2.THE THORN TREE

このサイトは1997年以来、世界を旅行する旅行者同士の情報交換の場として活発に利用されているそうです。たとえば、赤ちゃん連れでニュージーランドを旅行するのにどんなカメラがいいかとか、サンパウロのゲイ・パレードを見るにはどこに泊ればいいかといった疑問に他の旅行者が答えてくれます。

3.GUSTO

最後はGUSTOというサイト。まだ開設後1年くらいですが旅行に関する情報提供者の素性を明らかにして、情報の発信者と受信者のマッチングをよりいいものにしようとしています。結構役に立ちそうですね。

それにしても本当に便利な時代になりました。それぞれのサイトにそれぞれの個性や特徴があって思わず試してみたくなりますね。日本にも旅行に関するサイトはいろいろありますが、日本人同士だけでなく海外の目的地の人とも交流できたりするのは新しい旅の楽しみ方かも知れませんね。みなさんもトライしてみてはいかがですか?  


2007年06月28日



【赤ちゃんの言語能力】

健康であれば、どんな赤ちゃんも生まれてしばらくすれば完璧にしゃべれるような言語能力(competence)を親から授かります。子供を育てたことのある方なら赤ちゃんの持つ素晴らしい能力に驚かれたことがあるでしょう。

でもその能力ってどうやって、いつごろまでに赤ちゃんは得るのでしょうか?

【顔の表情が決め手?】

6月25日~7月2日号タイム誌の記事「Baby Faces.」に面白い研究結果が載っています。

記事によると、8ヶ月以下の赤ちゃんはあなたの顔の表情や口の動きで言葉を識別し、重要な言語能力を身につけるというのです。そして顔の動きで言語の違いすら見分けることが出来るようになるというのです。

---the tyke is processing every change in the shape and rhythm of your mouth and face. Researchers,led by Whitney Weikum at the University of British Columbia, found that infants under 8 months old may rely on such vissual cues to learn language, even using variations in facial expressions to distinguish one language from another.

そして8ヶ月までであればフランス語と英語とか2つの言語を話す家庭で育てればその識別能力が育まれるというのです。

By 8 months, however, only infants reared in bilingual homes retained the ability to make this distinction.

こりゃ凄い。赤ちゃんの潜在能力って素晴らしいですね。でも逆に言うと8ヶ月を過ぎるとバイリンガルの基本的な素養が備わらないなんて・・・赤ちゃんをどう育てるかってものすごく重要なんですねえ。

8ヶ月未満の赤ちゃんがおられるお父さん、お母さん、豊かな表情で赤ちゃんに接してくださいね。


《参考》

・オリジナルのブログ「博多っ子の元気通信」  



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