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2013年02月27日

【工事完了】

新しい歌舞伎座の建て替え工事が完了しました。

『4月にこけら落としを控える歌舞伎座(東京・銀座)の建て替え工事が26日完了し、同日午前、併設された歌舞伎座タワーの最上階で竣工式が行われた。

【フォト】 真新しい歌舞伎座の前でポーズをとる坂田藤十郎さん

 東京スカイツリーなどを見渡せる29階の真新しいフロアに紅白幕が引かれ、人間国宝の坂田藤十郎さん(81)ら歌舞伎俳優や、松竹幹部、設計した隈研吾・東大教授(58)ら約120人が出席。藤十郎さんの玉串奉奠(ほうてん)などの神事が行われた。

 続く祝賀会には約400人が出席。藤十郎さんは「歌舞伎座の真新しい舞台に立つことができると胸が高まります。この劇場にふさわしい立派な舞台をお目にかけたい、新しい歌舞伎座の歴史を作っていきたいと、今から全員が意気込んでおります」と挨拶し、完成を祝った。

 歌舞伎座は明治22年に開場。関東大震災や戦災などで改築や建て替えを重ね、新しい劇場は5代目。今後は3月27日に開場式、翌28日に顔寄せ手打式を行い、4月2日、こけら落とし興行の初日を迎える。』(2月26日付産経新聞)


【試練の船出-新生歌舞伎座】

旧歌舞伎座の外観はそのままにして、その上にそびえる歌舞伎座タワーには多少の違和感を抱かざるを得ませんが、そんなことよりも新生歌舞伎座がスタートする前に歌舞伎界はここ数カ月の間に大きな役者をなくしてしまいました。その一人は次世代のリーダーとして期待されていた中村勘三郎さん、そしてもう一人は江戸歌舞伎を象徴する大名跡を背負う看板役者である市川団十郎さんです。歌舞伎座の建て替えが始まってからで言うと中村富十郎さん(1929~2011年)、中村芝翫さん(1928~2011年)、中村雀右衛門さん(1920~2012年)という3人の人間国宝も死去しました。

時代の節目と言われればそれまでなのですが、やはり親から子へと芸を伝承していく歌舞伎の世界にあっては、勘三郎さんや団十郎さんの早すぎる死は歌舞伎という伝統芸の継承に大きな影を落としたことは間違いないでしょう。

それでも時は容赦なく過ぎていきます。新生なった歌舞伎座で新しい歌舞伎界を担っていく役者さんたちが、先達を失ってもそれに負けないパワーを発揮してくれることを切に望みます。  



2012年12月14日

【今年の漢字】

今年の漢字は何に決まったのでしょうか?

『2012年の世相を表す「今年の漢字」に「金」が選ばれ、清水寺(京都市東山区)で12日、森清範(せいはん)貫主が特大の和紙に揮毫(きごう)した。

 財団法人・日本漢字能力検定協会(同市)が公募。25万8912通の応募のうち、最多の「金」は9156通だった。ロンドン五輪での日本選手団の活躍や、山中伸弥・京都大教授のノーベル生理学・医学賞受賞などの「金字塔」が打ち立てられたことや、消費増税や生活保護費の増大など金(かね)を巡る問題を理由に挙げた人も多かった。

 森貫主は「混沌(こんとん)とした暗い世相に一筋の光明を見つけ、頑張ろうとする日本人の気概を感じた」と語った。

 今年の漢字で「金」は2000年にも、シドニー五輪や金融機関の破綻・再編などを受けて選ばれている。』(12月12日付読売新聞)

【混迷の1年】

日本漢字検定協会の発表によれば、応募総数は25万8912票で、過去最多だった11年の約半分にとどまり、そのうちトップの「金」は9156票(3・54%)と総数に占める比率は過去最低で、協会は「混沌とした世相のせいか、今年は選ぶのが難しいという声が多く、票も分散した」とのことでした。因みに2位は「輪」(7867票)、3位は「島」(5054票)。4~10位は「領」「乱」「空」「政」「復」「輝」「国」と続いているとのこと。それぞれの漢字が今年の世相と現実を表していて興味深いですね。

もうひとつ付け加えれば、政治家や有名タレントなども自分にとっての「今年の漢字」を発表しています。たとえば、国民の大多数の反対を無視して大飯の再稼働を「決断」した野田首相の今年の漢字は「決」、ノーベル賞を受賞した山中教授にとってはびっくりの連続だったという意味で「驚」、お笑いタレントの有吉弘行にとっては「何とか今年も逃げ切れた」という意味で保身の「保」を選んでいました。笑えますね。

僕にとっても今年の漢字は、3/11以降国民の脱原発の思いとは裏腹にますます混迷の度合いを深める国の原子力政策の元凶である核エネルギーの「核」としたいと思います。総選挙の結果、自民中心の政権になればますます核独裁国家に突き進んでいくことになることを危惧しています。  



2012年08月21日

【スタバが公立図書館に】

武雄市が公立図書館の運営をTSUTAYAに任せるのと併せて、スタバに出店させることを決めたそうです。

『CD、DVDレンタル店「TSUTAYA」を運営するカルチュア・コンビニエンス・クラブ(CCC、本社・東京都)は14日、来年4月に指定管理者になる佐賀県武雄市図書館に、コーヒーチェーン店「スターバックスコーヒー」を出店すると発表した。オープンは来年4月で、館内の座席でコーヒーなどを飲みながら読書できるようにする。公立図書館へのスターバックス出店は全国で初めてという。

 CCCは現在、全国20店舗以上にスターバックスを出店。いずれもスターバックスコーヒージャパンとのライセンス契約で自ら運営しており、武雄市図書館についても同様の契約を結ぶ。従業員数や敷地面積などは未定。

 市によると、直営の図書館運営費は年間1億4500万円だが、CCCとの契約は5年で年間管理料は1億1000万円。【渡部正隆】』(8月14日付毎日新聞)


【ユニークな試み】

武雄市と言えば、市のホームページをfacebookにしたり、職員全員にtwitterアカウントを持たせたりとユニークな試みを次々と実践している樋渡 啓祐(ひわたし けいすけ)市長で有名ですね。今回の公立図書館の改革も何度かテレビで報道されているのを見ましたが、非常にユニークだと感心していました。

記事によれば今回の図書館運営改革によってTSUTAYAに運営を委託することで年間3500万円もの経費が節約できるとのことですので、武雄市民にとってはこれだけでもメリットがあることだと思います。それ以上に、TSUTAYAやスタバが入ることによって図書館の利用者へのサービスは格段に向上するでしょうし、武雄市としては全国的な注目を集めることでさらなる改善への緊張感も産まれるものと期待されます。

民間に委託するとこによるデメリットについて様々な批判もあるようですが、先ずは実行してみることが大事ではないでしょうか。武雄市長の英断に拍手を送るとともに、今後の進展を注意深く見ていこうと思います。オープンしたら一度行ってみようとも思っています。  



2012年06月01日

【巨匠、逝く】

地元の巨匠が静かに大往生を遂げました。

『赤い帽子の少女像や、パリ風景で人気があった洋画家、日本芸術院会員の織田廣喜(おだ・ひろき)氏が30日午後1時15分、心不全のため死去した。

 98歳。告別式は6月7日午前10時、東京都渋谷区西原2の42の1代々幡斎場。喪主は次男、きじ男氏。

 福岡県生まれ。苦学をして画家となり、1940年に二科展初入選。憂いを含んだ都会的な女性像など、独自のスタイルを築いた。95年、「夕やけ空の風景」で恩賜賞・日本芸術院賞。2006年から今年5月まで二科会理事長を務め、名誉理事長。福岡県に嘉麻市立織田廣喜美術館がある。』(5月30日付読売新聞)

【嘉穂の大画家】

嘉穂の地が生んだ大画家である織田廣喜さんについては、西日本新聞が詳しく書いているのでここに引用します。

『織田さんは、18歳のときに上京。芝居小屋の舞台絵描きや、黒子をしながら日本美術学校に学んだ。戦後は、駐留米軍施設の壁画などを描いて力をつけ1946年、女性たちを描いた「黒装」で二科賞を受賞、叙情性豊かな画風で人気画家の道を歩んだ。
 71年、二科展で「水浴」が東郷青児賞に、95年には日本芸術院賞・恩賜賞を受けた。2003年、フランス芸術文化勲章シュヴァリエを受章。二科会常務理事を経て06年から、今年5月末まで同会理事長を務めた。福岡市城南区に織田さんの個人美術館「ミュゼ・オダ」が、郷里・嘉麻市には「織田廣喜美術館」がある。

 時空を超えて語り合うような女性たちの作品を多く手掛けた。たっぷりと絵の具をのせた絵筆からは、愁いを込めたロマンが広がった。「赤い帽子の少女」を好んで描いた。

 1983年、妻リラさんがくも膜下出血で倒れてからは、亡くなるまで約15年間、妻のベッドのそばで絵を描き続けながら介護を続けた。本紙では97~98年に聞き書き「絵筆とリラと」が連載された。』(5月31日付西日本新聞)


【ミュゼ・オダ】

このブログで織田廣喜さんを取り上げたのには実は理由があります。つい先月のこと、初代在福岡フランス名誉領事で音楽評論家、元「寿軒」経営者として有名な末永直行氏のご自宅にお邪魔したときに、古くから末永さんが親交があった織田画伯のために末永さんが自宅の敷地に建てた織田画伯の美術館「ミュゼ・オダ」を観させていただいてその優しい筆致の中に秘めた迫力ある画風に感動したこと、そして2010年8月、織田画伯の郷里である嘉麻市の織田画伯の美術館「織田廣喜美術館」に縁あって二度も訪問したことがあったことです。

実は「ミュゼ・オダ」の収蔵作品数は60点ほどでそう多くないのですが、織田画伯の600号、500号、300号といった大作が収められているのです。小さな美術館の入り口から地下に入ると空調の効いた地下室にそれらの作品は静かに収められていて、見る者を圧倒します。また、極貧時代の織田画伯の自宅での写真なども展示されていて、今は亡き画伯の姿を垣間見ることができます。ときどき織田画伯もふらっとこの「ミュゼ・オダ」に立ち寄られてあったそうです。

末永氏にお聞きすると、「ミュゼ・オダ」という美術館のネーミングは郷里の嘉麻市の美術館に敬意を表して、同じような名前ではなくフランス語でつけたとのことでした。

2年前に織田廣喜美術館を訪問したときには、常設展示室で美術館の館員の方から詳しく織田画伯のことについてお話を聞く機会もありました。

こんな巨匠が嘉麻という福岡の地元におられたということを知ったのは本当に幸運でした。織田画伯のご冥福を心からお祈りしたいと思います。

≪参考≫

・「家族の愛情―嘉麻市美術館と絵手紙」・・・2010年8月11日の僕のブログ記事
  



2011年12月14日

【今年の漢字】

今年の漢字は何に決まったのでしょうか?

『漢字1文字で一年の世相を表す毎年恒例の「今年の漢字」が12日、「絆」に決まった。東日本大震災をはじめ台風やタイの大洪水など災害が相次ぎ、人と人の絆の大切さが見直されたことや、サッカー女子ワールドカップ(W杯)で初優勝した「なでしこジャパン」のチームワークなどが反映された。
 発表会場となった京都市東山区の清水寺では、森清範貫主が大きな「熊野筆」で「絆」と揮毫(きごう)した。13日午前10時から31日正午まで同寺本堂で一般公開される。
 森貫主は記者会見で、絆が選ばれることを予想していたとし、「この絆をもって皆さんが一つの心になり、日本をこれから力づけていただきたいという思いを込めた」と語った。その上で「来年はこの絆を受けて、力の出るような一字になればありがたいと思っている」と話した。』(12月12日付時事通信)


【大災害の1年】

東日本大震災、巨大津波、福島第一原発の核惨事という未曾有の災害に見舞われた2011年もあと3週間あまりとなりました。今年を漢字一文字で表すとしたらどういう文字が一番ふさわしいか、毎年恒例となった「今年の漢字」。「絆」に決まったと聞いて多くの人が納得感を持たれたのではないでしょうか。

人々の絆がこれほど重みを持ったことは最近ではなかったのではないか、特に東日本大震災の被災地の方々にとっては言葉では言い尽くせないような苦難の日々の中での救いがともに助け合った家族や知人、友人、その場に居合わせた人、そして救いの手を差し伸べてくれた全国の方々、世界中の支援の輪、それらすべてが「絆」という一言に集約されているような気がします。

2位は「災」という漢字だったそうですが、明日への希望を託す意味では「災」よりも「絆」のほうがふさわしいと思います。

しかし、人々が「絆」を求めているときに、福島の原発事故だけは国と東京電力、そしてメディアも含めた原子力ムラがその絆をズタズタにしてしまった罪と責任を永遠に追及していくべきでしょう。

≪参考≫

・「「新」から「暑」へ―今年の漢字」・・・2010年12月13日の僕のブログ記事  



2011年11月30日

【池袋で街コン】

ここ数カ月で「街コン」なる新しい合コンがはやりつつあるようです。

『東京・池袋で、インターネットの交流サイトなどを通じて集まった男女およそ500人が参加し“街コン”と呼ばれる超大型の合コンが開かれました。

“街コン”は街全体を舞台にたくさんのグループが同時に開催する合コンで、26日は若者で作る実行委員会と13の飲食店が連携して池袋で開催されました。参加者は、インターネットの交流サイトやツイッターを通じて集まった20代から30代の男女250人ずつ、総勢500人です。男性どうし、あるいは女性どうし2~3人のグループで申し込み、数千円の会費を支払って、参加者の目印のリストバンドを受け取ります。そして、3時間半の制限時間内であれば指定された13の店を自由に行き来でき、複数のグループと合コンができる仕組みです。友人と2人で申し込んだという管家功和さん(30)はメーカーで営業の仕事をしていますが、職場で出会いがなかなか見つからず参加しました。管家さんは「いろんな店で合コンできることが楽しいです。とりあえず、いいきっかけが作れればと思っています」と話していました。一方、主催者側の飲食店は、店の知名度が上がって若者が多く来店するようになれば地域の活性化にもつながると期待しています。会場の一つのお好み焼き店の経営者の男性は「ふだん仕込みをしている昼間の時間帯にお客さんが入り、利益が出るのはいいことだし、たくさんの人に店を知ってもらえるよい機会になる」と話していました。“街コン”の人気について、社会学が専門で若者の文化に詳しい中央大学文学部の辻泉准教授は「好きなときに入って好きなときに出て行く、ツイッターのようなコミュニケーションと感じる。今の若い人は、友人や恋人とのコミュニケーションしか楽しみがないということに息苦しくなってきて、もっとゆるい空間の中で息苦しくならないつながりを楽しんでいて、場面、場面でつながりを使い分ける新しい時代のコミュニケーションだと思う」と指摘しました。そのうえで「自分たちで身の回りの共同体を盛り上げていこうという、ささやかな文化の楽しみ方であるならば、大いに肯定していい文化だ」と話していました。』(11月26日付NHK)


【出会いの場の創出】

同じ日の読売新聞に『18~34歳の未婚者のうち、「交際中の異性がいない」とする男性が約6割、女性が約5割にのぼり、1987年の調査以来、最高となった』との記事が掲載されていました。若者の晩婚化が進んでいることと併せると、さもありなんという気がします。結婚しようと思っていても交際している相手が見つからなければ、どうしようもありません。中高年の僕たちから見れば、なんとかしてあげたいという気持ちになりますが、親や親せきが取り持つ「見合い」も最近は廃れてしまっていることや、おせっかいを嫌う若者が多くなっていることなどから下手に動くと余計なお世話と思われるかも知れず複雑です。

そんな中で出てきた出会いの場の新しいトレンド「街コン」。広島では2500人もの若者が参加したそうです。街の飲食店や飲食街の活性化にもつながるので街ぐるみでのサポートも手伝って、若者たちに新しい出会いの可能性を提供しているようです。知り合う機会がなければ、恋人探しもままならないわけですから、この街コンの試み、是非広がっていってほしいですね。  



2011年07月25日

【おかえりなさい】

勘三郎さんが舞台に戻ってきたそうです。

『体調不良で昨年12月に活動休止した歌舞伎俳優、中村勘三郎さん(56)が23日、復帰後初の公演を長野県松本市のまつもと市民芸術館で開いた。

 報道陣に非公開だったが、同館によると、約1時間の狂言舞踊「身替座禅」を元気に舞い、カーテンコールで再登場すると「今日はありがとうございました。まだ完璧ではないですが、徐々に……」と言葉に詰まり、涙を見せた。満員の観客約1450人から拍手や声援が送られたという。長男の勘太郎さんも別の演目で出演。24日も同館で公演する。

 中村さんは耳の難病のため今年2月末まで入院。6月に東京都で開かれた勘太郎さん出演の「コクーン歌舞伎」の舞台に急きょ登場したが、公演は松本市が初めてだった。』(7月23日付毎日新聞)

【涙の復帰】

思えば今年2月からの公演降板の後、すでに予約をしていた3月の博多座公演に勘三郎のいない舞台を観劇に行きましたが、その際長男・勘太郎が父親に代わって立派に立ちまわっていたのが印象的でした。あれからすでに5カ月。本当に復帰できてよかったです。

6月にも博多座の歌舞伎公演に行きましたが、このときの昼の公演では「身替座禅」を尾上菊五郎さんが演じていました。東京の歌舞伎座で勘三郎の身替座禅を見たのはもう15年近く前だったでしょうか。やっぱり勘三郎の身替座禅は絶妙です。その身替座禅で復帰されたというのを聞いて本当に良かったと思いました。

僕と同じ年の勘三郎さんがこれからも病気を克服して、舞台に立ち続けてくれることを祈ります。そして元気な姿で再び博多座にお出でいただいて、博多座でもあの絶妙な身替座禅を演じてほしいと切に祈ります。  



2010年10月29日

【読書の習慣】

意外に本を読まない人が多いことがわかります。

『読売新聞社の読書に関する全国世論調査(9月25~26日実施、面接方式)で、1か月間に1冊も本を読まなかった人は52%だった。

 この質問を始めた1980年以降では、2002年の54%、昨年と98年の53%に次ぐ高い割合となった。

 読まなかった理由(複数回答)は、「時間がなかった」46%(昨年51%)、「読みたい本がなかった」21%(同21%)、「本を読まなくても困らない」16%(同18%)などの順に多かった。

 電子書籍について聞いたところ「利用したことがあるし、今後も利用したい」6%(同5%)、「利用したことはあるが、今後は利用したいと思わない」3%(同3%)で、利用者の割合は昨年から大きな変化はなかった。ただ、「利用したことはないが、利用してみたい」は25%(同19%)に増え、「利用したことはないし、利用したいと思わない」は65%(同71%)に減った。』(10月24日付読売新聞)


【みんなの読書事情】

読書とひと言で言っても人によっていろいろな目的があります。趣味で読んでいる人もいれば、仕事絡みで読んでいる人もいるし、アニメや漫画ばかり読んでいる人もいれば、専門書ばかり読んでいる人もいる。ジャンルも読書に割く時間もさまざまでしょう。

ただ、現代人、特に若者は読書に割く時間は昔に比べれば減っているのは確実ではないかと思います。
それは読書以外にも、さまざまな楽しみがたくさんあるからです。僕自身も自分の趣味や愉しみが読書以外にもたくさんあって、どうしても読書に割く時間が減っているのは間違いありません。

でも今まで生きてきて、読書が人生の節目節目で如何に自分の考え方や生き方に大きな影響を与えてきたか、如何に大きな恵みを与えてくれたかを考えると、これからも読書は自分の人生にとって欠かせない生活の一部だなあと思います。あなたにとって読書とは何ですか?


  
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2010年09月10日

【福岡市が新サイト開設】

ヤフーニュースを眺めていたら、福岡市がアジアを紹介するサイトを立ち上げたというニュースが目に留まりました。

『福岡市は9月1日、福岡市内のアジアの文化遺産を紹介する情報サイト「Fu:a(ふーあ)」を開設した。

 1989年のアジア太平洋博覧会を機に、アジア太平洋フェスティバルや福岡アジア文化賞、アジアフォーカス・福岡国際映画祭など、福岡市は20年以上にわたってアジア文化事業を展開。「アジアと深い交流のある福岡の特性を生かそう」(福岡市市長室広報課の八尋さん)と立ち上げたという。

 サイトでは、アジアフォーカス・福岡国際映画祭の特集ページやアジアに関連するイベント情報などを掲載。「今後は、市が所蔵する美術品や映像なども公開していきたい」と八尋さん。今月中旬には、英語、中国語、韓国語の4カ国語に対応する予定。

 八尋さんは「福岡市民の皆さんがアジアを知り、交流イベントに参加していただくきっかけになれば」と期待を寄せる。』(9月9日付天神経済新聞)


【9月はアジア・マンス】

福岡では9月と言えば、「アジア・マンス」の月というのが少なくとも福岡市民にはかなり定着してきたのではないでしょうか。福岡は一年中何かしらのお祭りがあっているという本当にお祭り好きの街なのですが、その中でも9月はアジアと福岡のつながりを感じさせてくれる国際色豊かな月なのです。

この「ふーあ」というネーミングも「ふくおか」の「ふ」と「アジア」の「あ」をつなげているようですが、少し間抜けな感じがしてインターナショナルではないような・・・・まあ、福岡市のご愛嬌と言うことで大目に見てあげましょう。

それにしても、来週からは大きなイベントだけでも福岡アジア文化賞の受賞式やら、アジア・フォーカス福岡国際映画祭、アジア太平洋フェスティバル2010など盛り沢山のエンターテインメントが用意されています。

どれもこれもというのは無理なので、例えば韓国に関係するイベントだけに的を絞って行ってみるとか、個性的なアジア・マンスの楽しみ方をしてみてはいかがでしょうか。そのナビゲーターとして、この「ふ~あ」というサイト、役に立つかもしれませんよ。

 幸い、明日と明後日の11日・12日には、エルガーラ・パサージュ広場(天神1)でこのアジア紹介サイト開設記念イベントが実施されるそうですので、出かけてみてはいかがですか。

≪参考≫

・福岡市のアジア文化遺産を紹介するサイト 「Fu:a(ふーあ)」
  



2010年05月06日

【有終の美】

いよいよ歌舞伎座の「さよなら公演」が千秋楽となりました。

『老朽化のため建て替えられる歌舞伎座(東京都中央区)で、昨年1月から16カ月にわたって行われてきた「さよなら公演」が28日、千秋楽を迎えた。数々の名舞台を生んだ歌舞伎の殿堂には終日多くの人々が詰めかけ、名残を惜しんだ。
 最終公演となった今月の「御名残四月大歌舞伎」は初日から連日の大入り。この日も当日券売り場に長い列ができ、あちこちで記念写真を撮る人の姿が見られた。東京都台東区の大学教員、篠目清美さん(57)は「きょうはロビーの熱気もすごく、舞台と客席が一瞬一瞬を楽しむような一体感がありました。新しい歌舞伎座もそうあってほしいですね」と期待を寄せた。
 最後の演目は歌舞伎十八番の「助六」。大向こうから盛んに掛け声が掛かる中、市川団十郎さん、坂東玉三郎さんら人気俳優が華やかさの中にも気迫のこもった舞台を繰り広げ、有終の美を飾った。』(4月28日付時事ドットコム)


【懐かしい思い出の劇場】

個人的なお話で恐縮ですが、歌舞伎座は僕にとって懐かしい思い出の場所です。といっても恋人との出会いがあったとかそういう話ではなくて、歌舞伎との最初の出会いの場所だったという意味です(笑)。

東京に勤務していたころに、せっかく東京にいるのだから歌舞伎座で日本の伝統芸能である歌舞伎を本場で楽しもうと思い立ち、数年間、一幕見席に通い続けました。そのときの感動、いまでも忘れられません。最初の頃に観て非常に印象深かったのは松本幸四郎「俊寛」でした。平氏打倒の陰謀に加わったとして鬼界ヶ島に流刑となった僧都俊寛の苦悩を見事に体現した幸四郎の演技に感動しました。(歌舞伎座の閉館記念公演に松本幸四郎の演目があったようです)

それからというもの、大向こうさんがあちこちに陣取る歌舞伎座4階の一幕見席は僕の歌舞伎道場となりました。といってもそれほど勉強したわけではなく、ただただ役者の演技に感嘆して楽しんだということなのですが・・・・

その思い出の劇場が建て替えのために無くなると聞いたときは一抹の寂しさを覚え、昨年上京したときには歌舞伎座に立ち寄りその重厚な雄姿を写真に収めてきました。新しい歌舞伎座は2013年に出来るそうですが、過去にも何度も建て替えられ生まれ変わって良くなったきたそうですので、今の歌舞伎座への未練は捨てて新生歌舞伎座の姿を楽しみに待ちたいと思います。さようなら、歌舞伎座。長い間ありがとうございました。
  



2010年03月18日

【図書館検索ツール】

『「紙copi」の開発などで知られる洛西一周さんがCEOを務める米Notaは、全国4300館以上の図書館・図書室の蔵書を横断検索できる「カーリル」を公開した。図書館の蔵書と貸し出し状況を使いやすいインタフェースで検索できるようにしているのが特徴だ。

 自分が住んでいる区市町村などを設定し、地域内の図書館の蔵書から探したい本の有無と貸し出し状況を検索できるサービス。書名や作家名に加え、「絵本」といったジャンルによる検索も可能だ。複数の図書館を自由に組み合わせた横断検索もできる。図書館の蔵書とAmazonから統合検索する機能も備えた。

 「今話題の本」タブでは、ジャンルごとのベストセラーの貸し出し状況を自動検索して表示。「作家から探す」タブでは作家名リストから各作家の作品を自動検索するなど、本との出合いを支援する機能も備えた。

 「読みたいリスト」機能を使うと、検索結果画面で「読みたい」にチェックした本をリストアップし、一覧ト画面から貸し出し状況をいつでもチェックできるようになる。リストをプリントアウトすることも可能だ。利用には、Googleアカウントなど連携サービスへのログインが必要。

 公共図書館の約8割がインターネット対応蔵書検索システム(OPAC)を導入しているが、サービスが知られておらず、操作方法が図書館ごとにばらばらで難しいなどの理由から活用されていないのが現状という。

 今後、全国の図書館、オンライン書店、出版社、電子書籍関連会社などに協力を呼びかけるほか、蔵書検索技術を図書館やシステム開発者などに提供していく。』 (3月12日付 ITmedia News)


【すぐれものツール】

福岡市や周辺の自治体にも多くの図書館が存在し、僕もよく利用していますがやはり記事にあるようにそれぞれの図書館で検索ツールの使い方が異なっていることや、利用頻度がどれくらいなのか他の図書館との比較が素人には出来にくいことなど、まだまだ改善すべき点は多々あるように感じます。

そこに出てきた今回の日本全国の図書館の蔵書をいっぺんに検索できる「カーリル」の登場。まだまだスタートしたばかりですが、きっと個々の図書館の検索ツールにも大なり小なり影響を与えることになるでしょう。これを機会に図書館の蔵書検索がもっともっと使いやすくなることを期待したいですね。

みなさんも一度この検索ツール使ってみませんか?

・図書館検索ツール「カーリル」

  


2010年03月15日

【廃止の決断】

世帯数21千、人口58千という佐賀の町の大きな祭りが廃止の決断を迫られました。

『 「日本三大けんか祭り」の一つとして知られる佐賀県伊万里市の「伊万里トンテントン祭り」で、メーンとなる合戦が廃止されることが決まった。2006年に男子高校生=当時(17)=が担いでいただんじりの下敷きになって死亡する事故があり、遺族の意向を重視した結果だ。祭りを主催する奉賛会の渋田正則会長は「長く続いた合戦をやめるのは大変な決断だったが、遺族の気持ちはよく分かる」としている。
 約550キロのだんじりと約600キロの荒みこしを組んで押し倒す合戦は、勇壮なけんか祭りの象徴。しかし、毎年けが人が絶えず、死亡事故の翌年からは3年連続で中止されていた。』(3月13日付時事通信) 

【伝統と責任】

正直、僕自身はこの記事を読む前までは「伊万里トンテントン祭り」というお祭りの存在を知りませんでした。しかし、このお祭り、決してマイナーな祭りではなく、新居浜の太鼓祭り、飯坂の喧嘩祭りと並んで日本三大喧嘩祭りとして全国的に有名なお祭りなのです。

歴史的には、この地方の五穀豊穣を祈願する香橘神社(こうきつ神社)と豊漁を祈願する戸渡嶋神社(ととしま神社)の祭礼争いが発端とする説が有力で、争いが絶えないためにルール化した喧嘩祭りとして発展させたのだそうです。

しかしながら、荒神輿(あらみこし)と団車(だんじり)をぶつけ合う合戦形式のお祭りは以前から事故が絶えず、ついに2006年には高校生の死亡事故が発生、その遺族の損害賠償の姿勢が祭りの廃止という決断につながったわけです。

たとえ伝統ある神事であっても、その主催者には個人の命に対する責任が厳然と存在する。当たり前のことなのですが、過去においては国家や伝統が個人よりも重視されていた社会が今大きく変わりつつあるということでしょう。

伊万里トンテントン祭りの廃止も現代という時代が大きく変わりつつあるという事例のひとつなのかもしれません。
  



2009年12月15日

【今年の漢字】

昨年は「変」でしたが、今年は「新」が選ばれました。

『日本漢字能力検定協会(京都市)は11日、09年の世相を最も反映した「今年の漢字」に「新」が選ばれたと発表した。清水寺(同市東山区)であった発表イベントで、同寺の森清範貫主が大型の和紙に力強く揮毫(きごう)した。

 協会が郵便やインターネットで募集し、08年を約5万票も上回る過去最多の16万1365票が集まった。「新」は、鳩山新政権の誕生や米オバマ新大統領就任、新型インフルエンザの猛威などから連想した人が多く、1万4093票(8.73%)を獲得。2位は芸能界などの薬物汚染にちなみ「薬」(1万184票)、3位は政権交代を受けた「政」(5356票)だった。

 多数の応募の背景には、漢字ブームに加え、前理事長親子による協会を舞台にした背任事件への注目があったとみられる。鬼追(きおい)明夫理事長は「事件を反省し『新生漢検』を掲げてきた協会にとって意義深い漢字が選ばれた」と述べた。』(12月11日付毎日新聞)


【新と変】

昨年は「Change」を旗印に登場したオバマ大統領を想起して「変」、今年もオバマ「新」大統領を想起して「新」ということですが、やはりここでもオバマ大統領の存在は日本の政権交代よりもインパクトがあったようですね。
つい先週もオバマ大統領がノーベル平和賞授賞式に出席して話題をさらっていましたが、そのオバマ大統領から普天間問題で不信感を買っている鳩山首相の存在感は少しずつ小さくなっているように思えます。

それにしても漢字一字での表現としては、「変」よりも「新」のほうがよっぽどプラスで前向きのイメージがあると思います。政治は新しくなりましたが、まだまだ民主党は問題山積でとても安心して見ていられない状況が続いていますが、来年は政治も経済も、少しは明るい世の中になってほしい・・・そればかりを願う今日この頃です。
  


2009年07月28日

【不思議なトイレ紙】

世の中には変わったモノがあるものです。

『小説家・鈴木光司氏の短編ホラー小説がプリントされた“日本一怖いトイレットペーパー”『鈴木光司のトイレで読む体感ホラー ドロップ』を発売する林製紙は26日に、同商品の続編『ドロップ2』(1個210円)を発売する。前作は発売1か月で出荷総数10万個と異例のヒットを記録したほか、米国の有名紙でも取り上げられるなど国内外で話題となった商品。続編となる今回はパッケージにも連動性を持たせ、さらなる恐怖を与えている。

 新作は約2300文字ほどの短編小説。前作同様「トイレ1回分で読みきることができる」(同社)ボリュームとなっている。物語は前作の世界観を引き継いでおり、同社は「新作だけ読んでも十分怖いが、前作で恐怖を体験した読者にとっては、さらなる恐怖を体験できる内容となっている」と、新作の出来に自信をみせる。

 前作は書店や大型雑貨店などで好調な売れ行きをみせたほか、クレーンゲームの景品にもなった。『リング』『仄暗い水の底から』などハリウッドでリメイクされた映画の原作を手がけ、いまや“ジャパニーズホラー”の第一人者として知られる鈴木氏の作品だけあり海外からの評判も上々。「意外性のある贈り物として、プレゼント用に購入される層も多い」(同社)という。今回は前作と新作のセット商品(420円)も販売し、さらなる“読者”獲得を目指す。』(7月24日付オリコン)


【トイレの習慣】


トイレの習慣は人によってまちまちですが、僕の場合には下世話な話で恐縮ですが、トイレは入って1分以内で出るのが普通です。すなわち、トイレは「排泄する」という目的だけにしているのです。

でも世の中にはそうでない方々のほうが多いのかも知れません。
例えば、トイレの中に本棚を設けてトイレで20分も30分も読書をするとか、あるいは受験を控えた子供たちがトイレの壁に暗記が必要な学習ペーパーをところ狭しと貼り付けて、暗記するといった類です。トイレがいくつもある家庭なら問題はないかもしれませんが、あまり長くトイレに居座られると他の家族が迷惑すると思うのですが。

それでもトイレは家の中で唯一ひとりになれる空間として重宝しているのかも知れません。そんな方々にとってこのトイレ小説は願ってもないお宝なのでしょうか。僕には理解不能ですが、どなたかこのトイレ小説の魅力を語っていただける方おられませんか?
  



2009年07月17日

【好感度抜群?】

日本人の礼儀正しさがこんなところでも評価されています。

『世界のホテル業者を対象とした調査で、「きれい好きで礼儀正しく、物静かな」日本人が3年連続で旅行者好感度ナンバーワンに輝いた。最低は「けちで無礼で外国語を話さない」フランス人だった。
 調査は「TNSインフラテスト」社が6月に、世界27カ国の4万軒のホテルを対象に実施し、礼儀正しさからチップに至る9つの基準に関して質問した。その結果、日本人旅行者は「清潔で礼儀正しく、物静かで不平を言わない」として1位の評価を維持した。全体的な評価で2位に入ったのは英国で、礼儀正しさやエレガントさでも2位を占めた。
 反対に評価が低かったのはフランス人旅行者で、外国語、チップの気前の良さなどの基準で最低の評価。全般的な態度や礼儀正しさでもワースト2位の評価だった。しかし、エレガントさでは3位に入るなど、「改善」の傾向もみられた。
 そのほかに評価が低かったのはスペイン、ギリシャの旅行者で、ほぼすべての基準で最低ラインに近い評価だった。』(7月10日付時事通信)


【さもありなん】

世界中の4万軒ものホテルが対象ですから、それなりの有意な結果だと言えるでしょう。日本人は英国人をおさえて1位の評価ですから、日本人の底力というか、文化度の高さを見事に証明しましたね。あっぱれ!!!

もともとサービスをする側にいても、日本人はきめ細やかなサービスできっと世界の上位になることは間違いありません。最近ではエコの観点からもデパートでの過剰包装など批判の対象になることもありますが、はやりひとりひとりが顧客の立場に立って礼儀正しく応対する姿は日本全国のホテルやデパート、小売店などあらゆるところで見られます。

それに比べて最低の評価となったフランス人。日ごろの行いの悪さというか、自信過剰が過ぎてホテル関係者から総スカンをくらったようですね。本気で日本人を見習うべきだと思いますがいかがですか、サルコジ大統領?  


2009年05月13日

【群馬で創刊】

どんな美少女たちが掲載されているのか気になりますね。

『地元の一般女性をモデルに起用したフリーペーパー、「美少女図鑑」の群馬県版が関東で初めて創刊され、話題を集めている。5月末に発行される第2号の撮影現場で、“美少女”たちに密着した。

 “地元発信型”のフリーペーパー「美少女図鑑」は平成14年2月、新潟市の企画制作会社「テクスファーム」が創刊。地元アーティストにメイクを施された地元の女性が、店舗や商品の宣伝し、広告収入で運営する「地元の地元による地元のための」という編集方針がウケて、これまでに6府県でそれぞれの「美少女図鑑」が誕生。「群馬美少女図鑑」は、関東では唯一の発刊になっている。

テクスファームとライセンス契約を結び「群馬美少女図鑑」を編集、出版したデザイン事務所「トロワデザイン」(高崎市)は、社員4人の精鋭部隊。「ショッピングモールが分散するなか、県内の文化の中心になるような雑誌を作りたかった」と三木康史代表は語る。フリーペーパーとはいっても80ページを超えるオールカラーの小冊子で、誌面から気合いが十分に伝わってくる。』(5月5日付産経新聞)


【博多どんたく】

ちょっと話は変わりますが、5月のゴールデンウィーク中の3日と4日は福岡では、全国一の人出を誇る「博多どんたく港まつり」が行われます。福岡市全体の人口が140万人前後なのになんとこのお祭りには200万人近く集まると言われています。

そのメインイベントは市の中心を練り歩く「どんたくパレード」と市内33ヶ所に設置された演舞台での歌あり、踊りありの市民による多彩な演技です。今年はわが社も演舞台を設置して多少その運営に関わったことで、博多どんたくとは福岡市民の目立ちたがりを満足させるためのお祭りだということがよくわかりました。

とにかく、年に一度の大舞台がパレードや演舞台という形で町をあげて用意されて、「さあどんどん自分の芸をみなさんに披露してください」と言われるのですから目立ちたがり屋さんたちにとってこんな絶好の機会はありません。特に踊りのパフォーマンスが多いことから女性が多いのが特徴です。

この博多どんたくに出る市民と先の群馬の「美少女図鑑」に出る少女たち、結構共通性があると思いませんか?

【女性、そして地方のパワー】

そう、地方の女性がすこぶる元気がいいということです。若い人も中高年も、そしてシニアも、巷に繰り出しているのは元気のいい女性ばかりなのです。
考えてみれば男中心のサラリーマン社会のニッポン、日夜会社の仕事に明け暮れて会社以外には何にも出来ない男たちとは違い、家事から仕事まで何でもこなす女性たちは若いときはもちろん、年を取っても多彩な活動を元気一杯やっていることが多いのです。

それに比べてニッポンの多くのサラリーマンたちは定年になると、会社人生の終焉とともに活力も気力も喪失してしまうことが多いと聞きます。

ニッポンのサラリーマン男性諸氏、群馬の美少女や博多どんたくで威勢良く演技するおばさんたちにもっと学ぶべきだと思いませんか?
  


2009年03月05日

【友禅染を宇宙に】

京都の友禅染を宇宙に持っていくというユニークな企画がもちあがっているそうです。

『友禅染など京都の伝統工芸品を宇宙に運ぶ計画を、友禅デザイナーらと宇宙航空研究開発機構(JAXA)が進めている。米スペースシャトルで来年2月にも飛び立つ宇宙飛行士の山崎直子さんが携帯する予定。無機質で精神的ストレスがたまる宇宙ステーション内での「和の文化」の癒やし効果に期待を寄せている。

 宇宙空間を活用した産業育成を図るJAXAが、元JAXA研究員で同志社大大学院ビジネス研究科教授の村山裕三さん(56)と企画した。昨年12月、友禅柄の水着やコースターなどを開発している友禅デザイナーら4人に呼び掛けて研究会を設立した。
 宇宙ステーション内への大型物品の持ち込みは制限されているため、手帳やペン、お守りに友禅生地を使うなど飛行士の携帯品を工芸品にすることを検討している。
 今後、京都市内で人材育成を進める「伝統産業グローバル革新塾」(塾長・村山教授)に参加する若手事業者らも加わって製品開発を進める。』(2月26日付京都新聞)


【日本の出番】

最近、世界の日本の持つ伝統的な文化や考え方が見直されています。例えば、先日の米アカデミー賞でのダブル受賞。もう皆さんよくご存知のとおり、滝田洋二郎監督(53)の「おくりびと」が外国語映画賞、加藤久仁生(くにお)監督(31)の「つみきのいえ」が短編アニメーション賞の栄誉に輝きました。二つの作品ともに日本という国の持つ伝統・文化が深く関わっていて、それが海外でも評価されたような気がします。

今回の京都友禅染の宇宙への活用も、日本の伝統文化が宇宙飛行士の心を癒す効果を考えてのことだとか。本当に日本人として誇らしい限りですね。

政治や経済の分野では、今日本の評価は地に堕ちているようですが、日本の持つ伝統文化の底力はいたるところで生きています。経済不況などに落ち込んだりせずに、この底力を信じて前向きに、堂々と世界と渡り合うことが大事ですね。

出来れば、友禅染だけでなく、博多織など他の地方の伝統工芸も採用してもらえたらと願っています。

  


2009年02月19日

【手書きの良さ】

「手書き」ってやっぱりいいですよね。

 『社内文書や年賀状、ラブレターもメールで、という時代。ところが若い世代を中心に、ノートなど「手で書く」文房具の人気が高まっているという。

 算数、社会など科目ごとにマス目が工夫され、発売開始から約40年間、全国の小学生に使われてきた「ジャポニカ学習帳」。富山県高岡市の「ショウワノート」の製品だが、昨春、服飾大手「ビームス」(東京・新宿区)などの手でおしゃれな装いに変身した限定品が販売された。

 表紙は、国際的評価の高いアーティストによる風景や外国車などの写真。「ビームスの服を着る大人も、子供時代はジャポニカを愛用したはず」と話すショウワノートの担当者は、「ジャポニカ学習帳を手に会議に出席、というビジネスマンもいる」と驚く。限定販売は好評のうちに終わり、同社は「大人にも満足してもらえるノートづくりにつなげていく」と自信を示す。』(2月14日付読売新聞)


【高まる人気】

そう言えば「最近、若い人の間でちょっとした手書きノートが流行ってきているな」と感じていました。例えば、「情報は一冊のノートにまとめなさい」といった本がベストセラーになって、その本が提唱しているA5版のノートが店頭で品切れになったり、「東大合格生のノートは必ず美しい」といった本の影響で、ノートの書き方が流行ったり、目的は違うものの手で書くことの重要性が若い人達の間で見直されている証拠なのかもしれません。



実際、丸の内本店での文房具の売り上げは2004年から毎年、前年を5%以上上回っているとのことで、ノートやメモ帳などは売り上げは前年比約15%増の年もあるそうです。

そして今回の記事。「やっぱり、そうか」と思った次第です。しかも、その記事の冒頭に出てきたのが「ジャポニカ学習帳」。これも懐かしくもあり、楽しくもあり、こんな学習帳をビジネスマンも使っていると言うのも何かほのぼのとしていいですよね。

携帯メールやパソコンでの文書作成、どれも便利で手放さないのですが、誰もが同じ画一的な文字になってしまいます。それに比べると、やはり本人の手書きというのは、その人の顔やしぐさまで思い起こさせてくれるような人間のぬくもりが感じられて捨てがたいものがありますね。  


2009年02月04日

【静かなブーム?】 

京都で古くて新しいスタイルの結婚式が流行る兆しがあるという記事が目に留まりました。

 『茶道裏千家の「立礼(りゅうれい)」の作法にのっとり、カップルが茶を飲んで結婚を誓う「茶婚式」が京都市内で少しずつ人気を広げている。

 「京都で、神道の三三九度とはまた違う和風の式を挙げたい」と府外から訪れるカップルもある。

 発案者はTNCブライダルサービス(中京区・木村俊昭社長)と裏千家とかかわりの深い細見美術館(左京区)。木村社長は京都の神社での結婚式を多く手がけてきたが、意外に若者の間で〈和のスタイル〉へのあこがれが強いのを知り、同美術館の協力を得て2004年から始めた。』(1月31日付読売新聞)


【茶婚式って】

茶道裏千家の「立礼(りゅうれい)」というのは、明治時代初めに、正座が苦手な外国人でも茶がたしなめるよう考案された、いすとテーブルを用いた和洋折衷のお点前の作法だそうです。茶婚式でこの作法が採用されたのは、参列する親族には高齢者らもいるためだとのこと。畳に座るのが苦手な若者やシニアにも優しいこの作法、なかなかいいですね。

最近は出来るだけお金をかけずに自分たちのスタイルで結婚式を挙げるカップルも増えているそうですので、神前結婚同様、こんな古くて新しいスタイルの結婚式もさわやかで、しかも風情があっていいかも知れませんね。  


2008年12月03日

【絵文字の標準化】

絵文字は日本が生んだ新しい文化です。それがアニメ同様、これから世界標準になるかも知れません。そんな記事が目にとまりました。

『インターネット検索大手グーグルが、日本の携帯電話で広く使われている絵文字の「世界標準化」に乗り出すことが29日、分かった。同社が日本語公式ブログで明らかにした。長らく日本で独自の発展を遂げてきた絵文字が、日本発の新しい文化として世界に浸透する日も近いかもしれない。

 絵文字は、日本の携帯電話事業者がそれぞれ独自に開発したもので、国内の携帯電話間では、事業者が異なっても自動変換され似通った絵文字が表示されるようになっている。しかし、一般のパソコンでは絵文字を用いたメールやウェブサイトの表示はできず、文字化けなどの問題を引き起こしてしまう。

 この問題を解消するためグーグルは、絵文字を世界共通の文字コード「ユニコード」の文字として符号化することを提案。符号化に必要なデータを公開し、携帯電話各社や絵文字ユーザーからのフィードバックを募っていく。絵文字をユニコードに組み込むことで、自分がメールで送った絵文字が受信側でも同等の絵文字で表示されること、ウェブで見る絵文字が他の携帯ユーザーにも同じに見えること、また検索エンジンで絵文字を探せば結果が返ってくることも可能になるとしている。』(11月29日付産経新聞)


【文字文化国、ニッポン】

それにしても日本は携帯電話でも、世界の動きとは少し違った動きをしていますよね。ノキアがソフトバンクやドコモへの供給をストップすると決めたそうですが、日本人の消費者は手先が器用だったり、マニアックだったりして世界的なメーカーの携帯でさえ、日本人の高度な操作技能を満足させられるようなものを日本人向けだけに作っていては採算が合わなくなるのでしょう。

ある調査会社の調査によると、日本人の携帯電話の利用形態は通話と同じくらいメールの利用が多く、94%近くがメールを使っており、そのうちの70%近くが絵文字を使用しているそうです。僕もそうですが、いちいち文字を打ち込まなくても絵文字ひとつのほうが簡単で気持ちを表せる場合もあるので、絵文字は本当に重宝しますよね。

こんな絵文字文化の利点が世界に受け入れられないはずはありません。また、近い将来、ひとつ日本文化が世界のスタンダードになりそうな予感がしますね。
  



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海や山、自然が好きな九州男児です。あらゆる機会をとらえて、時代の変化をいつも感じていたいと思っています。
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